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2024.06.27

便秘フォーラムに参加して 高齢者の便秘を中心に

 皆さんこんにちは。渡邉医院の渡邉です。
 もうすぐ退院してから6ヶ月が経ちます。体調はずいぶん良くなり、食事も美味しく食べれます。少し気をつけないと、食べ過ぎてしまいます。また睡眠もよくとれ、夜中に1回程度起きますが、その後もぐっすり眠れます。また、毎日最低1回は、私の考えたリハビリ?筋トレを約30分かけて行なっています。まだまだ杖を使っての歩行ですが、それも随分安定してきています。
 診療ももう息切れすることなくできるように、次の段階にギアを入れ替えていこうと思います。
 ここまで回復したのも皆さんのおかげだと思っています。ありがとうございます。

現在、渡邉医院は予約制になっていますが、肛門が腫れて痛いという症状があるときは、渡邉医院に電話していただいて、「痛い!」と言って場合によっては当日の診察に来てもらえればと思います。

さて、今回は便秘フォーラムに参加して勉強したことを箇条書きですがご紹介します。

1)まず、便秘と便秘症は違うと言うことです。
 便秘は、便が硬いとかスッキリ出ないとかの状態を言います。便秘症は便秘によって生活の質が起きるなどの症状が出ることをさします。
 また、高齢者の場合は、排便時のいきみが強いと心臓への負荷がかかります。いきみによって血圧がガリ、その状態がしばらく持続します。また、強くいきむことで脳梗塞などにもなる可能性があります。このようなことでトイレで倒れると言うことにつながってしまいます。
 便秘症は命に関わると言うことです。
 やはり排便は「いきまない排便」を目指すことが大事です。

2)加齢と便秘に関しては、どうしても加齢と共に便秘の方が増えてきます。これは加齢によって大腸の機能が低下することによります。例えば腸管の粘膜や筋層が萎縮してしまう。また、アウエルバッハ神経叢が減少して腸管の動き、蠕動が悪くなるなど、加齢による腸管の器質的な片亜が起きることによって便秘になります。

3)睡眠と便秘に関しては、ぐっすり眠れることで便がスッキリ出るとのことでした。

4)サプリには注意。
  様々な多くのサプリがあるのでどれが効くかはなかなか判断できないとのことでした。またサプリの効果を検証する場合、対象者が50人以下の場合、統計学的に良い結果が出る可能性があり、50人以上では効果が統計上悪くなるなど、対象者の人数で結果が変わってしまうこともあるため注意が必要とのことでした。

5)水分をとることは便秘にいいのかは、やはりしっかり水分をとったほうが良いとのことでした。

6)では運動は便秘にいいのか?に関しては、30分程度歩くなどの有酸素運動は良いとのことでした。

7)下剤の服用率は、他のお薬と比較すると18%とかなり少ないとのことでした。やはり下剤は毎日しっかり飲むことが大事です。私がいつも言っていることですが、便が出ないから下剤を飲んで出す、出ないから飲んで出すでは、本当に出なくなると飲んでも出なくなることがあります。一旦硬くなった便を柔らかくする薬はありません。具合よく出るように毎日内服することが大事です。

8)最後に問診のポイントです。問診の際は便の回数、便の硬さ、スッキリ感の三つがポイントで、週に何回便が出るか、便は柔らかいか、スッキリ出るかを聞くことが大事です。

 箇条書きですが、参考になればと思います。

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京都府京都市上京区浄福寺通今出川下ル
竪亀屋町255
TEL 075-441-4303

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