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2023.06.16

リニューアル第一弾は、「ストーリーができた。」

 こんにちは。渡邉医院の渡邉です。

 Kyoto-ji.jp「痔の専門家が教える痔のはなし」のホームページがリニューアルしました。

 今後もいろんな痔に関しての情報や私の思いなどのブログにアップしていきたいと思います。また、「体に優しいレシピ」も私が去年入院してから休んでいますが、こちらのレシピも再開していきたいなあと思います。

 さて、リニューアルして最初のブログですが、今年の34日に再入院してからこれまでの症状や検査結果が、「なるほど。」という思えるストーリーができました。

 2回目の入院は明らかな症状が有るにもかかわらず、検査結果がどう判断していいかわからないことばかりでした。

 まず、34日に撮影した造影MRIでは悪性リンパ腫の再発の所見はありませんでした。また、左外転神経麻痺の原因となる所見もありませんでした。

 入院して最初の月曜日に行った、髄液検査でも悪性リンパ腫の再発と思われる検査結果はなく、髄液中の細胞数と蛋白が増加していたのみでした。悪性リンパ腫の再発を確定する検査結果はありませんでしたが、やはり再発が疑われるため抗がん剤の内服を開始しました。
 去年入院して、寛解導入の化学療法を5クール行い、造影MRIで完全寛解。そして2クールにわたる地固め療法。さらに最終的に自家血幹移植を行って去年の10月に退院。

 一応「完治」で退院して約4ヶ月。再発であるならばあまりにも早い再発。様々な検査で絵再発を確定する検査結果がない。こんなことでカンファレンスでも「再発ではないのではないか。」という意見もありました。

 このように、よくわからない悶々とした気持ちで退院し、自宅での療養をしていました。

 退院後の症状として、入院前から入院中はずっと鼻づまりがあり、退院頃から鼻づまりはなくなり、今度はサラサラな鼻汁が流れ出るようになったということです。また、入院前、入院中も頭痛があり、後頭部の痛みもありました。「髄液漏?ではないか。」と外来を受診した時に主治医と話したところ、主治医の先生は、髄液漏に関して詳しくないので、脳神経外科の先生に違った目で診てもらい、アドバイスをいただこうということになりました。

 先日、血液内科の受診後に脳神経外科の受診をしました。
 脳外科の先生とお話しして、これまでの経過が「なるほど。」というストーリーができました。

 脳神経外科の先生には、まずは寛解導入の化学療法を5クール、地固め療法を2クール行った後、最終的には自家血幹移植をしたことを話しました。去年の10月に退院して、リハビリ等を行って1月から診療を再開。忙しさもあったためか、228日から急に複視が出現。後頭部痛や腰部の痛み、そして全身倦怠感等があり今年の34日に入院。造影MRIでも左外転神経麻痺の原因や悪性リンパ腫の再発の所見は認められず、髄液検査でも髄液内の細胞数や蛋白の増加を認めたが、悪性の所見は認めなかったこと。入院中は鼻詰まりが続いていたことを話しました。また退院後は鼻詰まりは解消した代わりに、サラサラした鼻汁が出ること。特にトイレで排便時に腹圧をかけると多量の鼻水が出ること、下を向いているだけでも出てくること、現在はその症状は改善していることを話しました。また、入院中には3回髄液検査をして、その影響か退院後は後頭部の頭痛が激しく1週間安静にして頭痛は改善していった等を話しました。
 そしてこのサラサラの鼻汁は髄液漏が原因ではないかとお話ししました。

 これらの私の話と、以前撮影した造影MRIを診ながら診断していただきました。

 その結果、やはり私が感じていた髄液漏があったのではないか、これが原因で左動眼神経麻痺などの今回の一連の症状が出たのではないかと診断されました。その先生の診断に私ももやもやしたものがとれ、スッキリ感を覚えました。脳神経外科医と肛門科医。診る場所は違うが同じ外科医。お互いに感じるものが一致したといった感じです。その内容はこのようなものです。

 まず、一連の治療後に髄液漏はあったのではないかということです。

 去年、悪性リンパ腫の治療によって、悪性リンパ腫によってできた下垂体近傍に腫瘍は完全消失しました。ただ、そのことによって、画像ではわからないが、抗がん剤の治療によって骨に損傷ができていたのではないか。その部分からのすでに髄液漏があったのではないか。

 自家血幹移植後は自宅での療養のみをしていましたが、1月以降に仕事を再開したことで、忙しさやストレスなどで、その部分の状態が悪化して、髄液の漏出が多くなった。またその時期から3月の退院後までは鼻づまりがあったため、栓をした状態になり、鼻からサラサラの鼻汁がでることなく、喉の方に流れ込んでいた。

 また外転神経麻痺に関しては、髄液漏で髄液が少なることで脳が下に動き、このことで外転神経に影響を及ぼして左外転神経麻痺になったのでは。また入院中の最初の髄液検査で細胞数や蛋白数が増えていたのは、この髄液漏からの感染ではないか。

 また退院後低髄圧症候群になったのは、入院中の3回の髄液検査が直接の原因ではなく、髄液漏でもともと減少したところに3回の腰椎穿刺。通常の髄液検査とは違い、もともと髄液が漏出している中での髄液検査が低髄圧症候群を引き起こした。退院前の3回目の髄液検査では、明らかに髄圧が低く、髄液の採取に時間がかかったのも理屈が通ります。

 退院後は、鼻づまりが取れたことで、髄液漏がサラサラの鼻汁となって出てきた。退院後、座っているだけで後頭部の痛みが出るため、横になって安静にしていたので髄液漏が軽快してきた。また、5月の連休後、どこから感染したかわかりませんがカンピロバクタ―にる腸炎を発症し、2週間程度帰宅後は横になって安静にしていた。このことも髄液漏に対しては良い方向に働いた。

こんな感じです。

退院後の髄液検査では、髄圧も正常、髄液も容易に採取できたこと。髄液の細胞数も蛋白数も少なくなったこと。まだサラサラした鼻汁は出ているものの随分少なくなったことなど、髄液漏だったとしても随分軽快してきてるのではないかと思います。

 このストーリーも本当に正しいのかの確定はできません。このストーリーは間違っているかもしれません。でもこれまでの症状や検査結果を考えると、スッと胸に落ちる感じがしました。

 今後は同じようなことにならないように、もうしばらくはゆっくりのんびり、無理せずに仕事をしていこうと思います。

でも今回はスッキリしました。

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