渡邉医院

副作用が軽減した~!

 皆さんこんにちは。渡邉医院の渡邉です。

今日朝起きて、窓を開けるととても涼しい空気が流れ込んできました。季節が進みましたね。これからどんどん過ごしやすい気候になっていってくれるかなあと思います。楽しみです。

 さて、入院中に発症した右顔面神経麻痺もリハビリの先生に教えていただいたリハビリと、マッサージで随分良くなってきました。

 先日、耳鼻科を受診したのですが、その時先生は「顔面神経麻痺を発症した時は、顔面神経の評価は30点満点中3点でしたが、今日は30点満点28点まで良くなりましたね。」とおっしゃって下さいました。良かった!これからもリハビリとマッサージで完璧にしていこうと思います。

 さて、もう一つの問題は、抗がん剤をべレキシブルからテモダールに変更しました。

 これまでの経過を診てみると、悪性リンパ腫が明らかに再発したという検査結果や画像診断もありません。先日撮影した頭部造影MRIでも明らかな異常所見は認めませんでした。しかし、グレーな状態。これまで内服してきたべレキシブルに耐性ができたのかなあと主治医の先生と話をしました。そこで、べレキシブルを止めテモダールに変更することにしました。

 内服の仕方としてはテモダールを5日間内服し、その後23日間休薬。これを1クールとして内服します。

 そこで、内服を開始したのですが、1日目夕食後に内服したところ、夜中の0時頃から激しい嘔吐が始まりました。朝の8時まで計5回の嘔吐。1回内服しただけで休薬し、主治医の先生と相談し、制吐剤を飲んでいなかったので、テモダールを内服する30分前に制吐剤を内服するようにしようということになりました。

 夕食や制吐剤、テモダールの内服の仕方も工夫してみました。

 テモダールを内服する日の夕食は、お粥などの消化の良いものを腹68分目にしてみました。

 食後12時間ほど経って、ある程度胃の内容物がなくなるころにまずは制吐剤を内服。その後30分程度経ってからテモダールの内服をするようにしてみました。

 このように、工夫してみると、2回目以降、嘔気や嘔吐はなくなりました。

 おそらく、制吐剤が一番有効だったのだと思いますが、食事を工夫したことも、少しは副作用の軽減になったかなあと思います。

 やはり、どうしても治療のためには抗がん剤の内服が必要になってきます。この際、内服している患者さんにとって最も辛いのは副作用です。副作用を0にすることはなかなか難しいと思います。でもその副作用に対して、それを予防したり軽減させる薬も進歩しています。

 抗がん剤を内服している患者さんは、主治医の先生、薬剤師さん、看護師さんと相談しながら、抗がん剤の内服が続けられるようにしましょうね。頑張らずに!