「かぶら蒸」のレシピを紹介します。

今回は、「かぶら蒸」のレシピを紹介します。
「かぶら蒸」と聞くと、なかなか和食料理屋さんでしか食べないイメージがあります。家で食べることはあまりないのではと思います。作るのに、すごく手間がかかるような印象があります。
かぶら蒸のお椀の蓋を開けたときのゆずの香り。かぶら蒸の食感。美味しいですよね。
「かぶら蒸」、だしがとっても大事なんだろうなって思います。11月のレシピで紹介した「基本の一番だし」を使って、ぜひ作ってみてください。料亭の味にせまれるでしょうか?
では「かぶら蒸」のレシピを紹介しますね。
「かぶら蒸」
1人分 150kcal たんぱく質20g
材料(2人分)
蕪(中) 1個
卵白 1個分
塩 少々
鯛など 1切れ
エビ 2尾
ゆずの皮、柚子胡椒
銀あん(一番出し、塩、薄口しょうゆ、片栗粉)
作り方
① 鯛、エビは一口大にしレンジでチンして火を通しておく。
② かぶの葉はさっとゆでる。白いほうは皮をむきすりおろして軽く水気をきる。
③ 卵白は少量の塩を入れ、つのが立つまで泡立てる。2と混ぜる。
④ 小鉢に①を入れ③をかけて600Wで3~5分電子レンジでチンする。
⑤ だしに味をつけ片栗粉でとろみをつけて銀あんを作る。
⑥ 盛り付ける器に④を入れ⑤をかけてゆず皮・かぶの葉・柚子胡椒を盛り付ける
*中に入れる具はカレイやタラ、鶏肉、ツナなども合います。
《即席漬け 2種》
◇かぶの皮を千切りにし塩もみして水気を切り、砂糖・柚子のしぼり汁・鷹の爪を混ぜる。
◇さっとゆでたかぶの葉をしっかりしぼり、昆布茶でもむ。
管理栄養士さんから一言
かぶの栄養
かぶは根の白い部分よりも葉のほうにカロテン・ビタミンC・K・鉄・カルシウムなど
たくさんの栄養は含まれています。
「春菊のサラダ」のレシピを紹介します。

今回は、「春菊のサラダ」のレシピを紹介します。
春菊ってなかなかサラダでは食べないな~と思っていました。春菊だと、お浸しやお鍋の時の具を直ぐに思い出します。お鍋は別として、春菊をもりもりサラダで食べるっていう印象はありませんでした。春菊をサラダとして食べたらどんな感じなんだろうと、興味を惹かれます。
後で管理栄養士さんの一言で紹介しますが、春菊っていろんな栄養素を持っているんだな~と思いました。栄養素が熱に弱いということなので、サラダとして生で食べたほうがいいのかなと思いました。
では、「春菊のサラダ」のレシピを紹介しますね。
「春菊のサラダ」
1人分 60kcal 食物繊維 3g
材料(2人分)
春菊(やわらかい葉) 60g
ベビーリーフ 60g
ごま油 小さじ2
ポン酢 大さじ1
作り方
① 器にベビーリーフと春菊を生のまま入れる。
② フライパンでごま油を熱し、1にかける。
*熱したごま油をかけることで苦みが抑えられ、香りがよくなります。
③ ポン酢をかけてよく混ぜる。
《もう1品 お味噌汁》
だしがらのかつお節をごま油で炒め、春菊の硬い部分とお味噌汁にする。
管理栄養士さんから一言
春菊の栄養
春菊は免疫を高め粘膜・皮膚・髪・目の健康に役立つカロテンが豊富な緑黄色野菜で
ビタミンKや葉酸も多く、カルシウム・マグネシウム・鉄・リンなどのミネラルは
骨の形成に必要な栄養素で、カリウムは高血圧・むくみに、独特の香り成分は咳を抑えるなど
たくさんの効果があります。熱に弱い成分もあり生食もできます。
「牛肉とごぼうのしぐれ煮」のレシピを紹介します。

今日は「牛肉とごぼうのしぐれ煮」のレシピを紹介します。
牛肉とごぼうってあいますよね!牛肉をごぼうと一緒に甘く煮て、白いご飯で食べる。美味しいです。お酒のつまみにもなりますよね。鷹の爪を入れて少しピリ辛にするのもいいかなと思います。
「ごぼう」と聞いて今直ぐに頭に浮かんだのが、昔、お正月のお節料理を作る手伝いで、ごぼうの笹がきが私の役割だったことをフッと思い出しました。渡邉家の元旦のお雑炊は、丸餅に鶏肉と笹がきしたごぼうのお澄ましでした。その家その家で、元旦のお雑煮の具は決まっていると思います。どんなお雑煮でしょうか?
さて、「牛肉とごぼうのしぐれ煮」のレシピを紹介しますね。
「牛肉とごぼうのしぐれ煮」
1食分 80kcal 食物繊維 1.4g
材料(作りやすい量)
牛肉(こま切れ) 150g
ごぼう(ささがき) 100g
昆布(だしがら) 100g
生姜 1かけ
しょうゆ 大さじ1と1/3
酒 大さじ1
みりん 大さじ1
砂糖 大さじ1/2
作り方
① フライパンにごま油を入れ牛肉を炒める。しょうゆ・砂糖を入れ、
肉に火が通ったら肉だけ取り出す(汁は残しておく)。
② ごぼうと昆布と生姜と酒を入れ蒸し煮にする(必要に応じて水を足す)。
③ 1の肉を戻し、みりんを入れてつやを出す。
《アレンジ例 だし茶漬け》
ご飯にのせてすまし汁に味付けしただしをかけてもおいしいです。
管理栄養士さんからの一言
ごぼうの栄養
ごぼうは食物繊維が多く水溶性と不溶性の両方がバランスよく含まれています。
便秘解消や大腸がんの予防、血糖値を下げる、コレステロールをさげるなどの効果が期待できます。
またアミノ酸の1種のアルギニンやミネラルも豊富に含まれています。
「基本の一番だし」のレシピを紹介します。

今回は、「基本の一番だし」のレシピを紹介します。
なんでも基本は大事ですよね。私も外科の医局に入って、毎日糸結びの練習をしていました。手術が終わって、余った糸をもらって練習をしました。同級生もみな同じで、医局の部屋の中や、いろんなところに糸結びの練習をした跡の何回も結ばれた糸がぶら下がっていたものです。糸結びにもいろんな結び方があります。手術の場面場面で、最も適した結び方で血管を縛ったり、縫合したりしていきます。糸結びの美しさが大事だなと思っています。糸を結ぶ美しさの中には、的確な糸結び、無駄のなさが表れていると思います。
肛門科になっても、肛門の手術の基本となる内痔核に対しての痔核根治術がしっかりと、的確に行えることが、肛門科医の基本だと思っています。
さて、今回は「基本の一番だし」。試してみてくださいね。
「基本の一番だし」
材料(1ℓ)
昆布 10g
かつお節 20g
水 1ℓ
作り方
① 水1リットルに昆布10gを入れる。火にかけ約65℃で1時間加熱する。
約65℃=昆布の周りに細かい泡がついている状態
② 昆布を引き、約85℃に温度を上げ、火を止め、かつお節を入れる。
約85℃=なべ底に小さい泡がついている状態
③ 静かに沈ませ、30秒触らずに待ち、ざるでこす。
④ しぼらずに自然に落ちるのを待つ。
*あくまでもいろいろなだしの取り方の一例です。これでなければというものではありませんが、
今、おいしいといわれているだしの取り方です。
*時間がないときは前日から水に昆布をつけた水だし昆布だしも便利です。
*煮物などは2番だしも使えます。だしがらは佃煮や食材として使えます。
管理栄養士さんから一言
今回のだしには、グルタミン酸、イノシン酸といったうまみ成分が含まれています。
うまみ成分を含む食材は他にもたくさんあり、組み合わせて使うとよりおいしくなります。
英語でも「UMAMI」です。
「亥の子餅」のレシピを紹介します。

11月は「和食月間」をテーマにレシピを紹介していきます。
今回は「亥の子餅」のレシピを紹介します。
後で管理栄養士さんからの一言でも紹介しますが、私は「亥の子」という行事があることを初めて知りました。少し「亥の子」に関して調べたことを紹介します。
日本には、昔から地方によっていろいろな行事ごとがあります。「亥の子」もそんな行事に一つだそうです。
「亥の子」は、亥の月の最初の亥の日のことで、その日に行われる行事のことを言います。
十二支を旧暦の月に当てはめると、1月は寅、2月は卯、3月は辰という具合に当てはめていくと、旧暦の10月が亥になります。「亥の月」は旧暦の10月、現在は11月が亥の月になります。その11月の最初の亥の日が「亥の子」となるそうで、今年は11月3日の土曜日がその日に当たります。
「亥の子」の由来は中国の「亥子祝」と言われていて、亥の月の亥の日、そして亥の刻(21時から23時にあたるそうで)に穀物を混ぜ込んだ餅を食べると病気にならないという風習があったそうで、無病息災を願う儀式だったそうです。
また、イノシシは子供をたくさん産むこともあって、子孫繁栄を願う意味もあったようです。
日本には「亥の子」は平安時代に伝わり、最初は宮中での行事であったものが、収穫時期の収穫のお祭りとして庶民にも広がっていったようです。
今日、紹介する「亥の子餅」はイノシシの子供の形を模していて、昔は田の神様へのお供えとしていたようです。その後、無病息災、子孫繁栄を祈り「亥の子餅」を食べるようになったそうです。
11月の最初の土曜日です。是非作ってみてくださいね。
「亥の子餅」
1個分 150kcal 食物繊維 3g
材料(作りやすい量)
★白玉粉 80g
★上新粉 40g
★砂糖 40g
★水 230㏄
あん 200g
くるみ 30g
きなこ 適量
シナモン 少量
作り方
① ★を深めのどんぶりに入れよく混ぜる。ラップをしてレンジで2分チン。一度出してよく混ぜ、ラップをして1分チン。透明感があり、つやが出るまで1~2回繰り返す。
② 皿にきな粉とシナモンをしき、①を出して冷ましておく。
③ あんにくるみを混ぜ10等分して丸める。
④ 10等分し③を包む。
⑤ 焼いた金串で筋をつける。(なくてもよい)
管理栄養士さんから一言
亥の子餅
亥の子は亥の月の最初の亥の日のことで、今年は11月3日になるそうです。
中国の無病息災を願う儀式から始まり、イノシシにあやかって子孫繁栄を願い、
収穫の時期なので収穫祭も兼ね、火の使神から炬燵開きが行われるなど時代によって
さまざまな意味を持って行事が行われ、亥の子餅も食べられているようです。
痔核根治術後の1%の晩期出血。術後の痛み・出血の管理。

今回は術後7~10日目の患者さん、そしてそれ以降、治療が終了するまでにお話ししている内容を紹介します。内痔核術後に関しては今回が最後になります。
術後7~10日目は、痔核根治術を受けた患者さんが一便不安になる時期です。
【出血】
その一つは、術後の晩期出血です。術後の晩期出血は、私が手術を行った患者さんの約1%の方に起きています。他の肛門科の先生方とお話しても大抵どの医療機関でも約1%の頻度で晩期出血が起きています。
晩期出血は以前にもお話しましたが、内痔核の根元の動脈を縛った部分からの動脈性の出血です。どうしても止血処置が必要になります。晩期出血は動脈を縛った糸が自然に取れてきたときに起きるだけではありません。晩期出血が起きて止血処置を行うために麻酔をして、肛門鏡を挿入して出血部位を観察すると動脈を縛った糸がまだ残っているにも関わらず出血していることが多いです。考えられる晩期出血の原因にはいくつかあると思います。一つ目は、内痔核の根元を縛って内痔核を切除しますが、一部残っている部分があります。この部分は根元を縛っているので段々腐って脱落します。この部分に何らかの感染を起こして出血を起こす場合。二つ目は根元を縛ったところが壊死脱落していく際に脱落する傷からの出血。三つめは、明らかに動脈を縛った糸が外れて、その動脈からの出血。このような原因があるのではないかと考えています。一つ目のケースの場合は、基礎に何らかの病気を持っている場合が考えられます。例えば肝機能障害、糖尿病など傷の治りが悪い要素を持っている場合。またある程度の貧血がある場合などです。ですから、術前の検査で貧血のある患者さんや、肝機能障害で治療されている患者さん、そして糖尿病の治療を行っている患者さんに関しては、特にこの術後の晩期出血に関しては注意深く経過を診ていく必要があると思います。
でも、この術後7~10日が過ぎるとそれ以降ほぼ晩期出血はありません。また、術後7~10日目までに根元を縛った糸が取れてしまえば、出血を起こす場所がなくなるので、晩期出血の心配はいりません。患者さんにも、「今日で術後10日目です。術後の1%の晩期出血はもうほぼ起きることはありません。でも傷はあるので排便時に血がでたり、当てている綿花に血がついても心配ありません。まだ傷があるので、黄色い汁が綿花についても大丈夫です。術後10日が過ぎ傷が治っていく準備が整いました。これからは一気に傷が治っていく収縮という時期になります。これからは加速度をつけて治っていきます。」と話しています。
【痛み】
次に患者さんが心配されることは、痛みです。
術後7~10日までは傷が治っていく準備をしている期間です。傷の大きさなどは手術したときとほぼ同じ大きさの傷がまだ残っています。でも確実に傷は治ってきています。
ただ、排便時の痛みが、あまり変わりません。患者さんの不安は、「手術して7~10日間経ったのにまだ排便するときの痛みがある。大丈夫だろうか?」です。術後7~10日経ったのに、まだ痛みがある。術後に治り方の説明をしていても心配になるのは当然だと思います。ただ、排便時の痛みは、術後7~10日過ぎ、「収縮」という時期になると、スッと楽になります。感じとしては、今日も排便時に痛かった。今日も痛かった。今日も痛いんだろうと思って排便すると「あれ?昨日まで排便時に痛かったのに、今日は痛みが全然違う。急に楽になった。」という風に、突然スッと楽になっていきます。そしてこの痛みが取れる時期に個人差や年齢差はありません。
その理由は、内痔核の手術をすると、皆さんほぼ同じ傷の大きさになります。内痔核が大きいから傷が大きくなる。内痔核が小さいから傷が小さくなるではないからです。
内痔核のできる場所は、肛門の外側から2~3㎝奥の粘膜の部分にできます。ここは痛みを感じる場所ではありません。排便時に痛みを感じるのは肛門の皮膚、肛門上皮にできる傷が排便時に痛みます。内痔核に対して痔核根治術を行う場合、内痔核の根元まで剥離して、内痔核の根元の動脈を縛り切除して、肛門上皮の部分は縫合します。ですから、内痔核が大きくても、小さくてもこの肛門上皮にできる傷は同じです。そしてこの肛門上皮の傷、排便時に痛い傷を早く、具合よく治すために肛門の外側にドレナージという傷を作ります。ですから内痔核大きさに関わらず、ドレナージの傷の大きさは同じです。こういったことから、痔核根治術を行った場合にできる傷はほぼ皆さん一緒で、個人差なく術後3~4週間で治っていきます。この治る期間も以前お話したように、
傷の治る期間=(X傷の幅×1.19)+3.6日のXにドレナージの傷の幅15㎜を入れると約3週間です。みな同じように治っていきます。ただ、術後7~10日までの排便時の痛みには差があります。その痛みの差の原因は、一つ目は痔核根治術を行う傷の数です。1か所で済み人、2か所の人、3か所の人の痛みを比較すると、やはり1か所だけで済む人は排便時の痛みは楽です。2か所と3か所の人を比べると、あまり痛みに差がありません。
ですから、1か所ですむか、2か所以上になるかで排便時の痛みには差が出ます。二つ目は、術後に腫れが出るか出ないかです。どうしても術後に肛門の腫れが出てしまうと排便時以外にも痛みがあります。この術後の腫れの有無も痛みには影響します。最後に三つめは、排便の状態です。便が硬かったり、反対に下痢でも排便時の痛みは強いです。柔らかくて形のある便がスッと出る。そうすると排便時の痛みも楽です。こういった要素が術後7~10日目までの排便時の痛みに関係します。でも、いずれの場合も術後7~10日を過ぎると排便時の痛みもスッと楽になっていきます。
この7~10日目までの痛みを管理が重要だと思います。
この時期を過ぎると、次は術後2週間頃の傷を診せに来ていただいています。2週間を過ぎるともう80%程度治っています。まだ傷はありますが、排便時の出血や綿花につく出血汚れもずいぶん少なくなります。また排便時の痛みはこの時期になるとほぼとれ、楽になっています。これ以降困ったことは起きません。そして最後は術後3~4週間頃、もう治ってしまったところを診せていただいて、治療は終了となります。
これまで何回かに分けて内痔核の対しての出血や痛みなどに関して患者さんにお話ししている内容を紹介してきました。やはり大切なことは、術後7~10日目までの痛みや出血をどう管理していくかだと思います。傷の状態も大事ですが、不安を感じている患者さんをどう支えていくかが一番大切なことだと思います。この時に役に立つのが、患者さんにお願いしているアンケートです。以前、このアンケートに関しても紹介しましたが、患者さんの声を聴いて、それを整理して検討することで術後の治りを自信を持ってお話することが出来ます。よく父が生前、「目の前の患者さんを一人一人しっかり治していくことが一番大事だ。」と言っていました。その通りだと思います。そのことを通じて多くの患者さんに適切な情報を伝えていくことが出来るのだと思います。
痔核根治術後を行って2日目以降の出血・痛みの管理について。

今回は、内痔核に対して痔核根治術を行ったあと、術後2日目以降に患者さんにお話ししていることを紹介します。
出血について
まずは、出血についてです。
手術当日から次の日にかけては、手術をしたばかりなので、傷に充てている綿花につく出血は多いです。でも手術をした次の日からは、同じ傷があっても出血の量はグッと減ってきます。手術したばかりは、綿花には赤く血そのもののが付きますが、傷が落ち着いてくると段々綿花につく汚れ、出血も薄くなってきます。段々綿花につく出血が少なく、そして薄くなってくると、今度は黄色い「膿?」のようなものが綿花につくようになってきます。患者さんはこれを見て、「出血が減ってきたのに、今度は膿が増えてきた。化膿してしまったのかな?」と心配されるようになります。この黄色い膿のような汚れは、化膿したわけではありません。怪我をした時にバンドエイドを貼ると、出血が治まってくると黄色汁のようなものが付くようになりますよね。傷口からの浸出液です。肛門の手術も一緒で、手術をした傷口から浸出液が同じように出てきます。また、内痔核の手術ですので、粘液も少し増えてきます。そしてもう一つは、内痔核の根元を糸で縛って内痔核を切除するのですが、動脈を縛った糸がすぐに取れてしまうと困るので、内痔核の根元の動脈を縛った部分から少し距離をおいて内痔核を切除します。残った部分は根元を縛っているので、段々腐って脱落していきます。この壊死脱落していくものと浸出液、そして粘液が混ざって黄色い「膿?」のような汚れになります。内痔核の根部を縛った残りが脱落して、傷が小さく治っていくにつれて、この汚れは少なくなっていきます。
もう一つ汚れについて患者さんが心配されることがあります。それは排便後、軽く洗浄してトイレットペーパーで軽く拭いて、軟膏を付けた綿花を傷に充てておくと、その綿花に便などの汚れが付くことです。「手術をして肛門が緩んでしまったのかな?」と心配されることもあります。これは肛門が緩んだわけではありません。内痔核の手術ではどうしても肛門の中の皮膚の部分、肛門上皮に傷が出来ます。排便の時にこの肛門上皮の部分にどうしても便が引っかかります。肛門上皮の傷の部分に便が引っかかったままにならないように、肛門の外側にドレナージという傷を作ります。ですから、排便時に肛門の中の肛門上皮に引っかかった便がそのままにならないように、引っかかった便が外に出てくるように、ドレナージがしてくれます。そして外に出てきた汚れを軟膏を塗った綿花が取り除いてくれるといった具合です。ですから軟膏を付ける目的は、傷を治すだけでなく、そういった汚れを取り除くという目的もあります。そういった意味で、1日2回は軟膏を付けてもらっていますが、それ以外に排便があった場合も軟膏を付けてもらっています。
痛みについて
次に痛みについてです。
手術後、傷や肛門の腫れが出なければ、傷があっても普段は痛くありません。どうしても排便の時は痛みがあります。そして排便後肛門が締まってくる間に痛みがあります。ですから、排便時と排便後しばらく痛みがあります。消炎鎮痛剤は手術後3日間は毎日、毎食後に内服してもらっています。消炎鎮痛剤は文字通り、痛みをとる鎮痛だけでなく、腫れや炎症を取り除く消炎作用もあります。ですから痛みだけでなく、術後の腫れや炎症を抑えるために、痛みがあっても無くても3日間は毎食後内服してもらっています。それ以降は、消炎鎮痛剤の鎮痛だけの目的で、痛みがあるときに我慢せず内服してもらっています。
術後の傷や腫れに関しては、一番有効なのが入浴です。入浴することで術後腫れた場合も、この腫れが弾いてきます。また温まることで肛門の血液の流れもよくなって傷の治りをよくしてくれます。さらに入浴することで、肛門の括約筋の緊張がとれ痛みがある人も「治ったかな。」と思うほど楽になります。痔核根治術後の痛みの原因の一つに、内肛門括約筋が締まることがあります。この内肛門括約筋の緊張をとることでも、痛みは軽減されます。入浴することで傷口から細菌が入って化膿するといったことはありません。反対に血液の流れが良くなり、内肛門括約筋の緊張もとれ、傷の治りをよくするだけでなく、痛みも取り除いてくれます。
こういったこともあって、入浴を始めた後は、消炎鎮痛剤は「痛いときにしっかり飲む。」ようにしてもらっています。
痛みのでる時期は?
ではいつ痛みが出るかです。
一つは排便の時と排便の後です。どうしても排便時に肛門上皮の部分の傷を擦って便が出てきます。したがって、この排便時にはどうしても痛みがあります。また、排便後に内肛門括約筋が締まってきて、このことで排便後に痛みが残ります。まずはこの時には消炎鎮痛剤を内服してもらっています。「このくらいなら大丈夫。」でしたら飲むことはありませんが、「痛むな~。痛み止め飲んだら楽になるかな~、どうしようかな~。」と思った時は迷わず飲んでもらっています。
もう一つは人間は痛みを感じる時間帯があります。日中はそれほど痛みを感じませんが、夜中とか朝方に人間は痛みを感じる時間帯があります。これは肛門の手術だけに限ったわけではありません。痛みを感じる時間帯は特に朝方です。夜中に痛いな~とか、朝方痛いな~と感じた時も消炎鎮痛剤を飲んでもらっています。
このように術後3日目以降は痛みがあるときには我慢をせずに消炎鎮痛剤を飲んでもらっています。排便時や排便後の痛みも術後7~10日を過ぎるとスッと楽になります。この間の痛みをしっかり取り除くことが大事だと思います。また痛みを我慢することでそれがストレスになります。ストレスがかかることで、血液の流れが悪くなったりして、痛みを我慢することそのものが傷の治りを悪くしていきます。傷を具合よく治していくためにも痛みをしっかり取り除くことが大切です。
排便について
最後に排便です。
手術後3日間の間に一回はすっきり便が出てほしいです。これは、食べたものが消化され吸収され便になるまで、早くて12時間、ゆっくりでも3日です。ですから3日間の間に1回はすっきり便が出てほしいです。どうしても「便をするときに痛いんだろうな~。」とか「便をすると出血するかな~。」と思うと、どうしても便をするのが怖くなります。とてもよくわかります。でもちょっと考えてみてください。便がしたいと感じたときは直腸に便が来ているということです。行きたいのに我慢してしまうと、どうしても傷の近くに便があるままになってしまいます。このことは傷の治りにも影響します。また便が肛門の近くに残ったままになっているだけでも痛みが出ることがあります。怖いかもしれませんが便がしたくなったら頑張って出しましょう。
どうしても便が出にくいときは、緩下剤を飲んでもらいます。また3日経っても便が出なかったり、そこまで便が来ているのに出せないときなどは、グリセリン浣腸をしてすっきり出してもらうこともあります。一回便が出ると、排便時に痛みがあったり、出血があっても、その後は便はちゃんと出るようになります。また緩下剤を飲んだほうが楽にでるようでしたら、しばらく内服を続けてもらい、排便時の痛みや出血がなく、排便が怖くなくなり、具合よく便が出るようになったらやめたりしてもらっています。
便が出るときに出血や痛みがないと、「治った!」と思います、反対に便が出たときに出血や痛みがあると「悪くなった!」と思ってしまうことがあります。でもそれは違います。どうしても便が出るとき、肛門上皮にある傷を擦って出てきます。排便時に痛みや出血があっても不思議ありません。排便時に痛みや出血があっても「傷があるからそうだろうな~。」と思って下さい。決して傷が悪くなったわけではありません。排便時の痛みは術後7~10日を過ぎてくるとスッと楽になります。また出血も傷が落ち着き、治ってくると段々排便時の出血の量や綿花につく出血も減ってきます。一喜一憂しないでくださいね。
これまで話してきたことを患者さんにお話しして、術後の不安を取り除くために術後3日間は診察をさせてもらっています。術後3日が過ぎたら、次は術後7~10日目に受診してもらっています。ただ、この間に、出血のことや痛みのこと、それ以外にもなにか気になることがあったら、受診してもらうようにお話しています。心配なことがあって、家で悩んでいてもしかたがありません。そういった時は診察に来てもらうと、不安は解決できます。そういった時は迷わず受診してくださいね。
さて、次回は術後7~10日目に患者さんにお話ししている内容を紹介します。
内痔核に対して痔核根治術を行った術後1日目の出血・痛みの管理について

今日は、内痔核に対して痔核根治術を行った、術後1日目の患者さんにお話ししている内容を紹介します。今回は、図表がなく、文章ばかりになってしまってます。
まずは、出血に関してお話します。
出血について
手術をして、次の日までは割と多くの出血があります。ただ、渡邉医院では術後総部に綿花を当ててもらっているのですが、出血が割と多いといっても当てている綿花を通って外にまで出血すことはありません。
どうしても手術してから次の日までの出血はあります。でも、怪我をした時のことを思い出してみてください。怪我をした日は、当てているバンドエイドやガーゼは出血で汚れが多いです。でも次の日からは、同じ傷があっても出血の量はぐっと減ってくるのを経験されていると思います。そのときと同じです。
術後1日目からはそんなに出血はしなくなります。ですから当てている綿花の量も減らしてもらっています。要は下着などに出血などの汚れが付かないようにする程度で大丈夫です。
ただ、傷があるので、排便をした際に、便に血がついてきたり、ある程度ポタポタと出血しても大丈夫です。「排便時に出血したらどうしよう。」と思われると思いますが、便が行きたくなったら、思いっきり排便してください。その時にポタポタ血が落ちても大丈夫です。出血や痛みが心配で便がしたいのに我慢してしまうと、いつも肛門の傷の近くに便があるということになってしまいます。しっかり便を出してしまったほうが傷にもいいです。 手術して24時間以内、もっと言うと術後3時間以内に止血が必要な出血がなければ、術後7~10日目に1%の割合で起きる晩期出血が起きる時期まで、また麻酔をして止めなければならない出血はないと思って下さい。
さて、便をした時に手術をした後でも出血しないことがあります、でも便が出るときに傷を擦って便がでてくるので、排便時に出血しなかったほうがたまたま具合よく便が出たんだと思って、排便時に出血があっても悪くなったわけではないので心配しないでください。排便時に出血や痛みがないと「よくなった!」。排便時に出血や痛みがあると「悪くなった!」と思ってしまいますがそんなことはありません。
次に痛みに関してです。
痛みについて
術後の痛みに関しては、手術後に肛門や傷の腫れさえなければ、術後1日経つことで、普段の痛みはずいぶん楽にあり、場合によっては痛みなく過ごせることが多いです。
ただ、消炎鎮痛剤に関しては、術後1日目は午前中の診察の時と、午後の診察の時に痛みがあっても無くても、消炎鎮痛剤の座薬を挿入します。また消炎鎮痛剤の内服も術後3日間は痛みの有無にかかわらず1日3回内服してもらっています。
このように、術後普段の痛みは楽になりますが、どうしても排便時の痛みがあります。排便時に便が傷を擦って出てくるので、排便時と、そして排便後に内肛門括約筋が締まってくるので、排便後の痛みがどうしてもあります。
また、この排便後の痛みは内痔核の手術をした数にも関係します。内痔核は3か所できやすい部分があります。右前、右後ろ、左の3か所です。やはり1か所だけの手術の方は、2か所以上の手術をした方と比べると、排便時の痛みもずいぶん楽です。ただ2か所手術した方と、3か所手術した方との間には痛みに差はありません。1か所で済むか2か所以上になるかで排便時の痛みには差が出てきます。
ただ、痛みが軽い方も、痛みが強い方も、術後7~10日過ぎると96.5%の方が排便時の痛みをスッと楽になります。ですからこの7~10日間の排便時の痛みをとることが大切になってきます。
また、入院の場合は術後1日目からシャワー、1泊2日で退院される方や、日帰り手術の方は、術後1日目から入浴をしてもらっています。シャワーにはいったり、入浴することで、傷の具合や痛みはずいぶん楽になります。特に入浴することで、血液の流れが良くなって、さらに内肛門括約筋の緊張が取れるため、痛みが強い人も「治ったかな?」と思うぐらい、楽になります。また温水洗浄便座で洗浄するときはどうしても水圧を持って傷に当たってくるのでしみたりしますが、入浴では、ざぶっとお風呂にはいるので、洗浄の時のようなしみることはありません。また傷口から細菌が入って化膿したりすることも入浴ではありません。かえって傷の治りがよくなります。
術後1日目でも、患者さんが思っているほど出血や痛みはありません。
術後の排便について
最後に排便ですが、先ほどもお話したように、便意をもよおして、便がしたくなったら思いっきり出してもらっています。便がしたいのに我慢してしまうと傷の近くにいつも便が残ったままになっていることになり、傷にもよくありません。また肛門の近くに、直腸内に便がのこたままになっていることで痛みが出ることがあります。思いきって便を出すことでかえって楽になります。
多少出血があっても大丈夫です。便がしたくなったら思いきって出してほしいです。でもあわてることはありません。食事を摂って消化され吸収され便になるまでにかかる時間はゆっくりで3日間です。今日食べたものが3日後にでることもあります。ですから3日間の間に1回はすっきり出てくれるといいです。こんあこともあって、術後3日間は毎日診察させてもらっています。便は「我慢せず、焦ることなく」です。
次回は術後2日目以降の患者さんにお話ししている内容を紹介します。
内痔核に対して痔核根治術を行った当日の出血・痛みの管理について

内痔核に対して痔核根治術を行った後のフォローについて今回はお話したいと思います。
内痔核に対して痔核根治術を行った後、まずは3日間毎日術後の傷の具合などをみせてもらっています。次は7~10日後に一度、次はそこからまた7~10日後。そして最後はそこからさらに2週間後。このように術後は6回の通院になります。
1泊2日の入院で退院される方は、退院後この6回になります。また毎日診せていただきたい期間、3泊4日入院し、退院された方は、7~10日後、さらにそこから7~10日後、そして最後にそこから2週間後の計3回の通院になります。
この、術後3日間そして1週間後、2週間後、4週間後の診察には意味があります。このことについて、詳しくお話していきたいと思います。
まず今回は、手術をした当日のことについてお話ししようと思います。
痔核根治術を行った当日はたいていの場合は入院していただいています。場合によっては日帰りでの手術を行う場合もあります。でも注意していく内容はどちらも同じです。入院の場合は何か心配なこと、気になることがあると、直ぐに渡邉医院のスタッフに聞くことが出来ますが、日帰りの場合は、自分で判断しなければならなくなります。心配なこと、気になることがあればすぐに連絡していただければ直ぐに対応できる体制はとっていますので、心配はいりませんが、やはり手術当日は入院して1泊2日の入院は不安を取り除くためにも必要かなと思います。
渡邉医院では、手術は局所麻酔で行います。したがって、麻酔は肛門の部分のみの麻酔ですので、手術が終わってすぐに動くことが出来ます。術後は部屋の方へは歩いて帰っていただいています。
手術後の管理で大切なところは、一つは手術後の出血の管理。もう一つは手術後の痛みの管理です。そして最後に手術を受けられた患者さんの不安を取り除くことです。
まず、手術後の出血の管理です。やはり手術後出血をしていれば、もう一度止血する必要があります。手術当日の出血には二つあります。
一つは内痔核の根元を縛った動脈からの出血です。もう一つは、肛門内の傷を具合よく治すために作るドレナージ創からの出血です。いずれももう一度麻酔をして止血しなければなりません。内痔核の根元の動脈を縛ったところからの出血ですと、もう一度肛門全体に局所麻酔を行って、十分に肛門を広げることが出来るようにしてから、出血している部分をもう一で糸で縛って止血する必要があります。一方、ドレナージ創からの出血の場合は、局所麻酔は必要ですが、出血している部分のみの局所麻酔で、バイポーラ凝固止血器で凝固して止血することが可能です。
出血に関しては、まずは手術後1時間後に看護師が出血の具合、止血しなければならない出血がないかどうかを診に行きます。ここで出血がなければ、次は術後3時間後に私自身が出血の有無を確認します。たいていは術後3時間までに止血が必要な出血は起きています。私が診せていただく、3時間後に出血がなければ、しばらく止血が必要な出血はおきません。痔核根治術後に止血が必要となる出血に、もう一つだけ晩期出血と言って術後7~10日後に起きる出血が1%ですがあります。このことについては改めてお話します。
出血に関しては、術後3時間までに止血しなければならない出血が起きていなければ大丈夫です。日帰りでの手術の患者さんも、この術後3時間後までは必ず病室で休んでもらってから帰宅してもらっています。ただ、手術をしたばかりですので、当院では傷に綿花を当ててもらっているのですが、その綿花には血が付きます。怪我をしてバンドエイドを貼っていると血が付くと一緒です。この出血は心配いりません。
次に痛みの管理です。
痛みに関しては、まずは術後に消炎鎮痛剤の座薬を挿入して、手術を終えます。次は、術後1時間後に、術後の出血の有無を看護師が病室に診に行きます。この時に痛みがあっても無くても主演鎮痛剤の内服薬を内服してもらっています。先取鎮痛といって、痛みが出ないうちに痛みをとることをすることで、術後の痛みはずいぶん違ってきます。次は術後3時間後です。術後3時間後には出血の有無を確認するために、私が診察します。この時に痛みの有無にかかわらず消炎鎮痛剤の座薬を挿入します。それ以降と痛みの管理は、夕食後、寝る前、そして次の日の朝に消炎鎮痛剤の内服をしてもらっています。手術を行った当日は、このように消炎鎮痛剤を使用することで、たいていの場合は痛みを管理することができます。
術後にどうしても傷が腫れてしまうことがあります。そういった場合を除いては、強い痛みを感じることなく過ごすことが出来ます。多くの人は、「麻酔が切れたら痛くなるのでは?」と思っておられます。でも、実際は麻酔が完全に切れたほうが痛みは楽になります。局所麻酔での手術ですので、局所麻酔は効いても1時間です。この麻酔が切れてくる1時間が、痛みがあります。麻酔が切れてくることで、内肛門括約筋が締まってきます。この肛門の筋肉のしまりが痛みの一つの原因になります。完全に麻酔が切れ、内肛門括約筋の緊張が取れると痛みは楽になります。例えると、正座をして足がしびれたときと同じ感じです。しびれが取れてきたときは絶対に足を触って欲しくないですよね。完全にしびれが取れたら平気になる。これに似ています。手術後の腫れさえなければ、完全に麻酔が切れてしまうと、先ほど示したような、消炎鎮痛剤の使用で痛みは楽に経過していきます。
次回は術後1日目に患者さんに話をしていることを紹介します。
「さんま」を主役とした10月の献立を紹介します。

今日は10月7日。京都では各学区で区民運動会が開催されています。私の家からも、運動会の音が聞こえてきます。私の地域では、あまり台風25号の影響は強くなく、予定通りに運動会が開催されています。少し暑いかなとも思いますが、無事開催出来てよかったですね。皆さん十分水分をとって、楽しい1日にしていただきたいなと思います。
さて、10月の献立は「さんま」を主役とした献立です。10月のレシピを組み合わせての10月の献立です。
さんまも塩焼きではなく、「さんまのアクアパッツァ」をメインにした献立です。「温野菜」のレシピを追加しています。
一度試してみてくださいね。
「10月の献立」
「さんまのアクアパッツァと生春巻き」 1人分750kcal たんぱく質40g
「温野菜」のレシピ
材料(2人分)
1人分 150kcal 食物繊維3.0g
さつまいも 小1個
長いも 5㎝
小松菜 1株
味噌 小さじ1
めんつゆ 小さじ2
マヨネーズ 大さじ1
作り方
① 野菜はそれぞれ電子レンジでチンして盛り付ける。
②◇の調味料を混ぜてかける。
「管理栄養士さんからの一言」
さんまの栄養
さんまは秋を代表する魚です。DHA・EPAにはコレステロールを下げたり、
動脈硬化を予防する作用が期待できます。
ビタミンではアルコール分解に関わるナイアシンや貧血予防のB12と内臓にAがあり、
栄養ドリンクでおなじみのタウリンも血合いに多く含まれています。