渡邉医院の2019年手術統計とその傾向(裂肛編)
昨日と今日、1月なのに冬とは思えないほど、なんとなく温かく感じます。
皆さんはどう感じられているでしょうか?
この暖かさ、地球温暖化の影響でしょうか?このままだと日本の四季がなくなってしまうのではないかと心配してしまいます。
さて前回は内痔核の手術統計とその傾向について報告しました。今回は2019年の1年間、裂肛に対して行った裂肛根治術について統計と傾向についてお話します。
裂肛の手術件数
2019年の1年間に裂肛に対して裂肛根治術を行った件数は43件です。男性は17例39.5%、女性は26例60.5%と女性が圧倒的に多いです。やはり、裂肛は便秘などの排便の状態が悪いことで起きます。特に便秘が原因となることが多いです。
裂肛は女性に多い
男性と女性を比較すると、やはり女性の方に便秘が多い傾向があります。これはダイエットも原因になることがありますが、やはりホルモンによる要因が大きいと思います。女性に便秘が多い理由の一つに女性ホルモンである「黄体ホルモン」が便秘に関わっています。黄体ホルモンは大腸の蠕動運動を抑制する働きがあります。ですから、排卵から月経がはじまるまでの期間や妊娠後は黄体ホルモンの分泌が多くなります。そのため、この期間、便秘が起きやすくなります。
こういったことが女性に裂肛が多い原因となります。
年齢別手術件数
次に年齢別の手術件数をみてみます。男性では30歳代から70歳代までほぼ同じ件数です。男性で仕事をバリバリ行っている現役世代では、やはり仕事などのストレスなどによる便秘などの排便障害が原因となっているのかなあと思います。また裂肛は便秘だけでなく、下痢でも起きます。ストレスなどで下痢をすることが多い方も裂肛になります。また、70歳代にも裂肛を認めるのは、やはり男女とも高齢になると便秘になる方がいます。食事の量が減ったり、水分の摂取が少なくなったり。また大腸の動きそのものも弱くなってくることで便秘になるのかなあと思います。ただ、年齢と共にやはり括約筋の緊張も柔らかくなってきます。肛門の括約筋の緊張が強いと裂肛になりやすいこともあり、男性も女性も高齢になると裂肛の手術が少なくなるのだと思います。
男性と比較して女性ではやはり、30歳代をピークに裂肛根治術が多くなっています。先ほどの女性に便秘が多くなる原因の黄体ホルモンの関係やダイエットなども要因となるのではないかと思います。20歳代から40歳代にかけては妊娠出産と言う時期があります。こういったことからも、この年代に裂肛根治術を行う件数が多いのだと思います。
やはり裂肛の原因は便秘などの排便障害が原因となります。そういった便秘になる社会的要因やホルモンなどの体に関わる要因などが多い時期に裂肛になり手術となるケースが多いのだと思います。
次回は痔瘻について報告しますね。
渡邉医院の2019年手術統計とその傾向(内痔核編)
1月はやっぱり長く感じます。お正月は、もうずっと前のことの様に感じます。まだまだ1月も三分の一残っています。今日は少し寒く感じましたが、今年の冬はやはり暖冬ですね。スキー場は雪がなく、本当に困ってられると思います。
今回から3回に分けて、去年1年間の手術の統計と傾向についてお話したいと思います。
2019年の1年間で渡邉医院で手術した件数は753件です。平均すると一月で63件の手術をしていることになります。
今回はその中で、三大肛門疾患である内痔核、裂肛、痔瘻について手術件数や男女差、年齢差について調べてみましたので報告します。
まずは内痔核です。内痔核に対して外科的治療を行ったのが398件でした。男性は198件、女性は190件と内痔核に対して外科的治療を行った件数は男性と女性では差はありませんでした。さらに内痔核に関しては、痔核根治術を行った患者さんと、ジオンという痔核硬化剤で四段階注射法と言う方法で痔核硬化療法(ALTA療法)を行った患者さんにわけてお話します。
痔核根治術では、総件数が267件で男性は97件(36.3%)に対して女性は170件(63.7%)と痔核根治術では女性が多い傾向にありました。
これに対してALTA療法では、男性が101件(77.1%)に対して女性が30件(22.9%)とALTA療法では男性の方が多い傾向にありました。
この男女差に関しては以前、日本大腸肛門病学会でも報告した時と同じ傾向でかわりはありません。この傾向を見ると、男性の内痔核は、静脈瘤型の内痔核が多く、また皮垂などを含めた外痔核成分が少ない内痔核の患者さんが多いことが解ります。これに対して女性の場合は、静脈瘤というよりは、皮垂などを含め粘膜部分と外痔核部分の成分が多く、ALTA療法では治らない内痔核である患者さんが多いということになります。したがって、男性と女性では内痔核の発生の仕方に関して違いがあるのかもしれません。男性と女性との解剖学的な違いが要因かもしれません。
また痔核根治術で年齢別に件数をみてみると、男性では30歳から60歳にかけて一つの山としてピークがあるのに対して、女性の場合は30歳から60歳にかけて男性と同様に一つのヤマとしてピークがありますが、もう一つ70歳から80歳以上にもう一つ大きな山があり、二峰性になっています。これは女性の70歳以上では内痔核の性状が静脈瘤型ではなく粘膜脱型になるからではないかと思います。
ALTA療法では、痔核根治術と同様に30歳から徐々に増え、50歳代で少し減少しますが、60歳代をピークに減少していきます。これに対して女性では、40歳代から70歳代にかけて微増で、ほぼ同件数でした。
こういったことからも男性と女性での内痔核の性状の違いや年齢によっての内痔核の性状の変化などがあると思います。例えば、男性の場合はやはり静脈瘤としての内痔核が多く、年齢と共に粘膜型へと変化していく。女性の場合は静脈瘤型と言うよりは、粘膜型であったり、皮垂や外痔核成分の腫脹が占める割合が多い内痔核でALTA療法ではなく、痔核根治術になってしまう。こういった内痔核の性状、発生の違いなどを今後男女間で検討していく必要があると思います。次回は裂肛に関して報告します。
「白身魚のわかめ蒸し」のレシピを紹介します。
今回は「白身魚のわかめ蒸し」のレシピを紹介します。
レシピを紹介する前に少し便秘についてお話したいと思います。
寒い時期に便が硬くなって出にくくなる患者さんがいます。この寒い時期、外は乾燥していますし、建物の中も暖房していて乾燥しています。夏と同様に体の外にどんどん水分が出ていってしまいます。夏は暑いし、汗もかく。水分がしっかり摂れて夏場は便の調子が良かったのに、寒くなったら出ないの原因はここにあります。この寒い時期もなかなか摂り難いのですが、夏と同じように水分を摂る必要があります。
また気持ちよく便が出るには、水分だけでなく、便の量も大事です。大腸の中にちょっとしか便がないと大腸を動かしてくれません。ある程度の量があると、便そのものが大腸を刺激して動きを良くしてくれます。また直腸にしっかり便が来ると、便がしたいという便意がしっかり出ます。そしてその便が出ることでスッキリ感もあります。
ただ、たくさん食べましょうではありません。同じ量の食事を摂っていても、柔らかくて消化のいいものを食べると、消化され吸収され便の量は少なくなってしまいます。時々便秘の人が「私は便秘なので、柔らかくて消化の良いものを食べています。」という方がいます。これでは反対に便は出なくなってしまいます。消化も吸収もされずに便となって出てくる食物繊維のものが十分あると、そこに水分が十分に行くと、量のある柔らかい便になります。やはり食物繊維を摂ることもも重要です。
でも、食物繊維と言っても、生野菜は量があっても繊維の量は少ないです。
今日紹介するような、わかめなどの海藻類やキノコ類の方が繊維は摂ることが出来ます。ですから便秘のことを考えると、「生野菜のサラダ」よりは「海藻とキノコのサラダ」の方がいいです。
ではそろそろ「白身魚のわかめ蒸し」のレシピを紹介しますね。
「白身魚のわかめ蒸し」
1人分 約150kcal、たんぱく質 16g、食物繊維 9g
材料(2人分)
白身魚 2切れ
(鯛、タラ、カレイなど)
生わかめ 200g
(塩蔵や乾燥でも可)
長ねぎ 8cm
生姜 1かけ
ごま油 大さじ1
酒 大さじ1
ゆず
ポン酢をつけて食べる
作り方
- ①魚に塩をして10分置き、水気を取る。
- ②生わかめはさっとゆで、3cmの長さに切る。
- ③長ねぎ、生姜は千切りにする。
- ④アルミホイルに②①③に順にのせ、酒をかけて水が入らないようにしっかり閉じて包む。
- ⑤フライパンに2cm程湯を沸かし④を入れてふたをし10分蒸す。
*④で皿に入れラップをして電子レンジでチンしても作れます。
管理栄養士さんから一言
わかめ
食物繊維がたくさんあります。ぬるぬるしている水溶性食物繊維と水に溶けない不溶性食物繊維の両方を持ち、良質のミネラルも豊富に含んでいます。
ヨウ素の過剰症をさけるため継続的なとり過ぎは避けましょう。
「鉄火味噌」のレシピを紹介します。
今回は「鉄火味噌」のレシピを紹介します。
「鉄火味噌」。私は初めて聞いた名前です。鉄火というと鉄火巻を直ぐに思い浮かべます。
鉄火は真っ赤に熱した鉄を示す言葉で、マグロの赤身の赤さをこの鉄火に例えてつけられたという説があるそうです。
では鉄火味噌の鉄火って何なんだろうと調べてみました。
「鉄火」という名前を料理に付けたのはこの「鉄火味噌」が一番最初だったそうです。「鉄火味噌」は豆味噌料理で、色が赤く、辛味があったことから「鉄火」という言葉が付けられたそうです。赤い色、辛味があって食べると体が温かくなる。といったところから真っ赤に熱せられた鉄を指す「鉄火」がつけられたのかなあと思います。
「鉄火味噌」を調べてみると、みじん切りのごぼうや生姜などの根菜を胡麻で炒めて赤みそやみりんなどの調味料を加え、そこに炒り大豆を加えて練り上げた、おかずになる味噌。
滋養豊富で体を温める働きがある。これから2月になって寒さが深まる時期には体が温まりいいですね。
きっとアツアツの白ご飯の上にのせてたべたり、おにぎりの具にするのもいいかもしれません。また、お豆腐にのせてもいいかもしれませんね。お酒の肴にもなるかもしれませんね。
節分の豆撒きで使った豆で作るのもいいですね。
それでは「鉄火味噌」のレシピを紹介します。
「鉄火味噌」
全体量 1200kcal、たんぱく質 60g、食物繊維 38g、食塩相当量 14g
材料(作りやすい量)
煎り大豆 100g
ごぼう 1本
ごま油 大さじ1
赤味噌 120g
砂糖 60g
酒 大さじ2
みりん 大さじ2
水 大さじ4
作り方
- ①ごぼうを短い千切りにする。
- ②フライパンにごま油を入れ①を炒め、火が通ったら残りのすべての材料を入れとろみがつくまで炒める。
- 管理栄養士さんから一言
-
鉄火味噌
「鉄火〇〇」の料理名の最初とも言われています。
豆味噌・大豆を使うことは共通していますが根菜の種類や仕上がりの状態などいろいろあります。
栄養豊富で大日本帝国のレシピ集にのっていたり、マクロビオティック(玄米菜食)の代表的な食養料理だそうです。
節分の豆が残ったら作ってみてはいかがでしょうか。
「牛乳茶碗蒸し」のレシピを紹介します。
今日は「牛乳茶碗蒸し」のレシピを紹介します。
さて、「茶碗蒸し」と聞くといつも頭の中に「プリン」が浮かび上がってきます。私が小さかった頃、プリンの味をを想像するとなぜか茶碗蒸しの味が頭に浮かんできたりしていました。味は違うし、茶碗蒸しの中にはいろんな具が入っているのに対して、プリンには何も入っていない。私が知らないだけで、プリンにも何かぐが入っているプリンもあるのでしょうか?でもプリント茶碗蒸し見た目はなんとなく似ています。そこでチョット、プリンと茶碗蒸しの違いを調べてみました。
調べてみると、プリンも茶碗蒸しも同じ原理で作られています。その原理は、「卵を熱で固める」ということです。そして、プリンと茶碗蒸しの違いは、プリンの原材料がミルク、茶碗蒸しは出し汁という違いだけです。熱の加え方が少し違うようです。プリンは高い温度で蒸し焼きにするのに対して、茶碗蒸しは蒸気で蒸す。こんな違いがあるようです。
そうすると、今回紹介する「牛乳茶碗蒸し」はプリンの原材料で作る茶碗蒸しになるということでしょうか。
今回のレシピの材料は、卵、牛乳、酒、塩となっています。具は鶏ミンチと細ネギ。酒、塩を洋酒、砂糖に変えたらプリン?などなど頭の中でプリンと茶碗蒸しがグルグル回っています。
このあたりで今回のレシピ、「牛乳茶碗蒸し」のレシピを紹介しますね。
「牛乳茶碗蒸し」
1人分 約120kcal、たんぱく質 12g
材料(2人分)
★卵 1個
★牛乳 2/3カップ
★酒 小さじ1
★塩 1g
◇鶏ミンチ 60g
◇細ねぎ 1本
◇酒 大さじ1
◇塩・胡椒 少々
作り方
①◇を混ぜて2等分し丸めて器に入れる。
②★を混ぜて、濾し、①に入れる。
③フライパンに湯を沸かし②を入れふたをして、
強火2分弱火にして10分蒸す。
*牛乳を使うことで減塩効果があり、肉団子を入れることでだしがなくてもおいしく作れます。
管理栄養士さんから一言
蒸しもの
蒸し器がなくてもフライパンに器の1/3くらいのお湯を入れ、
水がなくならないように注意すれば簡単にできます。
野菜などはざるに入れて蒸すとゆでるよりも栄養成分の流出が少なく
短時間でできます。
「カリフラワーのレシピ」を紹介します。
1月6日から仕事始め。まだ仕事を始めてから約2週間。いつも感じることですが、1月はとっても長く感じます。
年末年始のお休みが終って、2週間そろそろ疲れが出始める頃ですね。チョット一休みも必要かもしれません。でもそう言ってもいられないのが受験生だと思います。明日の18日、19日とセンター試験があります。体に気を付けて頑張って下さいね。後から紹介しますが、カリフラワーはビタミンCが豊富に含まれていて風邪予防にもなるそうですよ。
以前、私はカリフラワーとブロッコリーの関係はグリーンアスパラとホワイトアスパラの関係と同じかなあと思っていました。
グリーンアスパラとホワイトアスパラとの違いは、品種の違いではなく、栽培方法が違うだけです。グリーンアスパラは日光に当たり、葉緑素が多くつくられるため緑色の色が付き、これに対してホワイトアスパラは芽がでる春先に土を盛り目を日光に当てることなく育てるので白くなる。この違いです。カリフラワーとブロッコリーもこの関係かなあと思っていたら違っていました。
ブロッコリーもカリフラワーもアブラナ科の植物で、キャベツの仲間だそうです。ブロッコリーの起源は紀元前2000年頃、地中海沿岸地方で自生していた野生のキャベツの花蕾を食べたのが始まりとされているようです。栽培が進むにつれて花蕾の部分が肥大化していき、現在のブロッコリーのような形になったそうです。これに対してカリフラワーは、ブロッコリーが突然変異で白くなったものが起源とされているそうです。
と言うことはブロッコリーが先で、その後カリフラワーが出来たということです。
でも私が小さかったころは、ブロッコリーはあまり見なく、カリフラワーだけだったような記憶があります。そこで少し調べてみると、日本にわたってきたのがカリフラワーの方が先だったようです。そしてカリフラワーが日本に入ってきたのは明治初期の頃だそうです。ブロッコリーは、緑黄色野菜の人気が高まった1980年代になってからよく食べられるようになったようです。私が20歳の頃です。やっぱり私が小さかったころにはカリフラワーがメインだったんですね。
ではそろそろレシピを紹介します。カリフラワーのレシピは「カリフラワーのパン粉がけ」と「カリフラワーのムース」の2品です。
「カリフラワーのパン粉がけ」(2人分)
1人分 90kcal 食物繊維 2.1g
材料
カリフラワー 1/4個
パン粉 大さじ1杯
オリーブオイル 小さじ2
ハーブソルト 適宜
作り方
①カリフラワーを小房に分けさっとゆでる
②オリーブオイルでパン粉を炒める。
③②とハーブソルトを混ぜ①にかける。
「カリフラワーのムース」
全体量 160kcal 食物繊維 4.2g
材料
カリフラワー 1/4個
にんにく 1かけ
オリーブオイル 大さじ1、塩
作り方
①カリフラワーをうすく切り、オリーブオイルでにんにくと炒め、水を加えて煮る。
②ブレンダー(ミキサー)でなめらかにつぶす。
③塩で味を整える。
*カリフラワーをつけて食べてください。
また、肉・魚にかけても他の野菜にマヨネーズ代わりに使ってもおいしいです。*牛乳で伸ばしたスープもおいしいです。
管理栄養士さんから一言
★カリフラワー★
エネルギーが低く食物繊維・カリウム・ビタミンCの多い野菜です。
冬が旬で熱に壊れにくいビタミンCで風邪予防も期待できます。
最近では緑やオレンジや紫などカラフルな種類も見かけます。
とても痛い嵌頓痔核!
先日、十日えびす大祭に京都ゑびす神社に行ってきました。初めて行ったのですが、夜の10時前だったのですがたくさんの方がお参りに訪れていました。
商売繁昌、五穀豊穣、除災招福などを願い参拝する祭典だそうです。肛門科が商売繁昌。少し微妙な感じですが、でも経営が安定して、職員や家族の生活を守り、豊かにするためには、やはり商売繁昌が必要。お尻の具合の悪い多くの患者さんをしっかり治すという思いで、お参りしました。
本殿にお参りして、福娘さんから福笹を受け取り、となりで吉兆で鈴と俵を笹に飾ってもらいました。
福笹は生命力の強さや、真直ぐに伸びる姿が、繁栄や商売繁昌結びつくとされて縁起物だそうです。笹に付けてもらった鈴は、魔よけと神様を呼ぶという意味が、そして俵は豊作の縁起物、商売繁昌。
今年は渡邉医院も商売繁昌、お尻の具合の悪い患者さんを大勢しっかり治していきたいと思います。
さて、渡邉医院は6日から仕事始めでしたが、肛門が痛くて受診された患者さんが大勢受診されました。前回の「後医は名医」でお話したように肛門周囲膿瘍で受診された患者さんや、内痔核に血栓が詰まって脱出したままになり、痛みが強くとても辛い嵌頓痔核の患者さんも受診されました。年始から、とても辛い状態の患者さんが大勢いらっしゃいました。
今日は嵌頓痔核に関して少しお話したいと思います。
嵌頓痔核
内痔核は内痔核だけですと肛門の外に脱出したままになっても痛みはありません。排便時に出血しても痛みなく出血します。これは内痔核が出来る場所が直腸の粘膜のところにできる静脈瘤だからです。肛門上皮と言って皮膚でできた部分は痛みを感じますが、直腸粘膜は痛みがありません。そんな痛みを感じる神経が無いところにできるのが内痔核です。ですから内痔核だけでは痛みはありません。
でもそんな内痔核に血栓が詰まって脱出したままになると話は違ってきます。大抵の場合は、内痔核に血栓が詰まるだけでなく、外痔核部分にも血栓が詰まります。こうなると強い痛みが伴ってきます。また、内痔核が脱出したままになってしまうので、肛門の括約筋で脱出した内痔核の首が絞められたようになってしまい、血液の流れが悪くなって血流障害を起こしてしまいます。場合によっては脱出したままになった内痔核や粘膜部分が壊死に至ることもあります。こうなると本当に痛くて痛くて寝てもいられません。
嵌頓痔核の治療
では、嵌頓痔核を診たときにどうするかです。
まずは、脱出したままにしておくと、血流障害を起こして壊死に至ることもあるので、痛みが伴いますが、肛門の中に脱出した嵌頓痔核を戻すことをします。戻すことが出来ると、ある程度痛みが軽減します。さてその後です。やはり、これまで排便した際に内痔核が脱出して押し込む程度の内痔核。第Ⅲ度以上の内痔核がもともとあって、そこに血栓が詰まって嵌頓痔核になることが多いので、やはり内痔核に対して根治的な治療をする必要があります。ではその根治的な治療をする時期はいつかです。
待機的な治療
一つは消炎鎮痛剤の座薬などを使いながら、ある程度症状をとり、待機的治療をする方法です。初演鎮痛剤の座薬を使うことで血栓が詰まってできた腫れはとることが出来ます。そうすると痛みは徐々に楽になってきます。また血栓も時間はかかっても溶けて体に再度吸収されていきます。そうして、嵌頓痔核になる前の内痔核の状態に戻っていきます。その時点で治療方法を決めます。例えば痔核根治術をする必要がある内痔核か?またはジオンという痔核硬化剤を使って四段階注射法での痔核硬化療法で治る内痔核なのかを判断して、最も良い方法で治療をしていきます。
一気的な治療
ただ嵌頓痔核はとても痛い状態です。直ぐに痔核根治術をして治すこともあります。
嵌頓痔核になった場合は本当に痛く、仕事どころではありません。消炎鎮痛剤の座薬で待機的に治療をしてもある期間痛みのために仕事が十分にできないことがあります。そんな時は思い切って直ぐに痔核根治術を行って、一気にスッキリ治してしまうのもいいと思います。
血栓が詰まって腫れて、そして脱出したままになっていることが痛みの原因です。痔核根治術を行い、血栓が詰まった外痔核や内痔核を切除することで、常にある痛みをとることが出来ます。ただ手術をするので排便時の痛みはあります。でも嵌頓痔核の時のような常時痛い、そんな痛みはスッととれ、痛みから解放され楽になります。痔核根治術をした後は治っていくだけです。
嵌頓痔核の状態、社会的な状況で治療を選択
嵌頓痔核になった場合は、その時の内痔核の状態や、痛みの具合。また直ぐに治せる時間が有るか無いか。仕事を休むことが出来るか。などいろんな要素を考慮して治療方法を決めていく必要があると思います。
でも痛いときは早く治してしまうのが、私は一番いいと思います。
さて、十日ゑびすのはなしから、痛い話になってしまいましたが、なにか肛門の具合で気になる症状がある場合は、早めに受診することがいいと思います。肛門の病気は知らないうちに、自覚症状がなくいきなり悪くはなりません。嵌頓痔核になってしまった場合も、それまでに何らかの内痔核の症状があると思います。やはり肛門の病気も早期発見早期治療だと思います。さらに肛門の病気にならないように排便の調整をして、スッキリ具合よく便が出るようにすることが大切かなと思います。
笑う門には福来る。いつも笑って過ごせるようにしたいものです。お尻の具合の悪いときは早くスッキリ治して、「笑う門には福来る」、1年楽しく過ごしましょう。
後医は名医
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
この写真は今日の朝の真っ赤な朝焼けの景色です。とてもきれいな朝焼けの空でした。
渡邉医院も1月6日の月曜日から仕事始め。初日は、皆さんも仕事始めの方が多かったのか、わりとのんびりした診療でした。ただ、初日に渡邉院を受診された患者さんの多くが初診の患者さんでした。二日目の1月7日の火曜日は予想通り初日より多き患者さんが受診されました。やはり、初診の患者さんが多く受診されました。
今回の年末年始の休みは、例年より2日間長かったのですが、診察を待っておられた患者さんが多かったのだなあと感じます。
特に今日は痛みを伴う患者さんが多く、肛門周囲膿瘍で緊急で切開して排膿した患者さんや血栓性外痔核で痛みが強く、血栓を摘出する患者さんなどがいらっしゃいました。また手術を決心して受診される患者さんも多くいらっしゃいました。
肛門周囲膿瘍の患者さんの中に、他院を受診し、抗生剤と消炎鎮痛剤を処方してもらった患者さんがいました。診察してみると、肛門の6時(後方)の方向に限局した肛門周囲膿瘍でした。熱も出たとのことでした。
この熱の原因も肛門周囲膿瘍です。一端化膿して膿瘍が形成されてしまっては、抗生剤では治すことはできません。十分な切開をして排膿することが必要です。そして十分切開排膿した後、抗生剤を投与したり、また炎症や痛みをとるために消炎鎮痛剤を内服してもらいます
肛門周囲膿瘍は何もないところに膿が溜まるこの膿が溜まって腫れるのが痛みの原因です。切開するだけでも痛みはスッと楽になります。ですから、術後の消炎鎮痛剤は痛みをとるだけでなく。炎症を早く取り、傷の治りを良くするためにも痛みがなくなっても5日間は内服してもらっています。抗生剤も同様に、切開して排膿した後、残っている細菌をしっかりたたき、治りを良くするためにも同じく5日間内服してもらっています。
肛門周囲膿瘍に対しては、その診断がついた時点で直ぐに切開して排膿することがまずしなければならないことです。抗生剤の投与や消炎鎮痛剤の内服はその次です。ただ、初期の肛門周囲膿瘍の場合は、膿が溜まって膿瘍を形成しているのがはっきりわからない場合があります。こういった場合は、抗生剤と消炎鎮痛剤を内服してもらい、その後の経過をみることがあります。
経過をみるということは、なにか変化があったら、例えば、抗生剤を内服していても、痛みがどんどん強くなってきたとか、腫れが強くなってきた場合は、抗生剤が残っていても直ぐに受診して診察をして、場合によっては迷うことなく切開して排膿することが必要になります。したがって、このことを患者さんにしっかり伝え、症状が強くなった場合は、抗生剤や消炎鎮痛剤の内服で我慢することなく受診してもらうようにしなければなりません。
「後医は名医」ということわざがあります。
患者者さんを最初に診た医師よりも、後から診た医師の方がより正確な診断、治療ができるため、名医に見えてしまう。」ということわざです。
肛門周囲膿瘍でも同じようなことが起きます。最初に診た医師は、診察しても痛みがあっても膿が溜まっている膿瘍腔がはっきりわからず、肛門周囲膿瘍を疑っても切開せずに抗生剤や消炎鎮痛剤を処方して様子を診る場合があります。
患者さんは、診察してもらい、内服薬をしっかり飲んでも痛みが取れず、かえって強くなってくるので、別の医師を受診して診察してもらう。そうすると、肛門周囲膿瘍の広がりが一見してわかり、肛門周囲膿瘍と診断出来たり、指診で膿瘍腔を確認でき、「肛門周囲膿瘍などで、直ぐに切開して膿を出しましょう。」とお話して、切開して排膿する。溜まっている膿がでるので、痛みはスッと楽になる。
こういったことが起きることがあります。ですから、肛門周囲膿瘍を疑い、抗生剤や消炎鎮痛剤を処方した場合は、患者さんには、
「肛門周囲膿瘍の疑いがあります。膿が溜まっている膿瘍腔ははっきりしません。まずは抗生剤と消炎鎮痛剤で経過を診ますが、薬を飲んでいても症状が変わらなかったり、さらに痛みが強くなって腫れてくるようでしたら、薬が残っていても直ぐに受診して下さいね。その場合は直ぐに切開して膿を出さなければなりません。」
と患者さんにしっかりとお話しておく必要があります。
「後医は名医」の後医に自分自身がならなければなりません
患者さんも薬を内服したりしてもよくならなかったり、場合によっては症状が悪化してきた場合は迷うことなく、もう一度診察を受けて下さいね。
さらなる社会保障の充実を目指して。
今年も後残すところ今日も入れて3日間になりました。1年あっという間でした。
渡邉医院も昨日12月28日で年内の診療は終了しました。年明けは1月6日の月曜日からです。来年はねずみ年。年男。還暦を迎えます。自分自身還暦を迎えることに驚いています。まだまだそんな都市ではないと、自分は思っているのですが。
さて、今年もいろんなことがありました。社会保障に関しては社会保障の本来あるべき姿が間違った方向へと捻じ曲げられていっています。来年はそのことに対抗して、本来あるべき社会保障の姿を取り戻す取り組みを今年以上に強めていきたいと思います。
そういった思いも含めて、新年に向けての思いをお話したいと思います。
今、90年代以降進められてきた新自由主義改革政治によって、雇用や労働条件の悪化、また社会保障の後退などによって、国民の生活が困難となり格差がどんどん拡大してきています。
こうした中、安倍政権は「全世代型社会保障改革」をすすめようとしています。
この改革は、医療や介護、年金、そして雇用や労働の制度を一体的に改革し、効率化とともに税・保険料の負担の担い手を拡大する政策の具体化しようとするものです。具体的内容は、①意欲があれば、70歳まで働き続けられる雇用環境をつくる②年金の受け取りを、希望すれば75歳以上に遅らせることができるようにする③一定の収入がある高齢者の年金を減額する今の仕組みを見直す―などが挙げられています。
検討項目には、給付と負担の見直しとして、とりわけ高齢者を狙う負担増が挙げられています。現役世代と高齢者との世代間の対立を煽ることで、高齢者への負担増を容認させ、社会保障給付を薄くしていく。そういった意図が見えてきます。子どもを育てる親の世代、そして高齢者を介護する子どもの世代。現役世代の負担を軽減させる政策は、決して高齢者の負担を増やし、高齢者の保障を薄くすることではありません。
今、辛い時辛いと言えているでしょうか?助けて欲しい時助けてと言えているでしょうか?今の社会は、辛いとか、助けて欲しいと言えない社会になっています。本当は辛い時辛いという権利、助けて欲しい時助けてという権利を私たちは持っています。そして憲法で保障されています。それを実現するのが社会保障です。今はそれが保障されていない。おかしな社会、社会保障になっています。自己責任論を振りかざし、「自分たちで何とかしろ、地域で支え合え、どうしようもなくなったら最低限の保障をしてやる。国をあてにするな。」と言った具合に。また、その地域そのものも壊されてきています。
今、自治体の本来あるべき姿を失いつつあります。本来は市民に最もも近くなければならないのが自治体です。しかし、残念なことにいまその距離がどんどん離れてしまっています。本当は、自治体自ら市民に出向き、寄り添い、市民の声を聴き、そして市民の生活を豊かにしていく。こういった責任があります。自治体の本来あるべき姿は、国が保障できない不十分な点を補うことにあります。
しかし、今の自治体は、国との対等性を失ってしまっています。そして、国の政策に追随し、下請け状況。現政権の自治体戦略は本来の自治体の独自性を制限して、自治体の本来あるべき姿を壊しているのではないかと思います。本来あるべき自治体を私たち市民が勝ち取っていかなければなりません。
さて、これまで消費税増税が行われてきました。でも増税することで、私たち国民がそのために生活が豊かになったと感じている人がいるでしょうか?消費税は上がったが、私たちの生活は何一つ豊かになっていないと感じている人がほとんどではないでしょうか。消費税が上がっても私たちの生活はよくならない、税金がどう使われているか、私たちの生活とはかけ離れたところで使われている。そんな不信感が今の国民の政治不信、政治への無関心につながっているのだと思います。今この状況を転換しなければなりません。税金の使い道を明らかにして、増税しても私たちの生活が豊かになる。そんな実感を持てる政策を進めていかなければならないのではないでしょうか。
税と社会保障の一体改革を結うのであれば、消費税増税か社会保障削減かという二者択一の議論ではなく、すべての税のあり方を一体的に改革していく必要があるのではないかと思います。
さて、社会保障はすべての分野で現物給付でなければなりません。そして必要充足の原則を守らなければなりません。
医療ではまだこの必要充足の原理、現物給付の原則が曲がりなりにも残っています。私たちはこのことを堅持して、さらに拡充していかなければなりません。しかし一方で介護保険はサービスを買う制度で現物給付ではありません。介護保険も医療と同様に必要充足の原則を確立させることが必要です。
本当に家族が介護を必要とするときは、介護が必要な人が医療も必要となった時です。今の制度では医療が必要となった場合、介護保険でのサービスが使えません。医療と介護を分離した制度そのものにも問題があるのではと思います。もう一度介護保険を見直し、医療も介護も分け隔てなく、その人が必要とする医療、介護を必要なだけ現物給付で給付する。そういった制度にしなければいけないと考えます。
最後に、私たちはこれまで続いてきた新自由主義改革から脱却しなければなりません。そして新しい福祉国家を目指していかなければなりません。そのためには社会保障を充実させる財源論も重要になってきます。そうした財源論の提言をじっくりと、そして早いテンポで進めていかなければなりません。
「ONE FOR ALL. ALL FOR ONE.」の精神で、志を同じくする人たちと一緒に社会保障をの充実に向けて取り組んでいきたいと思います。
最後に私の母が教えてくれた言葉を締めくくりにしたいと思います。
「一人でみる夢は夢でしかない。でも、皆でみる夢は現実になる。」
年末年始の休み期間中に気になる肛門の症状と対処法。便秘編。
この年末年始の医療機関が休みになる期間で心配になる三つの症状ということで、「出血編」と「痛み編」の2回お話してきました。今回は便秘で便が詰まってしまった時のお話をしたいと思います。
便が詰まるととても辛い!
便秘で便が直腸に詰まってしまっていくら頑張っても出ない。これはとても辛い症状です。便が詰まってしまうと、いくらトイレに入って頑張っても出ません。頑張っているうちに気分が悪くなったり、貧血を起こして、目の前が真っ暗になってしまうこともあります。また、便が出なくて頑張っているときは血圧もすごく高くなってしまいます。血圧が高いなど心臓の病気があったり、脳梗塞や脳出血を起こしたことがある人などは、やはり具合よく楽にスッと便が出るようにしておく必要があります。
便が詰まると肛門も痛くなる。
また、直腸に便が詰まってしまうと、肛門の病気が無くても、とても肛門が痛くなります。肛門が痛いといって救急車で運び込まれてきた患者さんもいらっしゃいました。診察してみると、痛みの原因は肛門の病気ではなく、便が直腸に詰まってしまったことによる痛みでした。直腸に便が詰まってしまうことでも肛門に強い痛みが出てきます。
また便が詰まったままにしておくと、大腸の粘膜から細菌が体に入り込み、体に悪影響を起こすこともあります。命に係わるといったことが起きてしまう可能性もあります。
便秘に対しては日ごろから緩下剤を内服するなどして、具合よく出るようにしておく必要があります。
「快便の秘訣」というブログを以前アップしました。詳しくはそちらの方で便秘の治療に関しては見ていただきたいのですが、便秘を治すには、便の中に十分な水分が含まれていて、便の量を増やす繊維をとり、量のある便にすること。そして大腸が具合よく動くこと。この三つがそろって気持ちよく便が出てくれます。どれが欠けてもダメです。
寒い冬も、しっかり水分を!
冬になってグッと冷え込むようになって、便が硬くなって便が詰まってしまう患者さんが多くなっています。その原因の一つが水分が十分に摂れていないという点が挙げられます。
夏は暑いし汗もかく。体の外に水分がどんどん出ていってしまいます。熱中症のことを考えるとしっかり水分を摂らなければという意識があります。また暑いので水分も比較的容易に摂ることが出来ます。
一方今の寒さが厳しい冬。外は乾燥しています。建物の中は暖房して乾燥している。冬も夏と同じように体からどんどん水分が出ていってしまいます。この寒い時期に脱水になってしまう方もいます。
でも夏と違って、十分に水分が摂り難くなっています。そのようなことで、寒い時期からだから水分が自分が気が付かないうちに出てしまい、しかも十分に水分を摂ることが出来なくなる。こういったことが寒い冬に便秘がきつくなって便が詰まってしまう一つの原因になってしまいます。なかなか摂り難いですが、この寒い冬の時期も十分に水分を摂る必要があります。
一端硬くなった便を柔らかくする薬はありません。
また、一端直腸で硬くなってしまった便を飲み薬で柔らかくすることはできません。緩下剤は便が硬くならないように、柔らかくするお薬です。一端硬くなった便を柔らかくする薬ではありません。もっと言うと、硬くなってしまった便を柔らかくするお薬はありません。
硬くなってしまった場合は、摘便と言って、硬くなった便を崩してある程度柔らかくしてから浣腸をして出す必要があります。
硬い便のまま浣腸しても便は出てきません。でもなかなか自分で硬くなった便を指で崩して柔らかくして浣腸して出すといったことは難しいです。便が詰まってしまった場合は、やはり早めに医療機関を受診して出してもらう必要があります。
食べたものが消化され吸収され便になるまで、ゆっくりで3日間です。今日食べたものが三日後に便となって出ることもあります。ただ、3日間の間にスッキリ便を出す必要があります。3日経っても出なかったら、4日目を期待しても出ません。また出なくなった場合、出るかなあ出るかなあと待っていても出ません。やはり早い時間に医療機関を受診することが必要です。
緩下剤の内服の仕方は主治医としっかり話を。
便秘の方は、やはりしっかり緩下剤を内服して具合よく便が出るようにして、2日間出なかった場合は、いつも飲んでいる緩下剤の量を増やしてスッキリ出してしまう必要があります。緩下剤の飲み方、出なくなった時にどのように緩下剤を増やして便を出したらいいかは、主治医の先生とよくお話しておく必要もあります。
生活のリズムと排便
また便の調子は生活のリズムにも影響されます。いつもと違った生活のリズムになるとどうしても便が出にくくなってしまう方が多いです。
例えば旅行に行ったら便が出なくなってしまう。いつものトイレでなければ便が出にくくなる。また平日は調子いいが、休日になると出にくくなってしまうなど、生活のリズムや環境そして精神的なことと排便の状態には密接な関係があります。
これからの年末年始、いつものような生活とは違ったリズムになってしまいます。食事の内容なども変わります。そういうことから便秘になってしまうこともあります。
基本的には水分をしっかり摂って、便の元になる繊維質をとり、3日間の間には1回は便をスッキリ出す。もともと便秘の人は緩下剤をしっかり飲んで、出にくいときは量を増やしてスッキリ出してしまう。そういったことに気を付けていくことが必要かなあと思います。
快便で快適な生活を!
気持ちよくスッキリ便が出ることはとても大切だと思います。スッキリ便が出ることで1日の生活が本当に快適に過ごすことが出来ます。快便で、年末年始、そして楽しいお正月を迎えましょうね。