「炊飯器でさつまいもプリン」のレシピを紹介します。
今日は10月のテーマ「いも・くり・なんきん」の「いも」のレシピを紹介します。
「炊飯器でさつまいもプリン」というレシピの題名をみて、「炊飯器でプリンって作れるんだ!」という驚きでした。炊飯器は、ご飯を炊くだけのものだったと思っていました。でも最近いろんな料理に炊飯器を使うんだなあと思います。
さて、私がまだまだ幼かったころ、自宅でプリンを母と一緒に作ったことがあります。プリンの型になったアルミニュウム?の型や四角いお弁当箱、またボールで大きなプリンを作ったり。その時はいろんな容器にプリンの元を入れて、蒸し器で蒸して作った記憶があります。自分たちが作ったプリン、嬉しく楽しく食べた思い出がよみがえってきます。そういえば最近プリン、家で作らなくなったなあと思います。
プリンを作るのって面倒で大変だと思っていましたが、今日は炊飯器でつくるプリン。なんか私にも作れそうな気がします。是非、皆さんも作ってみて下さいね!
では、「炊飯器でさつまいもプリン」のレシピを紹介しますね。
「炊飯器でさつまいもプリン」
1人分 約120kcal、たんぱく質 3g、食物繊維 2g
材料(作りやすい量)
さつまいも 300g
豆乳 200g
砂糖 大さじ3~5
卵 2個
バター 適宜
*作り方
①さつまいもは1㎝にスライスにし、電子レンジでチンしてやわらかくする。
②①の皮を取り、1㎝角に、身はなめらかにつぶす。
③残りの材料をよく混ぜて②も混ぜる。
④炊飯器の内釜にバターをぬり、③をいれ、普通の炊飯モードで炊く。
⑤真ん中まで火が通るまで炊飯する。(写真は2回炊飯しました)
*炊飯器の種類によっても差があります。
*小さい器で電子レンジや蒸し器でも作れます。温かくても冷たくても◎
今回はもう一つレシピを紹介しますね。
「さつまいもとりんごのヨーグルト」
①電子レンジでやわらかくしたさつまいもと、電子レンジでやわらかくした
りんごをギリシャヨーグルトにのせる。
*りんごは生でも◎。甘み・水分はお好みで。
「かぼちゃと牛肉の炒め物」のレシピを紹介します。
台風15号で被災された皆さんにはお見舞い申し上げます。千葉ではまだ停電が続いていて、日常の生活に困難が出てきていると思います。早い復旧をお祈り申し上げます。
京都では、今日はこれまでと違って涼しくて過ごしやす1日でしたね。一気に秋が来たような感じです。でもこれも明日からはまた暑くなるとのことです。でももう少しの頑張りですね。日も短くなり、今までだったら午後6時ではまだ明るかったのに、今日は真っ暗、季節が進みました。
秋になると美味しい食材が豊富に出てきます。食欲の秋ですね。
さて、10月のレシピのテーマは「いも・くり・なんきん」です。管理栄養士さんからこんなメールが来ました。
「10月は「いも・くり・なんきん」としました。江戸時代の女性の好きな食べ物として「芝居蒟蒻芋南瓜」があったそうです。井原西鶴の作品にも「とかく女の好むもの 芝居浄瑠璃芋たこなんきん」と出てくるそうです。秋になるとおいしいものがたくさん出てきて困ってしましますが、昔からすりこまれてると思うと納得のような気がします。普段は主菜になりにくい食材ですが、今回はあえて「おかず」にしてみました。」
と言うことです。
まず、10月のレシピの第一弾は「かぼちゃと牛肉の炒め物」です。
ではレシピを紹介しますね。
「かぼちゃと牛肉の炒め物」
1人分 約120kcal、たんぱく質 12g、食物繊維 2g
材料(2人分)
かぼちゃ 100g
牛肉 100g
塩こしょう
作り方
- ①かぼちゃは5mm厚さのスライスにし、電子レンジでチンする。
*かぼちゃが硬いときは、先に全体をラップで包み電子レンジでやわらかくしてから切ると切りやすいです。
②牛肉を炒め①を入れて塩こしょうで味付けする。
管理栄養士さんから一言
かぼちゃ
甘い煮物のイメージが強いかぼちゃですが、塩味の主菜としても活躍します。
味付けも焼き肉のたれや味噌炒めなども合います。
かぼちゃには炭水化物を多く含み、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、
カリウム、カルシウム、食物繊維が含まれています。ビタミンACEは抗酸化作用が強く、これからの風邪や動脈硬化の予防も期待できます。
不安な時は迷わず受診を。
いつも考えさせられることがあります。以前にも「医師とちゃんとはなせていますか?」という記事を書きましたが、ちゃんと話せてなく治療を受けられている患者さんが少なからずいらっしゃるということです。
今日もそんな患者さんが受診されました。内容はこんな感じです。
約2か月前にジオンによる痔核硬化療法(ALTA療法)を受けられたのですが、排便時に出血がまだあったり、排便時に痛みを伴うことがあるという主訴で受診されました。
診察してみると、まだALTA療法を受けた部分には触診で硬結を認めていました。まだまだ治っていく過程の状態でした。患者さんにとってはALTA療法をしてもらって、もう2か月たつのに出血したり、痛みを伴うことがあるので、「何か悪いものがあるのではないか?」、「また新しく何か肛門の病気になってしまったのか?」とやはりいろんなことを考えて不安になってしまったのだと思います。
ALTA療法に関しては、もう2か月ではなくて、まだ2か月と考えたほうがいいと思います。ALTA療法を行っている医師の中には、なんの症状が無くても、ALTA療法を行った部分がわからなくなるまで半年間毎月診察している医師もいます。
渡邉医院でもALTA療法を行ってまずは7~10日後に受診してもらい、その後は、痛みが出てくるとか、出血が多い。また気になる症状があるときは受診してもらいますがそうでなければ次は1か月後に受診してもらっています。そこで出血や内痔核の脱出などの症状がなければ一応治療は終了にしています。
でも、この時点でまだALTA療法を行った部分がわかる方がほとんどです。ですからその後、具合が良かったのに出血するようになったとか、痛みが出てきた、また、何か気になる症状が出たときには受診してもらうようにお話をしています。
さて今回の患者さんですが、診察をして、他の病気が無いことを確認して、もう一度内痔核についてどうような病気なのか、内痔核ができる原因は何か。また内痔核の病気の程度で治療法が決まって、ALTA療法を受けたということは第3度以上の内痔核(排便時に出血したり脱出して押し込む)だったということをお話しました。またALTA療法に使うジオンという痔核硬化剤はどういった薬剤なのか。またどのように痔核硬化療法をするのか。また痔核硬化療法を行った後、どのように内痔核が治っていくのかをお話しました。
そして、「ジオンでの治療ではもう2か月ではなく、まだ2か月ですよ。ジオンの注射をする先生の中には何の症状が無くても、ジオンの注射をした部分がわからなくなるまで半年間毎月診察する先生もいるんですよ。渡邉医院では1か月たってなにも症状がなければ終わりにしますが、その時にまだジオンの注射をした部分がわかる方がほとんどです。半年間経って診せて下さる患者さんがいますが、その時は注射をした部分はわからなくなっています。一応終了した後もなにか症状がある場合は受診してもらっています。」とお話して、「まだまだ治っていきます。まだ出血などの症状があるので、しばらく通院して経過を診ていきましょうね。」とお話すると、患者さんは安心して帰られました。
この患者さんが、診察する前の問診の時こんなことを話されました。「申し訳ありませんが、ここに来る前に他の病院でジオンで治療してもらっています。」と。ほかの病院で治療した後に私に診察してもらうことが悪いことの様に感じておられるのかなあと思いました。そんなことはありません。なにも申し訳ないことはありません。心配な症状があった時、自分が今どんな状態なのか不安な時は、遠慮なく受診して、診察してもらうことで、今の状態をしっかり知って。今後どのようにしたらいいかを知ることで、不安から解消できます。そんな時は迷わずに受診することをお勧めします。
下着が汚れる。肛門が緩んでしまったの?
最近、「肛門が緩んでしまった。」と言う訴えで受診される方が多いです。
「どうして肛門が緩んでしまったと思うのですか?」と聞くと、「いつの間にか便が出ていて、下着が汚れてしまう。」とか、「排便後洗浄して、ちゃんと拭いたと思っていても、下着が汚れてしまう。」といった訴えです。「いつの間にか出てしまうので、家から出ることが出来ない。」「出かけたときになったら心配なので出かけることが出来ない。」とおっしゃる患者さんもいます。
同じ症状で悩んでいる方は多いです。
いつの間にか便が出てしまっていて、下着を汚してしまったり、我慢しきれずに漏れてしまったり、とても嫌な症状なのに誰にも相談できない。家族の人にも相談できず一人で悩でいる患者さんがいます。外出することもできずに身体的だけでなく、精神的にも大きな負担になります。最近、私の診療所にも悩んでこられる方が増えてきています。なかなか診察にも来にくい症状であることを考えると、今受診されている患者さんは氷山の一角で、もっと多くの方が悩まれているのだと思います。
原因は肛門が緩んでしまったことではありません。
こういった患者さんは、たいていの人は、「肛門の括約筋が緩んでしまった。」とか、「年だから肛門が緩んでしまった。」と心配され、もうどうしようもないのではないかと悩まれています。でも本当の原因は、括約筋が緩んでしまったり、年のせいで肛門が緩んでしまったわけではありません。
と言うのも、肛門にある内肛門括約筋はそもそも便が出ないように締まってくれる筋肉ではありません。なにも無い空っぽの直腸に便が来たら、便がしたいという便意を感じます。そうすると内肛門括約筋が締まったままになっていては便は出ません。頭が命令して、自分の意志とは関係なく内肛門括約筋を緩めてくれます。内肛門括約筋が緩むことで、腹圧をかけると直腸にある便を出すことが出来ます。そうして直腸の便がすべて出てしまうと、また内肛門括約筋は締まってくれます。
このように内肛門括約筋は便が出るように緩んでくれる筋肉です。ではなぜ知らないうちに便がでてきてしまうのでしょうか?
スッキリ便を出すことで解決できます。
便失禁の原因には、直腸の中に便が残ったままになっていてスッキリ出ず、腹圧がかかったときに知らないうちに便が漏れてきたり、硬い便が直腸に残ったままになってしまい、その硬い便の隙間をどろどろの便が通り漏れ出てくる場合などがあります。
また、最近洗浄便座で洗浄する方が多いと思いますが、あまり一生懸命に強く洗ってしまうと、洗浄時の水が直腸内に入ってしまい、その入った水が後から出てきて汚れてしまうことがあります。きれいにしようという思いが反対に汚れてしまう原因になってしまいます。
緩下剤等でスッキリ便を出すことが大事。
このようにスッキリ便が出ないで、直腸の中に便が残ってしまっていて、それがあとから出てきて下着が汚れる。こういった場合は、緩下剤などを使ってスッキリ便が出るようにして、直腸内に便が残らないようにすることで症状が改善されます。下剤を内服していても正しく内服できていない場合もあります。また柔らかい便がちょっとづつちょっとづつ出てしまうという時は、便の量を増やして1回の量を増やしてくれる薬もあります。このように内服薬で治療することができます。
また、大腸の動きが過敏になりすぎ下痢状の便が我慢できずに出てしまう場合があります。この場合は、大腸の動きを整えたり、便の性状を下痢ではなく、ある程度の硬さのある、そして形のある便にする薬で改善することができます。
肛門を締める運動も有効
肛門の筋肉を鍛える運動もあります。肛門をキュッと絞める。しばらく締めた後(5秒程度)に緩めるこれを1日に10回程度行うと2週間ぐらいたつと、我慢するときに使う外側にある括約筋、外肛門括約筋が鍛えられ、我慢することが出来るようになってきます。
一人で悩まず相談してください。
まずは直腸に便が残らないように内服薬などでスッキリ出るようにすることが大事ですが、いろんな治療法を組み合わせることで症状を改善することができます。一度思い切って診察を受けることをお勧めします。このような症状で悩んでいる患者さんは多いです。悩みを話すことでも気持ちが楽になると思います。
痛い!腫れた!出血した!直ぐに手術?
京都はとてもいい天気です。暑さはいったん涼しくなったのかなあと期待していたら、ここ最近暑さがぶり返してきています。
また強い台風が関東方面に接近してきています。被害が出なければと思います。
痛い!腫れる!出血する!は患者さんにとってはとても不安。
昨日、こんな患者さんが受診されました。「急に痛くなって、腫れてきました。また出血もしてます!」とこの患者さんは、痛みもあり、腫れていて、しかも出血もするようになったということで、手術を覚悟ですごく不安を抱えながら受診されました。
診察してみると血栓性外痔核でした。またその血栓、血豆が破けたための出血でした。
患者さんにとっては、痛い、腫れる、出血したでとても不安だったと思いますが、血栓性外痔核は破けて出血しても手術しなくても自然に治っていきます。
血栓性外痔核とは。
血栓性外痔核は、肛門の外側にある静脈叢に血栓が詰まって、腫れて痛みの出る病気です。どうしても、もともと血液の流れが悪いところで、しかも人間は寝ているとき以外は肛門は心臓より下にあります。どうしても重力があるので、流れがさらに悪くなります。
そういったところに、冷えたり、忙しかったり、寝不足だったりストレスがかかるとさらに血液の流れが悪くなります。そしてストレスがかかると血栓もできやすくなってしまいます。
と言うのは、ストレスがかかると血小板がくっ付きやすくなって血栓ができやすくなってしまいます。またまだまだ暑いので汗もかきます。十分に水分を補給しないとどうしても血液が濃くなってしまいます。血液が濃くなるとやはり血栓もできやすくなります。まだまだ暑いので水分をしっかり補給する必要があります。
そういったいろんな条件がそろってしまった上に便が出にくくて頑張ったり下痢だったりで強く力んだり、また重たいものを持ってお腹に力が入った時に、たまたま血栓が詰まってしまいます。そうしてできるのが血栓性外痔核です。ですからもともと持っていたものが悪化したり、以前に同じことがあっても、前のが悪くなったわけではありません。同じ条件がたまたまそろってしまったので、また血栓が詰まってしまったということです。
血栓性外痔核が痛いのは。
血栓性外痔核が痛い原因は血栓が詰まったことで「腫れる」からです。血栓が詰まっただけで腫れなければ痛みは強くありません。急に何かできて違和感がある程度で済みます。腫れが出ると痛みが出てきます。血栓の詰まり方にもいろいろあります。大きな血栓が詰まるパターンと小さな血栓が多数詰まるパターンです。どちらかと言えば、小さな血栓が多数詰まった方が腫れがでて痛みが強い印象があります。大きい血栓が詰まった場合はあまり腫れず違和感が強いことが多いと思います。
どっちが早く治る?
では治るのはどちらが早いかと言うと、小さな血栓が詰まって腫れた場合の方が一つ一つの血栓が早く溶けるので早く治ります。大きな血栓が詰まると、痛みはありませんが溶けて治るのには時間がかかる印象です。でもいずれも手術をしなくても基本は血栓が自然に溶けて吸収されて治っていきます。痛みの原因は血栓が詰まったための腫れが原因なので、消炎鎮痛剤の座薬を使うことで腫れがとれて痛みは軽減していきます。
血栓性外痔核の治療の目的。
血栓性外痔核の一番の治療目的は、今ある痛みをどうするかです。血栓は時間がかかっても自然に溶けていきます。痛みがあまりにも強い場合は血栓を摘出することで痛みはスッととれます。また大きな血栓が詰まった場合は、溶けるのに時間がかかります。違和感が強く早く治してしまいたいという時は血栓を取ることもあります。
今回のケースは。
さて、今回の患者さんのケースですが、血栓が詰まって急に痛くなってしまいました。しかも血栓が破けて出血もする。でもこの患者さんも座薬と軟膏、そして入浴で自然に治っていきます。痛みはキンキンに腫れあがるということで痛みが出ます。キンキンさがとれシワっとなることで痛みが軽減してきます。出血してびっくりはしますが、破けたことでキンキンさがとれて痛みは楽になります。また出血しますが、傷口から出血しているのではなく、詰まった血栓が出てきたり、溶けた分が出てきているだけなので心配はいりません。血がつくという少し嫌な症状はありますが、破けずに自然に溶けて吸収して治るよりも、破けたほうが溶けて吸収して治るよりも早く治ります。入浴も大丈夫です。普段通りの生活でOKです。
このことを患者さんにお伝えすると、患者さんはニコニコした笑顔になって、安心して帰られました。
見ただけではわからない肛門周囲膿瘍!
9月になって、少し涼しくなって過ごしやすくなったなあと思っていたら、昨日今日と暑さがぶり返してきましたね。また日曜日には台風が来るかもしれません。被害が出ないことを祈ります。
こんな気候も影響してかここ最近、肛門周囲膿瘍で受診される患者さんが多いです。肛門周囲膿瘍は急に肛門が痛くなって、腫れあがる病気です。膿がたまるので場合によっては38℃以上の熱が出ることもあります。特に表面に膿瘍が広がるのではなく、奥深い部分に広がっていく肛門周囲膿瘍では熱が出ることがあります。
診断が難しい肛門周囲膿瘍
肛門周囲膿瘍の診断は比較的容易だと思います。まずは、症状として急な激しい痛みが必ず出現します。また肛門の腫れを訴えられます。視診でも、肛門の腫脹を診ることが出来ますし、発赤を伴います。またその部分を触ると圧痛を認めます。
ただ、肛門周囲膿瘍の初期であったり、奥深い部分に膿瘍が広がっていくタイプの肛門周囲膿瘍だと、一見しても肛門周囲膿瘍だと診断することが出来ない場合も多くありません。
極初期の肛門周囲膿瘍
極初期の場合は、肛門指診で診察すると、肛門腺に一致して圧痛を認めます。っでも膿瘍を形成しているときよりも痛みは軽度です。膿瘍の形成がまだないと判断した場合は、消炎鎮痛剤と抗生剤の投与で経過を診ることがあります。
ただ、この経過を診るということは、放置するということではありません。抗生剤や消炎鎮痛剤で炎症を抑えきれない場合は、薬を内服していても、痛みが段々強くなり、膿瘍を形成して腫脹を認めるようになります。そういった場合は内服薬が残っていたとしても直ぐに受診してもらい、切開排膿術を行わなければなりません。
このことをしっかり患者さんにお話して、痛きが強くなるなど症状が悪化した場合は迷わずに直ぐに受診してもらうようにお話して納得していただく必要があります。
また、消炎鎮痛剤と抗生剤を内服している間は症状がとれていても、内服をやめるとまた痛みなどの症状をぶり返してくる場合は、これもやはり切開排膿をする必要があります。いつまでも抗生剤を内服し続ける訳にはいきません。
消炎鎮痛剤と抗生剤で症状がスッキリ取れた場合は治療は終了となります。やはり、症状が出た場合は早く受診することがいいと思います。
深部に広がる肛門周囲膿瘍
さてもう一つの表面的にははっきりと肛門周囲膿瘍と診断できない場合です。この場合は、症状としては激しい痛みを伴います。そして場合によっては高熱も伴うことがあります。しかし、視診でははっきりとした腫脹や発赤がなく、見ただけでは肛門周囲膿瘍と診断できない場合です。
この場合は、膿瘍が肛門の表面に向かってではなく、肛門の深い部分に膿瘍が広がっていく場合です。奥に膿瘍が広がっていく場合は、ほとんどが肛門の6時(後方)の方向が原因となる場合です。
というのも肛門の後方は直腸と仙骨前面に膿瘍が広がっていくことができるスペースがあるからです。こういった奥の方に膿瘍が広がっていくタイプの肛門周囲膿瘍を診断するには症状や痛みのある部位をしっかりきくことも大切ですが、一番は指診だと思います。
大きな病院、特に肛門疾患に力を入れている病院ではCTやMRIをを撮ったり、超音波検査などをして膿瘍を確認したり、膿瘍の広がりを画像診断で診断することがあります。ただそういった医療機器が無い場合はやはり指診が一番大切です。しかもしっかりと指診を行うことで、膿瘍がどの部分にあるか、どのように広がっていっているかを診断することができます。
肛門周囲膿瘍の原因は肛門腺が感染することから始まります。肛門腺は肛門縁から約2~3㎝奥にあります。十分に指診で診察できる部分にあります。指で感染を起こしている部分を触診すると必ず圧痛があります。そしてその周りを丁寧に診察していくと、圧痛を感じる部分に硬結を触れたり、少しブヨブヨしたような、膿が溜まっているのを指で感じることが出来ます。また炎症が強く起きていると、触ると硬い部分を感じることが出来ます。
そういったように肛門指診で十分に奥に広がる肛門周囲膿瘍を診断することが出来ます。診断できれば後はしっかり麻酔をして切開して排膿するだけです。奥の方に膿が広がっている場合は、たいていの場合は多量の膿が出てきます。患者さんはこの瞬間から痛みが軽減されます。
このように肛門周囲膿瘍は症状を聞くこと、そして発赤や腫脹がを視診で確認出来たり、深部の肛門周囲膿瘍でも丁寧に触診する肛門指診で診断することが可能です。
談話室のノートの力
渡邉医院は、外来の待合室の奥と、2階全部が入院施設になっています。19人の患者さんが入院できる19床の有床診療所です。3人部屋の洋室や個室。また畳の部屋もあります。
そんな渡邉医院の2階に入院の患者さんが使う談話室があります。入院患者さん同士が話をしたり、家族の方と話をしたり。また、テレビもあるので入院している間この談話室でくつろがれる方もいます。食事など、皆さんでこの談話室で摂られる方もいます。その談話室に患者さんの思いを自由に書いていただくノートが置いてあります。ノートの表紙に書かれている表題は「あじさい会」です。患者さんがつけた名前です。ペンションや喫茶店などにおいてある、お客さんが自由にいろんなことを書くノートのようなものです。
時々読ませてもらうのですが、いろんなことが書いてあります。手術の前の不安な気持ち、手術の時のこと。また術後の経過など、その時にまつわるいろんな思いが綴られています。
お尻の具合が悪かったけれども、なかなか病院に行けなかったこと。いろんな病院を受診したけどもやっと決心がついて手術を決めたこと。などなど、自分が経験した痔の歴史や治療に至るまでの悩みを書いている患者さんもいます。
また、「麻酔は痛かった!」とか、術後の痛みの具合や、治っていく過程を一日一日書いている方。また次に手術を受ける患者さんへのエールの言葉など様々です。
でも皆さんの書いている内容は、実際に経験されたことが書かれているので、とてもリアルですごくよくわかる内容で、説得力があります。入院して手術を受ける方が、このノートを見て「麻酔が痛いんですよね!」と聞かれると、「そうだね、麻酔は痛いけど、麻酔だからずっと痛い訳ではなく、途中から委託なくなりますよ。」と話したりしています。ネットの情報など、いろんな情報があふれている今の社会の中で、やっぱり経験した人たちの話や書いたものを読んで、正しい情報が前もって入るということはとてもいいことなんだと思います。
最近は1泊2日だったり、3泊4日と入院期間が短くなっています。以前は1週間以上入院したりしていました。その頃は入院期間も長かったので、患者さん同士がなかよくなり、夕方、皆で談話室に集まって、自己紹介をしたり、自分の痔の歴史を語ったり、入院期間を楽しく過ごされていました。やはり同じ病気で戦う「同志」といった感じだったんでしょうか。退院された後も、同じ時期に入院されていた患者さんが集まって親睦会なども開催されていました。時々その会に誘っていただいたこともありました。同じ病気で一緒に治していくというところで入院患者さん同士で連帯感が生まれるのかなあと思います。
やはり実際に経験したことを教えてもらう、伝えていくということはとっても説得力もありますし、安心感もあると思います。談話室にあるノートにはそういった患者さんへのエールの力を持っています。そういった患者さんの思いをアンケートに答えることでも知ることが出来ます。その思いをまとめて、それを次の患者さんに伝えていくことも私のしなければならない仕事だと思います。
痔瘻の再発を考える。
外はまだ暑いですが、なんとなく空気が変わってきたような印象をうけました。暑いけど前みたいに体にまとわりつくような暑さではなくなりました。季節は確実に進んでいます。少し秋を感じました。
痔瘻の再発について
前回、内痔核の再発についてお話しました。今回は痔瘻の再発についてお話したいと思います。
さて、今日来られた患者さんで、「40年前に痔瘻の手術をしたけど、今度は反対側が痔瘻になったかもしれない。」と言って受診された方いました。
診察してみると、以前に痔瘻の手術をされた傷跡がありました。そことは違う場所に炎症を起こしている部分がありました。一見痔瘻の様に見えましたが、違いました。毛嚢炎と言って毛嚢に細菌感染を起こしたものでした。症状としては炎症を起こして痛みがあるため、痔瘻や肛門周囲膿瘍に似ていますが全く違います。
肛門周囲膿瘍・痔瘻
肛門周囲膿瘍は、肛門と直腸との間にある肛門腺が細菌感染を起こして炎症を起こして膿瘍が広がっていく病気です。切開して排膿するのですが、感染を起こしたところと切開部位が違うため、原因となった肛門腺と切開した部分との間に硬い瘻管が出来ます。そして、原因となった部分で炎症が起きると、この瘻管の中を通って膿が出てきます。言ってみれば自分の体が自分を守るために作った瘻管です。ただ、膿が出たり治まったりするのが嫌な症状です。この症状が出たときに痔瘻となります。このように肛門周囲膿瘍を治療する場合、どうしても原因となった部分と切開部分が異なるため、瘻管が出来、膿が出るなどの症状が続く場合は、この瘻管を摘出する痔瘻根治術をしなければなりません。
毛嚢炎・粉瘤の炎症
これに対して毛嚢炎や場合によっては粉瘤が炎症を起こして化膿する場合があります。この場合は抗生剤と消炎鎮痛剤の投与で治ったり、場合によっては切開して排膿しなければならないこともあります。でも肛門周囲膿瘍と違って炎症を起こした部分と切開する部分が同じですので、瘻管はできずに治っていきます。
このように似たような症状ですが、まったく違います。でも患者さんはそれを区別することが難しいと思います。また炎症を起こしている部分を自分で見て確認することも難しいと思います。以前痔瘻になった経験がある人は、「また痔瘻か!」ととても心配されると思います。また今回が初めての症状でも、ネットなどで調べて、「私は痔瘻になってしまった!」と思って心配されてくる患者さんもいらっしゃいます。そんな時はまずは肛門科を受診して診察してもらうといいと思います。
患者さんにとって肛門周囲膿瘍、痔瘻はとても嫌な病気です。まずは肛門周囲膿瘍と言ってとて肛門の周囲に膿が広がって腫れあがりとても痛い症状が出ます。座っても横になっても痛く、身の置き場がありません。また熱が出ることもあります。そして、この症状を摂るには麻酔をして切開して膿を出さなければなりません。
さらにその後痛みが治まったとしても痔瘻になって、膿が出たり治まったするという嫌な症状が続いてしまいます。肛門周囲膿瘍になってすべての人が痔瘻になるわけではありません。70%の人はその後何の症状も出ません。でも痔瘻になったら、これをスッキリ治すにはもう一度痔瘻根治術をしなければなりません。肛門周囲膿瘍に対しての切開排膿術、そして痔瘻に対しての痔瘻根治術、この2回の手術をしなければなりません。やっぱり「また痔瘻になりたくない!」という気持ちはとても良く解ります。
痔瘻は何回もなるの?
今日の患者さんも、「痔瘻って何回もなる病気ですか?」と質問されました。その答えは、「痔瘻は何回も何回もなる病気ではありません。1か所痔瘻になって、そしてしっかり治ったのに、また別のところに痔瘻が出来るということは多くありません。クローン病などの基礎疾患がある場合は繰り返すことがありますが、そうでない場合はまずありません。また同じ部分に繰り返して痔瘻が出来ることもありません。炎症を起こした肛門腺、原因をしっかり取り除いて、しっかり治ってしまえば、原因がなくなったわけですから、そこにまたできることはありません。」です。
ただ同じ部分が同じように炎症を起こして繰り返すこともあります。このことを「痔瘻が再発した。」と言いますが、私はこれは再発ではないと考えています。
手術をして、いったん症状が取れたので、私と患者さんが治ったと思たが、本当はまだちゃんとしっかり治っていなくて、治っていないのでまた症状が出てしまったということだと考えています。この原因としては、炎症を起こした原因、原発口と原発巣がちゃんと摘出できていなかったり、しっかり取り除けていても治っていく過程で、どこか一部直りが悪く傷が治っていく過程で、瘻管を形成してしまった時などです。
私が手術をした患者さんの中にも、「いったん治ったのに、また腫れてきた。」と言って受診される患者さんもいらっしゃいます。診察してみると、根本の原因の部分は治っているが、その途中に瘻管を形成してしまった場合や、やはり十分に原因が取り除けていなかった患者さんもいらっしゃいます。そんなときは、また腫れてしまった原因や治りきらない理由をしっかりお話して、もう一度手術をさせてもらっています。
痔瘻は一回しっかり手術をして、スッキリ治ってしまえばまた痔瘻になることはありません。何かスッキリ治らず、また腫れてくるなどの症状がある場合はその原因があります。何か症状がある場合は、迷わず医師に「スッキリ治っていない。」と伝えて下さい。
内痔核の再発をどう考えるか?
今日は一日雨でした。時折激しい雨脚で、雨による被害が出ているところもあるのではと心配します。九州では被害が出ているようです。被災された方にはお見舞い申し上げます。京都では今は少し小雨になっていますがまだまだ降り続きそうです。
内痔核の再発を考える。
さて、今回は内痔核の治療、特に痔核根治術やジオンによる痔核硬化療法(ALTA療法)を行った後の再発に関して考えてみたいと思います。
内痔核に対して痔核根治術を受けたときなど、「もう二度と手術はしたくない。」と思うのは当然のことです。できるだけ手術はしないで治したい。手術をしたとしてもこの1回だけで済ませたい。誰もがそう思うはずです。私もそう思います。
そこで考えなければならないのが内痔核の再発をどう考えるかです。
内痔核。「おぎゃー!」と生まれたときから内痔核を持っている人はだれ一人いません。便秘や下痢などの排便の状態が悪いことで内痔核はできてきます。
お酒や刺激物がダメだと思っている方います。おそばを食べるときに「七味をかけたいけどお尻に悪いからやめておこう。」とか、お刺身を食べるときに「ワサビをつけたいけどお尻に悪いからやめておこう。」また、辛いものが好きだけでお尻のために我慢する。でも、これらは内痔核の原因にはならないと思います。内痔核が悪くなる一番の原因は、排便時に頑張っている時間が長いことだと考えています。それは、毎日便が出るでということではなく、排便時の頑張る時間が長いと内痔核は悪くなります。そして、これが一番の内痔核の原因だと思います。
どうしても排便の状態が悪くて頑張っている時間が長い。そしてこれを繰り返していくことによって、内痔核が段々悪くなっていきます。したがって、何もなかったところから、排便の状態が悪くて内痔核が出来てしまったことを考えると、手術をして内痔核を根本的に切除しても、また排便の状態が悪いと内痔核が出来てしまいます。さて、これを再発と呼ぶかです。
例えば癌に対して手術をした場合の再発は、どうしても取り除くことが出来なかった癌細胞がまた増殖してきたり、転移先で癌細胞が増殖してきたりする。その再発と内痔核の再発を同じように考えていいのかなあと思います。
治療後の排便状態の改善が重要。
内痔核をしっかり手術等で治療した後、原因となる排便状態をしっかり改善できれば、内痔核の再発はないと思います。ですから、内痔核に対しての治療は手術などをして治した後の治療がとても大切になってくると思います。
よく、内痔核に対して手術をした患者さんが、手術の後や治癒した後にこんな質問をされます。「また内痔核は再発しますか?」と。この手術をした患者さんがまた再発しますか?と聞かれるときの「再発」は、おそらく「また手術をしなければならない内痔核になりますか?」だと思います。
その質問に対して私の答えはこうです。「なにも無かったところから内痔核が出来てしまいました。手術をして内痔核がなくなったとしてもなかったところから出来たことを考えるとまたできる可能性はあります。でも、治ってなにも無くなったところから、いきなり手術をしなければならない内痔核にはなりません。もし内痔核が出来たとしても、第Ⅰ度、第Ⅱ度、第Ⅲ度、第Ⅳ度と順番だって悪くなっていきます。昨日まで何ともなかったのに、いきなり手術をしなければならない第Ⅲ度以上の内痔核にはなりません。
それに、何の症状もなく気が付いたら内痔核が手術をしなければならないほど悪くはなりません。出血や違和感、腫れ、痛み、違和感など必ず内痔核が悪くなる時には症状が出ます、そして内痔核が悪くなる時はその症状が段々強くなってきます。例えば出血した、そして出血の頻度が多くなる、そして出血の量が増えてくる。また腫れてきた、その腫れが段々強くなってきた。違和感がある、その違和感が段々強くなってくる。と言ったように、必ず内痔核が出来て悪くなる時は自分が感じる症状が出て、その症状が強くなってきます。なんの症状もなく、いきなり手術が必要な内痔核になりません。
また内痔核が悪くなるには、必ず原因があります。その一番の原因は便をするとき、頑張っている時間が長いことです。頑張っている時間が長いと内痔核の具合が悪くなっていきます。内痔核が良くなった後は、排便の状態を良くすることが最終的には大切になります。でもまた何か症状が出たときには早めに診せて下さいね。」とお話しています。
肛門の病気には必ず自分が感じる症状がある。
手術だけでなく、内痔核の治療をした後の排便状態の改善。これが一番重要です。そして自分が感じる症状、出血や腫れ等が無いときは内痔核は治ってしまっているということです。
治療は納得してから受けましょう。
診察の流れは、まず問診から始まります。いつからどのような症状があるかを聞きます。でもやはり今の状態を直接診ることが一番だと思います。そして診察をさせてもらって診断する。そして病状を説明して最後に今ある病気に対して一番良い治療法と思われる治療方法の説明をします。
治療に対しての不安や疑問
このままスッと治療に進むことが多いのですが、患者さんの中には治療方法に関してチョット迷われる方がいます。でもこのことはとても大切なことだと思います。
患者さんは自分の持っている病気に対して、そしてその治療方法に様々な不安を抱かれると思います。そしてこのことはとても大切なことだと思います。例えば、「今の状態はこのままにしていても治っていかないのだろうか?」、「本当に今説明してもらった治療方法が一番良い治療方法なのだろうか?」、「他に治療方法はないのだろうか?」と言った病状やその治療方法に対しての不安。また「先生の言っていることはよくわかるが、手術をするのがやはり怖い。直ぐに手術を選択できない。」、「治さなければならないのは分かっているが、やっぱり手術は怖い、したくない。」、「手術に耐えられるだろうか?」、「痛いのは嫌だ!」などの様に手術が必要なのは分かっている、理解できているでも踏み切れない。
また、「手術はしたいが仕事は今は休めない。」、「家族に介護しなければならない人がいるので、手術はしたいが今はできない。」、「手術後いつから仕事ができるのだろう。長く休めない。」等々社会的な理由だったり、または経済的な理由など、様々なことで、治療に踏み切れず悩まれることがあります。そういったように、どうしても提案された治療に何か不安があったり、自分として納得いかないときは、慌てず治療を受けない方がいいと思います。
不安や疑問を解決してから治療を受けましょう。
自分が抱く不安な点、納得がいかない点をしっかりと医師に伝え、それに対する答えを聞くことが一番大切です。納得がいかないまま、不安を抱いたままの治療は決していい方向には進まないと思います。幸いにも肛門の病気、内痔核や痔瘻、裂肛は悪性の病気ではありません。ほっておいて命にかかわってくるような病気ではありません。嫌な症状を取り除くことが目的の治療です。じっくり考える余裕がある病気です。
例えば患者さんの中には、第3度の内痔核(排便時に出血したり脱出して押し込む)をもっている患者さんでも手術をせずに軟膏などで保存的に治療をしている患者さんもいらっしゃいます。「排便時に脱出してくるけど、軟膏をつけていると出血はしなくなって、脱出しても軟膏をつけると直ぐに戻すことが出来る。まだ手術をしなくても大丈夫。」といった具合です。これも一つの選択だと思います。例えば内痔核があって、血栓などが詰まって痛くなった時はその痛みをとる方法はあります。また出血が多い時も手術をしなくてもその出血を抑えてあげる方法はあります。そうゆう患者さんが来られた時は、「痛みが出たり、出血が多いときはそれを抑える方法はあるから、そんな時は直ぐに受診してくださいね。内痔核を手術してしっかり治そうと思った時は言ってもらったら、段取りをとりましょうね。」とお話しています。
納得してから治療を
やはり肛門の病気だけではありませんが、しっかり今ある病気の病状がどうなのか、そしてどのような治療が必要なのか。そしてその治療は本当に今すぐ必要なものなのか。先に延ばしてもかまわないものなのか?など、自分の抱いている不安材料や疑問をしっかり医師に聞くこと。そして自分自身が納得して治そうと思った時にその治療法を受け入れることが大切だと思います。やっぱり自分の思いをしっかり医師にぶつけることが大事です。
そういった気持ちを医師は分かってくれるはずです。
そして医師はそういった不安、疑問にしっかりと答えていかなければならないと思います。