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2023.10.18

肛門科医として

皆さんこんにちは。渡邉医院の渡邉です。

今週末はすごく冷え込むようですね。風邪などひかずに元気に楽しい週末をお過ごし下さい。

さて、肛門科医としては、やはりしっかり手術ができるということが大前提ですが、でも1番大事なところは手術をした後の経過をどのように患者さんにとって、具合よく診ていくかなと思います。

その一つが手術後の痛みであったり、手術後具合よくすっきり、気持ちよく便が出るようにしてあげるか。また出血の心配をどのように取り除いてあげるか。このように手術後のフォローがとても大事になってくると思います。

患者さんにとっては施術をするということが、やはり1番の重要な課題になると思いますが、でもやはり手術後ちゃんと便が出るだろうか、その時には痛みはどんな感じだろうか?やっぱり便をする時は出血するのかなあ?など思い切って手術をした後、やはり術後のいろんなことが心配になって行きます。こういった心配をすることなく順調に具合良く、術後の経過を過ごしてもらうことができる。そんなふうにうまくフォローできれば肛門科医としては満足することができると思います。

いくら手術がうまくいっても、術後全く便が出ない。便が出てもすっきりしない。いつも残った感じがする。常に便のことで悩んでいる。これではうまく治しているとは言えません。

また、術後の痛みが強く、それに対してのコントロールが具合良く言っていなければ、いずれ楽になるとは言っても、患者さんにとってはとても辛い期間となります。全く痛みを取り除きながら治していくと言う事は無理かもしれません。でもできるだけ術後の痛みを緩和するそういった方法をしっかりとっていくことが大切です。また痛みがいつまで続くのか、いつまで我慢すれば大丈夫なのかなど、具体的に患者さんに伝えることもとても大切なことだと思います。がんばらなければいけない期間がわからない。この事は、患者さんにとってはとてもとても辛いことだと思います。私自身、今入院して加療していますが、痛みの原因はわからない状況です。今は落ち着いているのですが、また何時何時痛みがぶり返してくるか、そしてその痛みはいつまで我慢すればいいのか、そのことがわからない状況にあります。やはりこの事はとても辛いです。

また出血に関しても同じです。ガーゼや綿花に血がついているが、この程度の出血はこのまま放っておいて大丈夫なのか?どんな出血が止血が必要なのか?出血はいつまで続くのか?など出血に関しても、様々な悩み心配事が患者さんにとってはあります。それを1つずつこの出血は大丈夫。こんなふうに出血したらすぐに連絡してほしい。いつ頃になったら出血が減ってくるのか?など具体的に患者さんに説明することが必要となります。

このように、肛門科医には、手術以外にしなければならないとても大切なことがたくさんあります。このことは1つでもかけてはなりません。どれか1つかけただけでそれは十分な手術を行ったと言うことにはなりません。手術をしっぱなしやりっぱなし。手術した後は何のフォローもしない。これでは肛門医ではありません。

手術だけではなく、手術後のフォロー、これをしっかりできるよう私たち肛門科医日々鍛錬していかなければなりません。このことを怠るようでは、肛門科医を名乗る資格はないと思います。

私も今後さらにいっそう頑張っていこうと思います。

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