渡邉医院

9月になりました。自家血幹移植に向けて入院完了!

 

 皆さんこんにちは。渡邉医院の渡邉です。

 今は落ち着いていますが、京都でも朝から激しい雨が降りました。台風11号の影響もあるのでしょう。かなり大型の台風とのこと、各地に被害が出ないことを祈るばかりです。
 たまたま私が入院のために病院に行くときは雨は止んでいました。雨も「雨降って地固まる」と思えば縁起がいいなあと思います。

 さて、いよいよ悪性リンパ腫に対しての治療の最終段階、「自家血幹移植」に向けて今日9月1日、入院しました。クリーンルームからのスタートです。
 今日の朝食は息子が送ってくれたバームクーヘンを食べてきました。私がバームクーヘンが好きなことを知ってのことで、しかも入院するまでに届くようにしてくれたんだと思います。本当にうれしいです。そのバームクーヘンを食べて、力をもらっての入院です。

 これまで5回にわたる寛解導入への抗がん剤治療、そして寛解後の2回の地固療法。その際に造血幹細胞の採取等、本当につまずくこともなく順調に治療が進んでいきました。そしていよいよ最後の「自家血幹移植」です。

 前回、811日に退院して、21日目。3週間の期間がありました。これまでの治療は、退院後約1週間で再入院と言ったように、テンポよくどんどん入退院が進んでいきました。
 今回の3週間と言う期間、とても充実した生活を送ることができました。日常の何気ないことがとても大切に思えました。朝の支度をして、朝のワーキングが終わったらシャワーを浴びる。その時にお風呂の掃除。シャワーから上がったら選択をする。その日の夕食の準備のために買い物に行く。また、診療所に郵便物が来ていないか、診療所の花に水をやったり、こんな何気ない生活がとても楽しく感じました。そのためか、今回はチョット入院するのが嫌だなあと言った気分にもなりましたが、そんなことは言ってられません。もう一度気合を入れなおして、しっかり治療に取り組んで、治癒そして復帰して渡邉医院の再開をしたいと思います。

 主治医の先生のお話ですと、自家血幹移植に関しての入院期間は約1か月から2か月間とのことでした。できれば1か月、9月中に退院できるよう、自分ができることはしっかり取り組んでいきたいと思います。

 その一つとして、筋トレグッズを一つもって入院しました。また、病室内でできる筋トレはしっかりやっていきたいと思います。
 前回までも、病棟内を歩いたり、手すりを使ってのスクワット、腕立て伏せなどをしてきましたが、退院してみると本当に体力が落ちてしまっています。今回は移植のためにクリーンルーム。造血幹細胞が骨髄に生着して、白血球、特に好中球が十分に増えてくるまでは病室から出ることはできません。これまで以上に体力が落ちてしまうと思います。退院中、できる限り体力アップを図ってきました。今回も入院中の体力低下、ダメージを少なくして、退院後の復活への時間ができるだけ短期間になるように頑張りたいと思います。

 さて、今後の予定ですが、明日2日に造影MRIを撮影して再度寛解しているかどうかのチェックをします。そして移植前処置として抗がん剤の投与をします。投与後約1週間程度で骨髄が「死ぬ」ので、それに合わせてあらかじめ採取しておいた造血幹細胞を移植します。造血幹細胞が骨髄に生着するまでの10日から14日間かかります。生着とは、白血球のうち好中球が500/μl以上となりそれが3日間続くことです。
 そして好中球が増加して安定したら退院になると思います。
 この間、好中球が減少し感染症にならないようにすることが一番大切です。感染対策はしっかりとっていきたいと思います。
 また、退院している期間、チョットしたことで足の甲が浮腫み、このことで体重の変動が激しかったです。前回の入院時も点滴をするだけで浮腫が出て、体重が増え、血圧が低下してしまいました。こういったことから、腎機能はどうなのかの評価も大切だと思います。

 さて、「自家血幹移植」はどんな感じで進んでいくのか全く分かりません。でも、これまでの7回にわたる抗がん剤治療をしてきました。とても順調でした。本当に自分の体に感謝しています。今回もう一回心臓、肝臓、腎臓、骨髄、筋、腸内細菌等頑張って欲しいと思います。

 今後の経過は、また追ってTwitterFacebookなどで順次報告していきますね。

 もう一息です。復帰そして渡邉医院の再開まで、もうしばらく見守って、支えて下さい。よろしくお願いいたします。