肛門周囲膿瘍に対して切開排膿する際の麻酔の仕方
9月になりました。今日は頭部MRIの検査。
皆さんこんにちは。渡邉医院の渡邉です。
台風がようやく過ぎ、でもまだ台風の影響が残っているところがあるようです。今回の音台風、台風から離れたところでも甚大な被害が出てしまいました。。今回の台風で被災された方々にはお見舞い申し上げます。
さて9月になりました。3年ぶりの退院していての夏。なんとか乗り越えられそうです。
今日は悪性リンパ腫の再発がないかどうか頭部のMRIの検査に行ってきました。
私の悪性リンパ腫の初発は、脳の下垂体の近く腫瘍として発現しました。中枢原発の悪性リンパ腫でした。前回のMRIでは再発の所見はなく、今回も再発していないで欲しいいなあと思います。現在、自覚症状がないので大丈夫だと思うのですが。またもう一つ、放射線の全能照射による副作用である白質脳症が発症していないかも少し心配です。まあなるようになるです。
今日は、京都に帰ってきた妹が付き添ってくれました。検査が終わってお昼ご飯。病院の近くにあるカレー専門店カリルに行きました。今日はバターチキンカレー。美味しかったです。久しぶりの外食。外の空気が吸えて、気分転換!また明日から頑張れそうです。家の中だけにいると、気持ちが浮き沈みしてしまう。「今は寛解状態。長く続いて欲しいなあと思うけど、あとは再発を待っているだけか。」などとネガティブな思いが湧き出てくる。たまには外に出て、外の空気を吸って、鴨川や街並や、いろんな景色を見たいなあと思います。
さて、渡邉医院に関しては、診療は拡大してきました。ただまだ手術は再開していません。私自身手術はとても好きです。やりたい気持ちは本当に強いのですが、まだまだ両足が十分に動きません。緊急の時に対応できない可能性が高い。また体調のことを考えると体調の方ももう少しかなあと思います。体調が更に良くなり、充分に足が動くようになってからにしたいと思っています。申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
肛門周囲膿瘍について
痔瘻の手術の大切なポイント
痔核硬化療法と戦争
皆さんこんにちは。渡邉医院の渡邉です。
現在、内痔核の治療法に痔核硬化療法があります。パオスクレ―とジオンという痔核硬化剤での痔核硬化療法です。使っている先生方は、内痔核を切除することなく治療できて、内痔核の治療法の一つとしてとても有効だと感じ使っておられると思います。
でも痔核硬化療法が開発された要因の一つに戦争が関与しています。
祖父が書いた原稿の中に、痔核硬化療法に関連したものがあります。そこには、
「私は昭和20年4月に召集をうけ、孤島の陸軍病院に勤務した。」とあります。
これは、昭和16年に医療関係者徴用令が発せられました。医師や看護師らが軍需工場、無医村などに強制的に勤務させる方針で、医師が軍医として戦地へ行く召集が広がっていった時期です。
祖父の原稿はこう続いて書かれています。「戦争が激化していく中、次第に隊員で痔核で入院し加療する患者が増加してきた。しかし戦局は苛烈となり、全員手術をすれば戦力の低下を期すことを憂い、痔核硬化療法を試みたいと考えたがマグネシウムが入手できず・・・」と。そして、「入手できた第2燐酸カルシウムを用いた第2燐酸カルシウム・グリセリン懸濁液という痔核硬化剤を作り使用してみると、マグネシン注射(マグネシウム粉末をグリセリンに懸濁させた懸濁液。痔核硬化剤)同様の結果を得、患者を早期に原隊に復帰させることができた。」と。
内痔核に対しての痔核硬化療法にも戦争の影響、戦争の影が見え隠れします。
五山の送り火
今日は五山の送り火。皆さんどのようにお過ごしですか?
私は、自宅でWEBのライブ配信で観ました。
去年、一昨年とこの2年は8月16日は悪性リンパ腫の治療のため病室から右の大文字の送り火を見ていました。今年は病室からではありません。ただ、まだ歩くことができないので、WEBのライブ配信で見ることになりました。でも自宅でWEBですが、病室からではなく、ゆっくりしてみることができてとても嬉しく思います。 来年はまた、歩いて五山の送り火を見たいと思います。
なかなかお墓参りにも行けず、亡き父は何を思っているのかなあと思います。
父は広島の江田島ある海軍兵学校にいました。そして、原爆による悲惨な状況を目の当たりにしました。この体験もあり、生前父は「核兵器の無い、そして戦争の無い平和な世界」を望み、取り組んでいました。
この父の意思をしっかりと受け継いでいきたいと思います。
終戦記念日を迎え
戦争は私たちの心の隙間から、いつの間にか私たちが気がつかないうちに進み、一旦戦争が始まると、私たちの意思とは関係なく広がっていく。ですから、戦争に進んでしまうどんな小さなことも早く見つけ、それを排除しなければなりません。
今、大きな声で小さな声を押しつぶす。弱者は強者を心優しく穏やかにし、強者は弱者を守るのが本来の姿。今の時代、国の姿勢を見ても、強者は弱者を押し潰して行くようになってしまっているのではないでしょうか。
今の国は、単なる閣議決定が国方針となりその方針が押し進められてしまう。これまでのあらゆる政策の暴慢な国の進め方を見ると、日本もいつの間にか戦争ができる、そして戦争をする国になってしまうのではないかと危惧します。この動きを食い止めて行くことが私たちがしなければならないことだと思います。
今、世界では戦争によって、多くの人々の命や生活、そして夢が奪われています。戦争の無い平和な世界を作るには、私たち一人ひとりが平和を願いそのためにできることをしっかり行なっていくことが大切です。そのためには、さまざまな情報をしっかり自分自身で確かめ、場合によっては批判的な目で見て行くことも必要だと思います。最近のメディアは、人々を不安にするような、扇動するような調子で報道しているように感じます。もう少し、事実をしっかり伝えて欲しい、そして今、さまざまなことが起きている中、大切な事をしっかり伝えて欲しいと願います。
私たち医療に関わるものは、目の前の患者さんをしっかり診て治療をしていく。そして今壊されつつある社会保障を守り、充実させ絵行くことが、我々の使命だと思います。
「一人で見る夢は夢でしかない。みんなで見る夢は現実になる。」
私たち一人一人戦争の無い平和な社会を願い、それに向けて出来ることをすることが大事だとお思います。
終戦記念日を迎えて。
パステル画 6作品
8月18日までお盆休みを頂きます。19日月曜日から再開いたします。
皆さんこんにちは。渡邉医院の渡邉です。
お盆の期間になりました。皆さんはどうお過ごしでしょうか。
私は、自宅でゆっくりしています。
去年の12月23日に退院して、1月から診療を開始しました。診療はかなり縮小していますが、これまで約8か月、体調を崩すことなく仕事、生活を送ることが出来ました。
これまで、こんなに長く体調を崩すことなく診療を続けることが出来た経験はありません。去年を振り返ると、去年の8月から12月まで計5回も入退院を繰り返していました。
このまま再発なく、寛解状態が続いてくれればと願っています。
さて、そんなこともあり、今年のお盆休みはしっかりとらせていただこうと思います。
お盆休みは8月18日まで休ませていただき、8月19日の月曜日から診療を再開いたします。
この1週間、しっかり体調を整え、後半戦に臨みたいと思います。
よろしくお願いいたします。
渡邉医院 渡邉賢治