「9月の献立」を紹介します。

今日は久しぶりのいい天気ですね。しかも涼しくて爽やかな朝。8月も後残すところ一週間。これで一気に秋とは今ないと思いますが、少しづつ季節が進み、秋の気配もちょっとづつ感じるようになりますね。
今日も入院の患者さんや手術したばかりの患者さんの診察に診療所に来ています。渡邉医院の玄関前の通りには。花が咲いていました。
今日は25日、北野天満宮では天神さんのお祭り、屋台の準備もすすんでます。今日も多くの人が天神さんに行かれることでしょう。
9月のレシピはキノコづくしのレシピを紹介してきました。今日はそのレシピを組み合わせた「9月の献立」を紹介します。えのきと青梗菜の煮びたしのレシピも一緒に紹介しますね。
「9月の献立」
1人分 約600kcal、たんぱく質 35g、食物繊維 13.5g
・舞茸と蓮根と鶏肉の甘辛炒め
・鮭ときのこのレンジ蒸し
・なめこの天ぷら
・えのきと青梗菜の煮びたし
・きのこご飯
えのきと青梗菜の煮びたし
青梗菜 1株
えのき 小1袋
だしの素 少々
薄口しょうゆ 少々
*手羽がら(手羽先の先っぽ)があれば一緒に
(作り方)
- ①青梗菜は1枚ずつはずしよく洗う。1cm幅に切る
②えのきもいしづきを落とし1cm幅で切る。
③ひたひたの水を入れすべての材料を水から入れて軟らかく煮る。
「管理栄養士さんからの一言」
えのき
1年中手に入り、価格も安定していて、日本で1番食べられているきのこです。えのきには糖質・脂質・たんぱく質を体内でエネルギーとして使うために必要な水溶性ビタミンのビタミンB1,ビタミンB2,ナイアシンや骨の形成に必要な脂溶性ビタミンのビタミンDが豊富に含まれ、便通を整え生活習慣病の予防・改善に効果のある食物繊維も豊富です。
「おはぎ」のレシピを紹介します。

今日は6種類の「おはぎ」のレシピを紹介します。
私は基本的にあんこが大好きです。ですから、あんこが使われているものは何でも好きです。あんぱん、お饅頭、あんころ餅、かき氷にあんこ、何でもです。
ですからおはぎの中で一番好きなのはあんこのおはぎです。で、やっぱり粒あんがいいなあと思います。
ところで、「おはぎ」と「ぼたもち」って同じなのかなあと思って調べてみました。
「おはぎ」と「ぼたもち」は、作る季節によって違いがあるそうです。そしてその名前の由来は季節の花の名前に由来しているんだそうです。
「ぼたもち」は春のお彼岸に食べていたもので、小豆を牡丹の花にみたてたところから「ぼたんもち」と呼ばれていたものが「ぼたもち」に変わったと言われているそうです。
では「おはぎ」ですが、こちらは秋のお彼岸に食べられていたそうです。秋の七草のひとつである萩の花と小豆の形がにているので、「おはぎもち」と呼ばれていたいたのが、「おはぎ」になったと言われているそうです。
後、夏に作った時は「夜船」、冬に作った時は「北窓」とも呼ばれているようです。春夏秋冬、季節によって名前が違うんですね!やっぱり日本人は四季を大切にするんですね。
では「おはぎ」6種のレシピを紹介しますね。
「おはぎ」
材料(作りやすい分量)
もち米 2合
白米 1合
塩
★むき枝豆(冷凍でも)100g
★砂糖 大さじ1
★塩 少々
粒あん(市販品でも)
こしあん(市販品でも)
きなこ、砂糖、青のり
白すりごま、黒すりごま
作り方
①炊飯器でもち米と白米を合わせて炊く。
②むき枝豆を温め、★をブレンダーかすり鉢でする。(ずんだあん)
③①を半殺し(粒が残る程度にすりこ木で突いてつぶす)にし、塩水をつけて小さなおにぎり状にする。
④③のうち、小豆あん・ずんだあんで包むものはそのまま。
それ以外は、中に小豆あんを入れる。
⑤それぞれのおはぎに仕上げる。
*小豆あん:あんで包む。
*ずんだあん:ずんだあんで包む。
*きなこ:あん入りご飯にきな粉と砂糖を混ぜたものをまぶす。
*白ごま:あん入りご飯に白すりごまと砂糖を混ぜたものをまぶす。
*黒ごま:あん入りご飯に黒すりごまと砂糖を混ぜたものをまぶす。
*青のり:あん入りご飯に青のりと塩少々を混ぜたものをまぶす。
続・医師とちゃんと話ができていますか?

今回も、「医師とちゃんと話が出来てますか?」につてお話したいと思います。
渡邉医院を受診される患者さんのなかに、「治療を受けたが今一つ良くならない。」とか「手術をすすめられたが、本当に手術が必要なのか?」と話される患者さんがいます。また、「何か治療をしてもらったが、何をしてもらったのかわからない。」という患者さんもいます。中には「診察を受けたらいきなり治療された。」などと話される方もいらっしゃいます。
医師側の問題が大きいと思いますが、まずは自分の症状をしっかり医師に伝え、何が一番悩んでいるかを医師に理解してもらうことも大切だと思います。そして、その悩みに対して、なぜそのような症状が出るのか、自分の病気は何なのかをまずはしっかりきくことが大事です。またその病気や今の症状、悩みを解決する方法が何か。例えば軟膏などの外用薬で治るのか?手術が必要なのか?手術に代わる治療方法はないのか?など、医師にしっかり説明してもらうことが大切だと思います。そして医師もそのことを省いてはいけないと思います。
病気の程度で治療方法は決まる
例えば内痔核だった場合ですが、内痔核は病気の程度で治療が決まります。第Ⅰ度から第Ⅳ度までの四段階に病気の程度が決まり、その病気の程度で治療方法が決まてきます。
第Ⅰ度の場合は、排便などの調整をすることで内痔核が治ることもありますし、軟膏などの外用薬や出血が多い場合などはパオスクレーという痔核硬化剤での痔核硬化療法で治っていきます。
第Ⅱ度になりますと、排便時に内痔核が脱出しててきますが直ぐに自然に戻る程度の内痔核になります。この場合は出てくる(脱出)という症状があるので、どうしても軟膏などの外用薬だけでは良くならないことが多いっです。この場合はパオスクレーによる痔核硬化療法で内痔核が脱出してこなくなります。まだまだ手術にはなりません。
さらに内痔核が悪くなって第Ⅲ度の内痔核、排便時に内痔核が脱出して、押し込まないと戻らない、になると、やはり痔核根治術による手術やジオンという痔核硬化剤での四段階注射法による痔核硬化療法(ALTA療法)が必要になります。
第Ⅳ度になりますと、内痔核が脱出したままになって押し込むこともできなくなってきます。こうなるとスッキリ治すには痔核根治術による手術が必要になってきます。
こういったように内痔核の病状、程度で治療方法が決まってきます。
でもいきなり診察をして手術などの治療をすることはありません。診察しながら何の説明もなく「もう治療をしておきましたよ。」という話にはなりません。診察の後、病状の説明をして、どのような治療方法があるのか、またどんな治療方法が必要なのかを説明します。そして、その治療方法に納得してもらってから、その治療法を患者さんに提供する。この過程が無ければ、患者さんは自分の病気のことを理解することはできませんし、どんな治療法を受けたのかもわからないままになってしまいます。
セカンドオピニオンという選択
また自分の悩んでいる症状と治療方法に何かしっくりしない違和感を感じたときは、直ぐに治療を受けずに、セカンドオピニオンと言って、別の専門の医師に今の自分の症状、病気、そして病気の程度、治療方法を診断してもらうことも大切です。例えば、内痔核の場合は、排便時に内痔核が脱出して、押し込まないと戻らなかったり、脱出したままで戻すこともできない状態の内痔核になりますと痔核根治術などの手術が必要となります。出血だけだったり、脱出してこない内痔核は手術以外にも治療方法があります。排便時などに内痔核が脱出して、自然に戻らず押し込むような第Ⅲ度以上の内痔核の症状がないにも関わらず「手術が必要です。」と言われた場合は、直ぐに手術を決めずにセカンドオピニオンをした方がいいと思います。
でも反対の場合もあります。内痔核などが原因で、肛門の外側に皮膚のシワ、皮垂(スキンタグ)があって、これがとても気になる症状でも、「皮垂は悪い病気ではないので、手術の必要はありません。」と言われることがあるようです。実際に皮垂は悪い病気ではありません。出血や痛みの原因にはなりません。でもその皮垂があることが一番の悩み、そしてそれをしっかり取り除いてしまいたいという患者さんもいらっしゃいます。そういった場合は皮垂を切除する意味は大きいと思います。医師と話をして切除してもらうことも大切だと思います。
納得してから治療を受ける
どうしても患者さんは医師と比較すると病気に関しての情報量が絶対的に違います。医師の言うとおりにしてしまうことがあると思います。でも何か違和感を感じたり、なにか違うんじゃないかなあと感じたときは、直ぐに治療を決めず、納得した上での治療が大切だと思います。
医師としっかり話す。ちゃんと話を聞いてくれる医師に治療を任せることが大切だと思います。
医師とちゃんと話ができていますか?

今日は医師との付き合い方に関して、少しお話したいと思います。
というのも、患者さんと話をしてみると、医師と上手く話が出来ていないのではないかと感じることが時々あります。
医師とちゃんと話ができていますか?
例えば便秘の患者さんが来られて、緩下剤をもらっているが一向に良くならない。便が出ないと言う患者さんがいます。
その患者さんに、便秘の原因や緩下剤の飲み方をお話すると、「こんな話は、初めて聞いた。」という患者さんがいます。医師側が患者さんに緩下剤を出す際にはしっかり便秘の原因や緩下剤の飲み方をお話しなければならないと思います。どうしても「便秘です。」と患者さんが言うと、「では下剤を出しておきますね。」で終わってしまうことがあるのかなあと思います。また患者さんも、医師が出した薬をなんだら必ず良くなると思うところをあるのかなあと思います。
医師が薬を出した時のその意味するところは?
大前提は、便秘に関してのお話をして、緩下剤の飲み方をお話した後のことですが、例えば医師が「便秘に対して緩下剤を出しますね。1日に1回夕食後に内服してみて下さいね。まずは1週間分出しますね。」と言った場合、これは何を意味するかです。
このことの意味するところは、「まずは1日に1回夕食後に内服してどうなるか教えてくださいね。」ということで、「1日1回夕食後に内服したら治りますよ。」ではありません。
例えば便秘で緩下剤を出してもらった場合、1日に1回夕食後に内服してみたら、①具合よく便が出るようになった。②内服したら下痢をした。③内服してもでない、のどれかになります。
①の具合よく出ていれば、医師は「1日1回の量を続けていきましょう。後は水分を摂ったりして、便秘を治していきましょう。」になります。
②の下痢になった場合は、内服する緩下剤の量が多いということになります。「下痢になったということは、量が多かったのですね。では少し量を減らしてみましょう。」になります。
③の内服しても出ないときは、量がまだ足らないということです。「まだ緩下剤の量が少なかったのっで出ないんですね。もう少し増やしてみましょう。」ということになります。
①の場合は具合よく便が出ている間は内服を止めずに、後は便秘を治すこと、例えば水分を十分に摂ったり、便の元になる食物繊維を摂って便秘を治していけばいいです。具合よく便が出ていたのに、段々便が緩くなってきたらそのことを医師に伝えると。「そうですか。段々便が緩くなってきましたか。便秘が治ってきたということです。では少し緩下剤の量を減らしましょう。」になります。
②や③の場合は、量が変わった緩下剤を医師の指示通りに内服して。またその結果が、具合よく出る、下痢になる、まだ出ないのいずれかになります。このことをまた医師に伝える。こういったことを繰り返していくうちに、最適な緩下剤の量や緩下剤の種類が決まってきます。
医師に今の状態をしっかり教えてあげましょう!
どうしてもこういった過程が抜けてしまうことがあります。医師としっかり話をしていくことがとても大事だと思います。また医師もこういた患者さんとのやり取りをしっかりしていく必要があります。
自分の今の状態や困っていることをしっかり医師に伝え、医師にそのことを教えてあげましょう。
「きのこと鮭のレンジ蒸し」のレシピを紹介します。

9月は「きのこづくし」ということで、キノコを使ったレシピを紹介しています。
今日は「きのこと鮭のレンジ蒸し」のレシピを紹介します。
私の妻が北海道の出身で、時々妻の実家から鮭を送ってもらっています。やはり本場の鮭は脂がのっていて美味しいです。
ムニエルにしても美味しいですし、石狩鍋の鮭も鮭からのだしが出てとても美味しいです。
以前、妻の実家に行ったときに、鮭の遡上をみに行ったことがあります。
秋から冬にかけて鮭が産卵のために川を遡上してきます。海から川にかけての河口付近で息絶えてしまっている多くの鮭。川を力ずよく遡上していく鮭。自然は厳しいなあと思いながらも、いつまでもそのダイナミックな鮭の泳ぎに目が釘付けになったことを思い出します。
貴重な経験でした。また機会があれば見に行きたいなあと思います。
さて「きのこと鮭のレンジ蒸し」のレシピを紹介しますね。
「きのこと鮭のレンジ蒸し」
1人分 約150kcal、たんぱく質 20g、食物繊維 4.7g
材料(2人分)
生鮭 2切れ
えのき 小1袋
しめじ 1パック
玉ねぎ 1/2個
生姜(千切り) 1かけ
★ポン酢 大さじ2
★酒 大さじ2
すだち 適宜
作り方
- ①鮭は皮を取り食べやすい大きさに切る。
- ②玉ねぎはスライスし、えのきは1/2の長さに、しめじは子房に分ける。
- ③皿に②と①を並べしょうがをのせ、★をかけてふんわりラップで4分チンする。
- ④スライスしたすだちをのせる。
- 管理栄養士さんからの一言
-
えのき
1年中手に入り、価格も安定していて、日本で1番食べられているきのこです。えのきには糖質・脂質・たんぱく質を体内でエネルギーとして使うために必要な水溶性ビタミンのビタミンB1,ビタミンB2,ナイアシンや骨の形成に必要な脂溶性ビタミンのビタミンDが豊富に含まれ、便通を整え生活習慣病の予防・改善に効果のある食物繊維も豊富です。
「痔」のトラウマから脱出!

時々、初めて渡邉医院を受診される患者さんの中に、「私はずっと以前から痔を持っています。ですから相当痔の具合が悪いと思います。」とおっしゃる患者さんがいます。また。経過が長いので絶対に手術をしなければならないと思って覚悟をして受診される患者さんもいらっしゃいます。
本当にそうなのかな?
でもこの「ずっと前から痔の具合が悪い。」や「経過が長いので絶対に手術。」となるかというと、そうではない可能性があります。どちらかと言えばそういって来られる患者さんの中には、気にされている時間は長かったかもしれませんが、病状が悪くて手術になる患者さんは少ないのではないかと感じます。自分は痔が悪いんだということで、便の調整にとても気を付けられていたり、市販の外用薬で具合の悪いときは手当されていたり。肛門科に受診されていなくても、それなりに自分でケアをされてきた患者さんが多いと思います。そういった患者さんを診察すると、手術ではなく、内痔核の場合は痔核硬化療法で良くなったり、輪ゴム結紮法や場合によっては外用薬だけでも十分に症状をとることができる場合があります。
たまたま同じ条件がそろったらできる血栓性外痔核
患者さんに「症状はどんな症状が何時から続いていますか?」と聞くと、「数年前に一度急に肛門が腫れていぼが出てきたことがあります。その時は我慢していたら自然に治っていきました。今回も同じような症状が出たので受診しました。」と。
診察してみると、血栓性外痔核でした。血栓性外痔核は以前にもお話しましたが、肛門の外側の静脈にストレスなどの要因が重なって、排便時にグッと力みが強かったり、重たいものを持った時に急に血栓が詰まって痛くなる病気です。でもこれは、以前に悪かったのが再発したり、もともと持っていたものが悪くなったものではありません。いろんな条件が重なってた、たまたま血栓が詰まっただけです。ですからこの患者さんはずっと肛門が悪かったわけではありません。たまたま同じ条件がそろって、血栓性外痔核が出来てしまっただけです。でも患者さんにとってみれば、一回痛いという経験をすると、その後症状がなかっただけで、ずっと持っていた痔がまた悪くなった、再発したと思ってしまったということです。
症状がなく、まったくお尻が気にならないときは治っている
また内痔核の場合も「以前に排便時に出血したことがあったのですが、また昨日排便時に出血しました。手術が必要でしょうか?」と心配される患者さんがいます。これも違います。以前に出血した時は、排便の状態が悪いなど内痔核の原因が何かあって、内痔核の初期の症状である出血をした。その後、便の状態が良いなど、内痔核の原因となるものがなく、内痔核が治っていたので症状が取れた。また最近便の調子が悪いなど、何か内痔核の原因となることが続いたので、出血した。ということです。
肛門の病気は必ず症状が出る
肛門の病気は必ず症状が出ます。内痔核であれば排便時に出血をした。腫れてきた。排便時に内痔核が脱出してくる。違和感がある。場合によっては痛みがある。などの症状が出ます。そして内痔核が悪化してくるのであれば、その症状が段々強くなってきます。例えば出血であれば、排便時に出血した。その出血が頻回になってきた。出血の量が増えてきた。また違和感がある。その違和感が段々強くなってくるなど、必ず内痔核が悪くなる時は症状も強くなってきます。ですから何も自分が不快に思う症状が無い場合は、内痔核は治っていたということです。
いったん出血などの症状があって、その後症状が無くても診察を受けていないので、症状はないが段々内痔核が悪くなってきているんだと思ってしまうのだと思います。
「痔」のトラウマからの脱出
そんなことはありません。肛門の病気は必ず症状が出ます。自分が悪くなっているのだろう、もう手術かな?と思ってもそうではないことも多いです。「肛門科を受診するとすぐ手術かな。」と心配される方も多いと思いますが、まずは肛門科を受診して、診察を受けてみて、今の自分の痔の状態がどうなのかをきき、心配事を解消することが大切だと思います。いつまでも自分は肛門が悪いんだ、痔を持ち続けているんだというトラウマから解放されましょう。そして、治さなければならないものは、しっかりと治してしまいましょう。
[舞茸と鶏肉と蓮根の甘辛炒め」のレシピを紹介します。

9月のレシピのテーマは「きのこづくしメニュー」です。
今回は「舞茸と鶏肉と蓮根の甘辛炒め」のレシピを紹介します。
後で管理栄養士さんの一言で紹介しますが、舞茸には様々な栄養素が含まれているようです。肛門科的には整腸作用があるようです。
舞茸は香りがいいなあと思います。また炒めても天ぷらにしてもいいですよね。その舞茸に連行を合わせる。蓮根のシャキシャキ感も重なってとても美味しい食感になると思います。
またそれらを鶏肉と一緒に甘辛く炒める。絶対に白ご飯が進みますよね!またビールなどのお酒のお供にもいいかなあと思います。
少し夏バテした体に甘辛炒め。食欲もわいてもりもりご飯が食べれると思います。是非作ってきてくださいね。
では「舞茸と鶏肉と蓮根の甘辛炒め」のレシピを紹介しますね。
「舞茸と鶏肉と蓮根の甘辛炒め」
1人分 約190kcal、たんぱく質 10g、食物繊維 2.5g
材料(2人分)
手羽先(ハーフカット) 80g
蓮根(乱切り) 50g
舞茸 1パック
★塩こしょう
★小麦粉 大さじ1
サラダ油 大さじ1
中華だし 小さじ1/2
◇しょうゆ 小さじ2
◇みりん 小さじ1
唐辛子 1/2本
ごま油 小さじ1
作り方
- ①手羽先に★をまぶしサラダ油で焼く。
- ②①に蓮根、舞茸、唐辛子を加えて炒め、ひたひたの水と中華だしを加えて煮る。
- ③汁気がなくなったら◇の調味料を入れ煮からめる。
- ④ごま油を入れる。
- 「管理栄養士さんから一言」
-
舞茸
舞茸に含まれるβグルカンは不溶性食物繊維の一種で整腸作用、免疫力アップなどの効果が期待できます。
エルゴステロールはがんの抑制効果や紫外線でビタミンDとなりカルシウムの調整や筋肉・神経の働きにも関与しています。
他にも酵素エンドペプチターゼ、MD-フラクション、MX-フラクション、キノコキトサン、ナイアシン、ビタミンB群などたくさんの有効成分があります。
「きのこご飯となめこの天ぷら」のレシピを紹介します。

今日は五山の送り火。
皆さん、様々な思いを胸に五山の送り火の炎をみて、お祈りされることと思います。私も家から少し歩くと、右大文字、妙・法、そして船形の四つの送り火をみることができ、みに行っています。妙や法は本当に近くでみることができ、炎の形まで観ることが出来ます。遠くから見る五山の送り火、近くでみる五山の送り火。私達見る側かにとって、違った思いが込み上げてきます。
台風の影響がどうなるか心配でしたが、今は天気も回復しています。五山の送り火を守られている方々は大変かと思いますが、無事終わることを願っています。それぞれの思いを胸に五山の送り火をみる方々のために。
さて、話は変わりますが、9月はキノコを使ったレシピを紹介していきたいと思います。そして9月のレシピの1回目は「きのこご飯となめこの天ぷら」のレシピを紹介しますね。
最近では1年を通してキノコを食べることが出来ます。でも秋になるとやっぱりキノコを食べたくなります。
肛門科的には便秘を治すのに食物繊維が必要ですが、生野菜よりキノコ類や海藻類の方が繊維を摂ることが出来ます。食物繊維をとるということを考えると、「生野菜のサラダ」よりは「海藻とキノコのサラダ」の方が食物繊維を摂ることが出来ます。
また、キノコを使った料理ってたくさんありますよね!でもどの料理も美味しいですし、いろんな料理に使うことが出来ます。
きょうのレシピの中に「なめこの天ぷら」があります。なめこというと私は直ぐに「なめこと豆腐のお味噌汁」が頭に浮かびます。お味噌汁の中で大好きな具材の一つです。また「なめこおろし」もいいですよね。キノコの天ぷらも美味しいですが、「なめこの天ぷら」は初めてです。私も作ってみたいと思います。
では「きのこご飯となめこの天ぷら」のレシピを紹介しますね。
「きのこご飯」
1人分 約200kcal、食物繊維 2.6g
材料(作りやすい分量)
米 2合
(今回は発芽玄米使用)
しいたけ 3枚
エリンギ 1本
しめじ 1/2パック
うす揚げ 1枚
*めんつゆ(2倍)大さじ1
*酒 大さじ1
塩 少々
ネギ 適宜
作り方
①エリンギは縦半分に切り、しいたけは軸を取ってうす揚げと魚焼きグリルで焼く。
②①を食べやすい大きさに切る。
③炊飯器に米・酒・めんつゆを入れてから2合の目盛まで水を入れる。②としめじを入れて炊く。
④盛り付ける時にネギをのせ、お好みで塩を振る。
「なめこの天ぷら」
- ①小麦粉:氷水を1:1で衣を作る。
- ②生の株取なめこはおがくずの部分だけ切り取り、①をからめる。
- ③160℃で揚げる。
- ④好みで塩かめんつゆを添える。
-
「管理栄養士さんから一言」 -
今はいろいろなきのこが1年中手に入りますが、秋になるとやっぱり食べたくなります。今回の9月のレシピで、はなじみのあるきのこを選んでみました。
このほかにも鍋にしても、汁物、煮物、和え物、パスタやシチュー、アヒージョ、サラダなどの洋食、中華・・・
いろいろな料理があり困りましたが秋の食材とちょっと違う調理法でレシピを作りました。
五山の送り火

明日8月16日は五山の送り火。
父が亡くなった9年前の8月。母は父の死に何か思いがあったのか?自分自身何かスッキリしない思いがあったのか?「今年は五山の送り火の日に、大文字山に登る!そして元治さんを送ってくる!」と強い決意を。その頃は母76歳。一人で登るのは心配だったのでその頃高校生だった私の息子と一緒に登ることとなった。父の戒名を書いた護摩木を持って登った。年齢的にもしんどかったのではないかと思うが、息子と一緒に登り切り、火床で護摩木を焚いていただき降りてきた。母は、「やっと元治さんを送ることができた。」と話をしていた。
父が脳梗塞で倒れた後、母はずっと一人で父を介護してきた。父が突然家の帰り道で腹部の動脈瘤が破裂してなくなるまで、診療所にも一緒に来ていた。母は診療所で受付の仕事をしている間も常に父のことを気にしながらの仕事だった。でもいつも一緒に帰り、帰り道で二人で食事をして帰っていた母。突然の父の死に、自分の思いがスッと胸に落ちていかなかったのだと思う。
父の死は突然に訪れました。いつもの様に診療所での仕事が終わって、一緒に帰り。家の近くのお店で食事を。二人楽しく食事をした後、家に向かう。母は先に家に帰って鍵をあけ、電気をつけて、そろそろ父が帰ってくるだろうと待っていてもなかなか帰ってこない。おかしいなと思って外に出てみると、道端で倒れている父を見つける。通りすがりの方が救急車を呼んでくださっていたようで、救急車が来て母と一緒に父を病院に搬送。母から電話があったのは、父が病院に搬送された後、その病院からだった。
私が病院に着いたとき、母は茫然とたたずんでいて、「元治さん死んじゃったの。」と一言。今まで一緒にいて、楽しく食事をして、そして一緒に帰った。チョット先に家に帰ったそのわずかな瞬間に大切な夫を亡くした母。その時点では父の死が直ぐには受け止められなかったのだろう。父が亡くなったのは3月8日。葬式などバタバタと時が過ぎた後も、母は毎日診療所に来て受付をしていた。母は私に「元治さんがいなくなってから、生きているときはいつも元治さんのことを考え、気にしていたんだなあと思った。」と。
こういった母の父への思いを何とかしたいという母の思いが「大文字山に登る!そして元治さんを送ってくる!」という決意になったのだと思う。
今、母は認知症が進んでいる。明日の五山の送り火、炎で浮かび上がる大文字山を見て何を感じるのだろう。
「いぼ痔は押し込め。」は正しいの?

「肛門に痔が出たままになったので、戻して欲しい!」と受診される患者さんがいます。良く「いぼ痔は押し込め。」と言われています。患者さんもそうですが、医師の中にも出ている「痔」は押し込もうとしたり、無理やり押し込む人がいます。
「いぼ痔は押し込め。」は正しいの?
では本当に「いぼ痔は押し込め。」なのでしょうか?
違います。「いぼ痔は押し込め。」ではなく、「いぼ痔は元の位置に戻す。」が正解です。
渡邉医院を受診される患者さんの中には、「昨日まで何ともなかったのに、急にいぼ痔が出てきて、痛くて、押し込もうとしても入りません!」とか、「急にいぼ痔が出てきて、押し込んでもすぐに出てきてしまいます!」と言って来られる患者さんがいます。こういった症状の場合は、たいていが血栓性外痔核のことが多いです。
血栓性外痔核
血栓性外痔核は、肛門の外側に細かな静脈が網の目の様になっている部分が肛門1周ぐるりとあります。この静脈の流れは、冷えたり、忙しかったり疲れていたり、寝不足だったりとかストレスがかかるとどうしても悪くなります。またストレスがかかると血小板がくっつきやすくなって血栓(血豆)ができやすくなってしまいます。こういった条件がそろって、排便をする際にグッとお腹に力が入って頑張ったり、反対に下痢で何回も頑張ったり、また、重たいものを持つなど、お腹に力が入って頑張った時にたまたま運悪く血栓(血豆)が詰まってしまうことがあります。血栓が詰まって腫れてしまうと痛みが出てきます。このように、血栓性外痔核は昨日まで何ともなかったのに急に血栓が詰まって、腫れて痛くなります。この肛門の外側にできた血栓性外痔核を押し込もうとしても、戻すことはできません。無理やり押し込んでもすぐに出てきますし、そもそも腫れて痛いところを無理やり押し込もうとするととても痛いですし、かえって腫れが強くなってしまいます。
ですから、「いぼ痔は押し込め。」の「いぼ痔」は血栓性外痔核のことではありません。
「いぼ痔は押し込め。」の「いぼ痔」は?
では、「いぼ痔は押し込め。」の「いぼ痔」とは何かというと、それは内痔核です。
内痔核は突然肛門の外に出てくることはありません。はじめは排便時に出血したり違和感がある第Ⅰ度から、次に排便時に外に出てくる(脱出)するも、自然に直ぐにもとに戻る内痔核。そしてさらに悪くなると排便時に内痔核が外に出てきてもどらなくなり、指で押し込む第Ⅲ度になります。一番具合の悪いのが第Ⅳ度の内痔核で常に脱出したままで、押し込むこともできなくなってしまいます。ただ、内痔核だけですと、第Ⅳ度の内痔核になって、脱出したままになっていても痛みはありません。この第Ⅲ度の内痔核が「いぼ痔は押し込め。」の「いぼ痔」です。
急に痛くなって脱出したままになる内痔核、嵌頓痔核
でも今までは第Ⅲ度の内痔核を持っていて、それにストレスがかかって、排便時に強く力んだり、下痢が何度も続いたり、重たいものを持った時に、内痔核自身に血栓が詰まったり、血栓性外痔核を併発すると、「今まで押し込めたのに、急に痛くなって押し込めなくなった!」ということになります。こういった状態の内痔核を嵌頓痔核と言います。
この場合は、内痔核に血栓が詰まって腫れて痛くて戻せないときは、痛みがありますが、肛門の中に戻すことが出来ます。内痔核が外に出たままの状態になるとさらに血流が悪くなり、痛みが強くなり、場合によっては壊死に至ることもあります。この場合は頑張って押し込んであげます。中に戻るだけでも随分痛みは軽減されます。
ただ、血栓外痔核も併発してしまった場合はどうしても押し込むことが出来ない場合があります。こういった場合は消炎鎮痛剤の座薬を使って腫れがとれるのを待ったり、脱出し押し込まなければならない第Ⅲ度の内痔核は、そもそも手術の適応があります。そこで、場合によっては嵌頓痔核の時に一気に痔核根治術をして根本的に治すこともあります。
このように「いぼ痔は押し込め。」ではなく、「いぼ痔は元の位置に戻す」が正しいです。ただ、どうしてこのような間違いが生まれてしまうかを考えると、やはり内痔核も外痔核もまったく異なる病気なのに「いぼ痔」とか「痔」と呼んでしまうところにあるのだと思います。正確に「内痔核が脱出した場合は押し込みましょう。でも出てくる内痔核はしっかり治療しましょう。」「血栓性外痔核は押し込むことが出来ないのでそのままにしておきましょう。そして痛みをとる治療していきましょう。」と患者さんに伝えることが大切だと思います。