「奏(かなで)」を聴きながら。

今回は久しぶりに、私の好きな歌を紹介したいと思います。
その曲は「奏(かなで)」です。
「奏(かなで)」は2004年3月10日にスキマスイッチが発売した2枚目のシングルです。
最初に「奏(かなで)を知ったのはJUJUがカバーして歌った「奏(かなで)」でした。
別れの歌ですが、それでもどこにいても二人は歌で繋がっている。そんな内容の歌です。来週から3月。別れと出会いの季節です。今年も新型コロナウイルスの影響で、いつもとは違う様々な別れと出会いがあると思います。そんな時にいつまでもお互いが繋がっていられる歌があるといいですね。いつかまた会える日までの心の支えに。
今回久しぶりに、JUJUの歌う「奏(かなで)」を聴きながらふと思ったことがあります。歌の内容とは全く違うことです。
私の母は認知症。随分進んできていると思います。
そんな母と関わりあう中で、初めの頃私は何とか母を私の世界に戻そうとしていました。そうするとどうしても「あれはダメ、これはダメ」と母の行動を否定すること、もっと言うと母の存在を否定してしまうことになってしまっていました。
当初はどうして母がこんなことになってしまったんだろうという気持ちが大きかったのだと思います。そのように母を私の世界に戻そうとすることは、母にとっても私にとってもよくないことでした。
考え方を、私が母の世界に入っていこうと変えた瞬間、これまでとは全く違った世界になりました。「あれはダメ、これはダメ」はなくなり、今の母の全てを肯定することになりました。フッと気持ちが楽になりました。
「どうして母がこんなことになってしまったんだろう。」ではなく、母は今、母の世界で楽しく幸せに暮らしているんだ。そんな母の世界に今は私がいるんだと。きっと母にとっても私にとっても幸せな気持ちの転換だったと思います。
ついつい相手が立ち止まった時、私たちはその手を引っ張り、また背中を押して前に進めようとしてしまいます。そのことが、相手のためになると思ってしまいがちです。
でも、その人が立ち止まるときは、なにか立ち止まる理由がある。立ち止まった原因がなくなりまた歩き出す。それまで一緒に止まって待ってあげることが出来る。そんな気持ちを持ちたいものだと感じました。
こんなことをJUJUの歌う「奏(かなで)」を聴きながら思い巡らせていました。
「奏(かなで)」の歌詞を紹介しますね。そして一度JUJUが歌う「奏(かなで)」を聞いてみて下さいね。
「奏(かなで)」
改札の前つなぐ手と手 いつものざわめき、新しい風
明るく見送るはずだったのに うまく笑えずに君を見ていた
君が大人になっていくその季節が
悲しい歌で溢れないように
最後に何か君に伝えたくて
「さよなら」に代わる言葉を僕は探してた
君の手を引くその役目が僕の使命だなんて そう思ってた
だけど今わかったんだ 僕らならもう 重ねた日々がほら、導いてくれる
君が大人になっていくその時間が
降り積もる間に僕も変わってく
たとえばそこにこんな歌があれば
ふたりはいつもどんな時もつながっていける
突然ふいに鳴り響くベルの音
焦る僕 解ける手 離れてく君
夢中で呼び止めて 抱き締めたんだ
君がどこに行ったって僕の声で守るよ
君が僕の前に現れた日から
何もかもが違くみえたんだ
朝も光も涙も、歌う声も
君が輝きをくれたんだ
抑えきれない思いをこの声に乗せて
遠く君の街へ届けよう
たとえばそれがこんな歌だったら
ぼくらは何処にいたとしてもつながっていける
大腸内視鏡検査のときに、「痔がありますね。」と言われたら。

2月が終わり、3月になろうとしています。まだまだ寒いですが、でもどこかに春を感じることが出来るようになってきました。
コロナのワクチン接種も医療従事者から始まってきています。過度な期待はしてはいけませんが、新型コロナウイルス感染拡大の収束に向けての一つの手段になります。私たちは、通常の感染対策をしっかりとって、日々の生活を送っていかなければなりません。
大腸内視鏡検査で痔があると言われた。
さて、数日前にこんな訴えで受診された患者さんがいました。時々同じような相談があります。それは、
「大腸内視鏡検査をしたのですが、その時に痔がありますねと言われたけれども大丈夫でしょうか?私は自覚症状はないのですが。」
という質問と相談です。
大腸内視鏡検査の際に、医師から「痔がありますね。」と言われたら、これまで自分には自覚症状が無くても「えっ、痔があるの?」と不安になります。そしてその不安をずっと持ち続けてしまう患者さんもいます。
実際に、大腸内視鏡検査を受けた方で、痔を持っている患者さんもいます。でもその時は以前から出血や腫れ、そして違和感等、検査前から自分が感じる自覚症状を持っている方です。
お尻の病気は必ず自覚症状がある。
肛門の病気は必ず、出血や腫れ、痛みなどの自覚症状があります。なんの症状もないのに気が付いたら痔が悪くなっているということは有りません。例えば排便時に出血した。痔が悪くなっていくのであれば、出血の頻度が段々頻回になる。また出血の量も増えていくなど、自覚症状がでて、痔が悪くなると、その症状が強くなっていきます。ですから自分の感じる症状がなく、気が付いたらいつの間にか痔がすごく悪くなっているということは有りません。
大腸内視鏡検査の時に「痔がありますね。」と言われるのは。
ではなぜ、自分の感じる自覚症状が無いのに、大腸内視鏡検査の際に「痔がありますね。」と言われてしまうかです。
その一番の原因は大腸内視鏡検査をする前に下剤を飲んで、何回も、何回も下痢をするところにあります。
大腸内視鏡検査をする際に大腸に便などが残っていると、せっかく検査をするのに、便で観察できないところがあると、もしその部分に何か病変があった場合、その病変を見逃してしまうことがあります。
ですから、大腸内視鏡検査をする際は、大腸に便などが全く残っていない状態にしなければなりません。そのためにとても辛いのですが、下剤をたくさん飲んで、スッキリ便を出すことになります。この際に日常ではない、頻回の下痢になります。
頻回の下痢が一時的に肛門を悪くする。
おそらく、大腸内視鏡検査を経験した方は、頻回の下痢のために、肛門が痛かったと思います。大腸内視鏡検査のために仕方のないことですが、頻回の下痢で肛門の状態は悪くなります。内痔核が出来る静脈が頻回の下痢で鬱血したり、頻回の下痢で肛門上皮に傷がついて裂肛になてしまうことも有ると思います
でも通常の便に戻り、日常に戻ることで治っていきます。また、入浴なども有効です。
このように頻回の下痢は、この大腸内視鏡検査の時だけです。ですから、検査の際に医師から「痔がありますね。」と言われても心配はいりません。
「そりゃそうだろう。あんなに検査前に頻回の下痢をしたんだから、一時的に肛門の具合も悪くなるよ。検査の後ゆっくりお風呂に入って温めて、便の具合がもとに戻れば、直ぐに治ってしまうよ。」と気楽に構えて下さいね。
もともと出血などの痔の症状がある方や、やっぱり自覚症状はないけれども「痔がありますね。」と言われたことが心配でしたら遠慮なく肛門科を受診して下さいね。
膿が溜まった場合は、抗生剤では治りません。

2月ももうすぐ終わります。やっぱり2月はあっという間に過ぎていきました。
さて、今週に入って、肛門周囲膿瘍の患者さんが多く受診されました。
肛門周囲膿瘍で膿瘍が形成されてしまうと、切開して膿を出す必要があります。そうしなければ膿瘍はどんどん広がってしまい、痛みだけでなく38℃以上の発熱することも有ります。
最近は新型コロナウイルスの感染もあって、「肛門がとても痛いのですが、熱もあって。診察してもらえますか?」という電話もあります。肛門周囲膿瘍の場合熱が出ることがあります。
肛門が腫れて痛くて熱がある場合は肛門周囲膿瘍を強く疑います。そのような場合は直ぐに連絡して状況を医療機関に伝え、早く受診することが必要です。
今日、受診された肛門周囲膿瘍の患者さんも肛門が急に痛くいなって微熱も続いているという症状でした。「熱の原因は、肛門周囲膿瘍のせいですよ。切開して膿を出すと痛みだけでなく、熱も下がりますよ。」とお話すると、肛門周囲膿瘍はとても痛く辛い病気ですが、ホッと安心されました。
切開排膿して楽になって帰宅されました。
また先日は、肛門腺から表面に膿瘍が広がらずに、直腸の方へと膿瘍が広がっていく直腸周囲膿瘍の患者さんが受診されました。
最初に受診された時はまだまだ、強い痛みはなく、直腸診で、少し硬く触れるところがあり、その部分を押さえると痛みがあるという程度の症状でした。まだまだ切開しなくていいのではと判断して、抗生剤と消炎鎮痛剤で経過を診ました。
「経過を診る」ということは、抗生剤や消炎鎮痛剤を内服しても痛みなどの症状が強くなった場合は直ぐに受診していただくということです。症状が悪化した場合には、何時でもすぐに切開して膿を出す準備をしておくということです。
抗生剤と消炎鎮痛剤の内服で一端痛みはなくなり軽快したのですが、内服を止めてしばらくすると同じように痛みが出てくる。もう一度内服薬で経過を診てみると、やはり同じように内服しているときは症状が軽快しますが、病めるとまた痛みなどの症状がです。やはり切開して膿を出す必要があると判断して切開しました。
ただ、直腸周囲膿瘍の場合は、肛門全周を局所麻酔して。括約筋の緊張をとって十分に肛門が広がるようにして、直腸の粘膜から切開していきます。肛門周囲膿瘍とは少し違います。直腸粘膜から直接切開して排膿するため、切開して排膿するだけで良くなることが多いです。
今日も肛門が急に痛くなったという患者さんが受診されました。症状から肛門周囲膿瘍かと判断して診察してみると、まだ膿瘍は形成していませんでした。
膿瘍を形成してしまうと、抗生剤や消炎鎮痛剤の内服だけでは治りません。切開排膿が必要です。
ただ、触診してみると、触って抑えると痛みはあるものの、まだ膿瘍の形成は見られませんでした。
膿瘍を形成すると、触診で硬く硬結として膿瘍腔を触れたり、膿が溜まってくると、少し硬い感じで、ぷよぷよと何かものが溜まっているように触るようになります。膿瘍が肛門の表面まで広がっている場合は、触らなくても視診で発赤や腫れを確認することが出来ます。でも見ただけではわからない肛門周囲膿瘍もあります。指で触ってみることで肛門周囲膿瘍であることがわかります。
でも、硬く硬結として触れなかったり柔らかく膿が溜まっている所見が無い場合は、まずは抗生剤や消炎鎮痛剤を投与して経過を診ることにしています。
この抗生剤と消炎鎮痛剤の投与で膿瘍を形成していない場合は治っていくことも有ります。でも「経過を診る。」なので、内服していても痛みが強くなってきたり、内服を止めるとすぐに同じように痛みが出てくるなどの症状が出るようであれば切開して膿を出す必要があります。
61歳になって、頂いた花を見ながら。

今日、2月19日、私は61歳になりました。京都に帰ってきたのが34歳の時。あっという間の26年でした。自分のやりたかったことが出来ているかなあ?などと思い返しますが、毎日毎日があっという間に過ぎていくような、そんな気持ちです。でも確実に進化して進んできているように思います。まだまだこれから、頑張っていきたいなあと思います。
私自身、今でも京都に帰ってきた時の34歳のままの、若さでいると思っています。でもその頃の自分の写真を今と比較すると、やっぱり京都に帰ってきた時は本当に若い!こんな若い時に京都に帰ってきてよくこれまでやって来たなあと言う気持ちと、いろんなことがありましたが、やってこれるんだという自信を持つこともできました。これからどんなことがあるかわかりませんが、きっと乗り越えていけるんだろうなあと思います。
新型コロナウイルスの感染拡大のなか、zoomなどのwebでの会議が多くなってきました。コンピューターの画面の中に映る自分を見ると、「老けたなあ。」と思います。髪も白くなったし、髪も薄くなって、またシワも増えて、おじいさんに近づいているなあと思ってしまいます。でもでも気持ちはまだまだ若いです。若い気持ちを忘れずにこれからもチャレンジしていかなければ。
診療所の近くの集花園というお花屋さんがあります。そこのご主人が今日の昼に誕生日のお祝いに花を持ってきてくださいました。直接お礼が言えずに、失礼してしまいました。
持ってきてくださったお花、バラ、ヒマワリ、ユリ、ガーベラ、そしてランなどがたくさん、可愛らしく綺麗にアレンジされたものでした。本当に感謝です。とても嬉しく思いました。
今日、仕事が終わって、何時もの様に母を迎えに行きました。母にも今日頂いた花を見せました「綺麗ね。」と一言。いただいた花は、母の家に飾っておこうと思います。そのことを集花園のご主人にメールすると、「先生でしたら、お母様にお渡しされるかと可愛く仕上げました!素敵な歳をお迎えくださいませ!」と返事をいただきました。私の事と、そして私の母のことも考えてアレンジしてくださったのだと感じ、さらに感謝です。
なにも無い母の家の部屋に、アレンジされた花が飾られるだけで、部屋が一気にパッと明るくなります。そして華やかな雰囲気になります。また、気持ちも優しく、温かな気持ちになります。花があるだけで、部屋の空気がガラッと変わります。凄いことだと思います。
61歳になって今思うことは、この花の様にそこにいるだけで、周りを明るくする、そして温かな気持ちにする。そんな存在になれればいいなあと言うことです。
母は今椅子に座ってテレビを見ています。音楽を聴きながら少し頭を揺らしてリズムをとっているかのようです。私はそんな母と、今日頂いた花を見ながら、今の気持ち、そしてこれからの想いを、なんとなく、柔らかい空間の中で考え、感じています。
「春の息吹き ひな祭り 3月の献立」を紹介します。

3月のレシピの最後は、「春の息吹き ひな祭り」をテーマでの献立を紹介します。
ひな祭りの料理で直ぐに頭に浮かぶには「ちらし寿司」です。「ちらし寿司」ですが、私が思い浮かぶのは、酢飯に調味した具材を混ぜて、錦糸卵や海苔などで飾りつけしたものです。
ところが、東京にいた頃は、白い酢飯の上に、握り寿司に用いる寿司ねたを並べたものを「ちらし寿司」と言っていました。京都から東京に行って「ちらし寿司」が違うことにびっくりしました。江戸前寿司ではこのように白い酢飯の上に寿司ネタを並べたものを「ちらし寿司」と言うようです。
私たちが思い浮かべる「ちらし寿司」の具材には、海老や蓮根、さやえんどうや甘く味付けした椎茸、筍などがあります。お節料理と同じように、海老は「背中が丸くなるまで長く生きられますように。」。蓮根は穴が開いていることから、「先まで見通しがきくように。」。豆は「健康でまめに働けるように。」。筍は「すくすく育つように。」など意味が込められています。娘や子供の成長を願う思いが「ちらし寿司」には込められているんですね。
今日のレシピにはありませんが、きっとそれぞれの家で、その家の「ちらし寿司」があるんだと思います。
さて3月の献立は、これまでレシピを紹介してきた、生節とふきの炊き合わせ、かぶのポタージュ、菱餅風ご飯、甘夏とキウイのサラダ、ふきのおかか昆布和え、それに菜の花の辛子和えの計6品です。
是非、ひな祭りの日にでも作ってみて下さいね。
3月の献立
1人分 約750kcal、たんぱく質35g
・生節とふきの炊き合わせ
・かぶのポタージュ
・菱餅風ご飯
・甘夏とキウイのサラダ
・ふきのおかか昆布和え
・菜の花の辛子和え
管理栄養士さんからの一言
ひな祭りの料理
桃の節句・ひな祭りのお料理といえば、「ちらし寿司・はまぐりのお吸い物・白酒・菱餅・ひなあられ」などでしょうか。
この中の『菱餅』は雪の下から新芽が出て桃の花を咲かす様子で桃色は「魔除け」白は「清浄」緑は「健やかな成長」をあらわしていると言われています。
それぞれのお料理に込められた思いを感じながら、今回は菱餅をご飯で、白酒をかぶのポタージュで、新芽の息吹をベビーリーフのサラダで作ってみました。 春のほろにが食材とともにからだを目覚めさせましょう。
ドラマの最終回を迎えて。

いよいよ、「ミヤコが京都にやって来た!」の最終回です。夜の11時55分から放映されます。
今回のドラマには、医療指導に関わらせていただきました。改めて、ドラマ作成にお声をかけていただいたことに感謝いたします。本当に貴重な経験、そして楽しい時間をいただいたと思います。
随分以前に「捜査地図の女」と言うドラマで、渡邉医院をロケ地として使っていただいたことがあります。この時は、撮影に診療所を使っていただくだけで、医療指導など、直接ドラマの制作に関わることはありませんでした。それでも、美術の方たちとお話しをしたり、撮影風景をみて、「こんな風にして撮影していくんだ。」と興味深く観ていました。それが今回は医療指導としてドラマの制作に関わることができ、本当に嬉しく思いました。そんなこともあって、今回は、思い入れが違いました。
今回が最終回になりますが、評判がよければ、今度は京都の春夏バージョンの企画があるとのことです。是非、春夏バージョンが企画して欲しいと思います。
さて、今回のドラマでは、佐々木蔵之介さんが空吉という町医者の役で主演されました。
「町医者」、今ではあまり使われなくなってしまいました。今は、「主治医」であったり、「かかりつけ医」と言った言葉に変わってしまっています。でも、この「町医者」の存在は、これからの時代にとても意味ある存在だと思います。「町医者」のイメージは、地域の住民の方々と医療だけでなく患者さんの健康状態だけでなく、患者さんの生活面での困りごと、不安や心配ごとにも一緒に考えてくれる。そして地域そのものの健康を守り、安心して住民が暮らしていける、そんなことにも、患者さんや住民の人たちと共に取り組む。こんなイメージです。このような存在だったので、「医師」が「先生」と呼ばれていたのだと思います。
今、医療現場、医師と患者さんや地域の住民との関係が、希薄になってきているような感じがします。医師と患者さんとの間でうまく話しができていないケースもあるようです。お互いが信頼でき、ちゃんと話ができる、そして、一緒に病気を治し、健康でいられるようにしたいです。
渡邉医院は肛門科単科、地域との繋がりというよりは、患者さんとの繋がりが強い診療科だと思います。でも、お尻の具合が悪く、心配で不安を抱えていても、なかなか相談できない方が多いと思います。まだまだ肛門科の敷居は高いようです。もっと気軽に受診できるようにしたいと思います。
さて、今回のドラマの大きなテーマに、親子の関係があります。
親と子供、なかなか難しい面もあります。お互いの気持ちが通じあわない時もあると思います。でも、そんな時は焦らずのんびりした気持ちで「待つ」と言うことが大切だなぁと思います。
私自身もそうですが、歩みを止めて立ち止まってしまうことがあります。子供たちもそうだと思います。そんな時、私たちはどうしても手を引っ張って歩かそうとします。また、後ろから背中を押して、歩かせようとします。それは本当にいいことなのでしょうか?
立ち止まって歩みを止める理由は必ずある。それを無理やり歩かそうとするのは、私たちの都合だけではないでしょうか?
きっと必ずまた歩き始めます。それまでとても辛いかもしれませんが、私たちはじっくり待つことが必要なのではないでしょうか?
お互いを信じること、親のこと、子どものことを信じること、そのことが大切だと思います。それが「待つ」ということだと思います。
今日でドラマは最終回です。空吉とミヤコ、どうなるでしょうか?楽しみです。
コロナワクチンの接種は任意接種です。義務ではありません。

今日は、先日2月13日に開催された「ひとりぼっちをつくらない社会づくり」というシンポジウムに参加して、そこでお話した内容の一部、はじめの部分を紹介します。これから始まろうとしているコロナワクチンに関しての内容です。
コロナワクチンは任意接種です。義務ではありません。接種する、接種しないの自分の判断が尊重されなければならないと思います。
ではお話した内容の一部を紹介します。またそれ以外の内容はまた改めて紹介しますね。
さて、緊急事態宣言が3月7日までに延長され、感染者数は減少傾向にあります。でも、亡くなられる方は増加しています。まだまだ入院の病床は逼迫した状態にあります。このような入院の病床が逼迫している中、自宅療養、施設での療養、そして入院調整中の患者さんが多くなってきています。まだまだ新型コロナウイルスの収束が見えない中、医療体制の逼迫は解消されないのではないかと思います。
そのような中、いよいよ2月の下旬から、ワクチンの接種が始まろうとしています。
感染の拡大を抑え、感染予防に関して期待されています。そして、ワクチンの接種によって、すべてが解決するような、そういった雰囲気が広がっています。でもワクチン接種に過度な期待をしてはいけないのではないかとも思います。やはり今まで私たちが行ってきた手洗いやうがい、そしてマスクの着用などの基本的な感染予防が十分にできていることが大前提になります。
またワクチン接種に当たって懸念することも多くあります。ワクチンの安全性、そして効果です。まだまだ私たちに十分な情報が示されていない部分があります。そのような中で、ワクチンの接種が始まっていきます。
先日、保険医協会の代議委員会で、今回のコロナワクチンに関してののアンケートをとりました。その結果は、安全性に不安を感じるという回答が75%、しかしその一方で、多くの医師が不安を感じている中、積極的に接種するとの回答が、73%です。この結果がコロナワクチン接種への期待と不安が入り乱れているという現状を表していると思います。そしてそのような状況の中で、ワクチン接種が始まっていきます。
まずは、2月の下旬から、医療従事者の「先行接種」が始まります。これは言ってみれば治験です。先行接種した人のその後の健康状態をチェックして、それをもとに次に進んでいきます。医療従事者、そして高齢者など、さらに一般の人たちの順でワクチンが接種されていきます。
ワクチン接種に水を注すわけではありませんが、本当に今の状況のままでワクチン接種をすすめていいのかと思います。
またコロナワクチンは任意接種です。受けなければならない義務ではありません。
ですから、接種する人としない人は自分の意志、判断で決めます。今、ワクチンに関しての情報が十分に伝えられていないなか、ワクチンを接種する人としない人との間に分断が起きるのではないかと心配です。接種しない人への誹謗中傷、そして差別。今の状況では、かなりの高い確率でこのことが起きてしまうと思っています。とても心配です。
ですから、国はワクチン接種において、国民の分断が起きないように、このことに関してのリスクコミュニケーションをしっかりとるよう求めていきたいです。そして、それぞれのひとたちの、ワクチンを接種する、接種しないのという選択を尊重する。そのような状況の中でワクチン接種が出来るように環境を整えて欲しいと思います。新型コロナウイルスに対して、ともに戦っていかなければならない人々の分断を生んではいけません。そしてそのことで「ひとりぼっちを作らない」ようにしていかなければなりません。
「菱餅風ご飯」のレシピを紹介します。

3月のレシピは「早花咲月」をテーマに紹介しています。そして3月3日は雛祭りです。
今年のひな祭りはまだまだ緊急事態宣言中です。いつも通りにはならないと思いますが、家族で楽し一日にできればいいなあと思います。私の家は、子どもたちはもう社会人。家から巣立っています。雛人形も出すことが無くなってしまったなあと思います。
今回紹介するレシピは「菱餅風ご飯」です。
「菱餅」で直ぐに頭に浮かんだ疑問は、「どうして菱餅は赤、白、緑の3色何だろう?」です。またまた調べてみました。
菱餅の3色の由来、ひし形の由来はちゃんとあるようです。
まずは菱餅のひし形の由来です。
菱餅のひし形の由来は昔の中国の行事にあるようです。
中国では昔から、「上巳節」という季節の節目に菱の実の粉で作った餅に、母子草を混ぜて食べる習慣があったそうです。菱の実には「子孫繁栄」、「長寿」の力があると言われてました。「母子草」には母と子が健やかでありますようにとの願いが込められていた痛そうです。
この「上巳節」は旧暦の3月3日で、日本ではのちに「ひな祭り」になります。
日本に伝わったこの習慣は、「母と子をついて餅にするのは縁起が悪い。」とのことで、「母子草」の代わりに「蓬(よもぎ)」が用いられるようになったそうです。
ひし形になったのは、江戸時代になってからとのことです。ひし形になった寄ら医はいろいろ説があるようです。「仙人が食べて、不老長寿を得たという菱の実をかたどった。」などいろいろあってはっきりはしないようです。
共通していることは、どれも災厄を除こうという気持ちや、娘の健康を願う、そういった子持ちが込められているということだそうです。
今のコロナ禍、この気持ちを強く込めたいなあと思います。
菱餅の色に関してです。
菱餅がひし形になった江戸時代の初期は2色だったそうです。菱の実から作られた白い餅と、蓬で色を付けた緑の餅の2色でした。この2色に赤色が加わったのは明治時代だそうです。
くちなしの実を混ぜた赤い餅が加わりました。赤色は、古来から「魔よけ」の効果を期待したからという説が有力だそうです。
赤色はくちなし。魔よけの効果と、実際にくちなしが持つ「解毒作用を期待した。
白は菱の実。子孫繁栄と長寿を願う。血圧を下げる効果も期待されたようです。
緑は蓬。緑は厄除け。また蓬には血を増やす増血の効果も期待されているそうです。
またこの菱餅の3色の色の組み合わせにも意味があるそうです。
上から赤、白、緑の順になっています。赤は「桃の花」、白は「純白の雪」、緑は「新緑」を表しているそうです。ですから、寒い冬の雪の中で新芽が芽吹き、そして桃の花が咲く。菱餅には、そういった情景を思い描きながら、娘のことを想う親の心、そして疫病やなどを封じ込め、みんなが健康で暮らせるようにとの思いが込められているんですね。
今、コロナ禍に合って、そんな思いを持って是非作ってみて下さいね。
少し長くなってしまいましたが、そろそろレシピを紹介しますね。
「菱餅風ご飯」
(1人分) エネルギー 約300kcal たんぱく質 5.5g
材料(1個分)
ご飯 1合
桜でんぶ 大さじ1
梅びしお 大さじ1
のり 適宜
菜の花 50g
塩 少々
作り方
- ①ご飯を3つに分ける。
- ②菜の花をさっとゆで、みじん切りにし、塩を混ぜてよく水気を切る。
- ③ご飯と桜でんぶを混ぜラップで包んで菱形に整える。
- ④ご飯だけをラップで包んで菱形に整える。
- ⑤ご飯に②を混ぜラップで包んで菱形に整える。
- ⑥それぞれのラップを外し、⑤・海苔・④・梅びしお・③の順番に重ねる。
「甘夏とキウイのサラダ」と「ふきのおかか昆布和え」のレシピを紹介します。

2月はどんどん日が進んでいきます。もう3週目に入ります。
昨日今日とは少し暖かく、春の気配を少し感じるようになりました。「早花咲月」です。
今日は、「甘夏とキウイのサラダ」と「ふきのおかか昆布和え」のレシピを紹介します。
さて「甘夏」、「夏」という字が入っているので夏の果物かと思い、調べてみました。
そうすると、食べごろは2月から6月下旬ということでした。これから旬を迎える果物なんですね。比較的長い期間食べることのできる柑橘類です。
甘夏は本来は夏ミカンだそうです。昭和10年ごろに、大分県で普通の夏ミカンとして栽培されていた中に、酸が早く抜ける品種として発見されたそうです。
正式名は「川野夏橙(かわのなつだいだい)」だそうです。大分県の川野氏の園で発見されたからだそうです。
昭和40年のグレープフルーツの輸入の自由化で、生産も消費も減少傾向にあるそうです。
甘夏にはビタミンB1が多く含まれています。糖の代謝を促進して痩せやすい体つくりに役立つそうです。甘夏の酸っぱさはクエン酸です。クエン酸は疲労回復などの効果もあります。また、甘夏のエッセンシャルオイルもオススメと載っていました。「リモネン」という成分が多く含まれていて、このリモネンにはダイエット効果、便秘解消、アルツハイマー型認知症の予防や二日酔いにも改善の効果が期待されるとも載っていましたよ。
私が小さなころ、夏ミカンか甘夏か忘れてしまいましたが、お砂糖をかけて食べた記憶があります。
ではそろそろレシピを紹介しますね。
「甘夏とキウイのサラダ」
材料(作りやすい分量)
ベビーリーフ 1袋
キウイ(半月スライス) 1個
甘夏(薄皮をむく) 1/2個
(いよかん・はっさくでも)
フレンチドレッシング
(オリーブオイル・塩・胡椒でも)
作り方
- ①器に全ての材料をのせ、ドレッシングをかける。
- 「ふきのおかか昆布和え」
-
材料(作りやすい分量)
ふき 50g
おかか昆布佃煮 5g
作り方
- ①ふきは茹でて5cmの長さに切る。
- ②佃煮で和える。
「かぶのポタージュ」のレシピを紹介します。

今日は、「かぶのポタージュ」のレシピを紹介しますね。
まだまだ寒い季節、温かいスープは身も心も温めてくれますよね!
最近朝もですが、仕事が終わって母を迎えに行き、母と一時を過ごした後寝かせてから自宅に帰るのですが、自宅に帰るとなぜか温かいスープが欲しくなることがあります。なぜなんだろうと思います。
そこで「温かいスープの効果」で検索してみました。
1日の中で体温が一番下がるのが朝だそうです。その一番体温が下がる時に温かいものを取り入れて体を温める。そのことが冷えを解消して免疫力を高めることに繋がると書いてあるものがありました。また、とろみのあるスープは、飲んだ後役2時間程度体を温める効果もあるそうです。
中には、朝夕に温かいスープを飲むと、体温が上がり基礎代謝も上がるのでダイエットになると言っているものもありました。
いずれにしても体が冷えているときに飲む一杯のスープは体によさそうです。 また、温かいスープを飲むと気持ちも何か癒されるような感じがします。
最近ではインスタントで作れるスープの種類も豊富になっています。色々試してみるのもいいなあと思います。
スープとパン、スープとおにぎりどちらも合うなあと思います。
たまに、お昼ご飯に、スープとおにぎりを買っていくこともあります。
では、そろそろレシピを紹介したいと思います。
「かぶのポタージュ」
(1人分) エネルギー 約60kcal たんぱく質 2g 食物繊維 1g
材料(4人分)
聖護院蕪 1/4個
玉ねぎ 1/4個
サラダ油 小さじ2
◇水 100ml
◇コンソメ 少々
★バター 小さじ1
★牛乳 200ml
かぶの葉
黒胡椒
*今回は聖護院蕪を使いましたが普通の蕪でも小かぶでも
皮をむいて150gくらい使ってください。
- ①蕪は厚めに皮をむき、薄い拍子木切りにする。
玉ねぎは繊維を断つように薄切りにする。
②①をサラダ油で炒め、◇を入れふたをしてて軟らかくなるまで煮る。
(水が足りなくなったら足してください)
③②の荒熱をとってミキサーにかける。
④③に★を足してさらにミキサーにかける。
*暖かいほうが良ければここで鍋に移して温めてください。
⑤器に盛り、茹でたかぶの葉と粗びき黒こしょうをのせる。