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2019.06.11

肛門の病気や術後は必ず症状がある

 肛門の病気や肛門の手術をした後など、必ず自分が感じる症状、自覚症状が出ます。
 内科の病気は、自分が気が付かないうちに少しづつ病気が進んで、自覚症状が出て、「何かおかしい。」と思って医療機関を受診して診察を受けたときに、「血圧が高くなっていますね。」とか、「肝臓の具合が悪くなっていますね。」という風に、自分が気が付かないうちに病気が進んでいる場合があります。自覚症状がでて、自分が気が付いた時にはある程度病気が進んでいることがあります。
 でも肛門の病気は違います。出血するとか、痛みがある。また肛門が腫れてくる。違和感がある。など必ず自分が感じる症状、自覚症状が出ます。肛門の病気は悪くなる時も、出血した。そして出血が頻回になる。また出血の量が増えてくる。痛みがでた。痛みがだんだん強くなる。など、症状が出て、病状が進むと必ず、その症状が強くなってきます。このように、必ず肛門の病気は症状がでて、病状の悪化とともに、症状が強くなってきます。なんの症状もなく、気が付いたらいつの間にか肛門の病気が悪くなっているということはありません。ですから、出血や痛みなどの症状がない時は、肛門の病気は治っているということです。
 また肛門の病気に対して手術をした際も、必ず症状が出ます。出血するとか、出血しなくなっても浸出液が出る。また、痛みがあるなど、手術をした後も必ず症状が出ます。ですから、出血もなく、浸出液や汚れもなくなり、痛みがなくなったら、手術した後の傷は治ったということです。スッキリ治っていない場合は必ず何らかの自覚症状があります。
 時々、「あなたの病気は内痔核ですよ。」と言われると、何の症状がなくても「自分は内痔核を持っているんだ。」と思っている方がいらっしゃいます。また、「あなたは裂肛ですよ。」と言われると、排便時の痛みや出血がなくても「自分は裂肛を持っているんだ。自分が持っている裂肛が、排便時に痛かったり痛くなかったり、出血したりしなかったりするんだ。」と思っている方がいます。
 また、女性の方で出産の時に肛門が腫れて痛くなって「痔になった。」とおっしゃる方で、なんの症状もないけど、出産後ずっと「痔」を持っているんだ。一度「痔」になったら治らないんだと思っておられる方がいらっしゃいます。
 そんなことは、ありません。必ず肛門の病気は症状がでます。何の症状もなく、いきなり悪くなっていることはありません。ですから、肛門に何の症状もなく、肛門のことが気にならない時は、「自分は治っているんだ。」と思ってください。
 例えば、裂肛を例にあげてみます。
 裂肛は、排便の際に便が硬かったり、反対に下痢だった時に肛門に傷がついて、痛みや出血する病気です。
「あなたは裂肛ですね。」と言われると、痛みや出血がなくても、「自分はいつも裂肛を持っているんだ。持っている裂肛が排便時に痛かったり痛くなかったり、出血したりしなかったりするんだ。」と思っている方がいます。でも違います。排便時に痛みや出血があった時に裂肛になったということです。排便の状態が良くなり、排便しても痛みもなく、出血もないときは、裂肛はすでに治っているということです。解りやすく言うと、「あなたは怪我をしていますね。」と似ています。転んで怪我をして痛みがでて、出血もします。でも転ばなければ傷は治っていきます。これと似ていて、排便時に痛みや出血があった時に裂肛です。排便時に痛みや出血がなければ裂肛は治っているということです。
 裂肛になると必ず痛みや出血などの自覚症状がでます。なんの症状もなく、裂肛が悪くなっていくことはありません。裂肛が悪くなる場合は、排便時の痛みが出た。その痛みが段々強くなっていく。また排便時の痛みだけだったのが、排便後も痛みが持続する。そしてその痔核時間が長くなっていく。など症状がでて、その症状が段々強くなっていきます。痛みや出血などの自覚症状がなくなった場合は、裂肛は治ってしまっているということです。
 また、内科の病気、例えば高血圧症の場合は、何の自覚症状がなくても血圧が上がらないように、毎日、降圧剤を内服しなければなりません。肛門の病気はそうではありません。なんの症状もなくなった時はすでに肛門の病気は治ったということです。ですから症状がなくなったら、軟膏や座薬ななどの治療は必要ないということです。
 どうしても、一度肛門の病気になると、何の自覚症状がなくても「自分はお尻の具合が悪いんだ。」「症状がなくても痔を持っているんだ。」と思いがちです。そんなことはありません。自分の感じる自覚症状がない場合は、お尻の病気は治っているんだと安心してくださいね。

 

 

2019.06.06

「渡邉医院の絶対に変えない方針・ポリーシーはなんですか?」という質問を受けて

 「渡邉医院の絶対に変えない方針・ポリーシーはなんですか?」という質問を受けました。
そういきなり聞かれて何だろうと考え、一番最初に頭に浮かんだのが「目の前にいる患者さん一人一人をしっかり治していくこと。そのことが多くの患者さんを救うことになる。」という言葉です。この言葉は、父が急に倒れ、私が急遽京都に帰ってきて、渡邉医院の診療を引き継いだ時の父の言葉です。急に京都に帰ってきて、診療に焦りを感じている私の姿を見て、父が私に言った言葉です。今もこの言葉は大切にしています。

 この言葉以外に頭に浮かんできたものを頭に浮かんだ順にあげてみます。

「渡邉医院の絶対に変えない方針・ポリシー」

・目の前にいる患者さん一人一人をしっかりと治していくこと。

・患者さんが、今何を悩んでいるのか?何を治したいのか?をしっかり聞く。

・診察、診断した後に、今の病気の状態を解りやすく説明する。

・今の症状を良くするにはどんな治療が必要なのかを説明する。

・患者さんにとって最善の治療方法を提供する。

・今起きていることを誠実に患者さんにお話しする。

・患者さんと一緒に病気を治していく。

・なかなか受診しにくい診療科なので、受診する際には相当の決心を持って受診される。そのような状態の患者さんに対して優しく対応する。

・決して「もっと早く受診してほうがよかったのに」とは言わない。受診して治そうと決心した時が治療する一番の時であること。

・患者さんが笑顔になること。

・術後など、患者さんが心配する項目はこれまでの経験上わかっているので、患者さんが不安になる前に、不安になるであろう項目を先手先手に話をしてあげる。

・患者さんの診察、診断、治療を通じて、さらなる技術を進化させていく。患者さんがいろんなことを教えてくれる。

・常に妥協せず治療法等の改善をしていく。

と言ったことが一気に頭に浮かんできました。

「医療を提供する立場で大切にしていること」

 この中で、医療を提供するといった立場から言うと、やはり、患者さんの症状を聴き、診察し、正しく診断を下す。そして、その病気の状態や、患者さんの状況を考え、患者さんにとって最善の治療方法を提供する。その際には、患者さんに解りやすい言葉で、そして患者さんが納得できるように説明をすること。そしてその際は、ゆっくりと話す。このことが重要だと思います。また、肛門疾患に関しては患者さん自身が一番良く解ります。肛門の病気は例えば、出血するとか痛みがある。また、腫れてくるなど、必ず患者さんが感じる自覚症状があります。そして病気が悪化すると、その症状が段々強くなってきます。出血が頻繁になって、量が増えてくる。痛みがだんだん強くなるなど、必ず患者さんが感じる症状があります。なんの症状もなく気が付いたら悪くなっているということはありません。治療に関しても、具合よく治っていかなければ患者さんが感じる症状はとれません。嘘やごまかしは通じない診療科です。そういったことからも、今の患者さんの状態、今起きていることを誠実に話をしていくことが求められます。

「患者さんを笑顔に」

そして、私が一番大切にしていることは、患者さんを笑顔にしてあげることです。

肛門の病気はなかなか、相談することもできずに一人で悩んでいる患者さんも少なくありません。肛門科に罹りたくても、なかなか勇気をもって受診することが出来ない。診察を受けに来られる患者さんの中には表情がとても暗く、眉間にしわを寄せている患者さんもいます。そういった患者さんを診察し、治療をしていくことで、笑顔になって帰っていかれる。このことを私は大切にしています。

「渡邉医院の歴史が方針・ポリシーを支える」

 でもこういった医療を提供できるのも、渡邉医院が肛門科一筋ぶれることなく90年続けてきたことにあると思います。この歴史が様々な診察方法や診断技術、そして手術などの技術を進化させてきたきたのだと思います。ですから、肛門疾患に対しての様々な治療法を渡邉医院は持っています。治療の選択肢がたくさんあります。患者さんの病気の状況、状態、そして患者さんの今置かれている状況などを考えて、患者さんにとって今一番良い、最良の治療法を提供できるのだと思っています。また、術後の患者さんのデータも豊富に積み重ねています。そのデーターから、患者さんが、術後などにいつ、どんな不安を抱かれるのか。そしてそれにどう対応してあげればいいのかなどのノウハウもあります。患者さんが不安を抱く前に先手先手でその不安を取り除いてあげる。このこともとても大切だと思います。先取鎮痛というのがあります。痛みが出る前に先手先手で痛みを照っていくことで、治癒も早まるというものです。このことは患者さんの感じる不安にも通じるものがあると思います。

患者さんはいろんなことを私に教えてくださいます。そのことを大切にして、「目の前にいる患者さん一人一人をしっかり治していく。」ことで、今以上の診察、診断、そして治療の技術を高め、進化させていきたいと思います。

2019.06.02

開業医として

 開業して、勤務医時代と違うところは何かというテーマでの原稿を依頼されました。今回はいいきっかけかなあと思い、開業して勤務医時代とで大きく違ったところを考えたことをお話します。

 京都に帰ってくる前は、大学病院の救命救急センターに勤務していました。医師、看護師、検査・レントゲン技師など様々な職種の人達と一緒に、そして密接に連携しながら、一つのチームとなって有機的に救急救命センターに搬送されてきた1人の患者の命を救っていく。人の生死の狭間でみんなの力を結集して戦っていく。そんな医療をしてきました。
 そのような医療の中で、どうしても人の死ということを真摯に受け止めなければならず、そして、人の死から決して逃げることが出来ない、そんな立場にいました。とても大事な、そして、やりがいのある仕事でした。

 そのような中、父が急に病気で倒れ、京都に帰ってくることになりました。父の後を継ぎ、肛門科を継承しました。肛門科という診療科上、人の死に直面することはなくなりました。ただ、麻酔をして患者さんの体にメスを入れるという医療行為は行わなければなりません。ある意味、患者さんの命に係わる行為は今でも行っていることは自覚しています。
 でも救命救急センターにいたころの様に、人の死を診療で感じることは少なくなりました。しかし反対に、これから生きて行く中で、いかに快適に、生活の質を良くしていくかということを追求していくことになります。このこともとても大切なことで、やりがいのある仕事です。
 また患者さんが治療の良し悪しを自覚することができる診療科です。病気もそうですし、手術や治療を行った後、必ず症状が出ます。痛いとか出血するとか、必ず患者さん自身が感じる症状がでます。治療の良し悪しがしっかり現れる診療科です。そういった意味でもやりがいのある仕事だと感じています。

さて、開業して勤務医時代との一番の違いは何かを考えてみました。おそらく一番の違いは、患者さんとの距離が勤務医時代と比べて、すごく近くなることではないかと思います。

 大学病院での勤務医時代は、外来、病棟と役割分担があります。入院患者さんも病棟担当のグループに分けてチームでみる。外来から入院、そして手術。手術が終わって退院した後の外来通院。勤務医時代ではこの一連の経過を一貫して診ることはできませんでした。病棟にいたときは患者さんが入院して手術をして、そして退院までの期間での患者さんとのつながりです。
 しかし、開業すると、ガラッとこの体制が変わります。外来にきた患者を診察し、診断し、自ら治療方針をたてる。手術が必要な場合は入院してもらい手術をする。このように、一人の患者さんを一貫して自分自身が診ていくことができます。このことは患者さんにとっても、とても安心感につながると思います。
 また自分の理想とする医療のビジョンを持ちそれに向かって自らの力で進むことができます。そしてさらにそのために、勉強もし技術を高めていく。そういったことを通じて患者との関係、そして地域とのつながりを感じることができる。ここに勤務医時代とは違った喜びを見出すことができるのだと思います。

 ただ開業するとやはり経営のこと、そしてスタッフの生活のこと、自分の家族のことを考えると、決して楽しいことばかりではありません。結構辛いことの方が多いかなぁって思います。でも、その大変さも勉強になり、そのことも楽しさの一つになるかなとも思います。
 勤務医の頃、決して責任がなかったとは言いませんが、患者さんのこと、医療のことだけを考えていました。
開業すると、どうしても、患者さんや医療のことだけを見て、そして考えていけばいいとはなかなかいきません。患者さんや医療のことだけでなく、全てのことに責任を持たなければなりません。でも、この責任も楽しさの一つになるのかなあと思います。
 また、先ほども描きましたが、自分自身がしっかりした、ビジョンを立て、自分がしたい事は何か、何を求めて開業したのかを持たなければなりませんし、それを実現していく過程が、とても大切で楽しいんだと思います。

どのような医療を提供していても、その意義をしっかり受け止め、常に今以上の医療を提供していくことを目指すことを、そのことを私達医師には求められ、そのことに私達の存在意義を感じ、生き甲斐としている。このことを決して忘れてはいけないのだと感じます。

2019.06.02

「6月の献立」を紹介します。

 5月が終わって6月になりました。ゴールデンウイーク、随分昔のことの様に思えます。私にとっては本当に長い5月でした。やっと5月が終わったといった感じです。
 季節外れの暑さが続きましたが、ここ数日は暑さも少しましかなあと思います。そして、今度は梅雨の時期になりますね。
 渡邉医院の中庭のツツジが今ほぼ満開です。いつも少し遅れて花が咲きます。今年は例年より花がたくさん咲いたように思えます。ようやくなじんできたのでしょうか?
 通り庭の木々も青々と葉が茂っています。少し茂りすぎかな(笑)とも思います。 
 今出川通りから少し入っただけでとても静かで、通り庭の井戸から流れる水の音を聴きながら、今この記事を書いています。

さて、今回は6月のレシピを使った献立を紹介します。新じゃが肉じゃが、トマトのはさみ焼、ズッキーニの浅漬、モロヘイヤのお澄まし、ご飯、冬瓜のあんみつ(加賀太きゅうり)全6品での献立です。モロヘイヤのお澄ましのレシピを追加しますね。6月の献立は、1人分 約750kcal、たんぱく質 25g、食物繊維 13g です。

モロヘイヤのおすまし

(材料)
モロヘイヤ   1袋
めんつゆ

(作り方)
1.   モロヘイヤは軸の硬いところを輪ゴムでとめ、茹でて、水に取る。
2.   葉先から細かく切る(軸が硬くなるまで)
3.   めんつゆでおすましを作り2を一煮立ちする。

管理栄養士さんからの一言

モロヘイヤの栄養
「クレオパトラが食べていた」「エジプトの王様が病気の時にスープとして飲んだ」など
古くから栄養のある野菜として知られています。
食物繊維が多く粘りがあります。βカロテンはビタミンAとなり皮膚や粘膜に作用し美肌や
免疫力アップで風邪予防などの効果があります。他にも、ビタミンB2やカルシウム(ほうれん草の9倍)、
マグネシウム、カリウムも豊富に含まれています。

 

2019.05.26

「新じゃが肉じゃが」のレシピを紹介します。

 6月のレシピの最後は、「新じゃが肉じゃが」のレシピです。
 今回のレシピは、純和風の肉じゃがです。ゴロっと新じゃがと、舞茸も入っていて美味しそうです。
 後で管理栄養士さんの一言で紹介しますが、新じゃがは皮ごと食べることができて、皮の近くにいろんな栄養素が含まれているそうです。皮ごとっていいようです。サツマイモも皮と実の間に便の調子良くしてくれる成分があって、皮ごと食べるのがいいようです。みかんも皮をむいて、袋ごと、白いもろもろを取らずに食べると便秘にいいです。りんごも皮ごとがいいようですが、りんごは皮を剥いて食べたいなって思います。
 肉じゃがは以前にも肉じゃがを使ってのカレーのレシピを紹介しました。肉じゃがとしてだけでなく、余った分をカレーにしたり食べることもできて、いろいろ使うことが出来ますよね。
 今回紹介する「新じゃが肉じゃが」には舞茸も入っています。肉じゃがにキノコ類もきっとあいますね!
 では、レシピを紹介しますね。

「新じゃが肉じゃが」

1人分  約320kcalたんぱく質15g 食物繊維  5

材料(2人分)

じゃがいも   3~6個
豚肉(こま切れ) 80g
*めんつゆ  小さじ2
*小麦粉   大さじ1
人参     5cm位
新玉ねぎ   1/2個
舞茸     1/2パック
サラダ油   大さじ1
しょうゆ   小さじ2
みりん    小さじ2

作り方

① 新じゃがはたわしなどでこすって洗い、皮ごと使う(大きけれは半分に切る)
② フライパンに①を皮のほうから焼き付ける。
③ 豚肉にめんつゆをもみ、小麦粉をまぶして、ひと口大にまとめる。
④ ②のフライパンの空いているところに③を並べて一緒に焼く。
⑤ 焼き目がつけば、人参、舞茸、新玉ねぎ、水、調味料を入れ煮からめる。
*最後に煮るので②④は焼き目がつけば中に火を通さなくていいです。

管理栄養士さんから一言

新じゃが
新じゃがは皮ごと食べられるので、皮の近くに多い栄養成分を効率よくとれます。
ビタミンB1、カリウム、ナイアシンなど、特にビタミンCは加熱にも強く、
保存期間が短いためほかの時期より含有量が多くなります。

 

2019.05.26

「トマトのはさみ焼き・ズッキーニの浅漬け」のレシピを紹介します。

 今回は、「トマトのはさみ焼き」と「ズッキーニの浅漬け」のレシピを紹介します。
 前回はチリコンカンを紹介しました。メキシカン、アメリカンのレシピでした。今回はイタリアン?かなって思います。
 トマトとチーズとなるとやっぱりイタリアンかな。ピザやパスタ、ラザニアなど、トマトとチーズがバッチリあいますよね。挟むのがうすあげ。こちらは和風。イタリアンと和風のコラボかなって思います。
 浅漬けもキュウリでなくてズッキーニ。和風っぽいイタリアン?
 うすあげと言えば、そのまま焼いて、生姜醤油でシンプルに食べるのも美味しいですよね。私も好きで、私としては白ご飯のおかずになります。お餅を挟んで焼いたり揚げたり、また、おでんにしてもいいですよね。
 うすあげにチーズとトマト。なんとなく味は想像できますが、どんな感じになるのか試してみて下さいね。
 ズッキーニの浅漬け。白ご飯にあうのかな。こちらも試してみて下さいね。どちらもお酒のつまみにもなりそうですね。どちらも厚い季節にもってこいだと思います。
 ではレシピを紹介しますね。

「トマトのはさみ焼き」


1人分80kcal、たんぱく質4.3g

材料(2人分)
うす揚げ   1枚
トマト    1/2個
とろけるチーズ  1枚
青じそ
お好みでポン酢

作り方
① うすあげ長辺を片方切りとり、あげを押さえて箸を転がして袋状にする。
② トマトは1cm厚さの半月切りにする。
③ ①に②とチーズをはさみ、フライパンかオーブントースターで焼く。
④ 青じその千切りをのせ、好みでポン酢をかける。

「ズッキーニの浅漬け」


25kcal、食物繊維 2

材料(作りやすい量)

ズッキーニ     1本
塩  
りんご黒酢  ひたひた

作り方

ズッキーニを輪切りにし、塩もみしてりんご黒酢につける。

 

2019.05.26

「チリコンカン」のレシピを紹介します。

 今日は、「チリコンカン」のレシピを紹介します。
 チリコンカンは日本語の別表記でチリコンカルネとか、チリコンカーンとも呼ばれるようです。
 私はチリコンカルネと言っています。それは、昔、「マリアッチ」というメキシコ料理屋さんに時々家族と一緒にいっていました。その時、父がこのチリコンカルネがとても好きで、いつも必ず注文していました。
 チリコンカルネと聞くと、父のことがフッと思い浮かびます。父がまだ健在だったころ、たくさんの父のファンの方々と一緒に、「マリアッチ」で父の誕生日会をしたことを思い出します。美味しいメキシコ料理を食べながら、生の演奏や歌があり、皆で歌ったり、マラカスやタンバリンなどでリズムをとったりして、とても楽しいひと時を過ごしました。また、みんなで楽しむ、そういった会ができればいいなと思います。
 チリコンカルネはバケットと一緒に食べても美味しいですし、トルティーヤにはさんでタコスとして食べても美味しいです。ホットドッグの様にパンにはさんでもいいですよね。ちょっとピリ辛で夏の暑いときなんかは食が進みます。とろけるチーズなどを入れても美味しいですよね。やっぱり豆料理、美味しいですよね。
 チリコンカンを少し調べてみました。チリコンカンの名称はスペイン語で「肉入り唐辛子」を意味するそうです。その起源ははっきりしないそうですが、肉を唐辛子、ハーブ、香辛料と煮込んだテハーノの料理が起源とか、カウボーイのぺミカンに似た保存食が起源とか言われているようです。そういえば、ウエスタンの映画で、カウボーイが食べているシーンがあったような。
 さて、「チリコンカン」のレシピを紹介しますね!

「チリコンカン」

材料(作りやすい分量) 1100kcalたんぱく質 45g食物繊維  30g

ミックスビーンズ 200g
カットトマト    1缶
玉ねぎ       1個
人参        1本
セロリ       1本
ベーコン    100g
にんにく     1かけ
オリーブオイル 大さじ2
チリペッパー  お好みで(入れると辛くなります)
チリパウダー  お好みで
塩・胡椒     少々

作り方
① にんにくをみじん切りにし鍋にオリーブオイルと入れ火にかけて香りを出す。
② ベーコンを1cm角に、野菜はみじん切りにして①に入れ炒める。
③ すべての材料を入れ煮る。
④ 調味料で味を整える。

管理栄養士さんから一言

「ミックスビーンズ」
 
豆は食物繊維が豊富で大豆はたんぱく質、いんげん系は炭水化物が豊富です。
 また、それぞれの豆にアントシアニン、鉄、銅、カルシウム、カリウム、ビタミンB群、
 葉酸なども豊富に含まれています。
 煮ることで水溶性の成分も逃がさず摂れるので常備菜にしておくと便利です。

 

 

2019.05.23

「冬瓜(加賀太きゅうり)のあんみつ」のレシピを紹介します。

 6月のレシピの第一弾は「冬瓜(加賀太きゅうり)のあんみつ」のレシピを紹介します。
 管理栄養士さんから、「6月のレシピは、これから暑くなったり、梅雨で食欲も落ちやすい時期なので、ちょっと辛味のあるものや、つくりおきのできるもの、するっと食べやすいものを旬の野菜と合わせてみました。」とのことでした。是非作ってみて下さい。
 5月のゴールデンウイーク、10連休。あっという間に5月は過ぎてしまうのかなと思っていましたが、6月までもう1週間あります。10連休も随分前のような印象で、なかなか5月が終わらないって感じです。皆さんはどうでしょうか?急に暑くもなって、梅雨を飛び越えていきなり夏!って感じですね。皆さん疲れは出ていませんか?
 私はバタバタ忙しかったり、なんとなく疲れたときに甘いものが欲しくなります。チョコレート好きの私は、コンビニでお徳用の直レートを買って、仕事の合間やチョット一休みしているときに食べています。一度食べ始めると、やめられなくなってしまうこともあり、「食べ過ぎてしまった!」と反省することもあります。
 そんなチョコレート好きな私がもう一つ好きなのが、あんこです。アンパン、最中、どら焼き。白玉に小豆をのせたのとか、あんこも好きです。疲れたときに甘いものを食べると、スッと力が湧いてきて、元気になった気がします。
 6月は4つのレシピと6月の献立を紹介する予定ですが、その中で今一番食べたいのが今日紹介する「冬瓜(加賀太きゅうり)のあんみつ」です。5月の後半、暑さもあって、ちょっと疲れているのかな?甘いものを摂って、あすから頑張ろうと思います。
 では、「冬瓜(加賀太きゅうり)のあんみつ」のレシピを紹介しますね。

「冬瓜(加賀太きゅうり)のあんみつ」

材料(2人分)

1人分 約100kcal、食物繊維 2.5g

冬瓜(正味) 100g 今回は加賀太きゅうりを使用    
*砂糖    大さじ2
*水     大さじ2
あんみつ   1人分

作り方

①   冬瓜(加賀太きゅうり)は1.5cm角に切り、やわらかくゆでる。
②   砂糖と水を混ぜ①をつけて冷やしておく。
③   ②の汁を切り、市販のみつ豆セットと合わせる。

管理栄養士さんから一言

冬瓜
冬瓜は95%が水分で低カロリー、カリウムとビタミンCを豊富に含みます。だしで煮たり、あんかけすることが多いです。

加賀太きゅうり
加賀伝統野菜のひとつで直径が6~7cmにもなり重さも500g以上もあります。肉厚で、漬物、煮物、炒め物、揚げ物などいろいろな調理法が楽しめます。

 

2019.05.22

外来での説明「内痔核の手術、痔核根治術」編

 今回は、外来での説明「内痔核の手術、痔核根治術」編をお話したいと思います。前回から、実際に外来の診察の後、説明している順にお話しています。実際に紙に書きながら順を追って説明しています。一緒に投稿している写真も患者さんに説明しているときと同じです。皆さん、説明を聞かれた後、この用紙を持って帰られます。
 やはり、ただ単に話をするだけでなく、用紙に図を書いたり、大事なポイントを書いて患者さんに渡すことはとても大切だと思います。常に「解りやすさ」に注意して図を描きながら説明しています。昔と違って、図そのものも段々解りやすいものになっていると思います。
 今日は、手術の説明を順に用紙に書いた図を見ていただきながらお話したいと思います。

内痔核をどう手術していくか

内痔核を手術する際は、肛門から少し離れたところから皮膚を剥がしていきます。外側から剥がしていき、肛門の中の皮膚を剥がしていくと、内痔核の根元まで綺麗に剥がれていきます。ジョキジョキ切っていくのではなく、皮膚一枚スッと剥がしていく感じです。ジョキジョキ切るのではなく、剥がしていくことで出血も少なくて済みます。内痔核の根元まで剥がし、最後にチョンと内痔核を切除してしまうと、内痔核には動脈が来ているので動脈からすごい出血をしてしまいます。内痔核の根元まで剥がせたら、内痔核にいく動脈をしっかり縛って、出血しないようにしてから切除します。

術後の経過をどう見ていくか

3日間は毎日傷を診ます

術後は毎日1,2,3日と3日間は毎日傷を診せてもらいます。その後は7~10日目の傷を診せてもらいます。次はそこから1週間後、さらにその後は2週間後の傷を診せてもらいます。

毎日3日間傷を診せてもらうのは、どうしても手術をすると、排便時に痛いかな?出血するかな?と思うと、便を出すのが怖くなって便が出にくくなってしまうことがあります。食べたものが消化され、吸収され、便になるまで、ゆっくりで3日間です。手術をして3日間の間に1回はすっきり便が出て欲しいです。出にくいようでしたら緩下剤を飲んで出したり、どうしても出ないときには浣腸をして、3日間の間に1回は便が出て欲しい。そういった意味で術後3日間は毎日傷を診せてもらっています。

次は7~10日目の傷を診ます

手術をして一番困ることが、以前もお話した晩期出血です。術後7~10日ごろに、1%の頻度ですがない痔核の根元の動脈を縛ったところから晩期出血を起こすことがあります。そのために7~10日ごろの傷を診せてもらいます。また排便時の痛みに関しては7~10日経つと、手術した人の96.5%の人が急にスッと痛みが楽になります。このような理由で、術後7~10日目の傷を診せてもらっています。

次はさらに1週間後の傷をみます

術後7~10日過ぎると晩期出血のような困った出血を起こすことが無くなります。そこで、次はさらに1週間たった術後約2週間過ぎた傷を診せてもらっています。術後2週間が経つと約80%治っています。

次はさらに2週間たって治ったところをみます

術後2週間経つと約80%治ります。そうすると、ここからは困ったとことは起きなくなります。そこで、次は2週間たって傷が治っているところを診せてもらいます。

術後3~4週間で治癒

内痔核に対して痔核根治術をして、約3週間から4週間で傷は治ります。

麻酔の方法と手術時間

最後に手術ですが、手術をするときの麻酔は局所麻酔です。肛門の表面を一周麻酔をした後、肛門の筋肉にも麻酔をしていきます。筋肉には何周か麻酔をしていきますが、麻酔をしたところに麻酔をしていくので、途中から痛みがなくなります。麻酔の目的は、痛みをとるだけでなく、肛門の緊張をとって十分に肛門を広げられようにする目的もあります。局所麻酔はだいたい5分ぐらいで終わります。次に手術ですが、1か所の内痔核の手術をする時間は約10分程度です。3か所ですと約30分です。

このような説明をしています。最後に内痔核は悪い病気ではありません。嫌な症状を取り除くことが目的です。ですから、もうそろそろスッキリしようと思って、説明をしたような時間が出来て予定が出来たら手術をしましょう。そしてスッキリしましょうとお話しています。

こんな風に内痔核だけでなく、痔瘻や裂肛などについても同じように説明しています。

2019.05.20

外来での説明「痔核硬化療法・パオスクレー」編

今回は、「外来での説明「痔核硬化療法・パオスクレー」編」として、実際外来で説明している時を再現して紹介したいと思います。少し字が汚いのと、図が解り難いようでしたらすみません。

内痔核とは

 肛門の出口から約2~3㎝奥まで皮膚のところがあります。ここまでを肛門と言います。その奥が直腸で、直腸に入ったところに静脈が網の目のようになっている部分があります。この静脈の流れが悪くなって静脈の瘤、静脈瘤を内痔核と言います。いぼ痔とか痔と呼ばれますが、本当の病名は内痔核です。

内痔核はどうしてできるのか

内痔核が出来る部分の静脈はもともと細かな静脈が集まっているので、流れが悪いところです。しかも、人間は寝ているとき以外は肛門は心臓よりも下にあります。重力もあり、鬱血して流れが悪いところです。ですから、四つ足の動物は内痔核にはなりません。ゴリラ、オラウータン、チンパンジーは人間に近いですが、内痔核にはなりません。人間立って歩くので、内痔核は人間にしかなりません。ですから、だれでもなりやすいということです。そういったもともとなりやすいところに、便が硬くて頑張ったり、逆に下痢でも悪くなります。また柔らかくても出しにくくてグッと頑張る時間が長いと内痔核は悪くなります。また排便の時肛門はどんなふうに動くかというと、肛門の中の皮膚の部分、肛門が外に出ながら便が出ます。本来はこのことを脱肛と言います。人間は具合よく脱肛することで、気持ちよく便を出すことが出来ます。便が硬くて出にくくて頑張ったり、下痢でも肛門は脱肛した状態になります。また、内痔核があると、排便後も何か便が残ったような感じがして、さらに頑張りたくなる人もいます。便が出なくても、グッと頑張っているときは肛門は脱肛した状態になっているので、さらに血液の流れが悪くなって、さらに便が残った感じが強くなって、さらに頑張りたくなる。と言った具合に悪循環になってしまいます。また冷えてしまった寝不足だったり忙しかったり、ストレスがかかると、さらに血液の流れが悪くなって、内痔核のできる原因にはなりませんが症状が強くなって、出血が多かったり、腫れが強くなったりします。場合によっては血栓が詰まって強い痛みが出ることがあります。

内痔核が出来る場所

内痔核のできる場所は決まっていて、次から次へと内痔核はできません。静脈は肛門ぐるり一周ありますが、動脈が肛門の左、右後ろ、右前の3か所、時計の針でいうと、3時、7時、11時の方向にきます。ですから、この3か所に内痔核が出来ます。逆に言うと、この3か所以外はできないということです。悪くなる時は、同じところが悪くなります。

内痔核の程度 第1度

内痔核は悪い病気ではありません。出血したからと言って、また内痔核があるからと言って、手術をしなければならないわけではありません。内痔核はその病気の程度で治療が決まります。
 まずは最初が第1度の内痔核です。排便時に出血したり、違和感があったり、何か挟まったような感じがするという症状が出ます。でも排便時に内痔核が外に出てくること(「脱出」と言います)はありません。

第2度の内痔核

次の段階が第2度の内痔核です。排便時に出血したり、違和感があります。さらに排便時に内痔核が脱出してきますが、それでも自然に直ぐに肛門内に戻り、押し込むことが無い。この段階が第2度です。

第3度の内痔核

さらに悪くなると、排便時に内痔核が脱出して、自然に戻ることはなく、指で押し込まなければ肛門内に入っていかない状態になったものを第3度の内痔核と言います。よく「脱肛」と言いますが、この3度の内痔核の状態を「脱肛」と言っているようです。排便をするときに肛門が脱肛して、その時に内痔核が脱出してくる。そして内痔核が脱出したままになっているので、肛門は脱肛したままになっている。このことを「脱肛」と言っていることがあります。でも正しくは第3度の内痔核です。

第4度の内痔核

一番具合が悪いのが、第4度の内痔核です。第4度の内痔核になると、内痔核は常に脱出したままの状態になり、押し込もうとしても押し込めない状態になります。これを第4度の内痔核と言います。
ただ、内痔核だけですと、第1度から第4度まで痛みはありません。

内痔核の程度で治療が決まる

内痔核の治療は、内痔核の程度で決まります。
第3度以上の内痔核になりますと、手術やジオンによる痔核硬化療法が必要になってきます。手術やジオンによる痔核硬化療法は、脱出してくる内痔核の性状で決まります。ジオンによる痔核硬化療法は万能な治療方法ではありません。適応を見極めることが大切です。これに対して痔核根治術はどんな内痔核に対しても対応できるオールマイティな治療方法です。

第1度、第2度の治療方法

第1度や第2度の内痔核は外用薬やパオスクレーによる痔核硬化療法で治療していきます。第2度の内痔核になりますと、どうしても脱出するという症状があるため、軟膏や座薬ではどうしてもよくなってきません。また第1度の内痔核でも出血が多かったり、軟膏や座薬でも症状が良くならない場合があります。こういった場合は、渡邉医院では、パオスクレーによる痔核硬化療法をしています。

パオスクレーによる痔核硬化療法

パオスクレーは、アーモンドのオイルの中に5%の割合でフェノールが入っている痔核硬化剤です。内痔核に直接注射します。内痔核は痛みを感じないところなので、注射をしても痛くありません。
パオスクレーを内痔核に注射すると、アーモンドオイルが直接内痔核を作っている静脈を圧迫していきます。そしてフェノールが軽く炎症を起こすことで、内痔核を硬化させ小さくしていきます。アーモンドオイルが直接血管を圧迫することで、出血などの症状は割と早く取れてきますが、フェノールの効果が1週間目から効いてきて、2週、4週、6週と聞いて効いてきます。

痔核硬化療法は2回します

痔核硬化療法を行う際に、パオスクレーの量が大事になります。量が少ないと効果がでません。1か所の内痔核に対して5mlを局注します。5ml未満ですと、どうしても注射の効果が半減してしまいます。ですから、1か所の内痔核に対して5ml以上注射が必要です。1回目の注射が1週間たつと効果が出てくるので、1回目の注射後、その効果が出てこないうちに十分な量が打ちたいので、1回目が終わったら、そこから1週間の間にもう1回痔核硬化療法をします。

痔核硬化療法後2週間たって効果を判定

2回注射が終わった後は、1週目から本格的に聞き始め、2週、4週、6週と効いてくるので、2回目終了後約2週間たってから痔核硬化療法の効果を判定します。出血や自覚症状が軽快していれば、治療は終了です。

こんな感じに、外来では診察後病気の程度や治療方法を説明しています。

次回は手術の説明を紹介したいと思います。

 

 

 

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