渡邉医院

保険証の廃止撤回に向けて

皆さんこんにちは。渡邉医院の渡邉です。

 今日は、12月2日にも行おうとしている保険証を廃止してマイナ保険証に一本化することについての問題をお話し、保険証廃止の撤回を皆さんと共に求めていきたいと思います。

 まず、最初にお話ししたいのは、明日122日から、保険証の新規発行がされなくなります。ただ慌ててマイナ保険証にする必要はありません。今持っておられる保険証は、有効期限が切れるまで、これまで通りに使うことができます。また、有効期限が切れた後も資格確認証が交付されます。この資格確認傷はこれまでの保険証と同じように使うことができます。ですからマイナ保険証にする必要はありません。私もマイナンバーカードすら持っていません。今後作る予定もありません。

 さて、一番大切で忘れてはいけない重要な点は、もともとマイナンバーカードは義務ではなく任意であることが大事なポイントです。マイナンバーカードを作ろうと思う方は作って、作りたくない方は作らなくてもいい。その任意のマイナンバーカードを普及させようと、保険証という誰もが必ず持たなければならない、そして保険者は全ての人に保険証を発行する義務がある大切なものを人質にとって、強引に保険証を廃止してマイナ保険証を推し進めています。

 これまでの保険証でなんら問題は起きていません。なのになぜ保険証を廃止してマイナ保険証にするのでしょう。誰のための、誰の利益のために進めているのでしょう。私たち国民に関して、決して利益になるものではありません。進め方に疑問があり疑惑があります。

 マイナ保険証の利用率もまだまだ15,67%とまだまだ利用率は低いです。

 そして、国家公務員のマイナ保険証の利用率は9月の時点で15,67%と私たち国民より低い利用率です。デジタル超を含む内閣共済組合でも16.06%です。

 私たち国民にはマイナ保険証を押し付けているのに自分たちの利用率は私たちの利用率より低い。自分たちはマイナ保険証にしない理由が隠されているのだと思います。とても怪しいと感じます。

 先日総選挙が行われました。結果は皆さんがご存知のようになりました。総選挙の結果を踏まえて,NHKが当選者465人に「マイナ保険証ので保険証廃止のぜひ」に関してのアンケートをとりました。その結果,「廃止すべきではない」,「廃止時期を延期すべき」と回答があったのが256人,55,1% と過半周を超えました。廃止法を作った自民党の議員の中にも48人の議員が「廃止時期を延期するべき」と答えています。

ここにもマイナ保険証の危うさ,不備が見て取れます。

やはり,誰が,どこで,どのような議論があったのかの記録さえない,一大臣の鶴の一声で決まった保険証廃止,もう一度しっかり議論して,保険証の必要性を確認して,保険証廃止の撤回を行わなければなりません。そのためにも私たちの取り組みお強めて行く必要があるのと,皆さんの共感,そして支援が必要です。そのこと国を動かす力になります。

さて,今も医療機関でのマイナ保険証のトラブルが起きています。

 約7割の医療機関で「トラブル・不具合があった」と報告しました。トラブル・不具合への対応として78%の医療機関が「その日に持ち合わせていた健康保険証でトラブルを回避した」と答えています。トラブルが起きた際の対処方法はありますが、医療機関にとってはとても負担になります。マイナ保険証などのデジタル化で利便性が良くなるどころか、ますます不便になっていきます。これまでは保険証を見せるだけで良かったのが顔認証して、カードリーダーで資格確認する。そこに機器のトラブルが起きたらそれに対応しなければならない。このようなトラブルを回避する一番の方法はこれまで通りに保険証廃止のを残すことです。このままだと、明日以降医療現場では混乱が起きてしまうことは目に見えています。

まだまだ現行の保険証なしで安心して医療にかかれる環境にないことを示しています。

もう一つ保険証廃止の大きな、そして大事な問題点があります。それは保険証廃止は、それ自体が国民皆保険制度を後退させてしまうことです。

その理由は、保険証を廃止してマイナ保険証を利用するにも、資格確認証の交付を受けるにも、本人の求め、申請が必要になります。そしていずれも有効期限が切れると、自らが申請しなければなりません。これまでは保険者が保険証の有効期限が切れる前に申請なく、自動的に保険証が送られてきました。このことは、医療保障という私たちの人権保障が「申請に基づくもの」、「希望によるもの」になってしまいます。

「いつでも・どこでも・誰でも」の国民皆保険制度が大きく後退してしまいます.

このように、保険証を廃止してマイナ保険証の一本化.国はいいとこばかりを宣伝しアピールしていますが、そんなことはありません.保険証廃止は、私たちの人権保障を蝕んでいくものです.

 保険証廃止撤回の運動は私たちの人権保障を守るための運動です.122日以降も諦めることなく、皆さんと共に、政府に今の強引な進め方を批判して、健康保険証の廃止を撤回させ、これからも保険証が使えるよう求めていきたいとお思います.

衆議院の与党の過半数割れした今、国動かすいいチャンスだと思います.y露シクお願いいたします.よろおしくお願いいたします.