渡邉医院

今年一年を振り返って

皆さんこんにちは。渡邉医院の渡邉です。

今年も残すところ、あと2日となりました。

今年1年間の中どんな1年だったかなぁと振り返ってみると、「こんな1年間ではなかったはずだ。」と言う思いでいっぱいです。

去年、3月悪性リンパ腫の発症が分かり、その治療に入りました。悪性リンパ腫は下垂体の近傍に手を落として現れていました。まずは寛解療法を5クール行い完全寛解になりました。次に地固療法を2クール。この際採取した造血幹細胞を使っての自家血幹移植まで行いました。

この一連の治療で治癒したと思いました。これからは、ある程度診療は縮小しなければならないと思っていましたが、悪性リンパ腫を罹患する前のように、場合によっては、それ以上に楽しい生活が送れると思っていました。そうゆう思いで治療してきました。でも、今年の1月になって診療を再開すると、始めの1ヶ月は、少ししんどいながらも仕事、生活は進んでいきました。それが2月になると右の動眼神経麻痺を発症。激しい腰部の痛みなどが出てきて入院。これ以降入退院を繰り返すことになりました。

自宅にいるより入院している日の方が多い状況。ただこの間、髄液検査をしても、頭部の造影MRIや、造影腰部MRIを行っても、どこにも悪性リンパ腫の最初の所見はありませんでした。でも症状はある。そこで最初の所見はないが、抗がん剤の髄注を行いました。

しかし、9月の入院では痛みが強く、痛み止めが効かない状態でした。全身の倦怠感も強く、夜が来るのが本当に怖かった。精神的にもどんどん病んでいき、精神科の受診もしました。このまま死んでしまうのかと思うようにもなりっました。

このような状況に中、急に、感覚としては数秒の間に両足が痺れ、全く動かなくなってしまいました。

この回の入院では、まずは抗がん剤の髄注を3回行いました。ただ、これでは症状がとれないため抗がん剤の全身投与を4クール行いました。4クールの化学療法ご、入院時の症状は治まりました。やはり、画像診断や髄液検査などではわからなかったが、燻っていた悪性リンパ腫が悪さをしていたんだなあと思いました。

さて、今後の予定では、年明け1月4日から放射線療法で放射線の全能照射を行うことになりました。全部で18回の予定、1月いっぱいで終わります。副作用が出ないで終わって欲しいなあと思います。

今ある症状は、右の顔面神経麻痺と両足が痺れて全く動かないことです。

顔面神経麻痺は段々良くなって行くと思います。ただ、両足の麻痺と、全く動かないことに関しては、リハビリが必要だなあと思います。

今の気持ちとしては、両足の麻痺が取れ足が本当に動くようになるのか。どれくらいの時間がかかるのか。とても不安です。

何も悪いことをしていないのに、どうしてこんなことになってしまうのか、悔しい気持ちがあります。この一年間「どうして!」と思う一年でした。来年は、「この一年間、良かった!」と思える一年になって欲しいです。