渡邉医院

母に会って

皆さんこんにちは。渡邉医院の渡邉です。8月も2週も終わり、お盆の時期になりました。皆さんは今年のお盆はどのように過ごされるのでしょうか?実家に帰る、旅行に行く、自宅でゆっくりする。どうでしょう?

渡邉医院は私がアクセリンパ腫になる前は、お盆休みを取らずに診療をしていました。

今年は、しっかり休ませてもらうことにしました。8月13日から8月17日までの期間、1週間のお休みをいただくことにしました。

体調は両足が十分に動かない以外はとても良くなってきています。去年の12月23日に退院して7ヶ月の間、どんどん体調は良くなり、診療は縮小していますが、この間病状が悪化して休むということもなく診療を続けています。悪性リンパ腫になって、これだけ長い期間休むことなく診療を続けられたのは初めての経験です。後はこの猛烈な暑さの夏を乗り越えられたらと思います。そんなこともあって、今年はしっかり休ませてもらいます。

 さて、久しぶりに妹が2月に帰ってきた実家に行きました。とても快適な空間に変わっていました。玄関は変わりなく、玄関框が高く杖を使いながら上がれるか心配していましたが、全然大丈夫、上がることができリハビリの成果かと思いました。

妹と一緒にお昼ご飯を食べた後、グループホームに入居している母に会いに行くことにしました。

新型コロナウイルスが今、感染拡大しているので、面談室での面談をお願いしました。

約1年ぶりの再会でした。1年前、母が左の大腿骨骨折で入院となった時、入院に必要なものをグループホームから病院にまで運びました。その頃はまだ補助的に杖を使って歩行していたのでなんとか運ぶことができました。夏の暑い日、汗をかきながら運んだ記憶が鮮明です。その後すぐに私も体調を崩して入院する羽目になてしまいました。それから約1年間、会うことができませんでした。2本の杖で歩けるようになたことと、妹が京都に帰ってきてくれたことで母の面会が可能とりました。

90歳になった母。車椅子に乗って、頭を垂れて目を閉じ寝ているようでした。時々目を開けるのですが、声かけに応答することはなく、また寝てしまうとういう状態。でもまあ1年前とそれほど変わっていないなあと思いました。ただ、やはり歩くことができないので、足は腕かと思うほど細くなっていました。ただそんな足も動かし、車椅子からずれていく姿勢を戻そうとしていましたが、足を動かせば動かすほど、ますますずれて行く。でも、手を握ると反射なのか握ってきます。声は聞こえているのかなあと思いますが、どうかなあ?

そんな母を見ていると、母は母の世界で穏やかに生きているんだなあと思い、心優しい、ほっとしたような気持ちになりました。

母に会いに行けることができることがわかったので、これからは時々母に会いに行こうと思います。