今回は、外来を受診して必要な費用に関してお話します。
それには、まずは保険診療はどうなっているのかをお話します。健康保険で診療を行っている保険医療機関での診察に関わる費用は、2年に一度の診療報酬改定で決まっていきます。ここで、診療に関わる費用を決めていきます。
初診料、再診料、処置料、手術料、入院基本料などすべてです。国民皆保険制度があるので、保険証を持って保健医療機関を受診すると、いつでも、どこでも、誰もが、全国同じ料金で診察を受けることが出来ます。
診療報酬で決められた点数は、日本全国一律1点が10円です。医療機関によって料金が異なることはありません。ただ、指導料や管理料など、患者さんが実感できない技術料にも点数がついていますので、少しわかりずらいところもあります。
今回は、渡邉医院での外来診察を受けられる際に必要な費用に関して、例を挙げて紹介しようと思います。
初診料は診療所では282点です。したがって、282点×10円=2820円
再診料は75点で、75点×10円=750円、外来管理加算は52点、52点×10円=520円となります。そして窓口負担は、3割負担の方はそれぞれの料金の30%、2割負担は20%、1割負担では10%分を支払うことになります。
例えば外来初診で肛門鏡検査のみを行った場合は、初診料282点、肛門鏡検査200点なので、282点+200点=482点となります。1点が10円ですので、482点×10円=4820円。3割負担の方は4820円×30%=1450円となり、窓口負担は1450円となります。
いろんなパターンをパワーポイントでお示しします。
このように、初診料、再診料、また、検査や処置、そして手術など、すべてに点数がつけられていて、その点数×10円×負担の%で窓口負担の料金が決まってきます。
次回は、渡邉医院での入院での治療費についてお話します。
2018.08.26