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2022.02.11

「術後、痛みや出血以外に患者さんが気になる症状」について動画で解説。

2022.02.08

自治体首長からの私たちへの明確なメッセージを求める!

 京都でも新型コロナウイルス感染者が、連日2000人を超える状況にあります。

 このような状況の中、保健所は逼迫状態にあります。本来ならば、「濃厚接触の特定」は保健所が行わなければならない仕事です。しかし今、保健所が逼迫している中、その特定は保健所ではなく、多くの場合、個人であれば個人が、事業所等では事業所自らが保健所に代わって積極的疫学調査を行い、濃厚接触者の特定まで行う仕組みに変更されています。専門知識がない一般市民が濃厚接触者の判断や特定をしてもいいものなのか、行動制限を伴う濃厚接触者であるかないかの特定を民間事業体が行ったことに伴う結果に責任が問われないかの不安が広がっています。

 このように、感染が拡大している中、府民、市民は不安や疑問の中で日々の生活を送っています。濃厚接触者になったらどうしたらいいのか、感染したらどうしていいのか、保健所に連絡しても電話もつながらない。そんな不安の中、京都府京都市の首長からは私たちへの強いメッセージが伝わってきません。

 今京都府・京都市は「何ができないのか。何ができるのか。」。できないことはできない、このことはできるといったことを明確に私たち府市民に明らかにし、そのうえで今、京都府、京都市は何ができるのか、そして私たちは何をしなければならないのかを明確にそして強いメッセージを発しなければならない時だと思います。

 そういった思いを込めて、京都府保険医協会は、「感染急拡大による府市民の混乱を解消するために 自治体首長からの明確なメッセージの発信を求める」という要請を京都府知事に提出しました。その内容を紹介します。

 

  感染急拡大による府市民の混乱を解消するために 自治体首長からの明確なメッセージの発信を求める

 【要請項目】

 各保健所と管内の医療機関の逼迫状況を踏まえ、濃厚接触が疑われる場合の検査 の実施方法、医療機関への受診方法等、京都府市民がとるべき行動について明確な メッセージを自治体首長として発信していただきたい。

【要請理由】

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大の勢いは止まらず、2022 年1月 28 日現在の京 都府内の療養者数が 11,900 人を突破した。うち自宅療養者は1万人を超え、府市民はウイルスによる生命と健康の危機だけでなく、濃厚接触者となった家族も含め、生活の維持そのものが脅かされている。

 今日、病院・診療所・保健所等、感染症対応にあたるすべての機関・専門職は、文字どおり生命を賭して感染症の脅威と闘っている。
 しかしオミクロン株の伝播力は強大であり、第5波までに積み上げてきた仕組みだけでは対 応できない状況に陥っている。中でも感染症対策の中核を担う保健所の逼迫は深刻であり、診療・検査医療機関をはじめ外来を担当する医療機関も既に逼迫している。
 逼迫を受け、保健所による積極的疫学調査や濃厚接触特定が事業者や個々人に委ねられてしまった。このことが混乱に拍車をかけている。
 京都府においてもまん延防止重点措置がなされ、医療機関にも府市民から多数の不安・疑問が持ち込まれる。現場では最大限対応しているが、私たちの保持する情報に限界がある。官民挙げて機敏かつ丁寧なリスクコミュニケーションが最優先課題の一つである。
 例えば家族等が陽性・濃厚接触(疑いも含む)となり、「受診した方が良いのか」との問い合わせがある。受診の目安について明確なメッセージが出されていないことによるものである。「自分が濃厚接触なのかわからない」との声。これは保健所による特定が難しくなり、電話もつながらない事態によるものである。関連して「検査をしてほしい」との問い合わせ。これに対しては検査キット不足により医療機関は対応に苦慮している。
 学校や児童福祉施設での感染拡大により、エッセンシャルワーカー等から感染対策と仕事への対応に苦慮する声も多数寄せられる。教育・福祉施設も自ら濃厚接触特定者が求められるが、検査キット不足のため検査自体が行われない事態も生じている。
 行政機関・医療機関の現場は人々の生命と健康を守るため、引き続き全力で対策に臨むしかない。
 その上で自治体首長に望むことは、府市民に対し、今日にあっては、行政として「できること・できなくなっていること」を明確に説明していただくことである。 住民一人ひとりが生命・健康を守るために「今どうしたらよいか」を判断できるよう明確なメッセージを発していただくことである。各地の保健所・医療機関の逼迫状況をリアルに伝えていただき、専門家の助言も受けながら、今日のフェーズにおける個々人の行動についての正確なメッセージを発し、リスクコミュニケーションを行っていた だきたい。
 そのことなしに今日の混乱を収めることはできず、医療機関や保健所の逼迫の緩和 はいささかも望めないと考える。

  以 上

2022.02.04

「蔵出し焼きりんご」のレシピを紹介します。

 2月の最後のレシピは「蔵出し焼きりんご」です。寒い時期に焼きりんご。ホット一息付けそうですね。

 りんごには食物繊維のペクチンが含まれています。肛門科的には、便秘の解消にとてもいいと思います。特にりんごの皮に、このペクチンが多く含まれています。ですから本当は皮ごと食べるとペクチンは沢山摂ることができます。でもりんごは皮を剥いて食べたいですよね。調べてみると、りんごを100℃以上で加熱すると、ペクチンが69倍にもなるという研究結果があるそうです。

 また、りんごは、「一日一個のりんごは医者いらず」という諺があります。この諺は。イギリスのウエールズが由来とされています。原文では「An apple a day keeps the doctor away」です。

 これは、りんごには食物繊維のペクチンだけでなく、抗酸化作用のあるりんごポリフェノールや、疲労の原因である乳酸を減らすりんご酸、そしてビタミンやミネラルも含まれています。こういった体に良いということで、「一日一個のりんごは医者いらず」と言われるようになったのだと思います。

 今回のレシピは「蔵出し焼きりんご」です。焼くことで生でシャキシャキした食感で食べるのとはまた違った食感を楽しむことができます。また甘さも違った感じになると思います。

 さて、「蔵出しりんご」って何と思って調べました。「蔵出しりんご」は、秋に収穫したりんごを温度の変化が少ない蔵でじっくり寝かせたりんごだそうです。寝かせることで、熟成されて、甘みと酸味が調和していて、さらに収穫仕立てのフレッシュな感じを保っているりんごだそうです。焼きりんごなどの、熱を加えるレシピにはいいのかなあと思います。

 今の寒い時期、温かい焼きりんごを食後やおやつとして食べるのもいいなあと思います。

 熱を加えてりんごのレシピでは私はアップルパイが好きです。シナモンの薫りもいいですよね。生クリームやアイスクリームも好きなので、トッピングするのもいいです。今回の「蔵出し焼きりんご」も管理栄養士さんのコメントにもありますが、アイスクリームを添えるのもよさそうです。

 是非作ってみて下さいね!

 ではそろそろレシピを紹介しますね。

「蔵出し焼きりんご」

材料

りんご 1~2個
シナモンスティック 1/3本
バター 10g
オリーブオイル 大さじ1
酒(日本酒または白ワイン)大さじ2
はちみつ 大さじ2
ドライクランベリーやレーズン 適宜

作り方

①リンゴは種部分のみ取り除き、くし形に切る。(8等分をさらに半分にカットする)
②フライパンにオリーブオイル、バター、シナモンスティックを入れて火にかけ、リンゴを加える。
③混ぜながら全体に油がからんだら、酒とはちみつを加え蓋をして蒸す。
④時折混ぜて火が通り透き通ったらドライフルーツを加え、水気を軽く飛ばして火を止める。

管理栄養士さんから一言

出来上がりはしばらく鍋に置いてから盛り付けると、味がなじみます。
アイスクリームを添えると立派なデザートに。寒い日の紅茶のお供にいかがでしょう。

2022.02.03

「あさりとわかめのお味噌汁」のレシピを紹介します。恵方巻とご一緒に。

 今日は節分。皆さんは恵方巻とイワシを食べられるのかなあと思います。最近は、いろんな恵方巻が売っているようです。具がとんかつだったり、恵方巻の周りにいくらがまぶしてあったり。豪華な恵方巻もあるようです。

 恵方巻は、江戸時代から明治時代にかけて始まったそうです。発祥の場所は、大阪。大阪の花街で節分をお祝いしたり、商売繁盛を祈ったりしたのが始まりだそうです。恵方巻は、そのころは「丸かぶり寿司」や「太巻き寿司」と呼ばれていることが多かったそうです。

 そういえば、私の小さな頃も「太巻き寿司をたべようか!」と言っていたような気がします。いずれも巻かれる具は、七福にちなんで七つの具材を入れるのが基本だそうで、最近では具のアレンジが様々になって来たようですね。

 恵方巻を一本丸かじりそして何もしゃべらずに一気に食べる。これにも理由があるようです。一本丸ごと食べることで、幸福や商売繁盛の運を一気にいただくといった意味があるそうです。途中でやめると、運を逃すことになるということです。今日は恵方巻、手に取ったらまずは一本、一気に食べてしまいましょうね!今年の方角は「北北西」です。お間違いなく。

 そうそう、「恵方」とは、金運や幸せをつかさどる神様、歳徳神がいらっしゃる場所を指すそうです。そしてその歳徳神のいらっしゃる方向が毎年変わるそうです。どうして毎年同じ所にいらっしゃらないのでしょうね。

 さて、今回のレシピは「あさりとわかめのお味噌汁」のレシピです。恵方巻だけでは、喉が詰まってしまいそうです。お味噌汁を一緒に食べるといいかなあと思います。

 後、お味噌汁やスープなど、朝起きた時にとても食べたい時があります。水分もとれるし、体も温まる。何か力が付きそうです。動画でも紹介しましたが、私の好きなお味噌汁は、「なめことお豆腐のお味噌汁」です。少し七味をかけていただいています。後、「もずくのお味噌汁」も美味しいですよ。

 さてそろそろレシピを紹介しますね。

「あさりとわかめのお味噌汁」

材料

あさり200~300g(ざるに入れ、水200mlに塩小さじ1加えた水に浸けて砂はき)
昆布 1片
水 500ml
わかめ 適宜
みそ 大さじ11/2
ねぎや三つ葉 適宜

作り方

①あさりは砂はき水からざるごと上げ流水で洗う。
②昆布と水を鍋に入れてあさりを加え火にかける。
③貝の口が開いたらわかめを加え、味噌を溶く。
④三つ葉やネギを添えていただく。

管理栄養士さんから一言

魚売り場に茶色い原藻わかめが並ぶ季節です。見かけたらぜひ手に取って、よく洗ったものに熱湯をかけてください。
鮮やかな春の緑に変身します。旬のわかめとあさりは、最強ミネラルコンビです。

2022.02.02

「無限大根葉」のレシピを紹介します。

 2月のレシピを順次紹介しています。今回はその第三弾「無限大根葉」のレシピを紹介します。

 最近「無限〇〇〇」といったレシピなどが散見されます。「無限レシピ」と検索してみると、たくさんのレシピが紹介されています。例えば「洋風無限なす」「無限白菜」「無限はりはり大根」「無限アボカド」などなど本当にたくさん出てきます。
 いくらでも食べれるほど美味しいという意味で使われているようです。
 やはり、いくらでも食べれるには美味しさだけでなく、飽きが来ない味付けが大切なんだろうなあと思います。とても美味しいけど、そんなにたくさんはいらないかなあといった料理もあります。でも野菜などが、美味しくモリモリ食べれるのはいいと思います。どうしても野菜類をとる機会が少ないです。私も一人で食事をするときは野菜類は全くないと言ってもいいぐらいです。たまに一人で夕食を食べるとき、コンビニに行ってカレーを買ってきたりします。最近のコンビニは一人でも余らない程度のいろんなサラダが売っています。それを一緒に買っては来るのですが、一人ではどうしても野菜の摂る量は減ってしまいます。そんな時、簡単に作れていくらでも食べれる。こんな無限サラダは、もってこいだと思います。
 ごま油で炒める、ゴマの薫りがまたいいですよね、そこに今回のレシピでは塩昆布が入っています。ゴマの香りと塩昆布の塩味、いい感じだと思います。白ご飯のおかずにもいけると思います。
 ではそろそろレシピを紹介しますね。

「無限大根葉」

材料
大根葉2株分
薄揚げ 1枚
ごま油 大さじ1
酒 大さじ1
塩昆布 大さじ1

作り方
①大根葉は1~2㎝にざく切り、
②薄揚げも同じくらいに切る。
③鍋にごま油を入れて火にかけ、大根葉、薄揚げを加えて炒めかける。
④途中酒を加えながら混ぜ、火が通ったら
⑤塩昆布を加えざっと混ぜて火を止める。

管理栄養士さんからの一言

大根葉はカルシウムやビタミンCも豊富な優良野菜。あっさり味にしてたくさん召し上がれ。
薄揚げ以外ならおじゃこや大豆などもお勧めです。

2022.02.02

「リボンにんじんと温州ミカンのかくれんぼサラダ。」のレシピを紹介。

 ようやく2月になりました。

 いつも感じることですが、やっぱり1月は長かった!やっと2月になったという気持ちです。

 2月は28日しかありません。また祝日も2日あります。きっとこれからはあっという間に月日が過ぎて、「もう1年が終わったの?」となるんだなあと思います。

 さて、「体に優しいレシピ」ですが、2月から新しい管理栄養士さんが作って下さるようになりました。そして今回はPowerPointで作って下さったので、初めてレシピを動画で紹介してみました。それぞれのレシピはこれまで通りにブログでもアップしていきます。一度動画のレシピもご覧ください。動画ではチョットかみかみですが、そこは優しい目で観て下さいね!よろしくお願いいたします。

 今日のレシピは「リボンにんじんと温州ミカンのかくれんぼサラダ。」を紹介します。

 動画の方でも触れていますが、この「温州」ですが、「うんしゅう」と読みます。ついつい「おんしゅう」と呼んでしまいそうになります。

 さて、この「温州」は調べてみると中国の浙江省の地名だそうです。中国語で「ウエンジョウ」と発音するそうです。それが日本では「うんしゅう」と呼ばれるようになったとのことです。

 「温州みかん」の原産地は鹿児島県の長島地域が発祥の地だそうです。中国の「温州」が原産地ではありません。が柑橘類の名産地である中国の「温州」にあやかって名前を付けたそうです。

 もう一つ面白いことは、温州みかんは海外では「サツマ(Satsuma)」と呼ばれているそうです。明治の初めに、日本に来ていたアメリカ大使館員のご婦人が、みかんの苗を薩摩国で買って、本国に送ったことが最初だそうです。そして、そのみかんの名前は地名のまま「サツマ」と呼ばれるようになったそうです。

 ということで、そろそろレシピを紹介しますね。

「リボンにんじんと温州ミカンのかくれんぼサラダ。」

材料

にんじん 中1本
温州ミカン皮ごと 1個
塩 ひとつまみ
オリーブオイル 小さじ(ティスプーン)1
こしょう 適宜
レモン汁 ティスプーン1杯

作り方

①ニンジンは皮ごとスライサーでリボン状にする。
②塩ひとつまみ振りよく混ぜ、レモン汁、オリーブオイル、コショウを加える。
③温州ミカンは外皮も一緒にくし形に切って加えよく混ぜる。

管理栄養士さんから一言

 今が旬の人参は、スライサーでカットすると甘味が引き立ちます。
 ミカンを皮ごと加えてアクセントに。風邪予防にもいいですよ。

2022.02.01

2月のレシピを動画で初紹介!

2022.01.31

「たらの蒸し鍋」のレシピを紹介します。

 今日で1月も終わります。毎年思うことですが、やっぱり1月は長かったです。

 ようやく1月が終わるんだなあと思います。2月は28日しかありません。また祝日も2日あります。2月以降はあっという間に過ぎていくんだろうなあと思っています。

 新型コロナウイルスの新規感染の方もここ数日は毎日2000人を超えています。まだまだ収束は見えません。また、子供たちへの感染も急速に増え、どうしても家庭内感染が増えてしまいます。なかなか難しい局面を迎えているのだと思います。

 そのような中でも、私たちができる基本的な感染予防策、手洗い、嗽、そしてマスクの着用。できることはしっかりしていかなければなりません。

 このような中、まだまだ知事や市長、さらに首相、私たちへのメッセージが弱いと感じます。新規感染者の人数や確保病床の利用率だけでなく、まずは、今、国や自治体は、何ができないのか、そして何ができるのかを明確に隠すことなく市民に伝えなければなりません。そしてそのうえで、私たち一人一人が何をしなければ鳴らないのか、何をして欲しいのかを明確に、そして力強くメッセージを、リスクコミュニケーションを発信して欲しいと思います。

 さて、2月から新しい管理栄養士さんがレシピを作ってくださるようになりました。

 今回は管理栄養士さんのコメントと2月のレシピを紹介していきたいと思います。

 今回、管理栄養士さんはパワーポイントでレシピを作って下さったので、音声を入れた動画でも発信していきたいと思います。

 では管理栄養士さんのコメントと、2月第一弾のレシピを紹介します。

 まずは、この寒い中、体温まるお鍋のレシピ「たらの蒸し鍋」のレシピを紹介します。

管理栄養士さんからの2月のレシピへのコメント

春を待つ季節、畑のお野菜は端境期に差し掛かりますが、冬の寒さを甘味に替えて体に蓄えたものをいただくとともに、ひと足早く春を感じさせてくれる海の恵みをご紹介させていただきたく思います。

「たらの蒸し鍋」

材料

たら切り身 人数分
白菜ざく切り 100g×人数分
しめじ 1株
根深ねぎ 1本
昆布 1~2枚
酒 50ml×人数分
大根おろし
ポン酢、七味など(お好みで)

作り方

①厚底の鍋に昆布を敷いて、白菜、きのこ、ネギの順に載せ、タラはペーパーで水気をとってから載せる。
②酒を回し掛け、蓋をして中火で20分蒸す。
③大根おろしや七味を添えてポン酢で召し上がれ。

管理栄養士さんから一言
 まだまだ寒い日が続きます。白菜の水分とお酒で蒸せばタラの旨味が染みますね。

2022.01.29

本当にそれって下痢なの?

2022.01.20

手術の後の過ごし方が大事!

  今日は、寒さのせいか、また新型コロナウイルスの感染が急激に増えているためか、比較的のんびりした外来でした。手術はしっかり予定通り3件ありました。

 仕事が終わって帰宅しようと診療所を出ると、雪が舞っていました。これから明日にかけて積もるのかなあと思いながら帰ってきました。

 さて、 「内痔核の治療法」という動画を観られて次のような内容の投稿をいただきました。

 個人が特定できない内容だと判断しましたので、紹介いたします。

「どんな手術するのか。それを知るのはいい事だと思います。 でも今現在、自分は術後でベッドに横になってます。 内痔核。4ヶ所とりました。約20年付き添ってくれた小さな痔。お前と20年も居ていい事何一つなかったぞ!楽しい旅行なはずなのに勝手に着いてきやがって!痛いよー。痛いよー。 手術終わった後の過ごし方とかの動画が見てみたいと思いました。 痛みは多少の痛みなら我慢したほうがいいのか。遠慮なく少しの、痛みでも助けてを呼んだほうが良いのか。 手術も大事だけど実際手術してみて術後の事も大事だなーと思いました。入院時はどんな飲み物を飲んでもいいのか。コーヒーはダメ。 とかね。 円形座布団も良いらしい。入院する時に言ってくれれば持ってきたのにー と。今回入院してみて個人的にあったほうが便利なんじゃないか?と思う物があったので書かせていただきました。」

この投稿をいただいて、本当にそうだと思います。

 手術のこと、どのように手術をするのかを知ることはとても大事です。でもそのことと同じぐらいか、それ以上に術後をどのように過ごしていったらいいのかを知ることはとても大切なことだと思います。

 私たち肛門科医にとっても、どのように手術するか、どう治していくのかはとても大切なことです。また、そのために確実に診断してどのような手術、治療が良いのかを判断する診察もとても大切です。でもそれ以上に大切なのが、術後どのように治していくか、どのように診ていくかだと思います。またそのためには術後をどのように患者さんをフォローしていくかがとても大切になります。その中でも特に重要となるのが、術後の出血をどう管理するか、術後の痛みをどう取り除いていくか、そして排便の状態を良くすることの三つです。

 出血に関しては、術中の手術手技が大切になってきます。ただどうしても術後の出血はさけられません。その時はできるだけ早く止血処置をすることが大切です。ですから、気になる出血があればすぐに診てもらうことが大切です。止血処置が必要な出血でなかった場合は、「良かった!」ということになるだけです。

 次に術後の痛みですが、術後麻酔が切れてくることで、肛門の括約筋が締まってきます。この括約筋の締まりがとても痛いです。ですから完全に麻酔が切れた方が楽になってきます。術前に括約筋を十分ストレッチして緊張をとっておくことも大事です。

 また痛みは我慢するよりは、しっかり痛みをとった方が治りにも良いです。痛みがストレスになって治りが悪くなります。ストレスによって傷の局所の血流が悪くなり、治りも悪くなります。我慢せずに痛みをとってもらって下さい。楽に治していった方が具合よく治っていきます。

 一番大切なのが、術後の排便です。術後はどうしても排便時に痛いのかなあ?とか、出血するのかなあ?と思うと便を出すのが怖くなって、出にくくなる人もいます。出にくいようでしたら、最初は緩下剤を飲んで柔らかく出す方がいいと思います。また、手術が終わって治った後も、肛門の病気の一番の原因は排便の状態です。治った後も排便の状態を良くすることが大切です。

さて、渡邉医院では術後の食事の制限はしません。何を食べてもいいです。コーヒーもです。術後は、食べたいものを食べてもらっています。

 円座もいいですが、これは人によって違います。円座がいい人もいれば、普通の座布団の方がいいという方もいます。自分にとって一番楽なものがいいと思います。

 また、術後は次の日から入浴してもらっています。肛門の緊張もとれ、血液の流れも良くなり、痛みも楽になり、傷の治りも良くなります。

 今後、術後の過ごし方の動画も作ってアップしていきたいと思います。

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