皆さんこんにちは。渡邉医院の渡邉です。
10月5日に退院しました。
3月29日に緊急入院。悪性リンパ腫の診断で、まずは寛解導入に向けての5クールの抗がん剤治療。この治療で下垂体近傍ににあった腫瘍は消失して完全寛解になりました。
引き続いて、もしも残っているがん細胞があれば、それを叩く、言ってみればとどめを刺すための地固療法を2クール。この時に最終的に自家血幹移植を行う際に使う造血幹細胞の採取。そして、一連の治療の最後、自家血幹移植のために9月1日に入院しました。移植前処置の抗がん剤投与をした後、9月14日に採取保存してあった造血幹細胞を移植。移植10日目に生着。その後順調に白血球などの血球が増加して、10月5日に退院となりました。
6か月超の一連の治療が終わりました。この間やはり肉体的な体力の低下。また、会議や人の話をしっかり聞いて、それにこたえるという気力、体力もやはり低下しています。
この体力をこれから渡邉医院再開に向けてしっかりアップしていきたいと思います。
今、毎ウオーキングをしています。最初はとぼとぼ歩いていましたが、今日は歩幅も広くなり、腕もしかり振れるようになりました。昨日からウオーキングの途中にある鉄棒を使っての腕立て伏せも再開しました。本当に筋力も落ちているようで、今は筋肉痛が強いです。毎日のウオーキングをすることでこの筋肉痛が治まれば体力アップ、筋力アップが図れるんだと頑張っています。
自家血幹移植のための入院前の目標が、10月14日から10月16日まで京都文化博物館で開催される「シルバー美術展」に、自分自身が出展する作品を搬入するでした。この目標も達成することが出来ました。
今回の一連の入院期間で計28作品を描きました。その中の1点を出展しました。
寛解導入の抗がん剤投与が終わりに近づき、次のステージ、地固療法から自家血幹移植に向けての治療の節目に描いた絵です。次のステージの治療が進み、その先にはしっかり根を張った大樹が待っているといった気持ちで描いた絵です。
退院して、これまで描いてきた絵をもう一度見てみると、その時その時の気持ちが込められた絵だなあと感じます。治療がしんどかった時は、絵も力なくしんどそうな絵になっています。やっぱり、これら28作品が一つの作品なんだなあと思います。
さて、この6か月超の治療を頑張れたのは、やはり妻の支えがあったからこそだと思います。妻にそのことを話すと、「私は何もしていないよ。」と返事が返ってきました。でもそんなことはありません。1クール終わるたびに約1週間一旦退院します。これを繰り返していきます。退院した時は、朝コーヒーをいれ朝食の準備をしたり、食後のお茶碗洗い、お風呂の掃除や家の掃除。買い物に行ったりする、この何気ない、本当にありふれた日常生活に本当に幸せを感じます。そしてそこに妻がいてくれる。しっかり治して、この妻がいる幸せな日常生活に戻りたい。こういった気持ちが私の支えになり、力になりました。本当に妻には感謝です。
また、家族以外にも私を支えてくれた皆さんにも感謝です。
さて、今後の渡邉医院の再開に向けての予定ですが、まずはしっかり体力をつけ、人の話をしっかり聞けて、それに適切にこたえることが出来る、そんな体力を10月、11月でつけたいと思います。
そして12月から渡邉医院の再開に向けた準備をして、来年年明け1月から再開したいと考えています。
もうしばらくご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。