渡邉医院

がんと障害年金ーその1-

 皆さんこんにちは。渡邉医院の渡邉です。

 病室から見える景色は、「とてもいい天気だなあ。」ですがきっととても暑いんでしょうね。京都も梅雨明けしたとのこと。梅雨はどうしてしまったんでしょうね。水不足で様々な被害や生活への支障が出ないことを祈るばかりです。

さて、前回「大切な人が、がんになったときー経済的な問題を解決するー」というブログをアップしました。そこでは高額療養費制度や税金の医療費控除、また傷病手当や生命保険に関してお話ししました。そうしたところ、私の妹からこんなメールが届きました。

「障害年金」に関してです。

こんな内容のメールが届きました。

 「国民年金は、障害年金2級までしかないですし、障害固定がいつになるのか良くわからないので、今すぐ申請にはならないと思いますが。FBの中で、障害年金のことは振れていなかったので、念のため送っておきますね。現状は、こうはならないという想定だと思っていますけどね。
 国民年金の障害年金2級は、月額64000円位かな、国民年金を満額収めた場合の老齢年金の額と一緒です。何となく、知っていないといざという時に申請しそびれて終わるような感じになりそうなので、元気なうちに伝えておきます。
20歳以降の障害年金って所得制限ないんだよ。
 精神障害とかだと、働けるようになったら、障害が軽くなったと評価されちゃって障害年金非該当とかになっちゃうけどね。だから、精神障害の人には、働けるようになって厚生年金かけてもらえたら、障害年金を返上して、また、病状悪化して働けなくなったら、また障害年金申請したら良いと説明しています。
 困った時だけ障害年金もらって、老齢年金の年になったら、障害年金と老齢年金の額の多い方をもらって、障害年金非該当になったら老齢年金をもらうんです。
 障害年金は非課税所得で、老齢年金は非課税所得じゃないからね。
 悪性リンパ腫の障害年金2級の書かれている数値がどんなものかわからないけどね。
 悪性リンパ腫の再発などの症状で入退院を繰り返して、仕事ができないようなら、誰かに診療所を貸して家賃収入もらいながら、そして障害年金もらいながらちょっと働けば良いんじゃないの?」

というものでした。

 「障害年金」は病気やけがをして、それによる障害で日常の生活や仕事などに支障が出た時に支給される公的な年金の一つになります。申請の条件には、一定の障害の状態にあること。また公的年金制度に加入していること。また保険料の納付要件を満たしていることなどがあげられます。

 がんの場合でも、この「障害年金」を申請することができます。

 この「がんの場合」と言っても、人工肛門や人工膀胱などを造設したり、尿路変更の手術を受けたりなど、目に見える体の機能障害だけではなく、抗がん剤の投与などによる副作用、例えば倦怠感や末梢神経障害、貧血、下痢、嘔吐、体重減少などの見た目ではわかりにくい障害であっても、それらの症状が、がんの治療であることが証明され、現在の日常の生活や仕事に支障をきたすことが認められれば、この「障害年金」が支給される可能性があります。

 この「障害年金」を申請するときに、「仕事をしているともらえないんじゃないか?」と思う方もいらっしゃると思います。でもそんなことはありません。

 「障害年金」は、皆さん自身がこれまで払ってきた年金をもとにして支給される年金です。
 経済的に苦しく、支援が必要なときは、私たちの当然の「権利」してしっかり申請して、受け取ることが大切だと思います。
 「苦しいときは苦しい。助けて欲しいときは助けて。」と声を上げ、それを支援する制度を自分の権利としてしっかり使っていくことが大事だと思います。

 今回のお話は、製薬会社のPfizer(ファイザー)の「がんを学ぶ」を読ませてもらって、その内容を短くしたものです。「障害年金」についてもっと詳しく知りたい方は、「がん 障害年金 Pfizer」と入れ検索すると皿の詳しく「障害年金」について記載されています。また「三重県・障害年金申請サポート」を検索してもさらに詳しく描かれています。

 次回は、申請の仕方やその時に注意することをお話ししたいと思います。