今の私の状態でも十分満足。

皆さんこんにちは。渡邉医院の渡邉です。
やっぱり梅雨。今日も一日雨。激しい雨になって、災害が出ないことを祈るばかりです。 ただ程よい雨は、木々の緑を鮮やかにします。渡邉医院の木々たちも生き生き輝いているように見えます。
私も4月1日から渡邉医院を再再開しました。まだまだ2カ月しかたっていませんが、前回は1か月でダウン。再入院。今回も5月のゴールデンウイーク明けに5月危機がありましたが、「また入院か?」と思いましたが、何とか乗り切ることが出来ました。私としては2か月乗り切れた!といった気持ちです。去年は入院していて夏を経験していません。病室での快適な環境の中にいました。これから訪れる夏を乗り越えたら、私の病状も安定してくるのかなあと思っています。
まだまだ体力も落ちています。地下鉄の階段を登るだけで、心臓はバコバコ。地上に上がると2~3分休んで息を整えてからの次の行動。歩道を歩いていても少し斜めになっているところがあるとバランスを崩してよろめいてしまいます。少しずつ体力アップを図っていきたいなあと思います。
悪性リンパ腫になる前の状態と比べると100分の1程度の状態なのかなあと思います。
でも日常の生活は悪性リンパ腫になる前よりとても楽しいです。
父も仕事やそれ以外のことで忙しく、頑張りすぎたためか脳梗塞で倒れてしまいました。それを見ていた私自身も、父に起きたことに関しての学習がなく、休むことなく仕事をしていました。入院の患者さんもいらっしゃるので、日曜日もなく仕事。休むのは年末年始だけという生活。かなりストレスが溜まっていたんだなあと思います。よく妻や妹に「お父さんに起きたこと、全然学習しなかったね」と。
今は、患者さんにはご迷惑をおかけしていると思いますが、完全に予約制にさせてもらって、手術日を決め、手術も縮小。土日に入院患者さんがいないように調整。週末はゆっくり休ませてもらっています。とても体力的にも精神的にも楽になりました。
いつ病状が悪くなるかわからない。そんな中、これまでできなかったこと、やりたいことを今しておかなければと思います。
悪性リンパ腫になる前は、旅行もいかずただただ仕事。子どもたちと遊びに行くこともほとんどなかったなあと思います。
今は、週末ゆっくり休ませてもらったり、いろんなところに出かけています。とても楽しい。
体調や体力的にはまだまだです。でも随分縮小しましたが、仕事もできている。ある程度自分で自分のことが出来ている。自分がやりたいこともある程度できる。今までできなかったことが出来ている。今の私の状態でも十分満足しています。悪意性リンパ腫、スッキリ治って欲しいです。でも今の状態がずっと続いてくれるなら、このままでも本当に楽しく、いいかなあと思っています。
財政制度等審議会建議「歴史的転機における財政」に対して

こんにちは。渡邉医院の渡邉です。
財務省が財政制度等審議会建議「歴史的転機における財政」を出しました。
これに対しての談話を出しました。紹介します。
【談話】
財政制度等審議会建議「歴史的転機における財政」について
2023 年5月 29 日に財政制度等審議会が示した建議「歴史的転機における財政」は、
新型コロナウイルス感染症の拡大によって疲弊した医療・社会保障領域におけるサービスの担い手と患者・市民をさらに痛めつけるよう政府に進言する重大な内容である。
建議は「基本認識」において、地球環境問題、国際平和秩序の危機とグローバルな経済・金融環境の変化を引き、日本が経済成長力の低下や人口減少・少子高齢化等の危機に陥っていると危惧。「危機に際して機動的に財政を運営するためには、平時にこそ財政を健全化することが不可欠であり、コロナ対策により一層低下した財政余力の回復が急務」とした。その上で、山積する社会課題の解決に向けては「規制改革などの他の施策と相まって」「民間の活力を引き出すことが重要」「産業構造の転換と労働市場の流動化を図ること等により生産性を高める」とし、「民間主導の経済成長に向けた環境整備を行うことが、政府の役割である」と断じている。さらに5年間で 43 兆円もの「防衛力整備」は当然視し、その実施のための経済・金融・財政の基盤強化に不断に取り組むことが必要としている。
以上のような「認識」が新たに示されたことは、少なくとも財務省は 1990 年代以降、固執し続けている新自由主義改革路線以外に、困難に直面し、閉塞した社会状況の打開策を何ら構想できない状態に陥っていることを表すものである。
新自由主義改革は、巨大企業の活動を拘束するあらゆる規制を除去し、市場と競争が野放図に展開される社会・政治体制の構築を企むものである。日本は皆保険体制によって高い質の医療を人々が等しく保障されることを目指し、世界的な長寿を達成したにもかかわらず、改革によって雇用はじめ人々を守る社会制度が破壊され、医療・社会保障制度が後退し、子どもを産み育てる希望すら抱けない国になってしまった。
建議の謳う GX・DX は、従来政策の誤りがもたらした社会・財政危機を今また新自由主義的政策で乗り越えようとする無理筋なものである。「少子化対策」の財源に社会保障歳出改革の徹底や新たな負担を求める自己矛盾に陥り、公的に保障してきたサービ
スを市場へ委ね、企業利益を増大させる以外、何ら方策を打ち出せない姿に怒りを禁じえない。
コロナ禍が露呈させた公衆衛生・医療提供体制の脆弱性は、従来の政策の誤りと破綻を何よりも証明するものであるにもかかわらず、2024 年の同時改定での報酬引き上げを否定し、相も変わらず地域医療構想の推進を説き、介護保険制度の解体的見直しを求め、果ては医療における自由開業を否定し「新規開業規制」の徹底を求めており、言語同断である。
今日の状況を真に「歴史的転機」とするには、痛めつけられた人々の生活に寄り添い、雇用・経営を守り、医療・福祉を公的に保障する仕組みの再構築こそ必要である。
このことを私たちは強く指摘し、建議に対する強い抗議の意思を表するものである。
2023 年6月8日
京都府保険医協会
副理事長 渡邉賢治
『コロナ「放置死」を考える!』の閉会の挨拶

皆さんこんにちは。渡邉医院の渡邉です。
今日は「コロナ「放置死」を考える!―これまでと今後の課題―」に参加してきました。
私は閉会の挨拶を担当しました。
今回の取り組みは、とても大切な取り組みでしたので、どうしても会場に行って、皆さんの前で閉会の挨拶がしたかった。そんな思いで参加しました。内容はとても充実していました。1時30分から4時40分までの長時間に及びました。ただ、本当はもっと時間を取っていろんな方々の意見を交換することが必要だったなあと思います。そういう意味では、時間は短かったです。
今回の取り組みの閉会の挨拶を紹介します。
挨拶
今日は多くの方が会場参加、YouTubeでの参加をしていただき本当にありがとうございました。今日の取り組みはとても大切な取り組みです。ですから、会場で閉会の挨拶がしたく、会場での参加をさせて頂きました。
横山先生の基調講演の後、2人の方に特別報告をしていただきました。その報告をもとに報告が明らかにしたことについて尾崎先生からお話ししていただきました。また、各分野から4人の方に発言をいただきました。3時間という長い時間でしたが、皆さんとの意見交換ができず、そういった意味では時間が短かったと思います。
今日の報告と同じようなことが、この間に多く起きていたのだと思います。今の状況のままだと、これからも同じことが起こってしまいます。
コロナが5類になったことで、あたかもコロナが収束したような社会の風潮があります。マスコミもコロナの報道はピッタリなくなりました。多くの方が、感染対策の緩和でエガを担っている姿には、良かったなあとも思います。
しかし、コロナが5類になったからと言って、コロナが収束したわけではありません。現在の状況をもたらしたのは、多くの方がコロナに感染したこと、ワクチン接種が進んだからだと思います。
コロナが無毒化なものに変異したわけでもありません。ましてや医療提供体制や保健所機能などの公衆衛生行政が充実したわけではありません。
5類になっても、私のように基礎疾患がある人たち、高齢者の人たちは大勢いらっしゃいます。感染の状況がわからなくなった今、これまで以上に脅威を感じています。
コロナによって多くの人が命を失いました。また、救える命も救えなかった。さらに生活の崩壊など、私たちは大きな代償を払いました。ただコロナは、医療・介護・福祉・公衆衛生など社会保障に関して様々な問題点、課題を示し教え、警鐘を鳴らしてくれました。
このことは決して無駄にしてはいけません。
昔、父が渡辺真知子の「迷い道」の歌詞に「現在、過去、未来」というところがあり、いいことを言っていると言っていました。その時はその示す意味が解りませんでした。順番で言うと過去、現在、未来なのにとぐらいしか感じていませんでした。
今は違います。現状をしっかり認識して、過去を振り返り「どうしてこのようなことが起きたのか?」、「何が足らなかったのか?」「何をしなければいけなかったのか?」をしっかり検証し、反省することで初めて未来を語ることが出来るはずです。
今の国や京都府、京都市は過去の検証や反省なく、未来だけを見ています。
この会場にいる皆さん、YouTubeで参加されている皆さん。そしてその皆さんの周りにいるすべての人、一人一人、誰も取り残すことなく安心した生活が送れるようにすること、命を守ることが国や自治体の責務です。
今日のアピールにあるように「命を考えること。命を守ること。」このことを私たちはしっかり考え、そのことを実現させるために必要な社会保障の充実を国、京都府、京都市に求めていく。そういった取り組みを進めなければなりません。
今日は本当にありがとうございました。
主治医と話ができているかなあ?

皆さんこんにちは。渡邉医院の渡邉です。
私の体調は随分良くなってきました。散歩にでも行こうかと思えるぐらいになりました。
久しぶり賀茂川を散歩すると、やっぱり木々は大きい!自然の力を感じます。
ただ、まだまだ筋力は低下していて、少しの上り坂でもちょっときついなあと感じます。また、こんなに体を使っていなかったのかなあと思うほど、全身の筋肉痛が出ています。以前は、ここで無理して、長時間のウオーキング等していました。少し自重して、ゆっくり筋力アップも図っていきたいと思います。
時々無理せず、賀茂川の散歩をしていこうと思います。
さて、今までLINEやTwitter、そしてYouTubeでいろんな相談を受けて、心配なこと、解らないことにお答えしてきました。
様々な内容の相談を受けています。そこで感じたのが、やはり、手術をして下さった医師、主治医とうまく話ができていないのかなあ?相談できていないのかなあ?と感じます。
術後の痛みがいつまで続くのか?出血はいつになったら治まるのか?など、術後の基本的な経過に関しての相談が多いです。おそらく、手術の前や手術の後、また術後のポイントポイントで、主治医から今の傷の状態や今後の経過の予想、また心配なことやわからないことなどの話や説明があると思います。その基本的なところがLINEやTwitter、YouTubeでの相談の多くを締めています。
また、術後なかなか治らずに苦しんでいる方、このまま経過を診たら日にち薬で治っていくかなどの今の術後の状態を不安に感じ相談してくる方も多いです。
おそらく、このような相談は、主治医の先生と話ができて、相談できていれば解決できるのになあと思うことがあります。
患者さんが主治医に話をしたり、相談することが難しいのかなあ?とか、主治医の先生は、術後の経過に関して、あまり患者さんに話さないのかなあと思ったりもします。
やっぱり手術だけでなく、治療に関してはしっかりと患者さんと主治医との間で話ができる。このことがとても大切だと思います。
ですから、患者さんも今自分が抱えている不安やわからないことは、遠慮なく主治医の先生に話して、一つずつ解決して行くことで、治療はうまく進んでいくのだと思います。
このようなことを話していると、私自身はどうだろう。しっかり患者さんと話ができているだろうか?患者さんの訴えを聞いているだろうかと考えてしまいます。いろんな話を患者さんにしますが、私からの一方的な話になっていないか。患者さんが話したいことをしっかり聞けているか。もう一度振り返って、改善していきたいなあと思います。
皆さん、何かわからないこと、心配なことがあれば、遠慮することなく私や主治医に話して相談してくださいね!