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2022.02.22

62歳になって。

 219日で私は62歳になりました。本当に11年が早く進んでいきます。ついに還暦が来た!と思ってもう2年が経つ。信じられない速さです。

 新型コロナウイルスの感染拡大が始まって、2年。私の60歳代の始まりは、新型コロナウイルスの感染拡大に始まりました。絶対に忘れないタイミングですね。
 この忘れられないタイミングは父の死も同じです。
 ちょうど今頃2月の後半でしょうか?父が、「今年も桜が見たいな。楽しみだ!」と言っていました。そんな中、桜の咲く前の38日に突然逝ってしまいました。母と二人で楽しく夕食を摂り、母と父の愛車ローバーミニを駐車場に止め、母が先に家の鍵を開けに行きました。その後、いくら待っても帰ってこないので、ほんの数分のところなのに。気になって勝手口を開けると、すぐ目の前の道端で父は倒れていました。
 近くにいた方が救急車を呼んでくださったのですが、救急車が到着した時にはすでに心肺停止の状態。病院に運ばれ、蘇生を試みていただいたのですが、死亡が確認されました。
 母から連絡があって病院に私が駆け付けると、母は茫然として私に発した言葉は、「元治さん、死んじゃったの。」でした。その時の母の姿は今でも覚えています。忘れることはできません。
 お葬式が終わり、しばらくすると桜。ちょうど今年と同じように京都府知事選挙の年でした。毎年春が来て桜が咲くときには亡くなった父とその時の母の姿を思い浮かべます。
 母も、「元治さんもずるいわよね。桜の時期、必ず元治さんのことを思い出すはよね。」と。
 母は、認知症も進み、今年の桜を見るときに何を想うのだろうかと思います。もう後一ヶ月ほどたつと桜の花が咲くころ。今年はどう過ごそうかと思います。
 この2年間、新型コロナの感染拡大で、桜の花見にも行けていません。新型コロナウイルスの感染拡大、人々の生活を脅かし、暮らしを奪うだけでなく、人々の想い出もゆっくり楽しませてくれません。早く収束して欲しいと思います。

 何かちょっと変な方向に進んでしまいました。62歳になったことへの想いを書こうかなあと思ってたのに。

 11年、自分としては何も変わっていないような気がします。毎日毎日同じことの繰り返し。でもその中にきっと大切なものが繰り込まれているのだろうなあと思います。

 毎日毎日を悔いの無いように生きろと良く言われますが、なかなかそうはいきません。何も考えずにぼーっとした一日もあります。でもそれでいいのかなあと思います。無理せず、できることをしっかりやっていく。その中に新しいものが生まれ、そのことで自分自身も進化していくのかなあと思います。ふと気が付いて、これまでの自分の歩みを振り返ってみた時に、自分が大きく成長し、素晴らしい人間になってきていたことに気づく。そんな感じでこの1年間過ごしていきたいと思います。

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