動画を作ってアップしました!
11月も1週間が終わります。そう厳しい寒さではなく過ごせているかなあと思います。
いよいよ紅葉の季節、まだまだ見ごろのところは少ないかなあと思いますが、渡邉医院の玄関前のハナミズキもだいぶ色づいてきました。
診療所へ向かう道の街路樹もだんだん色づいてきています。堀川通銀杏並木もこれから黄色く染まっていくのでしょうね!楽しみです。私は、赤色と緑そして黄色のグラデーションが好きです。以前色づいた歯の絵を描いたことがあります。赤と緑、クリスマスのイメージもあるのか、楽しい色合いだと思います。
また、久しぶりに絵御描いてみたいなあと思う、そんな芸術の秋でもありますね。
さて、今、肛門の基本的な病気、内痔核、痔瘻、裂肛そして血栓性外痔核に関しての動画を作ってYouTubeにアップしています。
ホームページにいろんな肛門の病気や、それに対しての治療方法や手術方法をブログにアップしています。これからもそのブログへの記事のアップは続けていこうと思います。ただ、どうしても文章だけではなかなか伝わらないところもあります。また、面白く、読んでくださる方を引き付けるような文章だといいのですが、そううまくは書けません。また、読むより聞く方がわかりやすいことも多いですし、目で見て耳で聞いてこれまで書いてきたブログの内容を改めて整理していただいたり、「そういうことだったんだ!」と再認識していただければ嬉しいなあと思います。
iPhoneで動画を撮って、動画を編集しているのですが、なかなか最初からはうまくいきません。「ユーチューバーってすごいなあ!」と感心するばかりです。いつも患者さんに説明していることですが、いざカメラに向かって話そうとすると、何んと噛んでしまいます。まだまだ修行が足りないなあと思います。一番最初に作った「内痔核」は、ただただ動画をとっただけで、しかも画面が少し欠けてしまったりしています。また、動画の向きが90度傾いていたり。なかなか満足のいかないものでした。でもそれでも動画を作ると、「やっぱり動画で説明するのって、意外とわかりやすくて伝えたいことが伝わるかも。」と思いました。
今、動画としては「内痔核について」、「肛門周囲膿瘍・痔瘻について」、「裂肛について」、「血栓性外痔核について」そして「ALTA療法有害事象対してのインフォームドコンセントの内容とタイミング」の計5編の動画をYouTubeにアップしています。今後、渡邉医院の各ホームページからも見ることができるようにしていきたいと思います。
まだまだ不慣れな動画ですが、自分で言うのも変ですが、結構わかりやすい動画になっています。是非ご覧ください。
今日はちょっと動画の宣伝になってしまいました。また12月のレシピも管理栄養士さんからも届いています。順次レシピも紹介していきますね。
大腸内視鏡検査の時、痔があると言われた!
10月ももうすぐ終わり、11月になります。ここ数日寒いのは寒いですが、少しマシな気がします。
渡邉医院の手術予定を記入するホワイトボード、2か月ごと記入していくのですが、「12月」と月が入ったホワイトボードがついにでました。後2か月、きっとあっと言う間なんでしょうね。
そろそろ紅葉も進んで見ごろのスポットが出てきますね。コロナの感染も少し落ち着いてきています。感染対策をしながら紅葉を見に行きたいですね。渡邉医院の玄関前のハナミズキ、少し色づき始めました。中庭の紅葉はまだまだ青々しています。中庭の紅葉はまだまだ先かなあと思います。
そうそう大事なことが。今度の日曜日10月31日は衆議院選挙の投票日。私たちの生活、暮らし、そして命を守ってくれる人に投票しに行きましょうね。
さて、今週1週間の間に同じような患者さんが3人受診されました。どのような患者さんかと言いますと、患者さんの訴えはこうです。
「大腸内視鏡検査をした際に、医師に『痔がありますね。』と言われました。」という訴えです。このような訴えで受診される患者さんは結構いらっしゃいます。こんな時に、まず私が患者さんに聞くことは、「普段、排便時に出血するとか、痛いとか、また肛門が腫れてくるなどの、自分が感じる自覚症状はありますか?」です。今回3人の患者さんは皆さん、「普段はなんの症状もありません。検査の時に言われてびっくりしました。」といったお返事でした。このことはとても大事なことです。肛門の病気は、どんな病気でも必ず自分が感じる自覚症状があります。なんの自覚症状もなく、いつの間にか知らないうちに肛門の病気が悪くなっているということはありません。
内科の病気では、自分の知らないうちに病気が進んで、何かおかしい、具合が悪いと思って診察を受けたら、「血圧が高いですね。」とか、「肝臓の具合が悪くなっていますね。」と自分が知らないうちに病気が進み、気が付いた時にはある程度病気が進んでいるということがあります。でも肛門の病気はそんなことはありません。例えば、排便時に出血するとか、痛みがある。場合によっては排便時に痔核が脱出してくるなどの必ず自分が感じる自覚症状があります。自覚症状がなく、いつの間にか病気が進み悪くなっていくことはありません。出血した、それがだんだん頻回になっていく、そして終結の量が増えてくるとか、排便時に痛みがある。その痛みがだんだん強くなってくる。そして排便時だけでなく排便後も痛みが続くなど必ず自覚症状がでて、病気が悪化すると、その症状が強くなっていきます。ですからなんの症状もないときは肛門の病気は良くなっているということです。
さて話を戻しましょう。
では、なぜ大腸内視鏡検査をした際に「痔がありますね。」と言われてしまうかです。
大腸内視鏡検査をする際に、大腸に便などの食物残渣が残っていると十分に大腸粘膜を観察することができません。最近では微細な癌まで描出する内視鏡もあり、本当に早期のごくごく小さな癌まで発見できます。ですから、大腸をスッキリきれいにして、十分に見落とすことなく検査する必要があります。そのために検査前に下剤を飲んで、大腸内の便や食物残渣をすべて出し切らなければなりません。下剤をしっかり飲むことで、何回も何回もトイレに行って下痢をすることになります。検査のためには必要なことなのですが、肛門にとってはとてもきついことです。大腸内視鏡検査を経験された方は、頻回の下痢で肛門が痛かった経験をされた方もいらっしゃると思います。
このように、頻回の下痢によってやはり肛門の具合は悪くなります。内痔核ができる部分の静脈叢が鬱血したり、場合によっては下痢によって裂肛になったり。そういった状態の肛門を内視鏡で観察するとやはり、「痔がありますね。」になってしまうと思います。
やはり、肛門の病気の診断は普段どんな状態かを診察して、診断することが大事です。そして、自分が感じる自覚症状が有るか無いかもとても大事なことです。
大腸内視鏡検査をうけて、肛門の病気が心配な方は、一人で悩まずに肛門科を受診してくださいね。
皆さんの質問にお答えします。Part4
今日は朝から寒かったです。上着を羽織って出かけました。今日から明日にかけて、急激に寒くなるという天気予報。着ていくものを考えなければと思います。
この数回にわたって「皆さんの質問にお答えします。」をアップしてきました。今回は第四弾、最終回です。
最初の質問は妊娠出産にかかわる質問です。
Q. 一人目出産でいぼ痔になりました。二人目を計画する前にいぼ痔を治した方がいいですか?
A. 妊娠出産の際に「いぼ痔」になることがあります。「いぼ痔」としたのは、内痔核や血栓性外痔核になることがあるからです。
血栓性外痔核に関しては、出産に備えて、血が止まりやすいように体がなっていきます。血が止まりやすくなるということは血小板がくっつきやすくなって血栓ができやすくなるということです。以前ブログで、妊娠中に血栓性外痔核になりやすい理由などを紹介したものがあります。参考にしていただければと思います。また、お腹の中の赤ちゃんが大きくなってくると、肛門の静脈の流れがやはり悪くなります。そうすると静脈の鬱血が起き、内痔核ができやすくもなります。
さて質問の「一人目出産でいぼ痔になりました。二人目を計画する前にいぼ痔を治した方がいいですか?」ですが、この答えにはいろんなパターンがあります。
まず一つ目のパターンは、妊娠前から内痔核があって、妊娠とともに内痔核が悪くなってしまった場合です。この場合は、もともと内痔核があるため、二人目のお子さんをつられる前に、しっかりと内痔核を治しておいた方がいいと思います。内痔核を持っていると、やはりお腹の中の赤ちゃんが大きくなっていくにしたがって、内痔核が悪化していく可能性があります。
二つ目のパターンは、もともと内痔核はなかったが、妊娠がきっかけに内痔核が新たにできた場合です。どうしてもお腹の赤ちゃんが大きくなって、血流が悪くなって、鬱血が強くなって内痔核ができてくることがあります。また、赤ちゃんが大きくなるにしたがって、小腸や大腸等がどうしても圧排されて、便秘になることがあります。この排便の状態が悪くなったことが原因で内痔核ができ、だんだん悪化していくことがあります。この場合も二人目のお子さんを作られる前に、できてしまった内痔核を治しておいた方がいいと思います。
三つ目のパターンは、もともと内痔核はなく、出産のときの強いいきみで、内痔核が急に腫れたり、血栓が詰まって急に肛門が腫れて痛くなることがあります。この場合は、出産後腫れが引き血栓は自然に吸収されていきます。この場合、出産後治って、肛門の症状がまったくなくなったら、治ってしまったということです。この場合は治療は、二人目のお子さんを作る前に治療する必要はありません。時々、「出産のとき、急に肛門が腫れて痛くなったことがあります。」という患者さんがいます。そして、「私はその時からずっと痔をもっていたんでしょうか?」質問される方がいらっしゃいます。この時私は、「出産後腫れが引いて、痛みが取れ、なんの症状もなく過ごしていた時は、治っていたということですよ。」とお話しします。やはり肛門の病気は必ず自分の感じる症状があります。例えば出血や違和感、腫れや痛み等必ず自分の感じる症状があります。なんの症状もないときは治っていたということです。心配しないでくださいね。
出産後、しばらくたっても排便時の出血や排便時に内痔核が出てくるなどの、自分が感じる症状があり場合は、二人目のお子さんを作る前に治しておいた方がいいと思います。
また、妊娠中に肛門の具合が悪くなっても、なにも治療できないわけではありません。お腹の中の赤ちゃんのことは気を付けなければなりませんが、大抵の治療ができます。パオスクレ―による痔核硬化療法や妊娠3か月から9か月まででしたら手術も可能です。妊娠中に何か肛門の具合で心配なことや不安なことがあれば、迷わず相談してくださいね。
次の質問です。
Q.下痢、便秘せずとも疲労やよく歩いた時に何回も痔が出てきますが、これは私の肛門のしまりのもんだいでしょうか?A.下痢や便秘などの排便以外に、疲れたり長時間歩いたりしたときに内痔核が出てくることがあります。これは肛門のしまりが悪くなったわけではありません。
内痔核がだんだん悪くなって、内痔核が排便時に脱出するようになると、最初は内痔核ができる静脈叢を支えている組織がしっかりしているので、排便時に内痔核が脱出してもすぐに自然に戻ります。これが第Ⅱ度の内痔核です。
これが出たり入ったりしているうちに、内痔核ができる静脈叢を支えている組織が壊れてきます。例えば、針金を曲げたり伸ばしたりしているうちに、ポッキリと折れてしまうのに似ています。静脈叢を支えている組織が破綻すると、排便時に内痔核が外に出て、出たままになってしまうので押し込まなければなりません。この状態が第Ⅲ度です。
このような状況が長く続き、内痔核も大きくなってくると、疲れたり、長時間歩いているときに内痔核が出てくるようになります。決して肛門のしまりが悪くなったわけではありません。心配しないでくださいね。
最後の質問です。
Q.私は子供が小さかったので、日帰り手術をしました。日帰り手術と入院、どちらがいいのだろう?
- A.この答えは、できれば1泊は入院した方がいいです。
なかなか小さなお子さんがいて入院できなかったり、最近では、自宅に介護しなければならない方がいらっしゃって入院できないとおっしゃる方もいます。また、家に犬がいて、その犬の面倒を診なければならないなど、いろんな社会的理由で入院が難しい方がいらっしゃいます。様々な事情を持ちながらの手術治療です。患者さんと相談しながら、最も良い方法で手術をしています。
ただ、できれば手術した当日は入院して、ゆっくり治すのがいいと思います。日帰り手術で術後帰宅すると、やはり自分のペースで治すわけにはいきません。どうしても目の前にある仕事や、家のこと、子供のことなど、様々なことをしなければなりません。放ったらかしにはできません。術直後の不安を感じながらの生活。やはり1泊はしてその日ぐらいはのんびり自分のペースで治すのがいいと思います。ストレスがかかるとどうしても傷の治りは悪くなってしまいます。ストレスなくゆっくり治していくのが理想です。
小さな赤ちゃんがいらっしゃるお母さんの場合は、赤ちゃんと一緒に入院されていく方もいらっしゃいます。日帰り手術と入院での手術。迷っておられる方は、どちらにしようかと迷っている理由を聞かせていただき、相談して、最も良い方法を考えたらいいと思います。
以上「皆さんの質問にお答えします。」の終わりたいと思います。
また今回のような質問コーナーを作りたいと思います。その時はまたいろんな質問をして下さいね。
皆さんの質問にお答えします。Part3
今回は「皆さんの質問にお答えします。」の第三弾です。
今回はさっそく本題に入りましょう。
まず一つ目の質問です。
Q. 実際、病院にくる女性(特に若い女性のこと)を先生はどう思うのか正直にお聞きしたいです。あと、肛門科に行く前に患者側が気を付けることが知りたいです。シャワーを浴びてくるとか、何か気を付けることがあれば。
A. この質問の答えは、「どのような患者さんが来てもあまり意識することはありません。」です。
渡邉医院に初めて受診される方は、最初は、「肛門科は年配の男性がたくさん受診されているだろう。」と思われています。でもそんなことはありません。小さな赤ちゃんから、高齢の方まで様々な世代の患者さんが受診されます。若い女性も多く受診されます。
肛門科は男性の患者さんが多いと思っている方も多いですが、女性の方も多く、男性と女性の患者さんの割合は半々です。また女性の中でも若い女性の患者さんが多いです。ですから、質問のように若い女性が来ても意識はしません。ただ男性、女性でなりやすい病気に違いがあります。若い男性が急に肛門が腫れて痛くなったという症状で受診された場合は、肛門周囲膿瘍や血栓性外痔核を考えます。反対に若い女性の場合は、血栓外痔核や裂肛などを頭に思い浮かべます。ですから診察室に入ってこられた患者さんが男性なのか女性なのか、また若い方か年配の方かで頭に思い浮かべる病気は違ってきます。そういう意味で、どのような患者さんが診察室に入ってこられるかを意識してみます。また、入ってこられる際の動きや、椅子に座られているときの姿も意識します。
二つ目の質問は、
Q. 先生が診察してテンションの上がる痔はありますか?こりゃ大物だとか、可哀そうにと思うのか?ただただ無なのか?
A. なかなか難しい質問です。
内痔核の場合、手術をしなければならない内痔核は排便時に脱出してきて、押し込まなければならない内痔核です。でも手術をしなければならない内痔核も患者さんそれぞれ様々な性状をしています。内痔核の大きさはそれほどでもないのですがやはり排便時に脱出して押し込まなければならない内痔核もあれば、本当に大きな内痔核が脱出してくる患者さんもいます。いずれの患者さんも手術が必要なのですが、本当に大きな内痔核が出てくる患者さんは、「毎回排便時に出てきて戻すのが大変そうだなあ。」とか、血栓が詰まって脱出したままになった嵌頓痔核の場合は、「痛みが強くてつらいだろうなあ。」と思います。そういった状態の患者さんの内痔核を診ると、「よし!しっかり治して、スッキリしてもらおう。」と思います。ただ内痔核の大きさに関係なく、全ての患者さんは嫌な症状を取り除きたいと思っています。そういった症状をしっかり取り除こうと思います。
内痔核に関してはどのような大きさの内痔核であっても同じような大きさ、形の傷で治すことができます。
また痔瘻など、瘻管が複雑な痔瘻の患者さんを診た時も、やはり「これまでつらかったろうなあ。」と思います。ただ痔瘻の場合は、その痔瘻によって手術が違ってきます。瘻管の走行や深さ等、患者さんによってみんな違います。ですから複雑な痔瘻を診た時は、「どのように手術をしようか。」と考えます。
やはり診察の際に手術が必要な患者さんを診た時には、「どのように手術をしようか。」とまずは考えます。
三つ目の質問です。
Q. 切れ痔を繰り返します。ひどくなっては薬で治して、またなって・・・切れ痔とお別れする方法はありますか?
- A. 切れ痔、裂肛の原因はやはり排便の状態です。便が硬かったり、反対に下痢の時も傷がつきます。ですから裂肛を治して、また裂肛にならないようにするにはやはり排便の状態を良くすることが一番です。排便の状態を良くすることで、大抵の裂肛は治っていきます。
裂肛になっても軟膏を使って症状が取れた時は治っているということです。転んで怪我と似ています。転ばないようにすれば傷は治っていくと一緒で、軟膏をつけているうちに排便時の痛みがなくなれば治っているということです。ただ、切れたり治ったりを繰り返すことで、だんだん痛みによって内肛門括約筋の緊張が強くなって、緊張が強くなることで裂肛は治り難くくなっていきます。こうなって、慢性の裂肛になった場合、裂肛の根治術が必要になります。裂肛の手術は、今ある痛みを取り除き、「リセットする。」という手術です。ですから手術することで痛みは楽になります。
さて、今回最後の四つ目の質問です。
- Q. いぼ痔が大きくなった時、中身は何がはいっているのか?
A. 中身は血液です。内痔核は肛門の出口から約2~3㎝奥の皮膚の部分と直腸の粘膜との境目の歯状線より少し奥の痔静脈叢の血液の流れが悪くなった静脈瘤です。ですから大きくなった内痔核の中身は血液です。ですから内痔核が排便時に脱出してそのままにしておくと、動脈からどんどん内痔核に血液が流れ込む一方で、静脈が肛門で締められているため流れがさらに悪くなり腫れてしまいます。内痔核が外に出てしまったときは、中に戻すことで血流が良くなり腫れは少し引きます。
ただ長年にわたって内痔核が脱出したり押し込んだりしていくうちに炎症を起こし線維化することもあります。
今回の質問への回答はここまでにして、次回のPart4を最終回にしたいと思います。
皆さんの質問にお答えします。Part2
10月も2週間が終わり、今日は日が暮れると寒くなってきました。週末は、これまでの暑さから一転して寒くなる天気予報です。体調を崩さないようにしてくださいね。
緊急事態宣言が解除され、新型コロナウイルス陽性の方はぐっと減ってきています。
京都では、昨日は新規陽性の方が9名、今日も13名でした。このまま落ち着いてくれるといいなあと思いますが、何らかの形で第6波は来ると思います。ただ、これからは今までとは少し違います。ワクチン接種率も京都府、京都市とも1回目接種された方が約70%、2回目が約60%になっています。また治療法として抗体カクテル療法も出てきました。また、年末に向けて内服薬での治療薬を出てきそうです。
これまでのように、何の武器を持たずに新型コロナウイルスと戦ってきたときとは違います。ようやく対抗できる武器を持つことができます。新型コロナウイルス感染収束に向けて明るい光が見えてきました。でも油断せず、これまで通り、私たちができる基本的な感染予防対策は続けていかなけれなりません。
さて、前回から、皆さんからの質問に答える形でブログをアップしています。今回はその第二弾です。
今日の質問の一つ目は次のような質問です。
Q. 市販薬で、何んとかやり過ごしています。病院に行くべきタイミング(ライン)を知りたいです。
A. 肛門の病気は悪性の病気ではありません。市販薬の注入軟膏や座薬で症状が取れるようであれば、市販薬で大丈夫です。必ず肛門の病気は、出血や痛み、腫れや違和感などの自分が感じる症状が出ます。症状がなく肛門の病気が悪くなることはありません。
ただ、市販の注入軟膏や座薬などで症状が良くならなかったり、頻繁に症状を繰り返すようであれば肛門科を受診した方がいいと思います。また、出血すると、やはり悪性の癌などの病気だったらどうしようと不安になると思います。そんな時は不安を取り除く意味で一度肛門科を受診して、出血の原因を明らかにするといいと思います。
二つ目の質問は、一つ目と関連すると思いますが、こんな質問です。
Q. 排便の時にちょっと顔を出すいぼ痔はこのままにしていても大丈夫ですか?(普段は無痛)
A. 排便時に痛みがなく、出てくる肛門の病気は内痔核です。内痔核は基本痛みのない病気です。また内痔核があって、排便時に出てくるようになっても傷がつかなければ出血はしません。内痔核は具合が悪くなってくると、排便時に出てくるようになります。排便時に内痔核が出てきてもすぐに戻る内痔核は第Ⅱ度の内痔核です。この場合はパオスクレ―という痔核硬化剤での痔核硬化療法で内痔核は出てこなくなります。内痔核が出たままで、指で押し込まなければならない内痔核は痔核根治術やジオンによる痔核硬化療法が必要になってきます。できれば早く肛門科を受診して治療してもらうのがいいと思いますが、大きくなってきたとか、戻しにくくなってきた等、症状が強くなってきて「もう治してしまおう。」と思った時の受診でもいいんだろうなあと思います。
今回もまずはこの二つの質問への回答で終わりにして、次回の第三弾に引き継いでいきますね。
皆さんの質問にお答えしますPrat1
10月になっても、なんとなく蒸し暑い日が続いています。今週後半からは急に寒くなるようで、何か変な気候ですね。皆さん体調は崩していませんか?
こんな天候のせいもあるのか、今日は血栓性外痔核の患者さんが多かったです。気圧の加減もあるのでしょうか?
さて、まだまだ肛門科の敷居は高いようで、お尻の具合が悪くてもなかなか肛門科を受診できない方も多いようです。Twitterでの相談もしています。一人で悩まずに相談してみて下さいね。自分の悩みは皆の悩みです。
今回は、皆さんからの質問に答えていきたいと思います。
いろんな質問がありますが、でもどの質問も、皆が知りたい質問のように思います。
まず一つ目の質問です。
Q. そもそもなぜ痔になるのですか?
A. 内痔核(いぼ痔)の原因は、人間が二足歩行するようになったのが一番の原因です。二足歩行することで、寝ているとき以外はいつも肛門は心臓より下にあります。もともと肛門の静脈は網の目のようになっています。流れは少し悪いところです。心臓よりも下にあることで、重力もあり、鬱血して血液の流れはさらに悪くなります。ですから、四つ足の動物は、絶対に内痔核にはなりません。ゴリラやオラウータン、チンパンジー等人間に近いですが、四つ足なのでなりません。モンキーセンターに行って、それを調べている先生がいますが、その先生曰く「やっぱりならないわ!」です。人間は立って歩くようになったので内痔核になります。そういった一番の原因があるなかで、便秘や下痢などの排便の状態が悪いと悪化していきます。でも人間二足歩行するようになったおかげで、脳が発達して、その結果、内痔核を治すことができるようになったともいえます。
痔瘻などは、四つ足の動物にも肛門腺はあるので、肛門周囲膿瘍から痔瘻になることはあります。
二つ目の質問です。
Q. 先生は痔経験者ですか?
- A. この質問の答えは「YES」です。
最近はないのですが、以前は便が硬かった時に、排便時に出血したことがあります。おそらくこの時は内痔核だったと思います。また、いつもいつも調子よく便が出るわけではありません。たまに硬くなって頑張って出したときに切れて痛かったこともあります。でも私は通常、具合よく便が出ます。症状は続くことはありません。最近患者さんによく言うことは、「お尻の病気は必ず症状が出ます。出血したり痛かったり。また腫れらり違和感があったり。必ずお尻の病気は自分の感じる症状があります。症状がないときは治っているということです。」と。ですから、私は今は痛みも出血もないので治っているということです。
また一度血栓性外痔核になったことがあります。
渡邉医院は入院の患者さんがいるので、宿直がいます。この宿直の皆が集まって忘年会をします。今はコロナ禍でできていません。またできるようになればいいなと思います。
この時、二次会が終わって歩いているときに、急にお尻が痛くなりました。血栓性外痔核です。痛いなあと思いながら帰宅すると、帰宅した時に血栓が破けました。血栓性外痔核は血栓が詰まってキンキンに腫れているのが痛みの原因です。破けることで、キンキンさがなくなり、一瞬血が出てびっくりしますが、痛みは楽になります。私も血栓が破けたことで痛みは楽になりました。破けた後は、特に何もせずに治りました。破けずに痛みが続いていたら、消炎鎮痛剤の座薬を使ったと思います。
このように私も痔経験者です。
二つの質問に答えるだけでこんなに長くなってしまいました。今回はこの二つの質問で終わりにして、そのほかの質問は何回かに分けてお答えしていこうと思います。
11月の献立を紹介します。
いつも週明けの月曜日に、集花園さんが診療所の待合室と玄関に花を活けて下さいます。毎週新しい花が、そして季節のものを活けて下さいます。
やはり、花があると、心がホッとして癒されます。季節季節の花が活けられているので、季節を感じることもできます。
いつも朝家を出て母の家に寄った後、診療所に。そして診療が終わると帰宅。また、診療所の中はエアコンで暑さ寒さを調整しています。なかなか診療所の中だけでは季節を感じることができません。
「今週はどんな花を活けて下さるのか?」と、毎週とても楽しみにしています。
今週は玄関に栗が活けられていました。もう栗の季節だなあと感じました。
実家のご近所に大きな栗の木があって、そこの家の方が毎年栗が実ると沢山持ってきてくださいました。その栗を母と一緒に硬い皮を剥いていました。向いた栗は甘く煮たり、栗ご飯にして美味しくいただいていました。懐かしく思います。
毎週活けていただく花を見て、いろんなことを思い出します。集花園さんに感謝です!
さて、11月のレシピを使っての献立を紹介しますね。
11月の献立は、・里芋まんじゅう・きのこおろしハンバーグ・柿とれんこんのきんぴら・柿のもずく酢和え
・鶏と根菜の炊き込みご飯の5品です。
是非作ってみて下さいね。
「鶏と根菜の炊き込みご飯」のレシピを紹介します。
11月のレシピは「実りの秋」をテーマに紹介しています。
11月のレシピのとりを取るのは「鶏と根菜の炊き込みご飯」です。
白ご飯も美味しいですが、いろんなものを入れて、少し味がついている炊き込みご飯も美味しいですよね。
炊き込みご飯とは少し違いますが、豆ごはんや、これからのシーズンでは栗ご飯とか、贅沢に松茸ご飯もありますね。たけのこご飯やきのこご飯。その時の旬の食材を使ってのご飯いいですよね。つい最近、たまにお世話になるお店で、今年初の松茸ご飯を頂きました。山椒の葉を少し添えると香りもあって美味しいですね。炊き込みご飯などをおにぎりにして食べるのも美味しいです。炊き込みご飯は冷えても美味しいですね。
私がまだ大学の医局にいたころ、出張で千葉県の銚子市にある病院に1年半ほどいました。その時に初めて食べたのが鯛めしでした。土鍋で来て、ふたを開けると鯛が一匹横たわっていました。お店の方が上手にほぐして下さり、お茶碗によそって下さいました。鯛が一匹のっていたという衝撃と美味しさにびっくりしたのを思い出しました。銚子には漁港があり、美味しい海の幸がたくさんありました。そうそう、時々「イルカあります」という看板もあったような気がします。漁港の近くには市場だけでなく、新鮮な魚など海の幸を食べさせてくれるお店もありました。また行ってみたいと思います。 ちょっと炊き込みご飯とは違う話になってしまいました。
そろそろレシピを紹介しますね。
「鶏と根菜の炊き込みご飯」
1人分 300kcal たんぱく質 10g 食物繊維 2.5g
材料(2人分)
ご飯 1合
鶏モモ肉 50g
塩 少々
ごぼう 10cm
れんこん 5cm
こんにゃく 30g
★めんつゆ 大さじ1
★酒 大さじ1
人参 もみじ型4枚
きざみ葱 少々
作り方
- ①米は洗って30分以上浸水する。
- ②鶏モモ肉は塩をして5cm角に切る。
- ③こんにゃくは1cm角に切ってゆでる。
- ④ごぼうとれんこんは小さめの乱切りにする。
- ⑤炊飯器に①と★を入れ1合の印まで水を入れる。
- ⑥⑤に②③④をのせ炊飯する。
- ⑦器に盛り、きざみ葱ともみじ型に切ってゆでた人参をのせる。
*米が白くなるまで充分浸水してから調味料を入れないと芯の残ったご飯になってしまいます。
「里芋まんじゅう」のレシピを紹介します。
11月は「実りの秋」をテーマにレシピを紹介しています。
今回は、「里芋まんじゅう」のレシピを紹介します。
里芋と言えば、煮つけや豚汁などの具材として使ったり、シチューに使っても美味しいですよね。天婦羅や鉄板焼きも美味しいですよね。でも里芋をそのまま使ったり、ある程度の大きさに切ってはいるものの、里芋は残して使っています。今回はひと手間加えて、御団子にしてのレシピです。今回紹介する里芋まんじゅうの中身はエビですが、管理栄養士さんによれば、鳥そぼろや牛しぐれ、そして味付きまぐろフレークなども使うと美味しいそうです。
今回は前置きはこのくらいにして、レシピを紹介しますね。
「里芋まんじゅう」
1人分 160kcal たんぱく質 7g 食物繊維 1.5g
材料(2人分)
里芋 大4個
えび 4尾
片栗粉 適宜
塩 少々
サラダ油
★だし 200ml
★しょうゆ 少々
★塩 少々
水溶き片栗粉
柚子胡椒 適宜
*中身は鶏そぼろ、牛しぐれ、味付きまぐろフレークなどもおいしいです。
作り方
- ①里芋は洗って皮付きのままラップをして電子レンジで軟らかくなるまで加熱する。しばらくそのまま蒸らす。
- ②えびは殻をむき背ワタを取って片栗粉でもんで洗い臭みをとる。
- ③②のえびを荒くきざみ電子レンジで火を通す。
- ④①の皮をむき、ラップにとってなめらかにつぶす。
(③の汁が出ていれば混ぜる)
⑤④で③を包んで団子状にし、表面に片栗粉をつける。
⑥170度の油で揚げる(表面がきつね色になればOK)
⑦鍋で★を煮て水溶き片栗粉を加えてあんを作る。
⑧器に⑥を盛り⑦をはって柚子胡椒を天盛する。
「柿とれんこんのきんぴら」と「柿のもずく酢和え」のレシピを紹介します。
11月のレシピは「実りの秋」をテーマに紹介しています。
今回は「柿とれんこんのきんぴら」と「柿のもずく酢あえ」のレシピを紹介します。
柿の旬は9月頃から12月頃までで、今10月が出荷の最盛期を迎えとのことです。
甘い柿は、意外としょっぱいものと合うと思います。たまに行くお店で、よく熟した柿の上に生ハムがのっていました。よくメロンの上に生ハムがのっているのを見ます。柿の上にのっているのは初めてでした。でも食べてみると、これがベストマッチング!甘い果物と少ししょっぱい生ハム、合うんですね!
今回は柿とれんこんのきんぴら。少ししょっぱいきんぴらの中の甘い柿。合うと思います。また、もう一つの柿ともずくを酢で和えたもの。こちらは酸っぱいものと甘い柿。こちらも合いそうですね。
以前、母から聞いたのですが、ジュクジュクに熟した柿を凍らして食べたら柿のシャーベットの様だったと。柿は、そのまま剥いて食べても美味しいですが、少し手を加えて料理の食材にしても美味しいのですね。
ではそろそろレシピを紹介します。
「柿とれんこんのきんぴら」
材料(作りやすい分量)
柿 1個
れんこん 10cm
ごま油 小さじ2
醤油 小さじ2
砂糖 小さじ1
鷹の爪 1本
ごま 小さじ2
作り方
- ①柿は厚さ5mm、れんこんは3ミリに切る。
- ②ごま油を敷いてれんこんを炒め、火が通ったら柿と調味料を入れる。
- 「柿のもずく酢和え」
-
材料(作りやすい分量)
柿(千切り) 20g
もやし(ゆで) 20g
水菜(ゆで) 20g
もずく酢 1パック作り方
- ①すべての材料を和える。(簡単!)