「まめまめサラダ」のレシピを紹介します。
今日は本当に暑い1日でしたね。一気に夏日!体がついていきませんね。
来週から梅雨入り。恵みの雨になればいいなあと思います。
さて、6月のレシピのテーマは「噛んで健康」です。
よく噛んで食べる。とても大切なことです。噛むことで胃腸の新木もよくしてくれます。このことは便秘の解消にもなります。また、ゆっくりよく噛んで食べることで、ダイエットにもなります。
6月のレシピに関しての、管理栄養士さんからのコメントを紹介しますね。
『今回のレシピは6月ということで歯と口の健康週間から今年の標語は「一生を 共に歩む 自分の歯」です。
歯を守るためには毎日の歯磨きも大切ですし定期的な歯科受診も欠かすことができませんが、「噛むこと」も大切だと思います。そこで今回は「噛むこと」をテーマにレシピを作りました。
日本訪問歯科協会によると「8つの効果」が上げられていました。
1.胃腸の働きを促進する
消化液の分泌を促進し、噛むことで胃腸の負担を減らす
2.むし歯、歯周病、口臭を予防する
唾液の分泌が増え、唾液の抗菌作用が高まる
3.肥満を防止する
満腹感が得られ食べ過ぎを防ぐ
4.脳の働きを活発にする
脳の血流が増加する
5.全身の体力の向上
6.味覚が発達する
7.発音がはっきりする
8.がんを予防する
固いものだけでなく、軟らかくても噛む回数を増やす工夫でいろいろな食事を「噛んで」楽しんでいただき、何気なく毎日行っている「噛むこと」を少し意識していただければと思います。』
では、まず6月のレシピ第一弾は「まめまめサラダ」です。豆料理とても美味しいですよね。是非作ってみて下さいね。
「まめまめサラダ」
(全体量)
エネルギー 約300kcal たんぱく質 16g 食物繊維 9g
材料(作りやすい分量)
蒸しサラダ豆 1袋
冷凍枝豆 30g
冷凍コーン 20g
玉ねぎ(みじん)大さじ1
ヨーグルト 大さじ1
マヨネーズ 大さじ1
塩胡椒
ミックスナッツ 適宜
作り方
- ①玉ねぎは塩もみし水洗いする
- ②冷凍枝豆・コーンはさっとゆでるかチンする。
- ③①②をヨーグルト・マヨネーズで混ぜ塩胡椒で味を整える。
- ④器に盛り、砕いたミックスナッツを乗せる。
《噛みごたえアップポイント》
・いろいろな豆の食感があることで噛む回数が増えます。
・1品足すことで噛みごたえのあるメニューになります。
脱肛って?
今日は、昼頃から雨が降り出しました。来週からいよいよ梅雨入りかなあという天気予報です。医療従事者のワクチン接種、そして高齢者のワクチン接種。なかなか進まない状況にあります。ワクチン接種を希望する人たちに早く接種できるようにしたいものですが、ワクチンの供給量がまだまだ安定していないという状況。また医療が逼迫している中の接種する医師の数の問題。今後様々な問題が待ち受けていると思いますが、みんなでこの困難を乗り切っていかなければならないと思います。
さて、今日は言葉の定義の難しさを少しお話したいと思います。
医療に関しても言葉の定義は大切です。
「肛門」とは、肛門は正確にはどこまでを際しているのかと調べても、「肛門は消化管の最後に位置する開口部」とか「消化管の出口のこと」、「消化管の下端で皮膚に移行するところ」とか、「消化器の外口」などと説明しています。でも、専門書をみても特に厳格な定義、範疇はなく、正確に決めている言葉はないようです。なかなか難しいです。「肛門」一つでもわかっているようでわかっていないようなところがあります。
時々患者さんから「私は脱肛ですか?」と聞かれることがあります。医師の中にも「あなたは脱肛ですね。」ということがあります。この「脱肛」も難しいです。
排便時にどのようにして便が出るかですが、肛門上皮は外に出るように便が出ます。ただ肛門が開いて広がって便が出るわけではなく、肛門の内側の肛門上皮が外に出るように便は出ます。この排便時に肛門上皮が外に出るようになることを「脱肛」といいます。
ですから人間は具合よく脱肛することで具合よく便が出ます。ただただ肛門が広がるだけでは具合よくスッキリ便が出ません。ですから内痔核の手術をした後に、少し便が出にくくなったり、便が細くなるのはこのためです。
どうしても内痔核を手術した後は肛門上皮に傷ができます。この傷が治ってくるまでやはり肛門の動きに関しては正常ではありません。排便時にもやはり具合よく脱肛することなく便が出ます。言ってみればただただ肛門が広がってだけの排便のようになります。肛門上皮の部分の傷が治り、肛門上皮が排便時に肛門の外に出るように、具合よく「脱肛」するようになると気持ちよくスッキリ便が出るようになります。
では何をもって患者さんは「脱肛」といっているのかです。
おそらく内痔核が排便時に肛門の外に出てしまった状態を「脱肛」と言っていると思います。
内痔核の具合が悪くなると、排便時に内痔核が肛門の外に出てくるようになります。そして外に出た内痔核は自然に肛門内に戻ることなく出たままになり、指で押し込まなければ戻らない状態になります。このような内痔核を第Ⅲ度の内痔核といいます。そして排便時に内痔核が肛門の外に出ることを「脱出」と言います。
そうすると患者さんが「脱肛」と言っているのはこうだと思います。
「排便時に肛門は脱肛しながら便が出ます。その時に第Ⅲ度の内痔核の場合、排便時に内痔核が脱出します。内痔核が脱出したままになっているので、肛門は脱肛したままになる。」
この状態を「脱肛」と言っているのだと思います。
やはり言葉の定義は難しいです。でもしっかり定義しなければそれぞれのことをちゃんと比較することができません。科学的に比較検討する場合は、しっかりとした定義の下で、行わなければ何の意味もなくなってしまいます。
「定義」。とても大事ですね。
術後7~10日目を診察する理由
ゴールデンウイーク中に術後7日目の患者さんが受診されました。傷の治りが大丈夫か?具合よく治ってきているのかが心配で、電話をかけてこられました。内容は、「まだ出血する。痛みもあるので心配。」とのこと。何か心配なことがあったら連絡くださいねと術後の患者さんにはいつもお話ししています。心配なことをそのままにしていてもよくないので、診察に来てもらいました。
診察すると、特に術後の経過には問題なく、順調に治ってきていました。ただ、この術後7~10日目に診察に来てもらうことは、とても大事なことです。
肛門の手術をしたときはどのような手術でも術後7~10日目には受診してもらっています。
その理由のまず一つ目は、やはり手術をした後約1週間経った頃の傷がみておきたいということがあります。
もう一つの理由は、術後約1週間ぐらいの時期、患者さんが傷の治りに関してとても心配になる時期だからです。今回の患者さんと同じように、痛みや出血がまだあるけれど、具合よく治ってきているのか?術後の経過は良好なのか?とても気になる時期だからです。
これは、傷の治り方が影響します。
肛門の手術は、内痔核や皮垂など原則として切りっぱなしの開放創にします。それは便が通るところの手術だからです。便が通っても、使いながら治しても具合よく治すために、ある程度の大きさ、形のある開放創にします。
開放創の傷の治りは大きく三段階に分かれます。まず術後7~10日目までの「傷が治る準備期間」。そして7~10日目以降の「傷が収縮する収縮期」。そして3週目以降の「傷の治りの仕上げの時期」この三つの段階に分かれます。
この最初の準備期間の7~10日間。傷の治りにとってはとても大事な「準備をする期間」。でも傷の大きさは手術した時とほぼ変わりません。したがって、どうしても排便時に痛みがあったり、出血したりします。患者さんはなかなか肛門の手術をした傷の治りを自分自身が見て確認することができません。ですから手術をして7~10日も経つのに排便時はまだ痛いし、出血もする。ちゃんと治っているのか?順調なのかとても心配になる時期です。術後日に日に痛みや出血などが少なくなっていけば、「痛みも出血も日に日に少なくなってきた。よしよし治ってきている。」と実感してもらえるのですが、そうは行きません。7~10日経っても、手術した時と症状は一緒。患者さんにとってはとても心配になると思います。その時期に診察して、その不安を取り除くことも、術後7~10日目に受診してもらい、診察する大きな理由です。
術後7~10日目に受診された患者さんには次のようなことをお話しします。
一つ目は、「痛みや出血がまだあると思いますが、順調に治っていますよ。心配しないでくださいね。」です。
二つ目は、「手術して7~10日間は傷が治っていく準備をしている時期です。とても大事なことをしているのですが、傷の大きさは手術した時とほぼ同じです。ですから痛みや出血は術後と変わりません。」
三つめは、「7~10日間の準備期間が終わると、今度は一気に傷は治っていきます。加速度がついて治っていきます。ですから、今日までの治り方と、これからの治り方は全然違います。痛みもスッととれる時期になります。」と。
四つ目は、「痛み止めを出しておきますね。痛いのを我慢して治すよりは、楽に治した方が、治りはいいです。そしてこれから収縮という時期に入るので、痛みも急にスッと楽になります。今痛み止めを飲んでおかなければ、飲むときはなくなります。痛いときは我慢せずに、痛み止めをしっかり飲んでくださいね。」と。
最後に、「術後約3週間で傷はふさがります。次回は2週間後に治ったところを診せてくださいね。」とお話しします。
このようなことから、術後7~10日目に受診して診察するのは、傷の治りを診ておきたいということと同じかそれ以上、患者さんが心配になる時期に今までお話ししたようなことを、患者さんにお話しして、患者さんの心配を取り除きたいという目的があります。
妊娠中の血栓性外痔核、手術する?しない?
緊急事態宣言の中のゴールデンウィーク。去年と引き続いて2年続けての自粛の中での休日でした。皆さんはどうお過ごしでしたか?私は自宅でのんびり過ごしていました。運動不足なので、近くの川べりを焼く1時間半程度歩いたりしました。また、久しぶりに診療所の中庭や玄関前の通り庭の草むしりや掃除もしてみました。1時間半程度歩くより、1時間程度の庭掃除の方が筋肉痛になりました。いつも使わない筋肉を使ったのでしょう。でも草むしりや庭掃除。やってみると楽しいものです。庭もきれいになりますし。そんなことで、今年のゴールデンウィークも自宅と診療所、そして散歩の連休でした。
さて、この連休中も診療所の方に電話がかかり、急患の診察をしました。
やはり、「痛み」を主訴とする患者さんが多く、肛門周囲膿瘍の方や、血栓性外痔核の患者さんが受診されました。肛門周囲膿瘍はもうその日のうちに局所麻酔をして切開排膿を行いました。血栓性外痔核のお一人は妊婦さん。出産がもう直ぐだったのですが、血栓が詰まって腫れが強く、痛みも強いため、その日に局所麻酔下に血栓を摘出しました。もう一人は男性の方。この方は、強い痛みはないとのことで、消炎鎮痛剤の座薬と軟膏で保存的に治療することにしました。
血栓性外痔核の場合、患者さんとしては、今ある痛みを早く取って欲しいという思いで受診されます。血栓性外痔核は痛みはありますが、基本は時間とともに腫れが引き、痛みが取れ、血栓は自然に溶けて治っていきます。すから、今ある痛みを取るために消炎鎮痛剤の座薬と軟膏で保存的に治療します。このことを患者さんにお話しして、痛みが強く、やはり今ある痛みを早く取り除きたいと希望される患者さんは、受診したその日に手術をして血栓を取り除きます。血栓を取ることで常時の痛みは楽になります。ただ、やはり傷ができるので、排便時の痛みは1週間程度あります。
さて、妊娠中ですが、できれば手術は避けた方がいいのかなと思いますが、妊娠後期になりますと、消炎鎮痛剤がお腹の赤ちゃんに悪い影響を与えてしまいます。ですから、消炎鎮痛剤が使えないので、血栓性外痔核の状態では手術をすることがあります。
血栓性外痔核の場合、比較的大きな血栓が詰まった方が痛みは少ない印象です。
血栓性外痔核の痛みは血栓が詰まっただけではおきません。血栓が詰まったことで腫れがでて、この腫れの程度で痛みに差が出ます。比較的大きな血栓が単独で詰まった場合は、血栓は大きくてもあまり腫れてきません。この場合は痛みがわりと軽いので、妊娠していない場合は消炎鎮痛剤の座薬を使うと腫れが引き、痛みは楽になります。血栓を早く溶かす薬はないので、血栓は自然に溶けて吸収して治るのを待ちます。
血栓性外痔核で消炎鎮痛剤の座薬を使ったり、軟膏を使ったりするのは、血栓を早く溶かすのではなく、血栓が詰まったために腫れた、その腫れを早く治める、そして痛みを取り除くのが目的です。
さて、一つの血栓は小さくても小さな血栓が多数詰まると腫れが強くなるようです。
このような場合は、痛みの程度が強い場合は局所麻酔をして血栓を摘出します。ですから、妊婦さんの場合は、痛みを取るために消炎鎮痛剤が使えないため、痛みが強い場合は局所麻酔をして血栓を取ることがあります。手術をすることで、腫れがなくなりますので、常時痛かった痛みは取れます。ただ、肛門に傷ができるので、排便時の痛みはどうしてもあります。このように妊婦さんの場合でも血栓性外痔核の状態や痛みの具合では、局所麻酔をして血栓を取ることがあります。
妊娠中の患者さんを診察する際、その血栓性外痔核が、今は痛みがあるが、軟膏やヘモナーゼなどの内服薬、そして一番よくなるのが入浴ですが、手術をせずに保存的に治療でも早く痛みが取れる状態なのか、反対にやはり手術をした方が早く痛みが取れる血栓性外痔核なのかを判断してその旨を患者さんにお話しします。そして、患者さんにどうするかを決めてもらっています。
「痛みがあるので、手術をしたい。」という方も、「やはり麻酔や手術などのお腹の赤ちゃんの影響が心配なので、保存的に治療します。」という方もどちらも正しいと思います。
やはり自分が一番安心できる方法で血栓性外痔核は治療したらいいと思います。その日に手術をしなくても、やはり痛みが続くなどでやっぱり手術しようと思ったら、その時に手術をするでも全然かまわないと思います。
新型コロナウイルス感染症予防接種体制は集団接種を軸足に
4月ももう数日で終わり、ゴールデンウイークに入っていきます。
今、医療従事者へのコロナワクチンの優先接種が進んでいます。また、連休明けからは高齢者の優先接種が始まっていきます。
今回のコロナワクチンの問題点は大きく三つあると思います。まず一つ目はワクチンの供給量の不足。二つ目がワクチンの保管管理の難しさ。三つめが2回接種しなければならないこと。この三つだと思います。
連休明けから高齢者への優先接種が始まります。それに向けてのワクチン接種の予約が今週の4月26日から始まりました。ワクチン接種にあたって、初めのうちは1週間に1医療機関に5Vしかワクチンは届きません。1Vは5人分なので、1週間に25人しか接種することはできません。接種したい方、接種してあげたい医療機関。でもワクチンの供給量が少ない中、接種したくても接種できません。
また、ワクチンは冷蔵保存で5日間しか保存できません。しかも一端調整すると5時間以内に接種しなければなりません。しかも1V 5人です。無駄なくワクチンを接種する、その予約もとても難しいです。しかも2回目を接種しなければなりません。1回目の方と、2回目の方が重なってきます。2回目の接種を忘れないでいてもらう工夫も必要となります。少ない供給量のワクチンを効率よく、そして有効に接種していく。とても難しい作業になっていきます。
このような状況のなか、ワクチンの供給量が安定するまでは、個別接種ではなく、集団接種に軸足を置く要請を京都市にしました。その内容を紹介します。
新型コロナウイルス感染症予防接種体制は集団接種を軸足に
謹 啓 貴職並びに市職員の皆様におかれましては、平素より京都市民の生命と健康を守り、 また今般の新型コロナウイルス感染拡大防止に向け、日夜ご尽力いただいております ことに心より御礼申し上げます。 さて、私ども京都府保険医協会は新型コロナウイルス感染症の予防接種体制において、 緊急に下記の通り要望します。何卒よろしくお願いいたします。 謹 白
【要請項目】
- 新型コロナワクチン予防接種体制において、少なくともワクチンの供給量が安定 するまで個別接種を中心とせず、集団接種に軸足を置くこと
【要請趣旨】
京都市における新型コロナウイルス感染症の予防接種体制は、現在各医療機関における個別接種を中心に進められており、集団接種は補完として設置するとされています。
4月 14 日に開催された地区医師会および京都府医師会会員対象の市内地区感染症 対策担当理事・予防接種担当理事連絡協議会での住民接種情報提供では、これから始 まる高齢者への優先接種について個別接種開始が5月のゴールデンウィーク明け、集 団接種は5月下旬と説明がなされました。また、市民に送られる「予約開始のお知ら せ」において、4月下旬に公表される接種できる病院・診療所を市開設のポータルサイ トあるいはコールセンターにて確認し、「病院・診療所等(かかりつけ医等)へ直接電 話等で予約してください。」と紹介されています。
一方で、集団接種の予約は「5月下旬以降に、ポータルサイト、コールセンターで受け付け」とあります。 現在、国からのワクチン供給スケジュールが具体的に示されず自治体においても翌月半ばまでのワクチン確保数が2週間前にしか判明しない状況です。
貴市から示されている「京都市WEB発注システム」においても、当面の間、予約できるバイアル数を5本上限とせざるを得ない中、各医療機関が電話等で予約を受け付け、なおかつワクチンに無駄が生じないよう調整するのは至難の業です。
府が実施主体の医療従事者に対する優先接種が実施されていますが、もともと集団接種は設定せず個別接種のみで体制を組む予定でした。しかし、少ないワクチンの供給量への対応やスムーズな接種のためにと、各地区医師会が中心となり、苦慮しながらも集団接種会場の設置、地区内の病院での集団接種、各医療機関でグループ化したうえでの集団接種など、体制の構築に努力されている状況です。
医療従事者への接種でもこれほどの混乱が起こっていることから、ワクチンの供給が少ない中では個別接種を柱とする体制構築に無理があると言わざるを得ません。
私ども京都府保険医協会は、国策として予防接種が進められている以上、案内から予約、接種、経過観察と万が一の場合の救急対応までを自治体主導のもと公的責任でもって実施されることこそが本来の姿であると考えています。
もちろん地域の医療者 は接種を希望する患者あるいは市民に対し、その使命感から手探りであっても接種実 施に向け態勢を整えようと努力しています。
貴市においても 11 行政区にそれぞれ集団 接種会場が設置される予定と聞いていますので、せめてワクチンの供給量が安定するまでは集団接種に軸足を置くよう求めます。
肛門ポリープって?治療は?
4月も最後の週になりました。京都にも緊急事態宣言が発出され、ゴールデンウイークも自粛のウイークになります。ストレスも溜まり、気分もどんどん落ち込み暗い気分になってしまいます。何か、ストレスを発散できることを見つけて気分転換がしたいものです。
渡邉医院の木々たちも、緑が鮮やかになり、光輝いています。眩しいぐらいです。いつもはあまり歩くことはない家の近くなど、木々の緑を浴びに行くのもいいかもしれません。風薫る季節になります。木々の光、風の薫りを感じに行くのもいいかもしれませんね。
最近、肛門ポリープに関しての質問がありました。「肛門ポリープの手術はどのようにするのでしょうか?」といったような内容の質問でした。
さて、肛門ポリープといっても患者さんが訴えるポリープにはいろいろあります。それによって手術の仕方は変わってきます。
まず一つ目は、肛門と直腸との間の歯状線にある肛門乳頭が肥大化して肛門ポリープになる場合です。どうしても便が通るところですので、排便の状態などで炎症を起こして炎症性のポリープができることがあります。悪性のものではありません。例えば内痔核が腫れたり治まったりして肛門乳頭が肥大してくることがあります。また、内痔核が排便時に脱出することが刺激になって、肛門乳頭が肥大化してくることもあります。また、裂肛が原因で、切れたり治ったりの刺激で、同じように肛門乳頭が肥大化して裂肛が原因での肛門ポリープができることがあります。
内痔核が原因でできた肛門ポリープであって、内痔核は手術の適応がなく、肛門ポリープだけが大きくなって排便時に出てくることがあります。この場合は肛門ポリープの根元を出血しないように糸で縛って切除します。局所麻酔で行います。肛門ポリープの根元を糸で縛って切除するだけなので、痛みはありません。入院の必要もありません。2~3分で手術は終わります。
内痔核も排便時に脱出してくる第Ⅲ度以上の内痔核に肛門ポリープが合併している場合は、肛門ポリープも一緒に内痔核に対して痔核根治術をして切除します。最近では内痔核の性状によってはジオンという痔核硬化剤を使っての四段階注射法(ALTA療法)で治すことができるようになりました。ALTA療法の適応の内痔核で肛門ポリープを合併している場合は、肛門ポリープの根元を糸で縛って切除した後に、ALTA療法をします。
裂肛が原因で肛門ポリープができる場合は、慢性の裂肛になっている場合が多いので、裂肛の根治術をしながら、肛門ポリープも切除します。
二つ目は、裂肛などが原因でできた皮垂がポリープ状になる場合があります。この場合は皮垂の切除と同じように局所麻酔をしてポリープ状になった皮垂を切除します。どうしても便が通り、使いながら治さなければならないので、小さいから小さな傷、大きいから大きな傷になるというわけではありません。便が通っても具合よく治るように傷の形大きさを作ります。
三つめは、肛門ポリープではなく、歯状線近くの直腸粘膜に腺腫としてのポリープができることがあります。この場合は、渡邉医院で切除することもありますが、直腸だけのポリープなのか、それともほかの大腸にもポリープがないかを大腸内視鏡検査で調べる必要があります。この場合は検査をしてくださる医療機関に紹介して、大腸内視鏡検査をしてもらい、内視鏡で切除可能なポリープでしたら、内視鏡的に切除をしてもらっています。
このように患者さんが「ポリープ」と訴えられる病気には様々あります。そのポリープによって切除の仕方が違ってきます。
ワクチン接種が始まる中で
風薫る季節。今年は桜も早く咲き、すでにもう葉桜となりました。
今年も、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、みんなで桜を楽しむことなく散ってしまいました。本来であれば、4月は別れや新しい出会いのある大切な季節であるのに。
桜が終わり、でもそれに代わって、周りの木々たちの若葉は茂り、光り輝き目に眩しく飛び込んできます。その若葉の輝きに、私たちの心はざわめき、明日への希望を見出すことができます。
毎年毎年同じことが繰り返されていきます。でもそんな日々を暮らす中で、私たちはこの自然の営みの中で生きているのだと思い知らされます。
新型コロナウイルスの感染が再拡大し、今、第4波が始まりつつあります。
医療の逼迫、医療の崩壊が心配されます。新型コロナウイルス感染者の人たちの治療だけでなく、それ以外の病気に罹患している人たちの治療、手術もできない状況になりつつあります。本来なら、助けることができる命を助けることができない状況になってしまいます。このことは絶対に避けなければなりません。そのために私たち医療にかかわる人たちは力を合わせていかなければなりません。
収束がみえず、自粛自粛が続く中、日々の生活に希望が持てなくなってしまっている人も多いことだと思います。ワクチン接種という希望の光も見えては来ていますが、まだまだワクチンの供給量も少なく、全ての人たちにすぐにワクチン接種ができる状況にはありません。
ようやく医療従事者へのワクチン接種が今週から始まります。同時に高齢者へのワクチン接種も始まります。医療従事者へのワクチン接種は、1週間の間に、最大でも1診療所にワクチンは2V しか供給されません。いつになったらすべての人たちにワクチンを接種できるか、まだまだわからない現状です。
少ないワクチンをどう有効に、効率よく、そして無駄なくワクチン接種を希望する人たちに接種していくのか。国や自治体、そして私たち医療従事者に任されています。市民の命を守るために、国、自治体、そして私たち医療従事者がともに手を取り合ってしっかり新型コロナウイルス感染に対しての対策を取り組んでいかなければなりません。
今、新型コロナ禍において、私たちの本質が、自然の営みの中で試されているときだと感じます。来年の桜、心からみんな笑顔で楽しむことができる、そんな春を迎えるために今、私たちにできることを最大限頑張らなければならないと思います。
歩いているとき思うこと。
最近、朝は認知症の母のところに行ってから仕事に行っているので車での通勤が多くなっています。ショートステイで朝、母のところに行かなくてもいい日は地下鉄と徒歩の通勤を吸いることもあります。ですからあまり歩くこともなくなり、ちょっと運動不足だなあと反省しているところです。
昨日今日は少し肌寒いですが、これからは気候のいい季節になります。風薫る季節。木々たちの眩しいばかりに光輝く新緑を感じ、心地よい風を感じて歩くのもいいと思います。日々のストレスも発散できると思います。
地下鉄・徒歩の通勤をしているときは、この時間が私にとってはとても有意義な時間でした。車での通勤ですと、あまり空を見たり、周りの自然を見ることがあまりありません。たまに空を見上げ、流れる雲を見ると、「久しぶりに空を見たなあ。」と感じます。そんな時ついつい写真を撮ってしまいます。
以前、地下鉄と徒歩で診療所まで通勤していた頃は、地下鉄の駅から診療所までは約15分程度で、なかなか良い運動でした。寒い日も、診療所につく頃は、体がポカポカしてきます。運動不足の解消と思って歩いていましたが、しばらく歩くようになると、1日歩かないだけで、なにか物足りないような、気持ちが悪く感じるようになってしまいました。習慣というものは不思議なものです。今では、楽な車での通勤へと、ちょっと気持ちが甘えてしまっています。そろそろ歩かなければと思います。
さて、この片道約15分の時間が私にとって今はとても大切な時間となっていました。歩くということは脳に刺激を与えるのか、いろんなことが頭のなかに次から次へと浮かんできます。
以前大学病院にいたとき、担当の患者さんの手術を執刀するときには、いつも先輩から「お前今日の手術までに、何回頭の中で手術をしてきた?」と聞かれていました。消毒から始まって、皮膚の切開、患部に到達するまでの組織をどう剥離していくか、そして患部の切除、切除後の再建、最後に縫合して傷を閉鎖するまでのイメージを何回も頭のなかで思い描いて手術に望んでいました。
この診療所まで歩いている15分間に、その日の手術のイメージを頭に描きながら右手はハサミで組織を剥離している感覚を感じながら歩いています。
もう一つこの歩いているときに、以前救命救急センターに勤務していたときに救命できなかった患者さんのことが急に頭に蘇ってきます。もう、京都に帰ってきて26年ほどたってもです。今は、日常の診療のなかで、気になる患者さんのことや、予定通りに治っていかなかった患者さんのことなどが急に思い浮かんできます。
診療所からの帰り道は、その日の患者さんのことで、気になる患者さんのことが頭の中をぐるぐる駆け巡ります。どうしてあげたらよかったのか、どうしてあげたらいいのかなど考えることがよくあります。
このように、大抵の場合、うまくいったことはあまり頭に浮かんできません。悔しい思いやつらい思いをしたことばかりが浮かんできます。きっと私だけでなく、医療に係っておられる方は皆同じ経験をされているのではないでしょうか。
そんな気持ちを癒してくれるのが、やはり、元気になって治っていかれる患者さんたちの笑顔だと思います。その笑顔に医療に従事している人は皆さん救われるのだと思います。
いつもいつもこんなことを考えながら歩いているわけではありません。すがすがしい朝は鼻歌交じりで、気持ち浮き浮きしながら歩くこともあります。でも突然「あ~っ」とか「う~ん」とか声をあげているところを目撃されても変な目でみないで下さいね。よろしくお願いいたします。
「三つ葉のわさび和え」のレシピを紹介します。
5月のレシピは「風薫る季節」をテーマに紹介しています。
今回は、「三つ葉のワサビ和え」のレシピを紹介します。
三つ葉はよくお吸い物に香りづけでなど、彩りに使われたりします。三つ葉にはいろいろ種類があるようです。その種類によって、風味や硬さなどが違って料理によって使い分けるようです。
三つ葉には三種類あるようです。
一つが「根三つ葉」。ごぼうのような根が付いていて、春から夏にかけて旬を迎えるようです。揚げ物や香りの強い食材を使う料理にお勧めだそうです。
二つ目が「切り三つ葉」。茎が太目でセロリに似ているそうです。やわらかい食感を楽しむことができるようです。生で食べたり、茶碗蒸しやお吸い物にするのがお勧めだそうです。
三つめが「糸三つ葉」。ハウスで水耕栽培されているそうです。スポンジの床ごとスーパーなどで販売されているそうです。この三つ葉は1年中楽しむことができるようです。
私にはよくわかりませんが、料理に合わせていろんな三つ葉を使い分け、三つ葉を添える料理や、三つ葉そのものを楽しむのですね。
三つ葉にもいろいろ栄養素があって、体に良さそうです。後ほど管理栄養士さんの一言で紹介しますね。
では、そろそろレシピを紹介したいと思います。
「三つ葉のわさび和え」
(1人分)エネルギー 約65kcal たんぱく質 7g 食物繊維 2g
材料(2人分)
三つ葉 2束
ささみ 1本
めんつゆ 小さじ1
わさび(チューブ)2cm
サラダ油 少々
作り方
- ①ささみはラップでくるみ電子レンジで加熱して冷めるまでそのまま置いておく。
- ②三つ葉はさっとゆで3cmの長さに切る。
- ③②を分量以外のめんつゆ少量で軽くもみ、しっかり水気を絞る。
*こうすることで水分が出て水っぽくなるのを防げます。
④ボールにめんつゆとわさびを混ぜ③と①を裂いて合わせ、仕上げに油をかける。
管理栄養士さんから一言
三つ葉
三つ葉は緑黄色野菜でβカロテンを豊富に含み、油と一緒に取ることでさらに吸収がよくなります。他にもカリウムが豊富でビタミンEやカリウム・カルシウム・鉄・食物繊維なども多く含まれます。
また、独特の香り成分はクリプトテーネンやミツバエンで、鎮静作用や食欲増進効果があるそうです。免疫力アップ・高血圧予防・貧血予防・不眠症改善にも効果が期待できます。
「新玉ねぎとめかぶの和え物」のレシピを紹介します。
先日、公園を散歩しました。木々には若葉が光輝いていて、眩しく目に飛び込んできました。自然の力、命の力を感じます。木の下には花が咲き誇っていました。毎年毎年同じことの繰り返しです。でもそのことがとても大切に感じ、命の息吹を感じさせてくれます。そのことが私たちに明日への夢、希望を与えてくれるんだんあと思います。
今回は、「新玉ねぎとめかぶの和え物」のレシピを紹介します。
「めかぶ」ねばねばして美味しいですよね。ねばねばのオクラと一緒に混ぜて白ご飯と一緒に食べる美味しいですよね。また、めかぶのお味噌汁も美味しいですよね。
「めかぶ」は「ワカメの根元の部分」です。めかぶわワカメの生殖細胞が集まった部分です。上のひらひらした部分がワカメで、下の生殖細胞が雌株です。生のめかぶは濃い茶色をしています。茹でると鮮やかな緑色に変わっていきます。めかぶの旬は3~4月の1か月間だそうです。ですから今が旬ですね。
ねばねばした感じが健康に良さそうで、私は好きです。めかぶでご飯美味しいです。
管理栄養士さんの一言で紹介しますが、めかぶもいろいろ栄養があるようです。
ではレシピを紹介しますね。
「新玉ねぎとめかぶの和え物」
(1人分)
エネルギー 約25kcal たんぱく質 1g 食物繊維 2g
材料(2人分)
新玉ねぎ 1/2個
なめこ 50g
めかぶ 50g
ポン酢 小さじ2
作り方
- ①なめこをゆでる。
- ②新玉ねぎを薄切りにする。
- ③①にポン酢を混ぜてすべての材料を器に盛る。
*食べる時はよく混ぜてください。
管理栄養士さんから一言
めかぶ
めかぶに含まれる水溶性食物繊維にアルギン酸やフコダインなどがあります。
またカルシウム・マグネシウム・ヨウ素・ビタミンも多く含まれ、免疫力アップ・便秘解消・糖の吸収をゆっくりにする・高血圧予防などいろいろな効果が期待され、低エネルギーで何とでも合わせやすい食材です。
味付きの市販品もありますので手軽に取り入れます。塩分が気になる方はドレッシングとして使うこともおすすめです。