3月8日。今日は父の命日。父が今の社会の現状をみたら何を語るだろうか?
父は肛門科の小さな診療所で毎日痔の患者さんの治療に当たりながら、社会の全ての人々が、幸せにそして安心して暮らすことが出来る平和な社会を目指して自分の人生をかけてきました。
おそらく父は、「あいつら(国)何をしているんだ。今、国民の命を守るためにしなければならないことがあるだろう。今直ぐそれを行え。」と語ったのでは
新型インフルエンザ等対策特別措置法の改正を行おうとしています。でも今直ぐにしなければならないことはそのことでしょうか?今の法律の元でも十分に今の新型コロナウイルスに対応できます。今はそれを行う時ではありません。
また父は科学的に物事を考える人です。やはり基本は医師です。今、政治的判断ではなく、やはり科学的に判断して、しなければならないことを正確にそして確実に、そして迅速に行っていく必要があると考えたに違いありません。
そして、今の新型コロナウイルスの感染拡大に対しての国の対応など怒りを持ってみているでしょう。
また、今の感染が終息に至ったあと、今後も同じような道のウイルスが出現することは確実です。今回のことをふまえて、医療提供体制、公衆衛生政策、そして保健政策の見直し、拡充を図らなければならないと思います。
さて、新型コロナウイルスの感染拡大はとても重大な問題で、終息に向けての様々な対応が必要な時期です。今のところ新型コロナウイルスに対しての直接的な治療法がなく、対症療法での治療になっています。そのような中、すべての人々が、この新型コロナウイルスに対して不安を抱えていると思います。
でもこの新型コロナウイルスの感染拡大でさらに心配なことは、皆さんの心がどんどん壊されていてしまうのではないかと言うことです。
この皆さんの心を壊してしまう、そんな見えない心を壊す「ウイルス」の感染、拡大が新型コロナウイルス以上に心配です。
この心を壊す「ウイルス」が拡大してしまう原因にはやはり、目の前からどんどんいろんなものがなくなっていく。日々感染者が増えていく状況がテレビから流れてくる。
一斉休校をしたが、このことで感染が防げているのか?何時から通常通りに子供たちが学校に行けるようになるのか。いろんな対策を打ってきていますが、その対策の先の未来が私たちに想像できない。予測できない。そして見えてきません。このような状況などが心を壊す「ウイルス」が拡大している原因だと思います。
もしも政府が打ち出したマスク対策によって、通常通りに店頭にマスクが揃ったなら、対策の効果が出てきたと安心することが出来るのではないでしょうか。
また感染の状況がどうなのかをしっかりと、隠すことなく伝えていくこと。このことも安心につながるのではないでしょうか。
今起こっていることを、政治的ではなく、科学的に理路整然と説明して、今行わなければならない、国民の命を守る政策を進めていくことが大切だと思います。
そういったことで、私たちの心を壊す「ウイルス」の感染拡大を食い止め、終息に向かうことが出来ると思います。
何か不測のことが起こった時、私たちは試されると思います。そんな時私たちのもつ力が試されます。私たちは理性を持って、そして科学的に、そして人の心を想う気持ちを持って今の状況を乗り切らなければならないと思います。
父の命日の今日。母と一緒にいました。母は穏やかな表情で、時折優しい眼差しで私を見てくれます。父を失い、しばらくたってから認知症が進んできました。そんな母と一緒に、皆が穏やかに過ごせる。そんな社会にしていきたいと思います。
父の命日に、今思い感じたことをお話しました。