渡邉医院

5クールを終え、完治への次なるステップ

 今日は朝から雨ですね。本格的に梅雨入りでしょうか?

 私は、5クール目の化学療法が無事終了して一旦退院します。

 さて、今回の治療は悪性リンパ腫が脳の下垂体近傍に腫瘍として現れた、中枢神経原発B細胞リンパ腫に対して治療し、完解を目的とした治療でした。

 治療法はR-MPV療法で、Rはリツキサン、Mはメソトレキセート、Pはプロカルバジン、Vはオンコビンで、この4種の抗がん剤での治療でした。

 2クール目終了後に撮影した造影MRIでは、すでに腫瘍は縮小もしくは消失していました。その時点からさらに3クールを行い、予定通り5クールが完了しました。5クール目は、少し排便に関しての私自身の調整がまずく、少し苦労をしましたが、順調に終了したと思います。抗がん剤投与による副作用ですが、オンコビンによる末梢神経障害がやはり少し出ました。両手の指先の痺れがまだ残っています。ただ、通常の生活には支障はありません。やはりとても難しいのですが、ある程度副作用を許容することも必要ではないかと思います。どこまで許容するのか?どこまで許容できるのか?この問題は、抗がん剤投与を行う上での課題だと思います。

 さて、今回の5クールにわたる治療は悪性リンパ腫の寛解を目指した治療でした。来週の月曜日に再度造影MRIを撮影して治療効果を判定します。おそらく寛解しているはずです。そうすると寛解したならば、次のステップの治療に入ります。完治を目指した治療です。

その治療のために再度来週水曜日に入院します。

 治療法に関しては、まだまだ悪性リンパ腫の治療に関しては、私たちにはうれしいのですが日進月歩で進歩しています。ですがガイドラインがないとのことです。

 そこで今回完治に向けた治療で示された選択肢は三つ。

でした。

 HD-AraCHDは大量と言う意味で、その大量とは中枢に移行する量と言うことだそうです。
 AraCはキロサイドという抗がん剤です。

 おそらく②のHD-AraC 2クール+自家血幹移植を選択すると思います。

 次回の治療に関しては、HD-AraCを行うことで骨髄抑制が来て血球が減少します。その減少した血球が立ち上がり、増えてくるときに自家血を採取する。1回の採取で十分な量が採取できるかどうかわからないので、もう一度同じことを繰り返す。そして最後に採取した自家血を使った自家血幹移植に進んでいく。と言った感じで進みます。したがって血球が立ち上がってくる時期には個人差があります。自家血の採取が土曜日、日曜日にかからないようにスケジュールを組まなければなりません。なかなか至難の業だと思います。ですから、今回の5クールのようなわけにはいかないと思います。

 でも完治を目指して、完治して復帰して、新しい渡邉医院「シン・渡邉医院」を再開したいと思います。もうしばらく時間がかかります。皆様方にはご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。そして「シン・渡邉医院」を支えて下さるようお願い申し上げます。

 

  R4614

       渡邉医院      渡邉賢治