内痔核手術後に肛門が狭くなる要因ー動画ー
裂肛の手術(SSG、LSIS)後の肛門周囲膿瘍について。
痔瘻の手術後、傷が治り難くなる要因
痔瘻の手術(シートン法を含む)の難しいところー動画ー
『コロナ「放置死」を考える!』の閉会の挨拶
皆さんこんにちは。渡邉医院の渡邉です。
今日は「コロナ「放置死」を考える!―これまでと今後の課題―」に参加してきました。
私は閉会の挨拶を担当しました。
今回の取り組みは、とても大切な取り組みでしたので、どうしても会場に行って、皆さんの前で閉会の挨拶がしたかった。そんな思いで参加しました。内容はとても充実していました。1時30分から4時40分までの長時間に及びました。ただ、本当はもっと時間を取っていろんな方々の意見を交換することが必要だったなあと思います。そういう意味では、時間は短かったです。
今回の取り組みの閉会の挨拶を紹介します。
挨拶
今日は多くの方が会場参加、YouTubeでの参加をしていただき本当にありがとうございました。今日の取り組みはとても大切な取り組みです。ですから、会場で閉会の挨拶がしたく、会場での参加をさせて頂きました。
横山先生の基調講演の後、2人の方に特別報告をしていただきました。その報告をもとに報告が明らかにしたことについて尾崎先生からお話ししていただきました。また、各分野から4人の方に発言をいただきました。3時間という長い時間でしたが、皆さんとの意見交換ができず、そういった意味では時間が短かったと思います。
今日の報告と同じようなことが、この間に多く起きていたのだと思います。今の状況のままだと、これからも同じことが起こってしまいます。
コロナが5類になったことで、あたかもコロナが収束したような社会の風潮があります。マスコミもコロナの報道はピッタリなくなりました。多くの方が、感染対策の緩和でエガを担っている姿には、良かったなあとも思います。
しかし、コロナが5類になったからと言って、コロナが収束したわけではありません。現在の状況をもたらしたのは、多くの方がコロナに感染したこと、ワクチン接種が進んだからだと思います。
コロナが無毒化なものに変異したわけでもありません。ましてや医療提供体制や保健所機能などの公衆衛生行政が充実したわけではありません。
5類になっても、私のように基礎疾患がある人たち、高齢者の人たちは大勢いらっしゃいます。感染の状況がわからなくなった今、これまで以上に脅威を感じています。
コロナによって多くの人が命を失いました。また、救える命も救えなかった。さらに生活の崩壊など、私たちは大きな代償を払いました。ただコロナは、医療・介護・福祉・公衆衛生など社会保障に関して様々な問題点、課題を示し教え、警鐘を鳴らしてくれました。
このことは決して無駄にしてはいけません。
昔、父が渡辺真知子の「迷い道」の歌詞に「現在、過去、未来」というところがあり、いいことを言っていると言っていました。その時はその示す意味が解りませんでした。順番で言うと過去、現在、未来なのにとぐらいしか感じていませんでした。
今は違います。現状をしっかり認識して、過去を振り返り「どうしてこのようなことが起きたのか?」、「何が足らなかったのか?」「何をしなければいけなかったのか?」をしっかり検証し、反省することで初めて未来を語ることが出来るはずです。
今の国や京都府、京都市は過去の検証や反省なく、未来だけを見ています。
この会場にいる皆さん、YouTubeで参加されている皆さん。そしてその皆さんの周りにいるすべての人、一人一人、誰も取り残すことなく安心した生活が送れるようにすること、命を守ることが国や自治体の責務です。
今日のアピールにあるように「命を考えること。命を守ること。」このことを私たちはしっかり考え、そのことを実現させるために必要な社会保障の充実を国、京都府、京都市に求めていく。そういった取り組みを進めなければなりません。
今日は本当にありがとうございました。
主治医と話ができているかなあ?
皆さんこんにちは。渡邉医院の渡邉です。
私の体調は随分良くなってきました。散歩にでも行こうかと思えるぐらいになりました。
久しぶり賀茂川を散歩すると、やっぱり木々は大きい!自然の力を感じます。
ただ、まだまだ筋力は低下していて、少しの上り坂でもちょっときついなあと感じます。また、こんなに体を使っていなかったのかなあと思うほど、全身の筋肉痛が出ています。以前は、ここで無理して、長時間のウオーキング等していました。少し自重して、ゆっくり筋力アップも図っていきたいと思います。
時々無理せず、賀茂川の散歩をしていこうと思います。
さて、今までLINEやTwitter、そしてYouTubeでいろんな相談を受けて、心配なこと、解らないことにお答えしてきました。
様々な内容の相談を受けています。そこで感じたのが、やはり、手術をして下さった医師、主治医とうまく話ができていないのかなあ?相談できていないのかなあ?と感じます。
術後の痛みがいつまで続くのか?出血はいつになったら治まるのか?など、術後の基本的な経過に関しての相談が多いです。おそらく、手術の前や手術の後、また術後のポイントポイントで、主治医から今の傷の状態や今後の経過の予想、また心配なことやわからないことなどの話や説明があると思います。その基本的なところがLINEやTwitter、YouTubeでの相談の多くを締めています。
また、術後なかなか治らずに苦しんでいる方、このまま経過を診たら日にち薬で治っていくかなどの今の術後の状態を不安に感じ相談してくる方も多いです。
おそらく、このような相談は、主治医の先生と話ができて、相談できていれば解決できるのになあと思うことがあります。
患者さんが主治医に話をしたり、相談することが難しいのかなあ?とか、主治医の先生は、術後の経過に関して、あまり患者さんに話さないのかなあと思ったりもします。
やっぱり手術だけでなく、治療に関してはしっかりと患者さんと主治医との間で話ができる。このことがとても大切だと思います。
ですから、患者さんも今自分が抱えている不安やわからないことは、遠慮なく主治医の先生に話して、一つずつ解決して行くことで、治療はうまく進んでいくのだと思います。
このようなことを話していると、私自身はどうだろう。しっかり患者さんと話ができているだろうか?患者さんの訴えを聞いているだろうかと考えてしまいます。いろんな話を患者さんにしますが、私からの一方的な話になっていないか。患者さんが話したいことをしっかり聞けているか。もう一度振り返って、改善していきたいなあと思います。
皆さん、何かわからないこと、心配なことがあれば、遠慮することなく私や主治医に話して相談してくださいね!
マイナ改定法成立に抗議する! 健康保険証廃止の撤回を求める!
皆さんこんにちは。渡邉医院の渡邉です。
今日マイナンバー法等改正案成立してしまいました。まだまだ問題が山積する中、保険証の廃止も決まりました。
そもそも任意で申請するマイナンバーカードに、皆が必ず加入しなければならない健康保険。それに伴う健康保険証を廃止してマイナンバーカードに紐づけする。このことがそもそも憲法等に違反していないかどうかも問題です。
このまま保険証を廃止してしまうと、必ず今以上に無保険の方が増えてしまいます。国はすべての国民の命と健康、そして生活を守る義務があります。今回のマイナンバーに保険証を紐ずけして、これまでの保険証を廃止する。このことは国民の受療権、医療を受ける権利を奪い、自己責任に押し付けることになります。このことは絶対に許すことはできません。
国を守ることは防衛費を増やすことではありません。国民の命、健康、そして生活を守ることです。そのことを完全に放棄してしまったとしか言いようがありません。
今日のマイナンバー法等改正案に対して強く抗議します。
[抗議談話]
健康保険証廃止を含むマイナンバー制度関連法案が6月2日、参院本会議で与党などの賛成多数で可決、成立しました。別人の情報がマイナ保険証に紐づけられるなど情報漏洩や誤登録のトラブルが相次いで発覚するなか、その実態解明も行わないまま成立させてしまいました。このことは、国民が安心して医療を受ける権利を著しく阻害するもので、到底看過できるものではありません。改めて健康保険証の廃止について撤回を強く求めます。
私たちは、健康保険証の廃止することは、が国民皆保険制度における受療権の著しい後退であると批判してきました。なぜならば、保険証を廃止することで、マイナンバーカードを保険証として使用するときも、またその代わりとなる「資格確認書」の交付を受ける時にも本人が申請することが必要となり。これは、被保険者証を全被保険者へ無差別・無条件に各保険者を通じて交付してきた国が行わなければならない社会保障責務の大幅な後退であす。また、国保等の短期被保険者証の廃止が盛り込まれていることも看過できないところです。1年以上保険料滞納により機械的に特別療養費の支給(10割負担)に移行させないように、保険料を滞納している人たちに対して、市町村が支払えない事情の把握や相談などを通じて、短期被保険者証を発行することが一定の歯止めとなってきていました。そうしたこれまで自治体が行ってきた裁量が制限されてしまいます。そのことで保険料を払えないことが、ダイレクトに「医療にかかれない」ことに繋がることになってしまいます。
全国保険医団体連合会の全国医療機関調査(5月31日発表分)では、マイナ保険証による資格確認のトラブルは6割以上とされています。そして資格情報が確認できずに窓口で医療費が全額負担となったケースも393件に上ると報告されています。すでに全国の医療の現場では混乱が多発しています。このまま突き進めば、患者、医療機関ともに更なる混乱と被害が拡大することになってしまいます。
国が保険証を廃止してまでマイナンバーカード普及を急ぐのは、医療DX(デジタルトランスフォーメーション)推進の名の下に、マイナンバーでは法律上できない、マイナンバーカードとマイナポータルサイトによる健康情報などの機微な情報を含む様々な個人情報の収集、紐づけ、そしてビジネスにおける情報の利活用にあります。医療DXは、大量の個人情報を収集・集積できるだけでなく、社会保障給付抑制に利用したり、国民を監視する社会システムの構築へつなげることも可能になります。ですから国民の機微な情報を守る体制を構築すること、そしてその透明性の確保が不可欠になります。国は「デジタル社会」のメリットしか語りません。 私たちが懸念していることに関しては一切耳を傾けようとせず強引に進めています。このようなことで本当にいいのでしょうか?
制度の根幹を揺るがす足元の危機を解消し、国民の不信を払拭することを最優先することが大前提です。
6月になりました。
こんにちは。渡邉医院の渡邉です。
今日から6月。梅雨の時期に入りました。これからは雨の日が多くなるのでしょう。梅雨の合間の晴れの日は、楽しく過ごしたいものですね。
私も5月のはじめ、体調を崩してまた入院か?と不安とショックを受けた時期がありました。でも何とかこの5月危機を乗り越えることが出来ました。
体調が悪かった時に、血液培養検査をしました。4本培養した中の1本だけ、しかも5日間培養の最後の日にキャンピロバクタ―が検出されました。生の鶏肉などを食べた時に発症することがある最近です。これまで、食事に関しては気を付けていたのですが。
やはり、免疫力が落ちているのでしょう。チョットしたことでいろんなものに感染してしまうのだなあと、再認識しました。日々の診察、生活今以上に気をつけなければいけないんだなあと思いました。
さて、これから夏へと向かっていきます。去年は、入院していたので私は夏を経験していません。今年の夏を無事に乗り切れれば、私の病状や体調も落ち着くのでは思います。
無理せずに頑張っていこうと思います。
まだまだ皆さんにご迷惑をおかけすることが多いと思います。よろしくお願いいたします。
前向きになるように!
こんにちは。渡邉医院の渡邉です。
午前中は雨でしたが、昼からは雨も上がり、移動が楽になりました。
今日は、私の血液内科と眼科の診察日。今、診察に来ています。2週間前は、体調が悪く血液検査で炎症の度合を示すCRPが23とめちゃくちゃ高かったです。4月に渡邉医院を再開してまたかー!とショックを受けましたが、なんとかこの5月危機を乗り切れた感じがします。
今日も血液検査をしましたが、きっと良くなっている気がします。
採血の際の看護師さんと私との会話。
看護師さん、「血管が太くて採血しやすいですね。」
私、「やっぱり、元気になると血管も太くなりますね。」
私、「前回2週間前は体調も悪く、血液検査もとても悪かったです。今日はきっと血液検査の結果、いいと思います。」
看護師さん、「血液検査の結果をみないとわかりませんが、良くなっていると言う気持ち、とても大切ですね。前向きな気持ち、病気を治すのに、とても大事ですね。頑張って下さいね。」
この言葉に、さらに頑張ろうと思う。
やっぱり、私だけでなく病気と闘っている人たちは、日常のちょっとした事に一喜一憂してしまいます。なかなか、病気が治っていく過程での変化と考えることが難しい。でも私のこれまでの経過をみると、山あり谷ありですが、確実に良くなってきていると思います。
病気に対して、前向きになっている時、看護師さんの何気ない一言、私の周りにいて、いつも私を支え見守ってくれている人の一言、さらに私の背中を押してくれる。本当に感謝!
私も、渡邉医院での日々の診療、患者さんが前向きに治療に臨めるよう、前向きになった患者さんの背中をしっかり押してあげて、支えてあげられるようにしたい。今日は、気持ち新たになりました。
2回目は辛い!
皆さんこんにちは。渡邉医院の渡邉です。
久しぶりのブログのアップです。
いよいよ5月が終わり、梅雨入り6月です。季節の変わり目、皆さん体調を崩されていませんか?
私は、5月8日に38℃代の熱発、次の日には平熱まで解熱していましたが、またその夕の土曜日、5月13日に再度38℃代の熱発。また頻回の下痢が続くようになりました。
5月16日の血液内科の診察の際、血液検査でCRPが23と炎症反応が強く現れました。また、その影響か腎機能、肝機能も悪化してしまいました。
4月1日に渡邉医院を再開して約1か月、前回も1月に再開して約1か月で再入院。又この二の舞になるのかとショックと不安がありましたが、何とか体調も戻ってきました。鬼門の1か月何とか乗り切れそうな感じです。まだまだ体調は安定しないんだなあと感じています。今年の夏を乗り越えられたら、安定するのかなあと期待しています。
新型コロナウイルスが5類になり、社会はマスク着用は自己判断になるなど、感染対策が緩和されてきました。ただ、私のように免疫力が落ちている基礎疾患を持っている方や、高齢者の方はまだまだ新型コロナウイルスに感染することを脅威に思って生活をしています。
さて、私も1回目の入院は悪性リンパ腫をしっかり治してしまおうというモチベーションで治療に臨みました。目の前にある治療をしっかり行っていく。それを目標にしていました。ですから、常に前向きな姿勢で治療を受けることが出来ました。ただ、2回目の入院は、「どうして!」、「再発してしまったのか?」、「案内頑張ったのにどうして!」といった気持ちがでて、1回目の入院治療よりネガティブな感情をもっての治療でした。
やはり1回目より、2回目の方が辛いと思います。
このことは、肛門の手術をした患者さんにとっても同じことです。
例えば内痔核の手術をする。1回目の手術では、「今まで悩んでいた嫌な症状が、手術を頑張ればよくなるんだ!」、「手術をしてスッキリするんだ!」、「よーし。そのためには頑張ろう!」といったポジティブな気持ちで手術を受けることが出来ます。さして、このポジティブな考えが、やっぱり術後の傷の治りを良くしてくれます。病は気からという言葉がありますが、やっぱりその言葉通り、「治そう!」という気持ちが傷の治りを良くしてくれます。
そんな時、術後の出血を起こし、止血処置が必要になった時、「どうして?」、「また手術?」といった気持ちになります。また、内痔核の術後、肛門狭窄を起こしてしまうことがあります。そんな時は、「頑張って手術をしたのに、また肛門の狭窄を解除しなければならないんだ。」、「また術後痛いんだろうなあ。」といったネガティブな考えになってしまいます。これは当然なことだと思います。
そんな時、私たち医師は1回目の手術がどうだったのか、どうしてもう一度手術をしなければならないのかを、しっかり患者さんに伝える必要があります。また2回目以降の手術を行うとどのようになるのかも伝えることが大事になります。
1回目の手術より2回目以降の手術の方が患者さんにとっても医師にとってもとても辛いことです。ですから、しっかり患者さんと話をして、患者さんの気持ちをポジティブなるよう努めることが私たち医師に課せられた責務だと思います。