「きのこと鮭のレンジ蒸し」のレシピを紹介します。

9月は「きのこづくし」ということで、キノコを使ったレシピを紹介しています。
今日は「きのこと鮭のレンジ蒸し」のレシピを紹介します。
私の妻が北海道の出身で、時々妻の実家から鮭を送ってもらっています。やはり本場の鮭は脂がのっていて美味しいです。
ムニエルにしても美味しいですし、石狩鍋の鮭も鮭からのだしが出てとても美味しいです。
以前、妻の実家に行ったときに、鮭の遡上をみに行ったことがあります。
秋から冬にかけて鮭が産卵のために川を遡上してきます。海から川にかけての河口付近で息絶えてしまっている多くの鮭。川を力ずよく遡上していく鮭。自然は厳しいなあと思いながらも、いつまでもそのダイナミックな鮭の泳ぎに目が釘付けになったことを思い出します。
貴重な経験でした。また機会があれば見に行きたいなあと思います。
さて「きのこと鮭のレンジ蒸し」のレシピを紹介しますね。
「きのこと鮭のレンジ蒸し」
1人分 約150kcal、たんぱく質 20g、食物繊維 4.7g
材料(2人分)
生鮭 2切れ
えのき 小1袋
しめじ 1パック
玉ねぎ 1/2個
生姜(千切り) 1かけ
★ポン酢 大さじ2
★酒 大さじ2
すだち 適宜
作り方
- ①鮭は皮を取り食べやすい大きさに切る。
- ②玉ねぎはスライスし、えのきは1/2の長さに、しめじは子房に分ける。
- ③皿に②と①を並べしょうがをのせ、★をかけてふんわりラップで4分チンする。
- ④スライスしたすだちをのせる。
- 管理栄養士さんからの一言
-
えのき
1年中手に入り、価格も安定していて、日本で1番食べられているきのこです。えのきには糖質・脂質・たんぱく質を体内でエネルギーとして使うために必要な水溶性ビタミンのビタミンB1,ビタミンB2,ナイアシンや骨の形成に必要な脂溶性ビタミンのビタミンDが豊富に含まれ、便通を整え生活習慣病の予防・改善に効果のある食物繊維も豊富です。
「痔」のトラウマから脱出!

時々、初めて渡邉医院を受診される患者さんの中に、「私はずっと以前から痔を持っています。ですから相当痔の具合が悪いと思います。」とおっしゃる患者さんがいます。また。経過が長いので絶対に手術をしなければならないと思って覚悟をして受診される患者さんもいらっしゃいます。
本当にそうなのかな?
でもこの「ずっと前から痔の具合が悪い。」や「経過が長いので絶対に手術。」となるかというと、そうではない可能性があります。どちらかと言えばそういって来られる患者さんの中には、気にされている時間は長かったかもしれませんが、病状が悪くて手術になる患者さんは少ないのではないかと感じます。自分は痔が悪いんだということで、便の調整にとても気を付けられていたり、市販の外用薬で具合の悪いときは手当されていたり。肛門科に受診されていなくても、それなりに自分でケアをされてきた患者さんが多いと思います。そういった患者さんを診察すると、手術ではなく、内痔核の場合は痔核硬化療法で良くなったり、輪ゴム結紮法や場合によっては外用薬だけでも十分に症状をとることができる場合があります。
たまたま同じ条件がそろったらできる血栓性外痔核
患者さんに「症状はどんな症状が何時から続いていますか?」と聞くと、「数年前に一度急に肛門が腫れていぼが出てきたことがあります。その時は我慢していたら自然に治っていきました。今回も同じような症状が出たので受診しました。」と。
診察してみると、血栓性外痔核でした。血栓性外痔核は以前にもお話しましたが、肛門の外側の静脈にストレスなどの要因が重なって、排便時にグッと力みが強かったり、重たいものを持った時に急に血栓が詰まって痛くなる病気です。でもこれは、以前に悪かったのが再発したり、もともと持っていたものが悪くなったものではありません。いろんな条件が重なってた、たまたま血栓が詰まっただけです。ですからこの患者さんはずっと肛門が悪かったわけではありません。たまたま同じ条件がそろって、血栓性外痔核が出来てしまっただけです。でも患者さんにとってみれば、一回痛いという経験をすると、その後症状がなかっただけで、ずっと持っていた痔がまた悪くなった、再発したと思ってしまったということです。
症状がなく、まったくお尻が気にならないときは治っている
また内痔核の場合も「以前に排便時に出血したことがあったのですが、また昨日排便時に出血しました。手術が必要でしょうか?」と心配される患者さんがいます。これも違います。以前に出血した時は、排便の状態が悪いなど内痔核の原因が何かあって、内痔核の初期の症状である出血をした。その後、便の状態が良いなど、内痔核の原因となるものがなく、内痔核が治っていたので症状が取れた。また最近便の調子が悪いなど、何か内痔核の原因となることが続いたので、出血した。ということです。
肛門の病気は必ず症状が出る
肛門の病気は必ず症状が出ます。内痔核であれば排便時に出血をした。腫れてきた。排便時に内痔核が脱出してくる。違和感がある。場合によっては痛みがある。などの症状が出ます。そして内痔核が悪化してくるのであれば、その症状が段々強くなってきます。例えば出血であれば、排便時に出血した。その出血が頻回になってきた。出血の量が増えてきた。また違和感がある。その違和感が段々強くなってくるなど、必ず内痔核が悪くなる時は症状も強くなってきます。ですから何も自分が不快に思う症状が無い場合は、内痔核は治っていたということです。
いったん出血などの症状があって、その後症状が無くても診察を受けていないので、症状はないが段々内痔核が悪くなってきているんだと思ってしまうのだと思います。
「痔」のトラウマからの脱出
そんなことはありません。肛門の病気は必ず症状が出ます。自分が悪くなっているのだろう、もう手術かな?と思ってもそうではないことも多いです。「肛門科を受診するとすぐ手術かな。」と心配される方も多いと思いますが、まずは肛門科を受診して、診察を受けてみて、今の自分の痔の状態がどうなのかをきき、心配事を解消することが大切だと思います。いつまでも自分は肛門が悪いんだ、痔を持ち続けているんだというトラウマから解放されましょう。そして、治さなければならないものは、しっかりと治してしまいましょう。
[舞茸と鶏肉と蓮根の甘辛炒め」のレシピを紹介します。

9月のレシピのテーマは「きのこづくしメニュー」です。
今回は「舞茸と鶏肉と蓮根の甘辛炒め」のレシピを紹介します。
後で管理栄養士さんの一言で紹介しますが、舞茸には様々な栄養素が含まれているようです。肛門科的には整腸作用があるようです。
舞茸は香りがいいなあと思います。また炒めても天ぷらにしてもいいですよね。その舞茸に連行を合わせる。蓮根のシャキシャキ感も重なってとても美味しい食感になると思います。
またそれらを鶏肉と一緒に甘辛く炒める。絶対に白ご飯が進みますよね!またビールなどのお酒のお供にもいいかなあと思います。
少し夏バテした体に甘辛炒め。食欲もわいてもりもりご飯が食べれると思います。是非作ってきてくださいね。
では「舞茸と鶏肉と蓮根の甘辛炒め」のレシピを紹介しますね。
「舞茸と鶏肉と蓮根の甘辛炒め」
1人分 約190kcal、たんぱく質 10g、食物繊維 2.5g
材料(2人分)
手羽先(ハーフカット) 80g
蓮根(乱切り) 50g
舞茸 1パック
★塩こしょう
★小麦粉 大さじ1
サラダ油 大さじ1
中華だし 小さじ1/2
◇しょうゆ 小さじ2
◇みりん 小さじ1
唐辛子 1/2本
ごま油 小さじ1
作り方
- ①手羽先に★をまぶしサラダ油で焼く。
- ②①に蓮根、舞茸、唐辛子を加えて炒め、ひたひたの水と中華だしを加えて煮る。
- ③汁気がなくなったら◇の調味料を入れ煮からめる。
- ④ごま油を入れる。
- 「管理栄養士さんから一言」
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舞茸
舞茸に含まれるβグルカンは不溶性食物繊維の一種で整腸作用、免疫力アップなどの効果が期待できます。
エルゴステロールはがんの抑制効果や紫外線でビタミンDとなりカルシウムの調整や筋肉・神経の働きにも関与しています。
他にも酵素エンドペプチターゼ、MD-フラクション、MX-フラクション、キノコキトサン、ナイアシン、ビタミンB群などたくさんの有効成分があります。
「きのこご飯となめこの天ぷら」のレシピを紹介します。

今日は五山の送り火。
皆さん、様々な思いを胸に五山の送り火の炎をみて、お祈りされることと思います。私も家から少し歩くと、右大文字、妙・法、そして船形の四つの送り火をみることができ、みに行っています。妙や法は本当に近くでみることができ、炎の形まで観ることが出来ます。遠くから見る五山の送り火、近くでみる五山の送り火。私達見る側かにとって、違った思いが込み上げてきます。
台風の影響がどうなるか心配でしたが、今は天気も回復しています。五山の送り火を守られている方々は大変かと思いますが、無事終わることを願っています。それぞれの思いを胸に五山の送り火をみる方々のために。
さて、話は変わりますが、9月はキノコを使ったレシピを紹介していきたいと思います。そして9月のレシピの1回目は「きのこご飯となめこの天ぷら」のレシピを紹介しますね。
最近では1年を通してキノコを食べることが出来ます。でも秋になるとやっぱりキノコを食べたくなります。
肛門科的には便秘を治すのに食物繊維が必要ですが、生野菜よりキノコ類や海藻類の方が繊維を摂ることが出来ます。食物繊維をとるということを考えると、「生野菜のサラダ」よりは「海藻とキノコのサラダ」の方が食物繊維を摂ることが出来ます。
また、キノコを使った料理ってたくさんありますよね!でもどの料理も美味しいですし、いろんな料理に使うことが出来ます。
きょうのレシピの中に「なめこの天ぷら」があります。なめこというと私は直ぐに「なめこと豆腐のお味噌汁」が頭に浮かびます。お味噌汁の中で大好きな具材の一つです。また「なめこおろし」もいいですよね。キノコの天ぷらも美味しいですが、「なめこの天ぷら」は初めてです。私も作ってみたいと思います。
では「きのこご飯となめこの天ぷら」のレシピを紹介しますね。
「きのこご飯」
1人分 約200kcal、食物繊維 2.6g
材料(作りやすい分量)
米 2合
(今回は発芽玄米使用)
しいたけ 3枚
エリンギ 1本
しめじ 1/2パック
うす揚げ 1枚
*めんつゆ(2倍)大さじ1
*酒 大さじ1
塩 少々
ネギ 適宜
作り方
①エリンギは縦半分に切り、しいたけは軸を取ってうす揚げと魚焼きグリルで焼く。
②①を食べやすい大きさに切る。
③炊飯器に米・酒・めんつゆを入れてから2合の目盛まで水を入れる。②としめじを入れて炊く。
④盛り付ける時にネギをのせ、お好みで塩を振る。
「なめこの天ぷら」
- ①小麦粉:氷水を1:1で衣を作る。
- ②生の株取なめこはおがくずの部分だけ切り取り、①をからめる。
- ③160℃で揚げる。
- ④好みで塩かめんつゆを添える。
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「管理栄養士さんから一言」 -
今はいろいろなきのこが1年中手に入りますが、秋になるとやっぱり食べたくなります。今回の9月のレシピで、はなじみのあるきのこを選んでみました。
このほかにも鍋にしても、汁物、煮物、和え物、パスタやシチュー、アヒージョ、サラダなどの洋食、中華・・・
いろいろな料理があり困りましたが秋の食材とちょっと違う調理法でレシピを作りました。
五山の送り火

明日8月16日は五山の送り火。
父が亡くなった9年前の8月。母は父の死に何か思いがあったのか?自分自身何かスッキリしない思いがあったのか?「今年は五山の送り火の日に、大文字山に登る!そして元治さんを送ってくる!」と強い決意を。その頃は母76歳。一人で登るのは心配だったのでその頃高校生だった私の息子と一緒に登ることとなった。父の戒名を書いた護摩木を持って登った。年齢的にもしんどかったのではないかと思うが、息子と一緒に登り切り、火床で護摩木を焚いていただき降りてきた。母は、「やっと元治さんを送ることができた。」と話をしていた。
父が脳梗塞で倒れた後、母はずっと一人で父を介護してきた。父が突然家の帰り道で腹部の動脈瘤が破裂してなくなるまで、診療所にも一緒に来ていた。母は診療所で受付の仕事をしている間も常に父のことを気にしながらの仕事だった。でもいつも一緒に帰り、帰り道で二人で食事をして帰っていた母。突然の父の死に、自分の思いがスッと胸に落ちていかなかったのだと思う。
父の死は突然に訪れました。いつもの様に診療所での仕事が終わって、一緒に帰り。家の近くのお店で食事を。二人楽しく食事をした後、家に向かう。母は先に家に帰って鍵をあけ、電気をつけて、そろそろ父が帰ってくるだろうと待っていてもなかなか帰ってこない。おかしいなと思って外に出てみると、道端で倒れている父を見つける。通りすがりの方が救急車を呼んでくださっていたようで、救急車が来て母と一緒に父を病院に搬送。母から電話があったのは、父が病院に搬送された後、その病院からだった。
私が病院に着いたとき、母は茫然とたたずんでいて、「元治さん死んじゃったの。」と一言。今まで一緒にいて、楽しく食事をして、そして一緒に帰った。チョット先に家に帰ったそのわずかな瞬間に大切な夫を亡くした母。その時点では父の死が直ぐには受け止められなかったのだろう。父が亡くなったのは3月8日。葬式などバタバタと時が過ぎた後も、母は毎日診療所に来て受付をしていた。母は私に「元治さんがいなくなってから、生きているときはいつも元治さんのことを考え、気にしていたんだなあと思った。」と。
こういった母の父への思いを何とかしたいという母の思いが「大文字山に登る!そして元治さんを送ってくる!」という決意になったのだと思う。
今、母は認知症が進んでいる。明日の五山の送り火、炎で浮かび上がる大文字山を見て何を感じるのだろう。
「いぼ痔は押し込め。」は正しいの?

「肛門に痔が出たままになったので、戻して欲しい!」と受診される患者さんがいます。良く「いぼ痔は押し込め。」と言われています。患者さんもそうですが、医師の中にも出ている「痔」は押し込もうとしたり、無理やり押し込む人がいます。
「いぼ痔は押し込め。」は正しいの?
では本当に「いぼ痔は押し込め。」なのでしょうか?
違います。「いぼ痔は押し込め。」ではなく、「いぼ痔は元の位置に戻す。」が正解です。
渡邉医院を受診される患者さんの中には、「昨日まで何ともなかったのに、急にいぼ痔が出てきて、痛くて、押し込もうとしても入りません!」とか、「急にいぼ痔が出てきて、押し込んでもすぐに出てきてしまいます!」と言って来られる患者さんがいます。こういった症状の場合は、たいていが血栓性外痔核のことが多いです。
血栓性外痔核
血栓性外痔核は、肛門の外側に細かな静脈が網の目の様になっている部分が肛門1周ぐるりとあります。この静脈の流れは、冷えたり、忙しかったり疲れていたり、寝不足だったりとかストレスがかかるとどうしても悪くなります。またストレスがかかると血小板がくっつきやすくなって血栓(血豆)ができやすくなってしまいます。こういった条件がそろって、排便をする際にグッとお腹に力が入って頑張ったり、反対に下痢で何回も頑張ったり、また、重たいものを持つなど、お腹に力が入って頑張った時にたまたま運悪く血栓(血豆)が詰まってしまうことがあります。血栓が詰まって腫れてしまうと痛みが出てきます。このように、血栓性外痔核は昨日まで何ともなかったのに急に血栓が詰まって、腫れて痛くなります。この肛門の外側にできた血栓性外痔核を押し込もうとしても、戻すことはできません。無理やり押し込んでもすぐに出てきますし、そもそも腫れて痛いところを無理やり押し込もうとするととても痛いですし、かえって腫れが強くなってしまいます。
ですから、「いぼ痔は押し込め。」の「いぼ痔」は血栓性外痔核のことではありません。
「いぼ痔は押し込め。」の「いぼ痔」は?
では、「いぼ痔は押し込め。」の「いぼ痔」とは何かというと、それは内痔核です。
内痔核は突然肛門の外に出てくることはありません。はじめは排便時に出血したり違和感がある第Ⅰ度から、次に排便時に外に出てくる(脱出)するも、自然に直ぐにもとに戻る内痔核。そしてさらに悪くなると排便時に内痔核が外に出てきてもどらなくなり、指で押し込む第Ⅲ度になります。一番具合の悪いのが第Ⅳ度の内痔核で常に脱出したままで、押し込むこともできなくなってしまいます。ただ、内痔核だけですと、第Ⅳ度の内痔核になって、脱出したままになっていても痛みはありません。この第Ⅲ度の内痔核が「いぼ痔は押し込め。」の「いぼ痔」です。
急に痛くなって脱出したままになる内痔核、嵌頓痔核
でも今までは第Ⅲ度の内痔核を持っていて、それにストレスがかかって、排便時に強く力んだり、下痢が何度も続いたり、重たいものを持った時に、内痔核自身に血栓が詰まったり、血栓性外痔核を併発すると、「今まで押し込めたのに、急に痛くなって押し込めなくなった!」ということになります。こういった状態の内痔核を嵌頓痔核と言います。
この場合は、内痔核に血栓が詰まって腫れて痛くて戻せないときは、痛みがありますが、肛門の中に戻すことが出来ます。内痔核が外に出たままの状態になるとさらに血流が悪くなり、痛みが強くなり、場合によっては壊死に至ることもあります。この場合は頑張って押し込んであげます。中に戻るだけでも随分痛みは軽減されます。
ただ、血栓外痔核も併発してしまった場合はどうしても押し込むことが出来ない場合があります。こういった場合は消炎鎮痛剤の座薬を使って腫れがとれるのを待ったり、脱出し押し込まなければならない第Ⅲ度の内痔核は、そもそも手術の適応があります。そこで、場合によっては嵌頓痔核の時に一気に痔核根治術をして根本的に治すこともあります。
このように「いぼ痔は押し込め。」ではなく、「いぼ痔は元の位置に戻す」が正しいです。ただ、どうしてこのような間違いが生まれてしまうかを考えると、やはり内痔核も外痔核もまったく異なる病気なのに「いぼ痔」とか「痔」と呼んでしまうところにあるのだと思います。正確に「内痔核が脱出した場合は押し込みましょう。でも出てくる内痔核はしっかり治療しましょう。」「血栓性外痔核は押し込むことが出来ないのでそのままにしておきましょう。そして痛みをとる治療していきましょう。」と患者さんに伝えることが大切だと思います。
夜中に襲う肛門の痛み

ここ毎日台風10号のことから始まりますが、本当に大きな台風が今日から明日にかけて近づき、上陸しようとしています。京都も診療所の中にいても、台風が段々近づいてくる気配を感じます。なにも被害が出ないことを祈りますが、できる備えはしっかりしておかなければと思います。
明日も患者さんのために診療所を開けますが、台風による周りの状況と自分の症状をみて、気をつけて受診してくださいね。
夜中に肛門の激痛が襲う
今日は肛門の痛みなついて少しお話したいと思います。
時々「夜中に急に肛門が痛くなって目が覚めてしまった。」という患者さんが受診されます。こういった患者さんの中には、「夜中急に肛門が痛くなって、その激痛で目が覚めました。次の日に痛みが強かったので、診察を受けに行ったのですが、肛門はどうもないと言われた。心配で受診しました。」と言ってこられる患者さんがいます。
患者さんの訴える症状は、この夜中に急に激痛が襲い、目が覚めたという症状だけで、いつもは排便時に痛みがあるわけでなく、また出血もありません。また排便時の内痔核の脱出があるわけでもありません。また常に痛みがあるのではなく、その夜中だけが激痛だったという症状です。
実際に診察しても裂肛(切れ痔)があるわけでもなく、血栓が詰まった血栓性外痔核があるわけでもありません。また肛門周囲膿瘍や痔瘻があるわけでもありません。ただ、軽度の内痔核を認めるときはあります。特に激痛が起きるような病変があるわけでもなく激痛が襲った。という状況です。ときどき、「特に肛門に病気は無いので神経のせいでしょう。」とか「精神的なことでしょう。」と言われることがあるようです。そう言われてしまうと、患者さんは自分の精神的なことが問題なのかなあと、自分を責めてしまうことになります。でもこの夜中に襲う激痛は精神的なことでない場合が多いです。
内肛門括約筋の過度な収縮が痛みを生む
肛門の痛みの原因の中に、内肛門括約筋などの肛門の筋肉が強く収縮することで強い痛みを感じることがあります。裂肛などは、肛門上皮に傷がついて痛みが出るのですが、その後内肛門括約筋がグッと締まって緊張状態にある間痛みが持続します。ですから裂肛の状態が悪く内肛門括約筋の緊張が強くなると、排便時も痛いのですが、排便後、内肛門括約筋が締まっている間痛みが持続します。また内痔核の手術をした後も、内肛門括約筋の緊張が強い人ほど術後の痛みが強い傾向にあります。また当院では局所麻酔で手術をするのですが、麻酔して手術が終わって完全に麻酔が切れるまで肛門が一端締まってくるので、これが原因での痛みもあります。
このように内肛門括約筋など、肛門の筋肉がグッと締まってくるときに肛門の痛みは強くなります。このことを示す良い例が、冬場の寒い時期に洗浄便座で洗浄するとき、温水で洗浄をすると大丈夫なのですが、温水ではなく水で洗うとすごく肛門が痛くなります。これは、冷たい水が肛門に当たることで内肛門括約筋などの肛門の筋肉が収縮して、さらに血流が悪くなることが原因となります。
このように何らかの原因で内肛門括約筋などの肛門の筋肉が過度に収縮する際に、肛門に何の病気が無くても痛みが出ることがあります。
痛みに対しては肛門の筋肉の緊張をとる
さて、話をもとにもどします。「夜中に突然激痛が襲い、目が覚めた。」「次の日に診察を受けても肛門は何ともないと言われた。」の原因ですが、肛門が過度に収縮した際に痛みを感じます。
一日、寝ているとき以外は肛門は心臓より下にあります。どうしても夕方から夜にかけて、肛門の静脈は誰しも鬱血していきます。こういった鬱血した血液を心臓に返そうと肛門の筋肉は収縮します。肛門の筋肉は、いつもじっとしているわけではありません。時々収縮したり弛緩したり、肛門の筋肉は動いています。こういった肛門の筋肉の収縮が、ストレスなどが加わった時などに、過度に収縮してしまい、これが激痛になることがあります。ですからこの激痛が襲うのは、たいていが寝ているとき、夜中です。こういった痛みが襲った時はあわてずにリラックスして、場合によってはどんな軟膏でもいいと思いますが、軟膏などを塗って肛門の緊張をとってあげたり、温めてあげることもいいと思います。よる夜中お風呂には入れませんので、トイレで温水洗浄便座の温水で柔らかく温めてあげるのもいいかなあと思います。
急に肛門に激痛が襲い、目が覚める。肛門に何か重大なことが起きたのではと心配されることがあると思いますが、まずはあわてず「肛門の筋肉がグッと収縮したんだな。」と思ってまずは軟膏を塗ってみたり、温めてあげて様子をみてもらえばいいと思います。同じような症状が続くようでしたら、出血などの症状がなくても内痔核があり、これが原因の一つになることもあります。そんな時は肛門科を受診していだたくといいと思います。
一人の患者さんの悩みは、皆の悩み。

台風10号が近づいてきています。京都では15日の木曜日を注意しなければならないようです。台風による被害が出ないように祈るばかりです。
今日は少し具体的な例を挙げて肛門の病気についてお話したいと思います。
一人の患者さんの悩みは、皆の悩み
患者さんはいろんなことで悩まれ、辛い思いをしています。でも皆さん同じような悩みを抱えてられます。一人の患者さんの悩みは、多くの方の悩みに繋がっていきます。
今回はどんなことに悩まれているかですが、患者さんの訴えは、症状は大きくは次の三つです。
患者さんの訴え、症状
- 1)肛門にシワのようなものがあって、排便後一生懸命拭いても、洗浄便座で洗浄してもどうしても汚れてしまう。
- 2)夕方になると肛門が広がったような感じがする。
- 3)以前にジオンによる治療をしたことがある。
大きくこの三つのことを言われていました。
患者さんは、以前にジオンによる治療を受けたが、肛門にシワのようなものが残っていて、排便後拭いても、洗浄便座で一生懸命に洗浄しても汚れてしまう。また夕方になると肛門が開いたような感じがして違和感があるという症状です。
皮垂(skin tag)が汚れの原因?
まず肛門にあるシワですが、皮垂(skin tag)というものです。内痔核が腫れると肛門の外側が腫れ、内痔核が治まると外側の腫れも治まる。このようなことを繰り返すことで内痔核が出来る外側に皮垂ができることがあります。また排便時に内痔核が脱出して押し込んでいる間に、肛門の外側の静脈が腫れたり、場合によってはそこに血栓が詰まったりして皮垂が出来る場合もあります。皮垂は皮膚のシワですので、悪い病気ではありません。皮垂が痛くなったり、出血することはありません。でも実際皮垂が大きくなってくると排便後も拭きにくかったり、気になることがあります。また、皮垂があることで排便後にトイレットペーパーで激しくゴシゴシ拭くことで肛門に傷が付いたり、皮膚炎になったりすることもあります。とても気になるものがいつも肛門にある。このこともあまりいいことではないと思います。こういった場合は皮垂を切除する場合があります。
皮垂の切除の場合は入院での手術ではなく、外来での手術になります。約5分程度で手術は終わりますが、術後1時間程度病室で休んでもらって、麻酔が完全に醒め出血がないことを確認してから帰宅してもらっています。
ただ皮垂があるから洗浄後も汚れてしまうわけではありません。どうしても皮垂があると、きれいにしたいという思いが強くなってしまいます。そうすると、洗浄便座の洗浄が強くなったり、洗浄時間が長くなったりしてしまいます。
以前もお話したことがありますが、あまり強い水圧で肛門を洗浄すると、温水が直腸の中に入っていってしまいます。直腸に入った温水はどうなるかというと、後から出てきてこのことが原因で洗浄しても汚れたり、場合によっては皮膚炎になったりしてしまいます。きれいにしたいという強い思いが反って汚れてしまう原因になってしまいます。洗浄は軽く洗って軽く拭く程度にしておくことが必要です。
ジオンによるALTA療法は皮垂は治さない。
内痔核に対してジオンでの治療を受けたとのことでした。ただジオンによる四段階注射法による痔核硬化療法(ALTA療法)は、脱出してくる内痔核の治療法です。内痔核は良くなったとしても、内痔核のためにできてしまった皮垂まで治すことはできません。
では、皮垂を含めて内痔核を治す場合はどうしたらいいかです。
まず一つ目の方法は、皮垂も含めてしっかり痔核根治術を行って皮垂と内痔核を切除する方法です。
もう一つの方法は、内痔核に対してはALTA療法を行い、同時に皮垂は切除するという方法です。
やはり、皮垂を伴った内痔核を治療する際は、その皮垂をどうしたいかをしっかり患者さんに聞く必要があります。
例えば、「皮垂は気にならないので、脱出してくる内痔核だけを治したい。」この場合はALTA療法のみを行うと傷もできませんので術後も痛みなく楽に治していくことが出来ます。
「皮垂も気になるが内痔核まで手術するのは怖い。できれば内痔核は手術したくない。」といった場合は、内痔核に対してはALTA療法を行い、皮垂は切除する。「皮垂も含めて、スッキリ手術して治したい。」この場合は、痔核根治術を行う。こういったように皮垂をどうするかと言ったことを患者さんとよく相談して治療方法を決めていくことが大切だと思います。
夕方になると肛門の具合が悪くなる。
最後に夕方になると肛門が開いたような違和感があるという症状ですが、診察してみると、やはり内痔核の腫脹がありました。脱出はしてきませんが、どうしても内痔核があると、肛門が広がったような違和感があるようです。また午前中はいいのですが、どうしても肛門は心臓より下にあります。夕方から夜にかけて、どうしても鬱血してきて午前中よりは夕方夜の方が内痔核の腫脹は強くなっていきます。軟膏や座薬でどうしても症状がとれない場合は、パオスクレー(5%フェノール・アーモンドオイル)による痔核硬化療法を行うと症状は良くなります。痔核硬化療法を行うことで、肛門がキュッと締まったような感じになります。
患者さんの悩みをしっかり聴くこと。
ジオンでの治療をしたのに今ある症状はどうして起きるんだろう?皮垂があるから排便後拭いても洗浄しても汚れるんだろうか?など、患者さんの悩みはしっかり聴き、診断することでその原因やそれに対しての治療法が決まってきます。やはり患者さんの訴えをしっかり聴いて、診察に当たることがとても大切だと思います。
暑い夏!熱中症だけでなく便秘にならないようにしっかり水分を。

お盆休みどうお過ごしですか?台風10号の進路が気になるところですが。
今日も入院の患者さんや手術をしたばかりの患者さんを診察しに診療所に行ってきました。帰ってきて天気もいいので、洗濯なんかをしてみました。外は暑いですが、洗濯ものはあっという間に乾くかなあと思います。
さて、今日診療所に行くと電話がかかってきました。その内容は、便が詰まってしまって出そうで出なくて苦しいというものでした。主治医の先生からは下剤をもらっているとのことでした。
便が出ないととても辛くしんどいので、診療所に来てもらうことにしました。硬くなってしまった便を崩して、それからグリセリン浣腸をしてスッキリしてもらいました。
話を聞いてみると、便が出なかったら緩下剤を飲んで出して、飲んだり飲まなかったりしているとのことでした。慢性の便秘の場合は飲んだり飲まなかったりするのではなく、具合よく出る緩下剤の量をみつけて、それを続けていくことで便秘は良くなっていくんですよとお話して、具合よく出るようだったらそれを続けてもらうようにお話ししました。そして、主治医の先生にも、「便が出なくて浣腸をして便を出してもらったことを、しっかり伝えておいて下さいね。先生に伝えないと先生は、毎日具合よく便が出ているんだと思ってしまいますからね。」とお話して帰宅してもらいました。
どうしても暑くなってきて、体から出る水分量は増えていきます。それが十分に補えないと、どうしても便が硬くなってしまう傾向があります。熱中症対策だけでなく、具合よく便が出るように、便が硬くなって出なくなってしまわないように、十分に水分補給をしてくださいね。でも反対に暑くなってしっかり水分が摂れることで、夏に向けて便の調子が良くなっていく方もいます。やはり十分な水分を摂る必要があります。
ではどの程度の水分が必要かです。人間は便や尿、汗などで1日に約2L 程度の水分が体の外に出ていってしまいます。そうすると、最低でも2L の水分を補給する必要があります。でも水分ですので2L飲まなければならないわけではありません。食事の中にも水分は含まれています。美味しくご飯が食べれていると1日3食しっかり食事を摂ることで、約1~1.5Lの水分を摂ることが出来ます。でも2Lにはまだ足りません。食事以外に役1L の水分が必要になります。でもこれも果物を食べたり、アイスクリームやシャーベット、かき氷を食べても水分は取れます。何らかの方法で食事以外に1L 程度水分を摂ることが必要です。
でも暑さにやられて食欲が落ちてしまうこともあります。食事が十分に摂れないと食事でとれる水分の1~1.5Lが摂れなくなってしまいます。そんな時は、寒天でできたものや、ところてんなど水分と繊維も摂れて便の調子がよくなると思います。
少し話は変わりますが、よく「私は生野菜のサラダを摂っているから十分に繊維質は摂れている。」という人がいますが、これは少し間違いがあります。生野菜のサラダを摂ることは大切だと思います。でも便の調子を良くするために繊維をとるという目的では生野菜のサラダでは十分に繊維は摂ることができません。生野菜のサラダ、かさはありますが繊維の量としてはあまり摂れません。生野菜というよりうはキノコ類や海藻類の方が繊維の量としては多く摂れます。ですから、便のことを考えて繊維をしっかり摂ろうと思うのであれば、生野菜のサラダよりは、海藻とキノコのサラダの方が繊維の量としてはしっかり摂れます。そこにお豆腐も入れて、海藻とキノコと豆腐のサラダなんかが便秘にはいいのではないかと思います。
以前「快便の秘訣」という記事を紹介しています。参考にしてみて下さいね。
毎月「体に優しいレシピ」を更新していますが、9月はこのきのこを使ったレシピを紹介する予定です。
内痔核の術後の痛みをどう和らげるか。

最近、内痔核に対して痔核根治術を行わなければならない患者さんが増えてきているような気がします。内痔核はその程度によって治療が決まります。内痔核の程度は第Ⅰ度から第Ⅳ度まで四段階に分かれます。そして第Ⅲ度以上の内痔核(排便時に内痔核が外に出てきて押し込まないと戻らない)になると、スッキリ治すには手術など外科的治療が必要になります。以前は第Ⅲ度以上の内痔核は高位結紮切除術といって痔核根治術で治していました。そこにジオンという痔核硬化剤が販売されて、今まで手術が必要だった内痔核もそのジオンという痔核硬化剤を使って四段階注射法という方法での痔核硬化療法(ALTA療法といいます)でも治療ができるようになってきました。今では多くの施設で行われてきています。そのALTA療法の適応でない患者さんの割合が少し増えてきたような気がします。
さて痔核根治術を行うにあたって、どうしても術後の痛みをどうするかが大きな課題となってきます。
術後の痛みを軽減させるには手術の手技も大切です。十分に内痔核を剥離して結紮して切除したり、術後外痔核部分が腫れて痛みが出ることがあるので、外痔核部分の処置をどうするか。また肛門の緊張が強いと術後の痛みが強いので、術前に十分なストレッチングをしたり、場合によっては手術をする際に肛門の緊張をとる処置を加えたりするなどの工夫も必要です。
でもどうしても手術ですので肛門に傷がつきます。そして、必ず排便の時にはこの傷を擦って便が出てきます。普通、怪我をした時はなるべく擦らないようにいじらないようにそっと治していきます。でも肛門の手術の場合は、どうしても使いながら治していかなければなりません。大なり小なり痛みは避けることができません。
ただ痛みにはこれから話すような三つの要因がありますが、ただ排便時の痛みが取れるまでの期間には痛みが強くても痛みが軽くても差はありません。痛みが軽いからと言って早くその痛みがとれたり、痛みが強いからと言ってなかなか痛みが取れないではありません。術後7~10日が過ぎると、排便時の痛みが強い人も軽い人も同じように痛みがスッと楽になります。
この理由は、内痔核の大きさに関わらず、痔核根治術を行うとみな同じような傷になるからです。内痔核のできる部分はみな同じですし、内痔核のできる部分は痛みが無い部分です。内痔核を剥離した部分は糸で閉鎖するので、内痔核が大きくても小さくても同じです。また肛門の外側にドレナージという傷をつくるのですが、この傷も内痔核が大きいから大きくなる、小さいから小さくてすむではありません。肛門の中の傷を具合よく治すためにドレナージをつくるので、みな同じ大きさの傷となります。ですから、内痔核に対して痔核根治術を行う場合は、内痔核の大きさに関わらず同じような傷になります。ですから内痔核の大きさに関わらずみな同じように治っていきます。
ただ、術後7~10日までの痛みにはどうしても差が出てしまいます。その要因は次の三つだと考えています。
- 1)手術をする内痔核の個数
やはり術後排便時の痛みには、手術をする内痔核の個数に関係します。手術の箇所が1箇所、2箇所、3箇所の人を比較してみると、1箇所の場合は2箇所以上の人と比べると、比較的痛みは軽度です。2箇所と3箇所ではあまり痛みに差はありません。ですから手術の個数が1箇所であるか、2箇所以上かで痛みに差がでます。
2)術後の腫れ
術後の痛みのでる原因に術後の腫れがあります。どうしても術後に腫れがでるとその痛みがあります。この腫れも内痔核の手術の個数に関連します。切除する内痔核の数が多いほど腫れる可能性が高くなります。ただ腫れる原因には手術を行う際に十分に内痔核を剥離したり、腫れが出る可能性がある外痔核部分の処置をしっかり行うことで腫れる可能性を低くすることが出来ます。また腫れた場合は入浴なども痛みの軽減に有効です。
- 3)排便の状態
やはり、便が出るところに傷ができるので、排便の状態も術後排便時の痛みに関係します。便が硬いとどうしても排便時の痛みが強いです。また反対に下痢もかなりの圧がかかって便がでてくるので痛みが強いです。柔らかくて形のある便が理想です。でもどうしても手術をすると、「排便時にいたいんだろうな。」とか「排便時にしゅっけつするかな。」と思うとどうしても排便するのが怖くなり、排便の状態が悪くなってしまいます。術後の排便の調整はとても大切だと思います。
このような術後排便時の痛みには三つの要因があると思います。ただ痛みの大小にかかわらず7~10日が過ぎると今ある痛みがスッと取れてきます。この間の痛みをしっかりとるように術後の痛みの管理をしていく必要があります。痛いときには我慢せずに消炎鎮痛剤を飲んだり、やはり入浴が痛みの軽減に有効です。のんびり入浴してお尻を温めてあげるのの有効です。
最近はなかなか仕事のことなど社会的な要因でゆっくりと入院して治療をすることが難しくなってきています。できればいろんなストレスから離れてゆっくり治していける環境になれば術後の痛みももっと楽になるんだろうなあと思います。