「「桜えびと千切り大根の塩昆布和え」と「桜ごま豆腐 桜餅風」のレシピを紹介します。
4月のレシピは『さくら』まんかい 」をテーマに紹介しています。
4月第五弾は「桜えびと千切り大根の塩昆布和え」と「桜ごま豆腐 桜餅風」のレシピを紹介します。
「桜えび」の名前の由来には、①干し桜えびの色が桜の花を撒いた様に美しい。②春の時期に収穫されること。③桜色に由来する等様々な説があるようです。
この写真を見ると、桜色した桜えびがたくさんあると、本当に桜の花を撒いたような、そんなイメージを持ちますよね。
桜えびは丸ごと食べることが出来ます。ですから、手軽にカルシウムを沢山摂ることができます。また食物繊維も豊富なんですね。
桜えびのから揚げや、おうどんにトッピングしたり、パスタにも合うようです。
もう一つの「桜ごま豆腐 桜餅風」ですが、「吉野のさくら風ごま豆腐」というのが売っているんですね。吉野のさくら風ごま豆腐を使ったパフェなんかもあるんですね。ごま豆腐ですが、スウィーツになるんですね。私はまだ食べたことは有りません。一度食べてみたいと思います。スーパーなどで、どこにでも売っているんでしょうか?探してみますね。
今回はチョット前置きが短いですが、そろそろレシピを紹介しますね。
「桜えびと千切り大根の塩昆布和え」
1人分 約35kcal 食物繊維 1.3g
材料(2人分)
切干大根 10g
さくらえび 5g
塩昆布 3g
ごま油 小さじ1/2
作り方
①切干大根を洗ってから5分水につけて軽く絞る。
②全ての材料を混ぜる。*少し時間を置いた方がおいしいです。
「桜ごま豆腐 桜餅風」
1人分 約40kcal
材料(4人分)
吉野のさくら風ごま豆腐 1個
粒あん 大さじ2
水 適宜
作り方
①さくら風ごま豆腐を4つに切り器に盛る。
②粒あんを水でのばし①にかける。
「桜鯛の塩焼きくず仕立て」のレシピを紹介します。
4月のレシピは『「さくら」満開』をテーマに紹介しています。
今回、第四弾は「桜鯛の塩焼き くず仕立て」のレシピを紹介します。
今日は昨日と打って変わって、いい天気になりました。上着を着て外を歩いていると熱いぐらいでした。
玄関前には花が咲いていました。春ですね!
またふと空を見てみると、チョット崩れた日本地図のような雲。思わず写真を撮ってみました。
久しぶりに少し散歩。これから段々温かくなってきます。皆で花見はできませんが、お弁当を持って外で食べるのもいいですね。
今回のレシピには、筍を使っています。以前、患者さんがたくさんの筍を持ってきてくださったことを思い出します。筍も焼いたり茹でたり、また筍ご飯も美味しいですよね。そうそう天ぷらも美味しいですね。
今日の主役は桜鯛です。後で管理栄養士さんからの一言で紹介しますが、私も少しだけ、桜鯛のことを調べてみました。
桜鯛と真鯛は同じ魚です。真鯛は今の時期から初夏にかけて産卵を迎えるためにたくさんの餌を3月の初旬ごろから食べるようになります。雄の真鯛は繁殖を控えて、体の色が段々桜色になってきます。ちょうど桜が咲く時期に、体の色が桜色になる。このことから桜咲くころの真鯛を桜鯛と呼ぶようになったという説があるそうです。
この時期にやはり桜鯛を食べるのが一番ですね。
ではそろそろレシピを紹介しますね。
「桜鯛の塩焼きくず仕立て」
(1人分)エネルギー 約100kcal たんぱく質 18g 食物繊維 4g
材料(2人分)
桜鯛 1匹
ゆでたけのこ 1本
わかめ 40g
★出し 約500ml
★酒 大さじ2
★薄口しょうゆ 大さじ1
★みりん 小さじ2
片栗粉 大さじ1~2
作り方
- ①桜鯛は塩をして10分置く。
- ②たけのこは★で煮る。わかめもさっと煮て取り出しておく。
- ③①と②の水気をふき取って焼く。
- ④②の汁に同量の水で溶いた片栗粉でとろみをつける。
- ⑤器にわかめと③を盛り付け④をかける。
- 管理栄養士さんからの一言
-
桜鯛
この時期の小型の真鯛が桜鯛と呼ばれているようです。由来は諸説ありますが、「桜の咲くころに旬を迎えるから」「旬の雄の体に現れる模様が桜の花びらのようだから」「雌の体の色が桜色だから」など桜をこよなく愛する名前だと思います。
鯛は良質のたんぱく質を豊富に含み、脂質が少ないので低エネルギーの魚です。見た目の華やかさと栄養を兼ね備えています。
「たこの桜煮」のレシピを紹介します。
4月のレシピは『「さくら」満開』をテーマに紹介しています。
4月のレシピ第三弾は「たこの桜煮」です。
「たこ」と言えば、一番最初に出てきたのは「たこ焼き」です。私の家にもたこ焼き器があって、まだ子供たちが社会人になる前は、休みの日などに作って食べていました。外がカリッとしていて中はとろとろフワフワが美味しいですよね。今ではもう違うと思いますが、私が大学に入学したころ、40年も前のことになります。東京の下宿していた近くの商店街でたこ焼きを売っていたので買って食べてみると、なんかホットケーキのような食感で、関西と全然違うと感じました。学園祭の時は、大阪から来ていた同級生がいたので、外がカリッとして中はとろとろフワフワのたこ焼きを作って売りました。結構好評だったのを憶えています。
また、私は、たこが好きで、お寿司屋さんに行ったときは必ずたこの握りを注文します。甘いたれがかかっているのも美味しいですよね。
たこ飯もいいですね。たこのコリっとした食感がいいのかもしれません。噛めば噛むほど味が出る。そんなところがいいのかなあと思います。
今回のレシピはたこの桜煮、甘煮とも言うそうです。お酒のつまみにもいいですし、ご飯にも合います。後で管理栄養士さんからの一言でも紹介しますが、たこと小豆は相性がいいそうです。小豆はたこを柔らかくしてくれるそうです。そして「桜煮」とあるように、たこの色も鮮やかな桜色にしてくれます。
イイダコの丸ごと「桜煮」もいいですよね。私は、たこの足のところが好きです。
ではそろそろレシピを紹介しますね。
「たこの桜煮」
材料(作りやすい分量)
ゆでだこ 300g
★大根のしぼり汁 100㏄
★小豆 大さじ2
★酒 大さじ2
◇砂糖 小さじ1/2
◇みりん 小さじ1
◇醤油 少々
作り方
- ①ゆでだこを1本ずつ切りさっとゆでて洗う。
- ②鍋に★と①とかぶるくらいの水を入れ、おとしぶたをして軟らかくなるまで煮 る。一度沸騰したら火を弱めてぐらぐら踊らないように注意する。
- ③◇を入れさらに10分煮る。そのまま冷ます。
*冷ます間に味が染み込みます。
④ 食べやすい大きさに切って盛り付けます。
管理栄養士さんから一言
たこの桜煮
たこを小豆と煮ることできれいな桜色になるのが名前の由来のようです。他にも番茶で煮る方法もあります。また軟らかく煮る方法には、大根でたたく・炭酸を使うなどもあります。
たこはたんぱく質を豊富に含み疲労回復効果のあるタウリン・皮膚の健康や味覚に影響のある亜鉛・ビタミンE・B12も多く含みます。
「ささみの桜漬け巻」と「桜漬けと枝豆のおにぎり」のレシピを紹介します。
4月のレシピのテーマは『「さくら」満開』です。いろんな食材に「桜」の名前の付いたものがあります。
今回は「桜漬け大根」を使ったレシピを紹介します。
「桜漬け」と検索すると、「桜漬け」と「桜漬け大根」が出てきます。
今回使うのは「桜漬け大根」です。「桜漬け大根」は大根を梅酢に漬けたお漬物です。「桜」というよりは「梅」ですね。見た目が桜の花びらに似ているから「桜漬け」とつくのでしょう。
さて、もう一つの「桜漬け」に関して少し調べてみました。
桜漬けを調べてみると、桜漬けは、一般的には八重桜の花びらを摘み取って塩漬けにしたものです。桜漬けは「桜湯」にして飲まれることも有ります。やはり「春」をイメージするものですね。桜漬けの作り方は検索するとすぐに出てきます。今年も皆で花見で宴会が出来ないのであれば、「桜漬け」を作ってみるのもいいかもしれませんね。そして自分で作った「桜漬け」で「桜湯」を作ったり、今日のレシピを作って春を楽しむのもいいなあと思います。
私の生活は、自粛する前から、自宅と母の家そして診療所。この三つを行ったり来たりしているだけで、ほとんど外に出ることは有りません。診療所には朝の7時30分頃にに行って、その後、夕方の6時までずっと診療所にいます。仕事が終わるとそのまま自宅に帰るか、母をデイサービスに迎えに行ったり。本当にコロナ禍以前から、全く外に出る生活ではありませんでした。そんな生活をしていると、たまにはおにぎりを握ってお弁当を持って外の空気を吸ってゆっくりと自然を漢字ながらご飯が食べたい!といった気分になります。
今回のレシピはそんな願いをかなえてくれるレシピだと思います。
まだ外でお弁当を食べるのには寒いです。もう少し温かくなったら、お弁当を持って出かけたいなあと思います。春ってそんな気持ちにしてくれる季節ですよね。
ではそろそろ「桜漬け大根」を使ったレシピを紹介しますね。
「ささみの桜漬け巻」
1人分 約70kcal たんぱく質 12g 食物繊維 1g
材料(2人分)
ささみ 2本
塩胡椒
アスパラ 1本
桜漬け 20g
きゃべつ(千切り)
作り方
- ①ささみは筋をとってラップにはさみ綿棒でたたいて薄くのばす。
- ②アスパラは半分に切ってゆでる。
- ③①に塩胡椒し、②と桜漬けを巻く。
- ④巻き終わりを下にしてフライパンで転がしながら焼く。
- ⑤食べやすく切ってきゃべつの千切りと盛る。
「桜漬けと枝豆のおにぎり」
ご飯180g、枝豆 30g、桜漬け 20g
①ご飯に刻んだ桜漬けと枝豆(冷凍むき身を戻したもの)を混ぜる。
②おにぎりにする。
「桜肉のレアカツ」のレシピを紹介します。
3月ももうすぐ2週間が過ぎます。桜の花がもう開いたというニュースを早くも効く様になりました。今年の桜の開花は早いそうです。
残念ですが、今年も去年同様に皆でお花見、そして宴会はできないと思います。でも綺麗に咲き誇る桜を身近な人と見に行くことはできると思います。少し寂しいですが、でも華やかに咲いた桜を見て、春を感じたいものです。
私の父は11年前の8月9日に他界しました。実家に近くの平野神社の桜が咲くのを楽しみにしながら亡くなりました。桜が咲く時期、父の事、そして東日本大震災のことを思い出しながらの花見になります。今年の桜。私に何を伝えてくれるでしょうか。
4月のレシピのテーマは『「さくら」満開』です。桜をテーマにレシピを作っていただきました。
まずは管理栄養士さんからのメッセージを紹介しますね。
『さて、今回は「さくら」満開です。
今年は桜の開花は早くなりそうですが桜の下でのお花見は難しそうです。せめて食卓だけでも「さくら」をめでて楽しんでいただけたらと、「さくら」のつくものを集めてみました。本当に桜を使っているものはないのに名前にはさくらの入っているものばかりです。古来、ただ好きなだけでなく強いあこがれや期待を持っているのだと改めて感じました。新生活のスタートで体調も崩しやすい時期ですが、まずは「食べること」で生活のリズムを作ることが大切だと思います。「楽しく」「おいしく」食べることで栄養の吸収も違ってくるそうです。』
4月のレシピ第一弾は「桜肉のレアカツ」です。
馬肉のことをどうして桜肉というのか?後で管理栄養士さんからの一言でしょうかいしますが少し追加したいと思います。
江戸時代に、猪肉は「牡丹」、鹿肉は「紅葉」と呼ばれていたそうです。そこに、馬肉を切った際に、桜色の様にみえたところから「桜」の名前が付いたという説があるそうです。馬は、冬場にしっかり餌をを食べて、桜の咲く春には脂がのって美味しくなることから「桜肉」と呼ばれるようになったという説もあるそうです。
ほかにもいろんな説があるようです、一度調べてみて下さいね。
馬肉を勝にしたものは私は食べたことがありません。馬肉というと「馬刺し」、生姜醤油でしか食べたことが無いと思います。今度は馬肉をカツにして食べてみようと思います。
では、レシピを紹介しますね。
「桜肉のレアカツ」
(1人分)エネルギー 約160kcal たんぱく質 13g 鉄 2.7g
材料(2人分)
馬刺し用馬肉 120g
塩胡椒
★小麦粉 大さじ1
★牛乳 大さじ2
パン粉 大さじ2
サラダ油
さくらかいわれ 適宜
生姜(すりおろし)大さじ1
醤油 大さじ1
作り方
- ①馬肉に塩胡椒し水気を取る。
- ②★を混ぜて①の表面につけパン粉をつけて揚げ焼きにする。
*生食用なので衣に火を通す。
③カットし、かいわれをのせ、生姜醤油を添えます。
*マスタードマヨやにんにく醤油もおいしいです。
管理栄養士さんから一言
桜肉(馬肉)
馬肉を「桜肉」とも呼びます。由来は諸説あり、「肉の色が桜色だから」「桜の咲くころは脂がのっておいしいから」「江戸時代は獣肉を食べることが禁止されていたので隠語として桜と呼ばれた」「幕府直轄の牧場が佐倉にあったから」他にもたくさんありそうです。
栄養面では他の肉に比べるとたんぱく質が豊富で脂質が少なく生活習慣病予防に、鉄分を多く含み貧血予防、グリコーゲンも豊富で疲労回復効果が期待できます。
父との想い出。
今日、3月8日は父の命日です。11年前の今日、父はなくなりました。
父の一周忌を行った次の日に東日本大震災が起きました。父の死、東日本大震災、ともに忘れることのできない3月です。また、父は桜が咲くのを楽しみにしながら亡くなっていきました。美しい桜の花の開花と共に、父の死を思い出します。
さて、私にとって父の存在は、なんとなく近づき難い存在でした。話しかけていいものかどうか。父と話しをする際は朝、学校に行く前に「今日、帰ってきたら話を聞いてもらえますか?」とアポを取っていたような記憶があります。
そもそも父は京都に帰ってきて祖父の肛門科を継承するまでは、山梨県の甲府市の市立病院で外科部長をしていました。朝早く出かけて、夜遅く帰ってくる。京都に帰ってくるまでは、私の生活の中には父はあまりいませんでした。母と私と妹の3人の生活だったような気がします。
小学生のころ、小学校に提出する書類の保護者名を書くところに、母は自分の名前を書いたそうです。そうすると学校から「保護者の欄にお母様のお名前が書かれていますが、お父様はどうされているのですか?」と聞かれたそうです。母はその質問に、「私の子供をいつもみて、保護しているのは私です。夫は経済的に私たちの生活を守っているので、子供の保護者は私です。」と。ウーンわかるような気もしますが、学校からは保護者の欄にはお父様の名前を書いて提出してくださいと言われたそうです。こんな感じで、京都に帰ってくるまでは、母と私、そして妹の3人の生活といった感じでした。ですからあまり父とは話すことがありませんでした。
たまに、母のいない日に、学校の帰り道、父が勤務している病院の医局に行って、父と一緒に病院の近くの食堂に行って一緒に食べたことがあります。病院の前のうどん屋さんだったか、そこで牛丼を食べたのを憶えています。たまに休みの日に父がいるときは、キャッチボールや、その時買っていた甲斐犬の散歩に行ったぐらいかなあと思います。一緒に旅行に行ったことも有りません。まあ、これが医者の家庭かなあと思っています。
そんな父と、一番頻回に会話をしてかかわったのが、高校生の時です。
スポーツが大好きだった私が、左の膝を怪我をして、しばらく杖を突いて歩いていた時がありました。その頃はまだまだ若かったので、「スポーツが出来ない足なんかいらない!」と言ってストーブを蹴飛ばしたりして、少し荒れていた時がありました。そんな時、父が一言、「お前の悔しさは解らないが、お前はそんなお前の姿を見ている母親の気持ちがわかるのか!」と。この一言、頭を思いっきりガーンと殴られたような気がしました。自分勝手だった私をしっかり見つめることが出来ました。その言葉の後は、自分の気持ちを抑えることが出来るようになりました。
そのような私を見て、毎週日曜日には嵐山にボートを漕ぎに行くようになりました。少しぐらいの雪の日も行きました。毎週行くので、船頭さんたちにも覚えてもらえるぐらいになりました。
父は海軍兵学校に行っていました。ボートの漕ぎ方は抜群。オールの水への入れ方、かきかた、そして水からの出し方を、しっかり教えてくれました。
私自身もボートの漕ぎ方も上達して、かなり上流へと行くことが出来るようになりました。ところどころ、岩場に入って休憩したり、そこで咲いているのスミレの花を見つけたりしました。そのスミレを母に持って帰ったり。そのスミレの思い出が母に「スミレの便り」というエッセイを書くきっかけになりました。
今でも、渡邉医院の中庭に小さなスミレが咲きます。そんな時はその時のことを思い出します。
ボートを漕ぎ終えた後は、毎回父と二人で昼食を摂りました。何ともない会話をして過ごす。なんとなく、父と近くなった気がしたものです。
こんな風にして、父との繋がりが強くなったのを、今思い返します。
アルコールや刺激物は、本当にお尻によくないの?
時々、患者さんから「お酒を飲んだら痔になりますか?とか、「辛いものや刺激物は食べてはだめですか?」と聞かれることがあります。
結論は「そんなことは有りません。」です。美味しく楽しくお酒を飲むことはいいともいます。また、押しく食事をすることもとても大切なことだと思います。
アルコール類も、飲みすぎずに楽しく美味しく飲むことで、血流が良くなります。またストレスを発散することもできます。こういう意味からすると、アルコールは血流を良くしてくれるので、内痔核や裂肛などの肛門の病気には良いということになります。ですからアルコール類が直接痔の原因になるわけではありません。ではなぜよくアルコールは良くないと言われるかです。
これには二つあります。
アルコールの飲みすぎで下痢
一つ目は、アルコールを沢山摂ると、下痢が多くなるということです。
良くお酒を飲みすぎた後に下痢をすると言う方が多くいます。その理由は、アルコールを沢山摂ると、水分やミネラルの吸収が悪くなります。そうすると腸の中に行く水分の量が増えていきます。水分の量が多くなると下痢をします。便に行く水分が70%でコロコロの便になり、90%で水様の下痢です。便意いく水分量、腸の中の水分量が多いと下痢になります。
また、アルコールの摂取が多いと、糖分や脂肪分の分解や吸収も弱くなってしまいます。このことも下痢になる原因となります。飲み会の時など、お酒のつまみに、唐揚げ類などの脂っこいものが多くなってしまうことも有ります。アルコールを飲むときのつまみ類も少し工夫するといいのかもしれません。
このようにアルコールを沢山摂取すると下痢になり、そのことが肛門に傷がつく裂肛の原因になったり、もともとある内痔核の状態が悪くなる原因になります。
二つ目は、アルコールを摂取することで、動脈の血流は良くなりますが、反対に静脈の流れは悪くなってしまいます。
内痔核の鬱血が強くなる
アルコールを沢山摂ると血管が広がっていきます。そして血液の量が増えます。内痔核は静脈の流れが悪くなった静脈瘤です。静脈瘤としての内痔核に流れ込む血液の量は増えるのに対して、静脈瘤としての内痔核から心臓の方に帰っていく血液の量は変わりません。そうすると内痔核に行く血液の量が増え鬱血が強くなってしまいます。そのことでもともとあった内痔核の状態が悪くなってしまいます。
このようにもともとあった内痔核が、アルコールを沢山摂りすぎることで悪化してしまうことは有ります。
ただいずれの場合も直接アルコールが内痔核を発症させるわけではありません。もともとある内痔核を悪化させる可能性があるということで。
時々飲みすぎてしまうことも有ると思います。今日は飲みたいといった気分になることも有ると思います。それはそれで仕方がないと思います。できれば楽しく美味しくアルコールを飲むようにするのがいいなあと思います。また肝臓のことも考え休肝日を作るといいと思います。決してお酒を飲んではダメというわけではありません。
刺激物はどうなの?
さて辛いものなどの刺激物はどうかです。
時々患者さんが「お刺身にワサビを付けて食べたいんだけど、お尻に悪いと思って付けていません。」とか、「おそばに七味をかけて食べたいんだけどやめている。」と言う方がいます。このこともあまり気にしなくていいです。刺激物を摂りすぎるといけないというだけで、美味しく楽しく、食べたいものを食べたいように食べて下さい。そのことが大切だと思います。
さて最初のワサビですが、ワサビは100%消化され、便と一緒に排出されることは有りません。ですからワサビは特に肛門を刺激したりすることは有りません。
唐辛子や胡椒などの香辛料は消化されずに便となって出てきます。そのため、肛門を通過するときに「辛い」といった刺激になることがあります。辛いものを食べるときに唇がピリピリするのと似ています。その刺激が頻回になると肛門に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、刺激物をとると下痢などの便の具合が悪くなることがあります。例えば辛いものを食べたら下痢するなど。この便の具合が悪くなることが内痔核や裂肛などを悪化させます。
また、肛門に裂肛などの病気があると、刺激によって痛みがいつもより強くなる可能性はあります。でも、元々ある病気の症状が強くなったり、状態を悪化させることは有っても、直接刺激物が内痔核や裂肛の原因になるわけではありません。
このように沢山アルコールや刺激物を摂取することは、元々ある内痔核や裂肛などの肛門の病気を悪化させる可能性はありますが、直接原因にはなりません。
楽しく美味しくお酒を飲んで、ワサビや香辛料を適度に使い、美味しく楽しく食事をする。そのことは、日々のストレスをとってくれるとともにお尻の具合も良くなると思います。
食べたいもの、飲みたいものを押しく楽しく摂って下さいね!
肛門ポリープとは?そしてその治療は。
今日は肛門ポリープについてお話したいと思います。
肛門ポリープは、慢性の裂肛にもできたり、内痔核によってもできることがあります。
「ポリープ」といっても癌化したりするポリープとは違います。便が通るときの刺激によってできてきます。例えば裂肛の場合は切れたり治ったりすることを繰り返すことで炎症を起こして肛門ポリープが出来てきます。また、内痔核も炎症を起こしたり、排便時に肛門の外に出てくる脱出を繰り返すことによって炎症を起こして小雲門ポリープが出来てきます。では、肛門ポリープはどうしてどこから出来るかについてお話します。
肛門ポリープとは
肛門の外側から、約2~3㎝奥まで皮膚があります。この皮膚の部分を肛門上皮と言います。ここまでを肛門といいます。その奥が直腸になります。この肛門と直腸の境目があたかも歯の様にジグザグに波を打ったようになっているので、歯状線といいます。この部分に肛門乳頭という突起状のものがあります。ここが便が通るときの刺激によって炎症を起こして、肥大化していきます。その肥大したものが肛門ポリープです。やはり、便秘だったり、下痢だったり、排便の状態が悪く、擦れたりして炎症を起こすことによってできてきます。
肛門ポリープの症状
では肛門ポリープの症状ですが、初期のうちは肛門ポリープが小さく、自覚症状はありません。肛門ポリープから出血することは有りません。
肛門ポリープが段々大きくなってくると、排便時に肛門ポリープが肛門の外に出てくるようになります。出てくるようになると、出てきた肛門ポリープを押し込まなければ戻らなくなります。排便時に出てくるような大きさになっても、肛門ポリープは痛みはありません。
時々肛門ポリープを、内痔核が悪化して排便時に脱出してきたのかと勘違いする患者さんもいます。排便時に出てきて押し込むという症状は同じですが全く違う病気です。ただ先ほどもお話しましたが、内痔核が原因で肛門ポリープもできることがあります。排便時に内痔核と肛門ポリープが一緒にでてくることも有ります。
このように肛門ポリープの症状は最初は無症状で、大きくなってくると排便時に肛門ポリープが出てくるようになります。肛門ポリープが排便時に出てくることで、肛門ポリープの存在をしる患者さんがほとんです。
肛門ポリープの治療
肛門ポリープの治療ですが、悪性のポリープではありません。たとえ肛門ポリープを持っていてもそれを切除することは有りません。自覚症状が無い場合は特に肛門ポリープを治療する必要はありません。肛門ポリープが段々大きくなって、排便時に肛門ポリープが肛門の外に出てくるようになると、自覚症状が出てきます。排便時に肛門ポリープが外に出てきて肛門の中に押し込まなければならなくなります。こうなると、その症状が嫌な症状になります。そうすると、肛門ポリープが出てこないようにするには、手術で肛門ポリープを切除しなければなりません。肛門ポリープは軟膏や座薬では治りません。ただ、悪性の癌になったりはしません。ですから必ず切除しなければならないというわけではありません。でも出てこないようにするには切除が必要になります。
肛門ポリープの切除
では肛門ポリプの切除はどうするかです。
渡邉医院では、肛門ポリープの根元の部分に局所麻酔をして、出血しないように肛門ポリープの根元を糸で縛ってから切除します。麻酔をして根元を縛って切除するまでに5分もかかりません。割と簡単に終わります。術後出血はまずはありません、ただ直ぐに帰って、帰ってから出血などがあると困るので、1時間程度休んでもらい、出血の無いことを確認して、完全に麻酔が切れてから帰宅していただいています。痛みに関しては、肛門ポリープの根部を糸で縛って切除するだけなので、痛みはほとんどありません。排便の痛みもあまりありません。手術当日から普段通りの生活を送っていただいています。排便もしても大丈夫ですし、肛門の外側に傷が出来ないので、その日から入浴や、もしくはシャワーに入ってもらっています。次の診察は、痛みや出血などの症状が無ければ7~10日後に受診してもらい、肛門ポリープの根部を縛った糸が取れていて、出血や痛みなどの症状が無ければ、治療を終了します。
このように比較的楽に治していくことが出来ます。
肛門ポリープの予防
肛門ポリープにならないようにするにはどうしたらいいか。やはり、排便の状態が大切です。便秘や下痢で、傷が付いたり炎症を起こすことで、肛門ポリープはできてきます。やはり具合よく便が出るように排便の調整が大切です。
Twitterでの相談、遠慮なくして下さいね!
なかなか肛門の病気に関しては周りの人に相談できずに悩んでおられる方が多いようです。できるだけ、肛門科の敷居は低くして、受診しやすいようにと心がけてはいるつもりですが、なかなかそうはいかないようです。
親にも相談できないという方も多いようです。一端「私は、痔なんだ。」とカミングアウトすると、意外と周りの人から「私もそう!」「私もですよ!」と言う声がどんどん上がってくるようです。皆さんお尻の具合が悪くても一人でグッと悩んでおられるようです。
Twitterでの相談では皆さん同じようなことで悩んでおられます。例えば、「排便の時に肛門が切れて痛い。」とか「便秘で悩んでいます。」。また、「肛門が腫れて痛い。」や「痔瘻になったみたいですが、治療方法は?」。「排便時に肛門が腫れるのですが?」、「排便時に何かイボが出てきます。」のような悩みの相談が多いです。ですから皆さんが同じことで悩んでおられます。自分一人が悩んでいるわけではありません。自分の悩みは、皆の悩みです。ただ、誰に相談したらいいのかがわからなかったり、相談したいんだけど、やはり相談することが恥ずかしいなどが一つ大きな壁になっているようです。
今の時代インターネットが普及して、いろんな情報を収集することが出来ます。ただ情報が多かったり、正しい情報でなかったりします。
時々、渡邉医院を受診された患者さんのなかに、「インターネットで検索したら、怖いことばかり書いてあって、調べれば調べるほど不安になってきました。」とおっしゃる患者さんもいます。
なかなか自分の病気の状態がどのような状態なのか、そして自分の病気が何かを判断するのは難しいと思います。自分の症状とネットでの情報を見比べて、悪い方へ悪い方へと考えていってしまうことも少なくないと思います。
このような状況にあるので、渡邉医院のホームページには正しい情報を載せよう、そして誰が読んでもわかりやすい内容にしようと思っていつもブログをアップしています。
皆さんがどんなことで悩んでいるのかなあと、想像しながらブログを書いています。でもななかな書いてあるだけを読んでも自分の病気と本当にあっているのかどうかわからないことが多いと思います。そういうことも有るだろうと、Twitterでの相談もするようになりました。
できれば実際に診察して、正しい診断をして治療法をお話して、患者さんと一緒に病気を治していきたいと思います。それが一番だと思います。でも最初の一歩。診療所を受診すること。ここに一つ高い敷居があります。いきなり受診するのが心配、不安、そして恥ずかしいとういことであれば、まずはTwitterでの相談をしてみて下さい。今の自分の病状や治療方法がある程度わかるとそれだけでも気持ちが落ち着き、安心できます。そのうえで「よし!治そう!」と決心した時に肛門科を受診してみて下さい。そのタイミングがベストタイミングです。
授乳中のお母さんへの薬物療法について
長かった1月が終わり、そして2月はあっという間に過ぎ去ってしまいました。そして3月。今日は少し寒かったですが、これからは少しづつ春を感じる季節になりました。
さて今回は、授乳中のお母さんへの薬物療法に関して少しお話したいと思います。
妊婦さんの妊娠3ヶ月から9ヶ月の間であれば、大抵の肛門の手術は可能です。血栓性外痔核で痛みが強い時や、内痔核に血栓が詰まって嵌頓痔核になり、痛みが強い時。また、裂肛でも排便時の痛みが強く、排便が困難になっている場合など、妊娠中でも手術をすることがあります。
また、出産後、授乳中の方にも手術は可能です。
最近は授乳中の患者さんの手術も増えている気がします。また手術でなくても、赤ちゃんと一緒に通院される患者さんも多いです。渡邉医院には病室があるので、待ち時間中に病室で授乳させてもらったり、診察の順番が来るまで病室の方で待っていただくことも有ります。
授乳中の患者さんが良く言われることは、「授乳中なので、授乳に影響のないお薬を出して欲しい。」ということです。
基本的に渡邉医院は肛門の外用薬であったり、内服薬も緩下剤であったり、術後の消炎鎮痛剤や抗生剤などです。いずれも授乳中の患者さんに投与しても問題はありません。通常通りに授乳してもかまわない薬剤ばかりです。
さて授乳している方への薬物療法の基本的な考え方を調べてみました。
調べてみると、薬物療法をしていても、できるだけ授乳を継続することが望ましいとしています。
そこにはこのように書かれていました。「母乳育児中に母親が薬物療法を必要とする場合は、薬物療法の必要性と有害作用の説明に加えて、母乳育児の有益性と母乳を中止した場合の不利益を説明することも必要である。授乳婦の薬物療法では、乳児への影響を最小限にしたうえで、できるだけ授乳を継続することが望ましい。」とありました。(Ⅰ.妊婦・授乳婦への薬物療法の基本的考え方)
母乳の利点としては、栄養面で優れているだけではありません。感染症を予防したり、免疫機能や神経発達を促したり、赤ちゃんにとっていろんな利点があります。こういった点からも、薬物療法をしている間も授乳を継続することが望ましいということです。
大部分の薬剤は授乳中にお母さんが内服したりしても、母乳への移行はほんのわずかな量です。どのくらい授乳することで乳児に移行するかですが、通常ではお母さんに投与された薬物の量の1%以下です。
ですから、お母さんにとって必要だと判断された薬剤は、しっかり内服することが望ましいと思います。
授乳中に注意が必要な薬物には、①抗悪性腫瘍薬、②放射性アイソトープ、③乳児の曝露レベルが高くなる薬、④母乳分泌に影響する薬などがあります。しかしいずれも絶対に投与できないわけではありません。薬物を投与した後、乳児の状態を注意深く観察することで投与も可能となります。
このように妊娠中も授乳中も大抵の治療は通常通りに行うことが出来ます。また、授乳中でも、お母さんにとって必要と判断された薬剤は服用しても母乳をあげている赤ちゃんには影響を与えないということです。赤ちゃんのことも心配かもしれませんが、自分自身の病気をしっかり治すことが大切ですし、そのことで赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性は極々少ないということを知って下さいね。