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2024.03.17

第7回日本臨床肛門病学会学術集会に参加して

今日、第7回日本臨床肛門病学会学術集会が開催されました。

今回のテーマは低位筋間痔瘻の括約筋温存術式でした。

痔瘻の手術の基本は、原発口、原発巣、瘻管をしっかり処理することです。

低位筋間痔瘻の場合、原発口から二次口に伸びる瘻管は、必ず内肛門括約筋を貫いています。この瘻管が貫いていいる内肛門括約筋をどう温存するか、どのように手術をするかの検討が今回のテーマでした。

低位筋間痔瘻はどのようになっているかをお話しします。

原発口である肛門線に感染を起こし、内肛門括約筋と外肛門括約筋との間に原発巣を作り、外肛門括約筋括約筋を貫いて二次口を作ります。

原発口から原発巣までの瘻管を一次瘻管、原発巣から二次口までを二次瘻管と言います。

この、内肛門括約筋を貫いている一次瘻管をどうするかが今回のテーマです。

まず、低位筋間痔瘻の手術で大事なことは、痔瘻の部位です。

肛門の後方の痔瘻の場合は、術後の変形や機能障害を起こさないので、解放術式を行います。開放創にすることで再発が少なく根治術度が高まります。

問題になるのは、側方と前方の痔瘻です。

温存術式の場合、二次瘻管と原発巣まで摘出して、原発口と一次瘻管を残すという手術です。残しても再発しないように様々な工夫をしていることの発表でした。

ただ、瘻管が残っていることで、そこからまだ再発する可能性もあり、まだまだ検討が必要だと思います。

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