75回目の終戦記念日を迎えて。
今日は75回目の終戦記念日です。新型コロナウイルスの感染拡大もあって、戦争のことを考える余裕がないかもしれません。でもこんな時だからこそ、戦争が残した傷跡。それがいまだに続いていることに思いを寄せ、二度と戦争が起こることのない平和な世界へ向けて私たちは確実に一歩づつ前を向いて進んでいかなければなりません。そのためには過去を振り返り、なぜこのような悲惨な戦争が起きてしまったのか。なでそれを止めることが出来なかったのかをしっかり検証して、反省することでようやく前に進むことが出来ます。このことなしでは、また同じことが繰り返されてしまうと思います。
少し父のことをお話します。父は生前、反核平和の運動をしていました。そんな父は広島県の江田島にある海軍兵学校で終戦を迎えました。
終戦を迎え、京都に帰ってきた父は旧制第三高等学校への編入試験をうけました。そのときの口頭試問の質問が「こんどの戦争は正しかったと思いますか?」でした。
この質問は残酷な質問だと思います。軍国主義純粋培養の形で教育され、小学校、京都一中、そして海軍兵学校と、その教育の中で優等生として育ってきました。教練の教官からもかわいがられていたとのことです。日本のため軍国主義純粋培養してきた教育者からの質問です。どういう答えを求めていたのでしょう。「今でも正しいと思っている。」、「今からでも戦いに行く。」という答えを求めていたのでしょうか?これまで正しいと教えられてきたものを、「今回の戦争は間違っていた。」ときっぱりと答えることはできないはずだと思います。しかも17歳です。父の出した答えは、「貴方達教育者から正しいと教えられ、それを信じて今まで生きてきました。」です。この質問の答えを探すことがその時の父の生きるテーマでした。
戦争は、いつの間にか、その実態を隠しながら私達に迫ってきます。そして教育という名の下、戦争を正しいものへと変え、私達もそのことを疑うことなく進んでいってしまいます。私たちはなぜこのような戦争が起きてしまったのか。なぜ防ぐことができなかったのかということをしっかり検証し、反省しなければなりません。このことがなければ、必ずまた同じことを繰り返していきます。
教育によって戦争へと少しづつ変化させていきます。そして、その変化を気づかせないようにします。またその変化を正しいもの、正しい方向に進む変化だと教育していく。教育改革といった言葉がでたときは、どんなことが変わっていくのかに注意が必要だと思います。
また、特定秘密保護法などは、この変化すら、見ることができないようにする。その変化に気づいて声を上げようとしたら罰せられてしまう。また、そのことについて問題意識をもって、反対しようと皆で相談すると、共謀罪でつかまる。そして報道への圧力や規制です。報道への圧力、規制によって正しいこと、本当に起きている真実が報道されなくなってしまいます。報道の自由度ランキングというものがあります。国際的なジャーナリストの団体「国境なき記者団」が発表するもので、180か国でそのランキングが決められています。日本の報道の自由度は、2009年は17位、2010年では11位でした。それが2016年のランキングは72位まで大きく後退してしまっています。2017年も72位、2018年、2019年には67位、2019年は66位になっていますがまだまだ低く、G7 では最下位です。
新型コロナウイルス感染拡大の中、どうしても感染を防止するには人とのつながりが薄れていってしまいます。また、相手をそして自分をも疑ってしまう。そんな状況になってしまいます。見えないものへの恐怖を見えるものへとぶつけることで、自分の恐怖や不安を取り除こうとする、そんな人間の心が今、新型コロナウイルスの感染拡大の中、増幅されて言ってしまっています。人の「心を蝕むウイルス」の感染拡大です。新型コロナウイルス感染者への誹謗中傷。感染者のネットでの焙り出し。また、医療従事者やその家族、子どもたちへの差別。こういった「心を蝕むウイルス」が広がっているように思います。やはり今、私たちに大切なことは、相手を思いやる優しさ。それを最大限にすることだと思います。そういったことが今目の前にある新型コロナウイルスの感染拡大から、私たちの心の優しさを守り、打ち勝っていく方法だと思います。またそのことが、戦争のない平和な世界へと繋がっていくと思います。
今、新型コロナウイルス感染が拡大している中、こういった時だからこそ、戦争に対して、二度と起こさない誓いを皆さんと共にしたいと思います。
「秋の始まりを感じる定食」を紹介します。
今日は75回目の終戦記念日です。新型コロナウイルスの感染拡大もあって、戦争のことを考える余裕がないかもしれません。でもこんな時だからこそ、戦争が残した傷跡。それがいまだに続いていることに思いを寄せ、二度と戦争が起こることのない平和な世界へ向けて私たちは確実に一歩づつ前を向いて進んでいかなければなりません。そのためには過去を振り返り、なぜこのような悲惨な戦争が起きてしまったのか。なでそれを止めることが出来なかったのかをしっかり検証して、反省することでようやく前に進むことが出来ます。このことなしでは、また同じことが繰り返されてしまうと思います。
新型コロナウイルス感染拡大の中、どうしても感染を防止するには人とのつながりが薄れていってしまいます。また、相手をそして自分をも疑ってしまう。そんな状況になってしまいます。やはり今、私たちに大切なことは、相手を思いやる優しさ。それを最大限にすることだと思います。そういったことが、今目の前にある新型コロナウイルスの感染拡大から、私たちの心の優しさを守り、打ち勝っていく方法だと思います。またそのことが、戦争のない平和な世界へと繋がっていくと思います。
さて、まだまだ夏本番、真っただ中ですが、9月のレシピを使った「秋の気配を感じる定食」を紹介しますね。
「秋の気配を感じる定食」
9月の献立
・さんまの蒲焼開きを使って
・茄子ときのこの味噌炒め
・切り干しともやしのもずく酢和え
・パプリカとインゲンのピクルス(ナス・しめじ)
・ゴーヤの佃煮
・ご飯
メインを茄子かサンマかどちらかにした時の1人分
茄子 :約650kcal、たんぱく質25g、食物繊維6.2g、野菜摂取量220g
サンマ:約600kcal、たんぱく質22g、食物繊維10g、野菜摂取量270g
管理栄養士さんから一言
野菜
野菜は1日350g取ることが推奨されていますがどの年代も足りていないのが現状です。350gは小鉢で5皿が目安になります。
私たちは野菜からビタミンAやKの半分・ビタミンCや葉酸の30%・その他のビタミンやミネラルをとっています。食物繊維の40%も野菜由来です。
ベジファーストのように食べる順番でも健康効果が期待できます。
食品はいい成分・ほしくない成分が混在していているので「〇〇だけ食べたら」ということはなくいろいろ組み合わせて食べることが大切です。
「さんまの蒲焼(開きを使って)」のレシピを紹介します。
9月最後のレシピは「さんまの蒲焼(開きを使って)」です。
8月に入って、急に暑くなってここ数日は京都は猛暑日が続いています。夏と言えば夏なのですが、やっぱり暑いです。熱中症に注意しながらコロナ対策。大変な夏です。
暑さが続くとどうしても食欲が落ちてしまう方もいます。難しいですが、暑い時こそ、しっかり食べて、この暑さに対抗できる体を作らなければと思います。そのことが新型コロナウイルスに対しての免疫力を高めるかなあと思います。しっかり食べ、しっかり水分を摂って、そしてしっかり睡眠をとる。このことが大事です。夜も迷わずエアコンを入れて、快適に十分な睡眠をとりましょう。
今回のレシピはさんまを使ったレシピです。さんまと言えば一番最初に頭に浮かぶのはさんまの塩焼きです。大根おろしに(私はポン酢で食べるのが好きですが)醤油をたらし、白ご飯を食べる。美味しいですよね。
でも残念なことに、さんまの漁獲量は年々減少しています。調べてみると、2019年の水揚げは、11年前の2008年の水揚げの8分の1までにも減ってきているとのことでした。海水温の上昇も一つの原因のようです。地球温暖化が影響しているのですね。
今年のさんまはどうなるか心配ですが、美味しく食べれる庶民の魚に戻って欲しいなあと思います。
という少し寂しい話になってしまいましたが、今回はさんまの開きを使っての蒲焼。アツアツのご飯にとても合うと思います。食欲が落ちてくる中、しっかり食べて栄養を付けましょう。
ではレシピを紹介しますね。
「さんまの蒲焼(開きを使って)」
1人分 約260kcal たんぱく質 18g 食物繊維 1.2g
材料(2人分)
さんまの開き 2尾
小麦粉 適宜
油 小さじ2
★水 大さじ2
★はちみつ 大さじ1
★酒 大さじ1
★しょうゆ 大さじ1
小松菜 100g
(作り方)
- ①小松菜(冷凍)は電子レンジにかけ解凍する。
- ②さんまの開きの頭と骨を取り、難文に切って薄く小麦粉をつける。
- ③★を合わせる。
- ④油を敷いたフライパンで②を焼き③をからめる。
- ⑤器に①と④を盛り付ける。
- 管理栄養士さんから一言
-
さんま
サンマの漁獲量は年々減少していますが今年はさらに少なく去年の価格よりの高くなりそうです。
サンマには良質なたんぱく質・カルシウム・ビタミンDやA・鉄・EPA・DHA
などたくさんの栄養成分を含んでいます。
油溶性の成分が多いので油も取れる調理法が理想的です。
「パプリカとインゲンのピクルス」と「ゴーヤの佃煮」のレシピを紹介します。
9月のレシピのテーマは、「価格高騰でも野菜たっぷり!」です。
夏になるとなぜかカレー等辛いものや、酸っぱいものが欲しくなります。暑さのため、体が欲しがるのかもしれません。
中学の頃、部活でテニスをしていました。夏の練習が結構きつかったのを憶えています。ポリタンクに麦茶やカルピスを入れて冷凍庫で凍らしたものを持っていき、練習の休憩の時に溶けた冷たいのを飲んでいました。
またレモンを輪切りにして、蜂蜜に付けたものを食べたり、レモンそのものをみかんの様に剥いて食べたり。意外とレモンの酸っぱさがその時はとても美味しかったことを思い出します。今、この文章を書いているとき酸っぱさで唾液が出てきました。きっとこの唾液が出るのも体にいいのかなあと思います。
母も酢の物が好きで、よく春雨とワカメの酢の物を作っていました。なかに、キュウリやみょうがを刻んだものを入れると美味しいです。母はよく、「私は酢の物さえあればいい。」なんて言っていました。小さい頃はあまり酢の物は好きではなかったのですが、この暑い時期、やっぱり酢の物は美味しいですね。
今日のレシピは、「パプリカとインゲンのピクルス」と「ゴーヤの佃煮」です。
「パプリカとインゲンのピクルス」は赤、黄色、緑と色鮮やかで「夏!」という感じを受けます。色鮮やかで美味しそう!ピクルスもこの暑い時期、ビールのつまみにも合いますね。またおやつ代わりにパリパリ食べるのもいいなあと思います。
「ゴーヤの佃煮」と聞いてゴーヤと言えばゴーヤチャンプル。ゴーヤの天ぷらを思い浮かべますが「ゴーヤの佃煮」苦しょっぱいのかなあと思います。ゴーヤも夏をイメージします。苦さが美味しく感じます。ゴーヤチャンプルでご飯モリモリと言った感じですね。
どちらもビールに合いますよね。きっと!ではそろそろレシピを紹介しますね。
「パプリカとインゲンのピクルス」
全体量 約350kcal、たんぱく質 2g、食物繊維 3.3g
材料(2人分)
冷凍パプリカ 150g
冷凍インゲン 50g
寿司酢 大さじ4
オリーブオイル 大さじ2
粒胡椒 少々
作り方
①袋に凍ったままの野菜と調味料を入れる。
*冷凍野菜を使うことで味が早くしみこみます。
「ゴーヤの佃煮」
全体量 約200kcal、たんぱく質 8g、食物繊維 6g
材料(作りやすい分量)
ゴーヤ 1本
ほんだし 小さじ1
砂糖 大さじ1
しょうゆ 小さじ1
酢 大さじ1
いりごま 小さじ2
かつお節 1袋
ごま油 適宜
作り方
①ゴーヤは中身を取り薄切りにする。
②ごま油で①をしんなりするまで炒める。
③他の材料をすべて入れ汁気がなくなるまで炒める。
「手作りスポーツドリンク」のレシピを紹介します。
いよいよお盆という雰囲気になってきました。患者さんの受診も昨日までとは違って、今日はのんびりゆっくりでした。
渡邉医院はこれまでもずっとお盆休みなしでやってきました。今年も同様に休みなくカレンダー通りに診療をしています。明日金曜日、明後日土曜日も通常通りに診療しています。お尻の具合が悪い方は受診して下さいね。
8月に入って、本格的に夏!暑さも厳しく、毎日猛暑日が続いています。ニュースでは新型コロナウイルスの感染と同じように熱中症で病院に搬送される方の報道がなされています。新型コロナウイルス感染防止のためにマスクの着用は必要ですが、熱中症にも気を付けなければなりません。状況を見てマスクを外すなどこまめに調整が必要だと思います。
京都に帰ってくる前は、救命救急センターで仕事をしていました。夏には、重症の熱中症の患者さんが運ばれてきました。重症の患者さんになると、脳機能の障害や腎機能の障害も起こします。治療には持続の透析を行わなければならないこともあります。また熱中症で深部体温が40℃を超えてくると、骨格筋の変性や壊死なども起こしてきます。とても怖い状態です。
また、家の中で熱中症にかかる方の割合が高くなっています。家の中にいても、暑さに対して頑張りすぎず、冷房を付けて暑さ対策、熱中症対策をして下さいね。
また、喉が渇く前にこまめにこまめに水分を補給していきましょう。喉が渇いた状態では少し遅いと思います。そして、前回もお話したように、水分だけでなく、バランスの取れた食事も心がけていきたいものです。
さて、今日は管理栄養士さんが、自分で作れるスポーツドリンクのレシピを作って下さいました。簡単に作れそうなので、つくってみて下さいね。また熱中症になった場合は冷やしたペットボトルなど、わきの下などに当てて体を冷やすことも応急処置になります。何本か作って冷蔵庫で冷やしておくのもいいかもしれません。
では「手作りスポーツドリンク」のレシピを紹介しますね。
「手作りスポーツドリンク」
材料(1ℓ分)
水 1ℓ
砂糖 大さじ4
レモン汁 大さじ1
塩 小さじ1/2
写真は左から
(2018年8月紹介の)
梅ジュース
ジンジャーエールの素
砂糖の代わりに使うことができます。酸味はお好みで
(作り方)
全ての材料を混ぜる。
酸味はなくてもよいがある方が飲みやすい。酢でもよい
管理栄養士さんから一言
水分
今年はマスクをしていることもあり脱水・熱中症に注意が必要です。
ヒトのからだは約60%が水分で、この水分によって栄養分など必要なものが
運ばれ不要物は回収・排泄され体温調節なども行われています。
水分は食事からも約1ℓ取っています。呼吸や睡眠でも失われています。
まずは食事をしっかりとり、喉が渇く前に、ちょこちょこ頻回に飲むことが大切です。
普段の水分補給は水や麦茶など甘くない飲み物を、汗をたくさんかいたときはスポーツドリンクを飲んでください。
「茄子ときのこの味噌炒め」のレシピを紹介します。
9月のレシピは「価格高騰でも野菜たっぷり!」をキャッチフレーズに紹介しています。今年の夏は、新型コロナウイルスにしっかり対抗していくことと同時に、熱中症対策をしていかなければなりません。水分の補給だけでなく、バランスの取れた食事を心がけていかなければなりません。しっかり野菜も摂って、暑い夏を乗り切りましょう。
渡邉医院を受診される患者さんの中にも、夏は暑くて水分は摂れるが、食事が進まなくなるとか、柔らかくて消化の良い、そしてさっぱりしたもの食べることが多くなりますと言う方がいます。本当に暑いと、食事が細くなってしまいますよね。でもそんな夏だからこそ、たくさん食べるではなく、バランスの取れた食事を摂ることが大事です。
夏になると、水分がしっかり摂れて便の調子が良くなるという患者さんもいますが、水分は摂れるが食事が細くなり、柔らかいけど出にくくなるとか、水分や食物繊維が少なくなってコロコロの硬い便になってしまう方もいます。
便の量を増やすということでは、生野菜よりは海藻類やキノコ類がいいです。例えば寒天でできたものや、トコロテンも便の量を増やし、便通を良くしてくれます。前回のレシピでは「切干ともやしのもずく酢和え」のレシピを紹介しましたが、もずくも腸内の環境を良くして便の量を増やして便通を良くしてくれます。
今回は「茄子ときのこの味噌炒め」です。きのこも便の量を増やしてくれます。便の量が増えると便そのものが大腸を刺激して、大腸の動きを良くしてくれます。茄子も夏の野菜。どんな料理にも合いますよね。しかも味噌炒め。ご飯がもりもり進みそうです。
ではそろそろレシピを紹介しますね。
「茄子ときのこの味噌炒め」
1人分 約190kcal たんぱく質 15g 食物繊維 5g
材料(2人分)
なす 1本
舞茸 100g
えのき茸 100g
豚ひき肉 100g
青しそ 10枚
唐辛子 1本
★味噌 大さじ1
★はちみつ 大さじ1
(作り方)
- ①茄子は乱切りにする。
- ②えのきは長さを半分にし、ばらした舞茸と炒めて取り出す。
- ③豚ひき肉を炒め、脂が出たら茄子・唐辛子を入れてさらに炒める。
- ④②と★と千切りにした青じそを入れて炒める。
*きのこの種類を変えても増やしてもおいしくできます。
管理栄養士さんから一言
きのこ
きのこは低エネルギーで食物繊維を多く含み便通改善や動脈硬化・糖尿病などの生活習慣病や大腸がんの予防が期待でき、ビタミンB群も多く疲労回復・
美肌・貧血予防、カリウムで高血圧予防が期待できます。
価格も安定しているのでこんな時期もたっぷり食べたい食材です。
「切干ともやしのもずく酢和え」のレシピを紹介します。
今週はお盆の期間です。一気に熱くなって、熱中症も心配な時期です。熱中症対策もしっかりとって、この暑い夏を乗り切りましょうね。
今回、9月のレシピの中には「手作りスポーツドリンク」のレシピもあります。しっかり水分も摂ることが大事ですが、どうしても暑い夏、食欲も落ちがちです。バランスの取れた食事を摂っていくことも大事です。と管理栄養士さんの言葉です。
今回のレシピを送っていただいた時に、管理栄養士さんからこんなコメントが付いていました。
「コロナ・日照不足・大雨被害と様々な要因でこの夏は野菜が高くなりました。今月中には収まるそうですが台風の時期でもあり影響が残ることも予想されます。
でも、『しっかり食べて負けないからだづくり』が大切と思い、いつでも安価で安定しているもの・乾物・冷凍などを使ったメニューにしてみました。もちろん旬のお野菜があればその方がよいのですが。
今年は長い梅雨が明けたと思ったら猛暑で熱中症も心配です。
しっかり食事を取ることで水分・塩分補給ができ、たんぱく質摂取で筋肉を保つことにより体内の水分保持も期待できます。熱中症予防=水分と思いがちですがまずはバランスの良い食事が大切かと思います。」
9月のレシピの第一弾は「切干ともやしのもずく酢和え」です。
もずくは酢の物にしても美味しいですし、私が好きなのはもずくの天ぷらです。天つゆで食べてもいいですし、押しをで食べるのも美味しいです。なんとなくもちもちした食感で美味しいです。あと、もずくのお味噌汁も好きです。ご飯のおかずにもなりそうです。
肛門科的には便秘にもいいと思います。便の量を増やしてくれます。
少しもずくのことを調べてみました。
日本で消費されているもずく95%以上が沖縄産だそうです。しかもその約90%が養殖ものだそうです。たまに行く沖縄料理屋さんにもずくの天ぷらがあるのも納得です。沖縄の言葉では、「もずく」のことを「スヌイ」と言うそうです。
もずくにはフコダインというものが含まれています。フコダインはコレステロールを下げる働きがあるようです。糖尿病や高脂血症の人にも効果がありそうです。また、抗酸化力強いそうで、癌の予防にも効果があるということです。また先ほどもお話しましたが、便秘などにも有効で町内の環境を整えてくれます。食物繊維が豊富なので、この食物繊維が町内の善玉菌の栄養のもとになります。町内の善玉菌が増えることで腸内の環境が良くなります。
そろそろレシピを紹介しますね。
「切干ともやしのもずく酢和え」
1人分(作った1/4量) 約70kcal たんぱく質 2g 食物繊維 3g
材料(作りやすい分量)
切り干し大根 15g
もどして 80g
もやし 100g
きゅうり 1/2本
もずく酢 2パック
すりごま 大さじ1
ごま油 小さじ2
(作り方)
- ①切り干しは水を変えながらもみ洗いし、5分ほどつけておく。
- ②もやしは茹で、きゅうりは千切りにする。
- ③全ての材料を混ぜる。
*もずく酢を調味料として使うと便利です。
管理栄養士さんから一言
切り干し大根
切り干し大根はカリウム・カルシウム・鉄・ビタミンB1・B2・食物繊維の
含有量が多く、価格も安定している優秀食材です。
煮物で食べることが多いですが火を使わない調理にも使えます。
また、酢と一緒に取ることでカルシウム・鉄の吸収がよくなります。
洗浄便座は痔に良いのですか?災害時に気を付けることは?
昨日今日と、台風の影響もあってか雲が多い天気になっています。暑さも厳しいですが、風があるので少し救われます。
新型コロナウイルスの感染にも気を付けなければなりませんが、熱中症も気を付けて下さいね。熱中症で救急搬送される方が多くなってきています。
また、海や川などでのレジャーも気を付けて下さい。例年と違って監視の方や救助の方がいないところも多いと思います。
さて、今回も質問に対しての回答に関してお話したいと思います。今回は温水洗浄便座の洗浄に関してと、災害時にお尻の悪い人が気を付けなければならないことに関しての質問がありました。一見関係ないように見えますが、意外と関連があります。
質問はこんな感じです。
「ウォッシュレットは痔には良いのでしょうか?逆にNGだったりしますか?」
と「今後、もしも地震等の災害が起きた際に痔の人が気を付けておいた方が良いことはありますか?」という質問でした。
まずは最初の「ウォッシュレットは痔には良いのでしょうか?逆にNGだったりしますか?」に関してお話します。
以前にもブログでお話しましたが、洗浄便座の洗浄は使い方によっては肛門の具合を悪くしてしまうことがあります。
洗浄便座の洗浄は本来の目的で使う分には問題ないと思います。でも洗浄を使い始めると段々水圧が強くなってしまうことがあります。あんまり強い水圧で洗浄すると肛門を傷つけてしまうことがあります。肛門科の先生の間では「強く洗いすぎて、肛門を傷つけてしまっている人がいるようね。」とか「強すぎて直腸まで傷つけることもあるようだ」といった声もあります。
洗浄便座は洗い流すというよりは洗って湿らせて拭きやすくするだけという気持ちで、軽く洗って軽く拭く程度にして下さい。
また、強い水圧で洗うと肛門に当たった水は直腸内に入っていってしまいます。入ったお水はどうなるかというと、後から勝手に出てきてしまいます。そうするとかえって肛門が汚れたり、強く洗うことで肛門の皮膚がただれ、皮膚炎になってしまうことがあります。肛門の皮膚炎の原因にもなります。
また洗浄を使って意図的に直腸内に水を入れ、浣腸の要領で便を出す人もいます。これも洗浄がないところでは便が出せないなんてことになってしまいます。やはり便秘は洗浄ではなく、緩下剤などを使いながら治していくことが大事です。
洗浄便座は良いところも悪いところもあります。上手く使いこなすことが大事です。
節水で洗った感を出すにはどうしても水圧が強くなっていきます。気を付けて使いましょう。
もう一つの質問は、「今後、もしも地震等の災害が起きた際に痔の人が気を付けておいた方が良いことはありますか?」という質問です。
これからは台風が来る季節です。台風によってこれまでも多くの災害、そして被災者が出ています。台風による被害が出ないで欲しいと祈るばかりです。でもどうしても災害が起きて、避難生活を強いられることがあります。こんな時、お尻の具合の悪い人は何を気を付けたらいいかという質問です。
痔を持った人だけではありませんが、こういった緊急時には身体的にも精神的にもストレスがかかります。やはりこのストレスが、自分の持っている病気の病状を悪化させてしまいます。被災して避難生活など送る際に、なかなかストレスをため込まないようにはこ無理だと思います。でもできるだけ何かストレスを取り除く方法を考えることま大切です。
また、こういった状況では排尿や排便など、排泄に関しての環境が悪くなってしまいます。そして、このような状況になるとどうしても便秘や、反対に下痢になったりすることがあります。脳と大腸の動きはとても関連があります。ストレスや生活環境が変わるなど、精神的なことが直接大腸の動きに影響を与えます。ストレスなどで大腸の動きが悪くなると便秘になりますし、反対に大腸の動きが激しくなることもあります。その時は下痢になってしまいます。
排便の調整ができるよう便秘や下痢の内服薬は常備することが必要かなあと思います。
また、避難場所においては、排泄の環境を整える、また入浴など肉体的にも精神的にもリラックスできる、そういった環境を作ってもらうように自治体や国に求めたいです。
あと、大切ですがなかなか難しいことがあります。それは、私たちもどんな状況でも、そしてどんな場所でも排泄できるようにすることが出来るようになれることです。難しいですができればいいなあと思います。
災害が起きた時、トイレなどの環境が日々の日常とは異なることになります。洗浄便座の洗浄もできなくなると思っておかなければなりません。洗浄便座でなくても排泄できるように。そして、洗浄しなくても便が出るように緩下剤等で便が出るようにしていかなければなりません。
ただ、携帯用の洗浄器も市販で売っています。いろんな種類があります。自分に合ったものを選んで持っておくのもいいかもしれませんね。
痔は再発しやすいものなのでしょうか?
今日はやっぱり暑かったですね。でも台風の影響か、風が吹いていて、これが唯一の救いでした。空を見ると、それに浮かぶ雲はなんとなく秋の雲のようでした。でもまだまだこれから入道雲等、夏の雲も出てくるのでしょうね。
今回も質問についての回答に関してお話します。
今回は、「手術後も痔が再発する話を耳にするのですが、痔は再発しやすいものなのでしょうか?」という質問です。
やはり、患者さんは一回手術をしたらもうならないで欲しいと思います。直ぐに再発してまた手術になってしまうのではないかという不安があると思います。とてもよくわかります。以前にも再発に関してはブログでお話したことがあります。今回もう一度このことについてお話しようと思います。
患者さんにいつも手術後治癒した時にお話することですが、「おぎゃー」と生まれた時から内痔核や裂肛などの肛門の病気を持っていないということです。
内痔核や裂肛は何もなかったところから手術をしなければならない状態になっていくということです。昨日まで何ともなかったのに、いきなりなにも無かったところに、何の症状もなく、しかも何の原因もなく手術をしなければならないほど、内痔核や裂肛が悪くなってしまうことは有りません。なにも無かったところから、順番だって悪くなっていきます。
内痔核や裂肛の一番の原因は便秘や下痢など排便の状態が悪く、それが改善されないままにしていると、次第に内痔核や裂肛の病状が悪くなっていきます。そしてある程度時間が経つと手術が必要な程度にまでなっていってしまいます。いきなりなにも無かったところに手術をしなければならない内痔核や裂肛にはなりません。
さて、どうしても手術をしなければならないほどに内痔核や裂肛が悪くなった場合は、手術による治療が必要になってきます。でも手術をすることで元の状態に戻ります。行ってみればリセットです。でも、何もなかったところから手術をしなければならない内痔核や裂肛になってしまったということですので、一端手術をしてリセットしてもまた排便の状態が悪いなど、内痔核や裂肛が具合の悪くなる排便の状態などの原因があればまたできてきます。ですから一番大事なことは、手術して治癒した後、内痔核や裂肛などの原因となる便秘や下痢などの排便の状態を良くして、原因を取り除くことが大事で、原因を治すことができれば再発はしません。
手術をして一端リセットされた後、いきなり手術をしなければならない状態にはなりません。悪くなる時は順番だって悪くなっていきます。一度手術をした後は、その原因をしっかり治し、何か症状があれば早期に治すことで再発や再発に対しての再手術はしなくてすみます。
血栓性外痔核はストレスなど、血栓ができやすい体の状態になったときに出来てしまいます。ですから、同じ条件が揃った場合にはまた新たに血栓が詰まって血栓性外痔核になることは有ります。でも血栓性外痔核に対して手術をした場合、その部分には、またできにくくなるとする報告もあります。
痔瘻に関しては、痔瘻根治術で原因となる原発口、原発巣そして瘻管をしっかり取り除くことで治ります。ですからこれらを全てスッキリ取り除けて、完全に傷が塞がると原因がなくなったので再発することは有りません。虫垂炎で虫垂を切除して虫垂がなくなったので虫垂炎にはならないと同じです。
ではなぜ痔瘻根治術後に再発するかはです。
一つは、原因はとなる原発口や原発巣がしっかり取り除けていなかったとき。もう一つはしっかり取り除いたが傷が治っていく際にしっかり治りきらなかった。この二つが原因だと思います。
ではどうしてこのようになるかです。
それは、痔瘻の手術をする際に相反する二つのことを満たさなければならないところにあります。痔瘻の手術はどうしても括約筋を傷つけなければ原発口、原発巣そして瘻管を取り除くことはできません。そうすると、根治度を追求してごっそり取り除くと、再発はしませんが括約筋の損傷が強くなって、肛門の機能が損なわれてしまいます。反対に機能を残そうとして不十分な手術になると再発してしまいます。
痔瘻に関しては機能温存と根治性と言った相反することを考えながら手術をしなければならないところに原因があります。
このように再発するには肛門の病気によって理由が違ってきます。でも肛門の病気にならずに、また治療した後に再発しないようにする一番大事なところは、やはり排便の状態を良くすることに尽きると思います。
辛いものは、痔に良くないんですか?
ここ数回にわたり、いろんな質問を受けたことに関しての回答に関してお話しています。皆さんいろんなことに疑問を持ったり、悩んでられることが良くわかります。
今回の質問は、「痔になりやすい体質や生活習慣はありますか?辛いものは良くないとか聞きますが…」という質問です。
痔になる原因の一番の原因は排便習慣だと思います。毎日便が出るではなく、排便時にグッと頑張っている時間が長いことが一番の原因だと思います。場合によってはこれが肛門の病気になるすべてと言っていいかもしれません。便が硬くて便秘の時も頑張っている時間が長くなります、反対に下痢の時も同じように、またはそれ以上に頑張っている時間が長くなります。排便の状態が一番の痔になる原因だと思います。
遺伝は無いと思います。時々患者さんに「痔って遺伝するのですか?親も痔なんですけど。」と聞かれることがあります。でも、「痔」は遺伝する病気ではありません。ただ、姿かたちや顔が親に似るように、お尻や肛門の具合は親に似る可能性はあります。でもこれだけで「痔」になるわけではありません。やはり排便習慣だと思います。ですから、食生活などの生活習慣が親と似ていると、親子で「痔」になる可能性はあるのかなあと思います。
また、体質ではありませんが、やはりストレスがかかると下痢や便秘になってしまいます。ストレスに敏感で、排便の状態が悪くなる傾向の人は、ストレスによって肛門の具合が悪くなる可能性はあります。
ご質問の中に「辛いものは良くないとか聞きますが…」と言った質問があります。私が思うには、食べ物や飲み物に関しては直接「痔」の原因にはならないと考えています。
辛いものや刺激物が直接「痔」の原因になることは有りません。こんな話を患者さんから聞きます。
「お刺身を食べるときにワサビを付けたほうが美味しいけど我慢しています。」とか、「おうどんやおそばに七味をかけると美味しいのに我慢している。」、「辛いものが好きだけど最近は我慢して食べないようにしている。」と。好きなものを美味しく食べれない。このことはとても辛いことだと思います。こういったストレスもよくないなあと思います。食べたいものを美味しく食べる。このこはが大事なことだと思います。
以前、肛門科の先生が上手いことを言ったことを思い出します。「肛門は、お尻に唇が付いているようなものだ。」と。辛いものを食べるときに唇がびりびりする。これと一緒で、辛いものを食べた後、排便時に肛門がびりびりするのは、肛門が辛いと感じているだけで、肛門の具合が悪くなったわけではありません。アルコールも一緒です。アルコールが直接「痔」の原因にはならないと思います。美味しく楽しく飲んでいる場合は問題はないと思います。
ただ辛いものや刺激物を食べると、下痢や便秘などの便の状態が悪くなるのであればその便の調整をしたらいいと思います。アルコールも同じです。飲みすぎると下痢になったり便の調子が悪くなることがあります。この排便の状態が悪くなることが肛門の病気に悪影響を与えます。
内痔核の状態が悪い時にアルコールを飲みすぎると鬱血が強くなって出血が多かったり、症状を悪くすることは有ります。
このように辛いものなどの刺激物やアルコールは、直接「痔」の原因にはなりません。そのことで排便の状態が悪くなるようであれば、排便の状態を良くするようにすれば大丈夫です。アルコールも飲みすぎるとよくありません。このことは「痔」に限ったことではありません。飲みすぎに注意して美味しく楽しく飲む分にはストレスも解消されていいのではないかと思います。
アルコールも飲み始めるとアルコールだけになってしまう方もいます。これでは便の状態も、また健康にもよくありません。しっかり食べて楽しく美味しく飲むことが大事です。
食べ物に関しても、基本にはバランスの取れた食事をすること。このことはとても大切です。偏った食生活は「痔」だけでなく健康に良くありません。そういった基本的なところはしっかりおさえててもらい、自分が好きなもの、食べたいものを美味しく食べる。このことがストレスも解消され、「痔」にもいい効果があると思います。
渡邉医院のレシピなども参考にして下さいね。