痔核根治術後は年齢等、個人差なく同じように治っていきます。

内痔核に対して痔核根治術を行った後は、年齢差や男女差など個人差なく、みんな同じように治っていきます。
これまで何回かにわたって内痔核に対しての痔核根治術に関してお話してきました。内痔核の手術にはデザインが大切なこと、そして、治りに影響を与えるのがドレナージであることなどをお話しました。内痔核に対して痔核根治術を行う時にこれらのことに注意して手術を行うと、皆さん個人差なく同じように治っていきます。
年齢に関しては、例えば全身麻酔で開腹手術が必要な場合などは、やはり年齢的な影響もあると思います。でも、渡邉医院では局所麻酔で痔核根治術を行います。しかも体にあまり大きな侵襲はかかりません。こんなことから、年齢的な差はありません。また内痔核の大きさでも差がありません。
そもそも内痔核ができる場所は痛みを感じないところにできます。内痔核が大きくても小さくても肛門にできる傷は同じです。渡邉医院では半閉鎖式といって、肛門の中の傷は縫ってしまいます。ですから内痔核が大きくても小さくても肛門の中にできる傷は一緒です。また傷の治りに影響を与えるドレナージの傷も、内痔核が大きいから大きな傷になる、小さいから小さな傷ドレナージですむというわけではありません。内痔核を切除するためにできる肛門の中の傷を具合よく予定通りに直すために肛門の外にわざわざ傷を作ってドレナージを作ります。ですから、内痔核の大きさに関係なくドレナージの大きさも決まってきます。ですから、たいていの場合はどんな内痔核の手術をしても傷の大きさ形は同じになります。
「たいていの」と言ったのは、時に、内痔核は肛門の3時、7時、11時(左、右後ろ、右前)の3か所にできますが、それぞれの内痔核が肛門の外側の外痔核部分が連続しているタイプの内痔核があります。こういった場合は少し手術に工夫がいります。でもそれでも同じように治っていきます。肛門の中の傷を治すためのドレナージは約15mmですので、前回お話した計算式に当てはめると、(15×1.19)+3.6日=21.45日で、約3週間で治っていきます。
ただ、排便時の痛みがスッと楽になる7~10日までの排便時の痛みには差があります。内痔核の手術が1か所で済む人、2か所の人、3か所の人を比較すると、やはり1か所の人の排便時の痛みは2か所、3か所の人と比べると楽です。2か所と3か所との人の間には痛みに差はありません。1か所であるか2か所以上かで排便時の痛みあ差が出ます。でも、7~10日までの排便時の痛みが取れる時期が過ぎるとみな同じように治っていきます。
「内痔核を長い間持っているから」とか、「内痔核が大きいから」とか、「年齢がいっているから」などで内痔核に対しての痔核根治術後、傷が治る期間には差があるのではないかと心配される患者さんもいますが、そんなことはありません。皆さん同じように治っていきます。同じように治っていかない場合は、術後の傷の具合で、どこか治りにくくしている要素があるはずです。そこをしっかり術後診ていき、何か治りを悪くする要素があれば、それを早く、しっかりリカバリーすることで、予定通りに治っていきます。ですから、術後の管理は大切になります。
内痔核の術後の経過が悪くなる要因とリカバリーは?

内痔核は第Ⅲ度(排便時に内痔核が脱出して押し込む程度)以上の内痔核は痔核根治術が必要となります。内痔核の性状によっては、ジオンという痔核硬化剤での四段階注射法での痔核硬化療法(ALTA療法とも言います。)や輪ゴム結紮法での治療が可能です。でもこれらは万能ではありません。どのような内痔核にも対応できる手術が痔核根治術です。
前回2回に分けて、痔核根治術ではデザインが重要で、とくにドレナージが痔核根治術の治りに重要なポイントになることをお話しました。
今回は、内痔核に対して痔核根治術をしても、いつまでも痛みが続いたり、出血が続き、予定通りに治っていかない場合が時にあります。この要因やリカバリーについてお話します。
内痔核に対して痔核根治術を行った場合、だいたい手術をおこなってから約3週間から4週間で治っていきます。術後の痛みに関しては、排便時の痛みも術後7日間から10日間でスッと楽になります。出血に関しては傷が完全にふさがるまである程度出血は続きますが、怪我と同じように、傷が治っていくとともに、だんだん出血の量は減ってきます。
このように痔核根治術を行った場合、術後7~10日で排便時の痛みがとれ、術後2週間で約80%治り、術後3~4週間で治っていきます。
前回、ドレナージが大事といいましたが、どうしても排便時に肛門の中の傷に便が付着します。排便後、肛門の中まできれいに洗ったり、拭くことができません。そこで、排便時に肛門の中の傷に便が付着しないように、付着した便が具合よく外に出るようにドレナージを作ります。このドレナージが適切な大きさであると、予定通りに治っていきます。
さて、この術後3~4週間という期間ですが、これはドレナージの傷の幅から出した期間です。傷の幅で治る日にちは決まってきます。傷の幅をXmmとした場合、治るのにかかる期間は、次のような式で算出します。
治るまでの期間=(Xmm×1.19)+3.6日です。だいたいドレナージの傷の幅は15mm程度ですので、(15×1.19)+3.6日=21.45日となり、約3週間となります。
さて、痔核根治術を行った後、具合よく治らない原因の多くが、このドレナージの傷が小さく、肛門内の傷が治るよりも先にドレナージの傷が治ってしまうことです。理想的な治り方は、肛門の中の傷が治った後も、ドレナージの傷が残っていて、肛門内の傷が治った後にドレナージの傷が治る。この順番で治ることが理想です。ドレナージの傷は肛門の外にあるので、直接便が通るところではありません。時間がたてば、必ず治っていきます。これに対して、肛門の中の傷は便が通るところなので、術後便が硬かったり、反対に下痢などが続いた時にはどうしても肛門の中の傷がこすれます。ですからしっかり肛門の中の傷が治ってからドレナージの傷が治るという傷の治り大切です。ドレナージの傷が先に治り、肛門の中の傷が残っていると、裂肛(切れ痔)のようになってしまいます。
肛門の中の傷が残っているので、排便時の痛みがあり、場合によっては排便後も痛みが続くなど、裂肛と同じような症状が出ます。また慢性の裂肛と同じように、傷の外側が硬く腫れ、皮垂が出来てきたりもします。一見ドレナージの傷がふさがっているので、傷が治った様に見えますが、肛門の中の傷が治っていないので、排便時の痛みや出血が続きます。
このような状態になった場合はどうするか。リカバリーの方法ですが、ドレナージの傷が先にふさがってしまい、肛門の中の傷が残っているため、しばらく、外用薬で保存的に治療して様子を診ることもありますが、もう一度、ドレナージをつくり治すことで、肛門の中に残った傷がスッと治っていきます。「もう一回手術か。」と思いますが、内痔核の手術をするわけではありまあせん。排便時に痛みがでる、肛門の中に新たに傷ができるわけではないので、ドレナージをつくり治すことで、痛みが強くなることはありません。ドレナージができることで、痛みも軽減していきます。このドレナージをつくる場合は入院の必要はありません。局所麻酔をしてだいたい5分程度で終わります。
また、どうしても排便時の痛みが続き、痛みが原因で内肛門括約筋の緊張が強くなってしまうこともあります。この場合は、裂肛の手術と同じように、内肛門括約筋の緊張をとる手術を加えることで、治りにくくなってしまった肛門の中の傷はスッと治っていきます。
手術を受けた後、必ず痛いとか出血するなどの症状が出ます。この患者さんの症状、訴えがとても大切だと思います。ドレナージの傷が治ると、一見痔核根治術後の傷は治った様に見えます。でも肛門の中の傷が残っていると、必ず排便時の痛みや排便後の痛み。また排便時の出血などの症状が出ます。やはり、患者さんの症状や訴えはとても大事です。症状がある場合は、しっかりそのことを伝えていくことが必要ですし、医師もその声をしっかりきき、その訴えの原因をみきわめ、治していくことが大切です。
次回は裂肛の手術に関してお話しようと思います。
内痔核の手術は必要最小限の傷と十分なドレナージが重要!

今回は内痔核の手術に関してお話します。
内痔核の手術は、「必要最小限の傷と十分なドレナージが重要!」です。
内痔核があるからと言って大きな傷で内痔核を切除すると、術後の肛門の機能が悪くなります。例えば、肛門上皮と言って肛門の外側から内側に約3㎝程度皮膚の部分があります。この肛門上皮を大きくとってしまうと、特に3ヶ所の内痔核で肛門上皮を大きくとると、術後肛門が狭くなってしまいます。やはり必要で最小限の傷で内痔核を切除する必要があります。このために麻酔をかけた後にどのように手術をするかのデザインをしっかり頭に描くことが大切です。
手術は肛門から少し離れた部分の皮膚から剥がしていきます。約2㎝ほど離れた部分から皮膚だけを剥がしていきます。肛門の中の肛門上皮も皮膚一枚剥がしていくと、内痔核の根部、根元まできれいに剥がしていくことが出来ます。決してジョキジョキ切っていくわけではありません。皮膚一枚を剥がしていくので、肛門の括約筋も傷つけることはありません。
皮膚をコッヘルという器械で挟んで、引っ張りながら手術をしていくときれいに内痔核が剥がれてきます。ところどころ突っ張る靭帯を剥がすと、スッと内痔核は剥がれてきます。内痔核の根部まで剥がれたら、内痔核に流れ込む動脈を糸で結紮して出血しないようにします。この内痔核の根部を結紮するときは、なるべく余分な組織がなく、粘膜と血管だけを縛るようにすると、術後の痛みが楽になります。多くの組織を残したまま、大きく結紮すると、術後の痛みが強かったり、術後の晩期出血の原因にもなります。
また、内痔核を剥離していく際に、肛門の外側につくるドレナージも傷の治りに重要なポイントになります。
どうしても肛門は便が通るところです。便が通っても具合よく治る傷にしていかなければなりません。この時に重要なのが肛門の外側につくるドレナージです。排便時に肛門内の傷に便が引っかかります。その便が傷に引っかかったままにならないように、具合よく便が出るようにしてくれるのがドレナージです。
肛門の外側の傷を小さくして、ドレナージが小さすぎると外側の傷が治っても、肛門の中の傷が治らなく、一見傷はふさがって治った様に見えますが、肛門の中の肛門上皮の部分の傷が治らず、痛みが長引き、場合によってはその傷が裂肛のようになり、痛みがだんだん強くなっていくこともあります。しっかりと十分なドレナージを作ることで、肛門の中の肛門上皮の部分の傷が先に治り、肛門上皮の部分の傷が先に治ることで、排便時の痛みが早くとれます。そして、あとから外側のドレナージの傷が治る。この順番で治ることがベストです。
肛門内の肛門上皮の傷の治りは、このドレナージの良しあしに影響します。極端なことを言うと、ドレナージは小さいよりも大きいほうが具合よく治ります。ドレナージは便が通るところには傷はありません。どんなことがあっても治ります。でも肛門内の肛門上皮の傷はドレナージが適切でなければ治っていきません。
こういったことからも、前回お話したように、内痔核の手術にはデザインが重要です。
内痔核の手術はデザインが大切!

肛門の病気で一番多いのが内痔核です。俗に「いぼ痔」とか「痔」といいます。
今回はこの内痔核に対しての痔核根治術について、「内痔核の手術はデザインが大切!」というお話しをしたいと思います。
肛門科医にとって、最も基本的で、そしてもっとも大事な手術が内痔核に対しての痔核根治術です。すべての肛門の手術の基本がこの痔核根治術にあると思います。
排便時に内痔核が脱出して、押し込まなければ戻らない程度の内痔核を第Ⅲ度の内痔核と言います。脱出したままで戻そうと思っても戻らない程度の内痔核を第Ⅳ度の内痔核と言います。第Ⅲ度以上の内痔核になりますと、外科的な治療が必要となります。その際に、輪ゴム結紮法であったり、もう14年過ぎましたが、ジオンという痔核硬化剤での四段階注射法で治すことができる内痔核もあります。でもいずれもどんな内痔核でも治すことのできる、万能な治療法ではありません。極限られた内痔核に対して有効な治療法です。適応を間違えてこれらの治療を行うと、治らないばかりでなく、症状を悪化させたりする可能性もあります。またこれらの治療を行った後、症状が取れなかったり、悪化したたりした場合には、痔核根治術などを行い、リカバリーしなければなりません。
こういったことからも、肛門科医がどうしてもマスターしなければならない最低条件がこの痔核根治術を適切にできるということです。
さて、痔核根治術を行う時に最も大切なのが、どのように内痔核を切除していくかのデザインを決めることです。肛門は排便をするといったとても大切な機能があります。出てくる内痔核、出ている内痔核をただただ切除するだけではだめです。具合よく排便ができる、スムーズに便が出るようにするといった、肛門の機能をしっかり守って、場合にによっては、内痔核の手術をすることで、排便がスムーズに出るように、機能面の回復を図らなければなりません。こういったことからも手術に入る前の手術のデザインが重要になります。
内痔核のできる場所は、右前、右後ろ、左の3か所です。そして内痔核は、患者さん一人一人全く違った状態です。1か所であったり2か所であったり、また、3か所とも手術が必要だったりします。またその内痔核の脱出の仕方、大きさも患者さん一人一人違います。その患者さんにとって一番良いデザインにしていかなければなりません。
次回は痔核根治術の具体的な方法をお話したいと思います。
「CYARINKO」シリーズ

以前「CYARINKO ―赤と白のコラボ」という題で、私が大学時代に描いた自転車の油絵の三部作を紹介しました。
大学病院に勤め始めて三年目。先輩からの後押しもあって、1週間、個展を開くことを決心しました。
個展を開く場所は、当時日大駿河台病院に勤務していたので、大学病院の近くの画廊に決めました。お茶の水の駅から大学病院に向かう、ちょうど中間点あたりにその画廊はありました。今年の7月にお茶の水駅の近くで学会があり、発表がてら個展を開いた画廊があるかなと思い訪ねてみましたが、今はもうありませんでした。時代の流れに少し寂しい思いをしました。
さて、個展を開くために何作か新に絵を描きました。個展を開こうと決めたときは、まだ前回紹介した三部作と、子猫の絵が二作しかなく、新たに描くほうが多かったです。
日大の第三外科に勤務して3年目。その頃は、麻酔科にローテーションしていた時で、比較的時間があり、絵を描くことができました。でも、仕事が終わってからの制作活動。夜、夜中に描くことが多く、蛍光灯の下での作業。朝起きて自然の太陽の光の下で描いている絵を見ると、「あれ?全然イメージが違う!」と感じることもあって、描き直したりしました。油絵ですので、上から色を重ねていくことが出来ます。かえってそのことが、絵に深みを出せたのかなと思ったりします。
個展のテーマは「CYARINKO&NEKO」ということで、自転車の絵と子猫の絵に題材を決めて描いていきました。自転車の絵は4号から10号と様々な大きさのキャンバスに描いていきました。でも、自転車だけだと気分が進まないこともあり、同時に子猫の絵も描いていきました。子猫の絵はすべて0号です。三作品ほど同時進行で描いていきました。どうしても油絵ですので乾くまで時間がかかり、一作品づつ描き上げるのでは時間がかかってしまうので、三つの作品を順繰りに描いていき、三作品同時完成といった具合に、個展に向けて「大量生産」モードで描いていきました。今から思うと、よく描けたなと感心します。
今回は前回紹介した自転車三部作以外の自転車の作品を紹介します。
まずは、自転車のパーツを描いた二作品です。自転車のサドルと、サドルと後輪を描いた作品です。今から思うと、もっと細かく、ハンドル、サドル、フレーム、そして車輪などいくつかのパーツをそれぞれ描いて、描いた絵をそれぞれ組み合わせて、一つの自転車にするといったのもよかったかなと思います。
次は夏をイメージした海と空を背景での自転車。自転車もうまく描けたかなと思いますが、それ以上に自転車の影がいい感じかなと思います。できれば空にカモメでも飛ばしたら動きがあってよかったかなと思います。
最後は川べりに止めてある自転車です。自転車も気に入っていますが、川の水面が水面っぽく描けたかなと思います。
次回は、子猫の作品を紹介しますね。
実りの秋、食欲の秋。9月の献立を紹介します。

実りの秋、食欲の秋ということで、9月のレシピをもとに、9月の献立を紹介しますね。
カレイの煮つけ、信田巻、里芋コロッケ、そしてもう一つ甘栗の栗ご飯の献立です。
実家の近くの家に、大きな栗の木があります。もうだいぶ栗が実っています。毎年、その家の方が栗を下さいます。栗を湯がいて食べるのも美味しいですし、栗ご飯もいいですよね。栗はバランスよく栄養素を含んでいるとのことです。
「桃栗3年」と言われているように、栗は成長が早く、実が安定して収穫できるそうです。青森県にある三内丸山遺跡で1500年もの間、栗を栽培して、縄文人の主食となっていたようです。三内丸山遺跡は、栗とともに栄えた、定住型都市型社会だったとのことです。9月の献立には、この栗を使った「甘栗の栗ご飯」が加わります。
今回の献立は、1人分650kcal たんぱく質40gです。
「甘栗の栗ご飯」
材料(2人分)1人分 320kcal 食物繊維2.1g
・ご飯 1合
・剥き甘栗 50g
・塩 少々
・黒ゴマ 適宜
作り方
①温めて混ぜ、ごまを上にかける。
*米を炊くときに入れると一層おいしくできます。
管理栄養士さんから一言
栗の栄養
栗はバランスよく栄養成分を含んでいて、特に糖質の代謝に必要なビタミンB1や熱にも強いビタミンC、食物繊維、高血圧予防にも効果のあるカリウムなどが豊富です。この時期だけの生からのおいしさといつでも使える甘栗の手軽さをお好みで取り入れてください。
夏の疲れが出やすい9月。おいしく食べてリセットしましょう。
電子レンジでもできる煮物「魚の煮つけ」、「信田巻」のレシピを紹介します。

今回は、電子レンジでもできる煮物、2種を紹介します。
一つは「魚の煮つけ」。もう一つは「信田巻」です。
魚の煮つけといえば、カレイの煮つけですよね。私も好きで、ご飯が美味しく食べれます。アツアツのご飯の上に、カレイの煮つけを乗せて、煮つけの汁を少しかけて食べる。美味しいですよね。ヒレのところの小さな骨が少し食べにくいですが、この部分も美味しいですよね。
では、電子レンジでできる煮物2種のレシピを紹介しますね。
「魚の煮つけ」
材料(1人分) 全量 約150kcal 食物繊維 約0.8g
・魚(カレイ、ブリ、鯛等) 1切れ
・生姜 適宜
・しょうゆ・酒・みりん 各大さじ1
・わかめ 20g
作り方
①切り身の裏側を上にして調味料を入れ、ラップをして2分チン。
②裏返して、わかめを入れ1分チン。
「信田巻」
材料(2本分)280kcal たんぱく質50g
・薄揚げ 2枚
・鶏ひき肉 200g
・下味(しょうゆ小さじ1・砂糖小さじ1)
・すりおろし生姜 大さじ1
・人参・いんげん(ゆで) 各20g
・めんつゆ 大さじ2
作り方
①薄揚げを破かないように開く。
②ひき肉に下味としょうがを混ぜる
③①に②を広げ、棒状の人参といんげんを芯にして巻き、爪楊枝でとめる。
④容器に③とめんつゆを入れラップをして2分チン。
⑤裏返してラップをして1分チン。食べやすい大きさに切る。
どちらのレシピも電子レンジで、3分程度チンで出来上がり。
一度試してくださいね。
「ビーツとじゃがいものサラダ」と「ギリシャヨーグルトの冷奴風」のレシピを紹介します。

今回は、新顔食材2種のレシピを紹介します。
新顔食材の一つ目は「ビーツ」です。「ビーツ」を調べてみると、「ビート」とか「ウズマキダイコン」とも呼ばれているようです。ボルシチなどにも作られているようです。栄養素として、ビタミンB群の葉酸を多く含むようです。後で「管理栄養士さんの一言」で紹介しますが、「飲む血液」ともいわれているようです。
もう一つは「ギリシャヨーグルト」です。ギリシャヨーグルトは私は今回初めてしりました。調べてみると、水切り製法で作られるチーズのように乳清や水分を取り除いた、多少堅めのヨーグルトだそうです。「水切りヨーグルト」とか、「ヨーグルトチーズ」とも呼ばれているようです。脂肪が少ない、低カロリーなヨーグルトです。
一般的なヨーグルトはミルクを温めて発酵させますが、ギリシャヨーグルトは、この後に「水切り」という工程を踏むそうです。この「水切り」で、余分な水分や乳清をのぞき、このことで濃厚なクリーミーな食感になるとのことです。
「ビーツとじゃがいものサラダ」
材料(作りやすい分量)全量 約500kcal 食物繊維 約4.6g
・じゃがいも(ゆで) 100g
・ビーツ(ゆで) 100g
・ツナ 80g
・玉ねぎ(スライス) 10g
・マヨネーズ 大さじ2
作り方
すべてを混ぜ、塩コショウで味を整える。
「ギリシャヨーグルトの冷奴風」
材料(1人分)30kcal たんぱく質5g
・ギリシャヨーグルト 50g
・かつお節、ネギ 適宜
・醤油 適量
作り方
① ギリシャヨーグルトを器に盛り、かつお節やネギをのせ醤油をかける。
*デザートとしてはちみつをかけてもおいしいです。
脂肪分がほぼ0でたんぱく質をしっかりとれる食材で、クリームチーズのようです。
「管理栄養士さんから一言」
★ビーツ★
「奇跡の野菜」「飲む血液」とも言われほうれん草と同種でサトウダイコンの仲間です。便秘・肥満・高血圧・貧血・老化・肝硬変などの予防に効果があるといわれています。缶詰などの加工品も売られています。
「揚げない!里芋のコロッケ」と「いろいろきのこのなめたけ風」のレシピを紹介します。

9月のレシピのキャッチフレーズは「季節の変わり目にいたわる体」です。
今回は、秋の副菜2種のレシピを紹介します。一つは「揚げない!里芋のコロッケ」と「いろいろきのこのなめたけ風」のレシピを紹介します。便秘には食物繊維を摂ることが大切です。本には1日に25gの食物繊維が必要と書いてあります。でも、生野菜は量があってもあまり食物繊維としては量はとれません。「生野菜のサラダを食べているから、食物繊維は十分摂れている。」とは言えません。繊維を摂るのであれば、海藻類やキノコ類が生野菜より繊維を摂ることができます。ですから「海藻とキノコのサラダ」の方が繊維としては多く摂れます。今回は「いろいろきのこのなめたけ風」で繊維しっかり摂ってみてください。
またもう一つはコロッケです。私はコロッケも好きで、たまにいくお店では、クリームコロッケやポテトサラダのコロッケを頼むことが多いです。里芋も便秘にはいいようです。
今回のコロッケは「揚げない!」でフライパンでパン粉を炒めてつくるコロッケです。是非試してみてくださいね。
「揚げない!里芋のコロッケ」
材料(8個分)40kcal 食物繊維0.8g/個
・ 里芋(皮なし) 250g
・梅干し 1個
・だし醤油 小さじ1
・パン粉 大さじ4、 油 大さじ1
作り方
①パン粉に油をかけフライパンできつね色に炒めて冷ます。
②ビニール袋に梅干しを入れ、種を取り細かくつぶし、
やわらかくした里芋も入れてよくつぶし、8個に分けて①をつける
「いろいろきのこのなめたけ風]
材料(作りやすい分量)全量 約100kcal 食物繊維 約12g
・きのこ(しいたけ・舞茸・エノキ・しめじ等) 400~500g
・ しょうゆ 大さじ2
・ 酒・みりん 各大さじ2
作り方
きのこを食べやすい大きさに切って、ふたをして弱火で煮る。
管理栄養士さんからの一言
★里芋★ 便秘・肥満・高血圧などの予防や粘膜の保護にも効果があるといわれています。
入院診療の費用に関して。

今回は渡邉医院での入院の際に必要な費用に関してお話します。
渡邉医院は内痔核、痔瘻、裂肛などの肛門の良性疾患の患者さんで、入院での手術が必要な患者さんに入院していただいています。内痔核や痔瘻、裂肛に対しての手術点数は前回お話したように、全国一律で決まっていますので、どの保健医療機関でも同じです。入院基本料は、病院や診療所の規模や医師、看護職員等の配置などによって異なってきます。渡邉医院は有床診療所、入院基本料は2週間までは1日722点です。1点が10円なので、722点×10円=7220円です。患者さんの負担割合で、3割負担の方は×30%、2割負担の方は×20%、1割負担の方は×10%となります。
手術費用は、内痔核に対しての痔核根治術は5190点、5190点×10円=51900円。痔瘻根治術は単純なものは3750点、3750点×10円=3750円、複雑なものは7470点、7470点×10円=74700円。裂肛根治術は3110点、3110点×10円=31100円となります。それぞれの負担割合で、3割負担の方は×30%、2割負担の方は×20%、1割負担の方は×10%となります。
この入院基本料と手術料が主な費用になってきます。あとは、術後の抗生剤の内服薬や術後の処置などに点数が付きますが、術後の処置は52点。内服薬はそれほど高くないので、ほとんどが、この手術料と入院基本料となります。内痔核に対しての痔核根治術、痔瘻に対しての痔瘻根治術、裂肛に対しての裂肛根治術に関して、1泊2日、3泊4日の大まかな概算をパワーポイントで紹介します。
入院手術で、各保険医療機関で入院費用が異なるのは、手術の際の麻酔の方法や、その時の管理料。また医療機関の規模や人員配置の違いで、入院基本料が異なることが大きい理由だと思います。