皆さんこんにちは。渡邉医院の渡邉です。
10月5日に退院して3週間がたちます。何気ない日常の生活に戻ったということにとても幸せを感じています。
朝起きて、コーヒーを入れる、食後のかたずけ、お風呂の掃除、洗濯や買い物。以前は極々当たり前のことで何も感じなかったことが、退院した今はできる。とてもうれしく幸せを感じます。これまで休みの日に食事を作るということはありませんでした。でも退院してからは自分で作るようにもなりました。大きな変化です。
悪性リンパ腫。本当になりたくなかったです。白血病や悪性リンパ腫はテレビなどで有名人の報道があり、自分とは全く関係ないことのように思っていました。それが突然の発症。まさか自分がなるとはとは思ってもいませんでした。でも、なったことでいろんなことを経験し、また、以前の自分にはできなかったこと、やらなかったことなどをするようになりました。
今回の治療で、私自身一つ成長したなあと感じます。
現在の体調としてはまずまずかなあと思っています。まだまだ元に戻ってはいません。
3月29日に緊急入院をして約6か月間。この間の治療の影響が蓄積されているんだなあと感じます。
肉体的な体力に関しては、退院後約1時間30分程度のウオーキングを毎朝行っているので大分アップしてきているのではないかと思います。3週間経ちますが、足の筋肉痛はまだまだあります。こんなに筋力も落ちていたのかと、ビックリしています。
さて、自家血幹移植後の経過ですが、9月24日に生着して、約1か月経ちました。白血球の数は13000/μlと増加はしていますが、その内容をみると好中球は少なく、好酸球が多かったり、まだまだ正常に統制されていないようです。また、血小板に関しては一旦33万/μlまで増加しましたが、その後徐々に減少して、今週の火曜日(10月25日)の段階では12万/μlまで低下。正常値の下限を切りました。白血球や血小板の増減に関しては自覚症状はありません。毎週の外来受診時の血液検査の結果でわかります。
この白血球の増え方がしっかり正常に統制されるのはいつか?血小板の減少はどこで留まり再度増加してくるのか?まだまだ予断は許さないなあと思っています。
良く患者さんに術後に「傷がふさがったのと治ったのは別です。傷がふさがってからもまだまだ治っていきます。」とお話ししていますが。やっぱり悪性リンパ腫の治療も一緒。
造血幹細胞が無事生着したからと言ってそれで元の状態に戻るわけではないなあと感じます。まだまだこれからといったとこなんだなあと思います。
さて、渡邉医院の再開についてですが、今のところの私の目標は、来年年明けの1月からの再開です。それに向けた準備を少しづつ始めています。
悪性リンパ腫になる前と同じようにはなかなか診療できないのかなあと今は思っています。でも手術をして患者さんを治していきたい気持ちもあります。現在の有床診療所の施設基準をワンランク下げて再開しようかなあと考え、それに向けての届け出の書類なども作成しています。
渡邉医院の再開の際のスタッフですが、現在のところ5名の方が復帰してもいいとの返事をいただいています。本当にありがたいことです。私の入院、渡邉医院の休止によって突然の解雇。やむを得ない状況とは言え、スタッフにとってはとても辛い決定になってしまったと思います。それにも関わらず、渡邉医院休止から約10か月後の再開の際に復帰を申し出てくれえました。本当に感謝しかありません。
さて、渡邉医院のまずは縮小からのスタートを考えています。ただ、無床の診療所にはせず、有床診療所のままでいたいと思います。やはり入院施設を持っていることで、患者さんに必要な治療を迷うことなく行うことが出来ます。
休止前は、有床診療所入院基本料5を算定していましたが、再開時にはワンランク下げた有床診療所入院基本料6を算定しようと思っています。休止前の有床診療所入院基本料5の場合、常勤の看護職員が4人以上7人未満という施設基準があります。そして1日の入院基本料は737点、7370円で3割負担の方は2210円の自己負担になります。有床診療所入院基本料6の場合は常勤の看護職員が1人以上4人未満という施設基準で、入院基本料は543点、5430円で3割負担の方では1630円の自己負担となります。渡邉医院としては1日1940円の減収になります。反対に患者さんにとっては1940円の負担軽減、3割負担の方は1日580円の窓口負担減となります。
このように、有床診療所入院基本料をワンランク下げる。
また、外来診療の時間は、最初のうちは月曜日から土曜日までの午前中だけの診療都市、順次、以前の診療時間に戻していく。
さらに手術に関しては、まずは1月は入院しなくてもいい手術から始めて、私自身の体調、そして大切なのが、術後の患者さんの治り具合などを診ながら2月以降入院が必要な手術を始めていこうと考えています。
まだまだ目標で、私の回復の状態などもしっかり診ながら、焦らずに進めていきたいと思います。