肛門周囲膿瘍は日帰り手術で治せます
当院では、「肛門周囲膿瘍」を日帰り手術で治療しています。肛門周囲膿瘍とは、肛門腺が細菌に感染すること化膿し、肛門が腫れ上がる病気です。突然発症し、38℃以上の発熱をともなうことがあります。肛門周囲膿瘍を放っておくと膿が広がってしまうため、すぐに切開して膿を外に出さなければいけません。膿を外に出せば痛みや発熱などの症状は解消されます。
肛門周囲膿瘍の術後のサポート
翌日から入浴して頂けます
肛門周囲膿瘍の膿を切開して外に出す手術を受けた場合、当日はシャワーのみですが、翌日からはいつも通り入浴して頂けます。石鹸やシャンプーをお使い頂いても大丈夫です。入浴によって患部に細菌が入り、化膿する心配はありません。むしろ、患部をきれいに洗い流すことで傷口の治りが良くなります。
5日間、抗生剤を内服して頂きます
手術により膿を外に出した後は、抗生剤を服用して残った細菌をやっつけます。抗生剤は5日間、服用して頂きます。また抗生剤だけでなく、炎症を抑えるために消炎鎮痛剤も5日間、服用して頂きます。
術後の通院について
術後の通院についてですが、まずは手術翌日にご来院ください。切開部分の傷の具合や、きちんと膿が出ているかなどを確認します。痛みなどの症状がなければ、約2週間後に再度ご来院頂いています。この時も、切開部分の傷の具合や、きちんと膿が出ていて経過は良好かなどを確認します。この時点で何も問題がなければ治療は終了となります。
「膿を出した後は痔瘻(じろう)になる」とは限りません
「手術により膿を外に出した後、必ず痔瘻(じろう)になって痔瘻根治術を受けなければいけない」と思われている方もおられるようですが、そんなことはありません。当院で手術を受けられた方のうち70%程度は、術後、何の症状も現れていません。
ただし、術後に膿が出る・治まるを繰り返したり、腫れなどの症状が現れたりする場合には、痔瘻根治術が必要となることもありますので、気になる症状がある時にはすぐに当院までご連絡ください。