5月のレシピは「風薫る季節」をテーマに「たけのこづくし」のレシピを紹介しています。
さて、「風薫る」はもとは漢語の「薫風」(くんぷう)を訓読みして和語化したものだそうです。「新緑の季節に、青々と茂った木々の間を風が吹き抜けていく様を表現したものだそうです。
4月になって、桜の花は散ってきましたが、ほかの木々たちは若葉が生き生きとしてきています。まだまだ深い緑ではなく、黄緑色した若々しい若葉、その眩しさが目に飛び込んできます。5月になると木々たちの若葉はさらに成長し、生い茂っていきます。その木々の間を吹き抜けてくる風。木々たちの薫りを私たちに運んできてくれます。その自然の力に私たちは癒されます。
また、今の時期、眩しいぐらいの若葉の輝き。また私たちの目だけでなく、体に、そして感性にもその自然が持つ力強さがしみ込んできます。何か、ウキウキしたような、未来への希望のような、そんなものを感じさせてくれます。
今、私たちはとても暗く、落ち込んだ社会に浸ってしまっています。自然の力を感じ、受け止め、明日への希望にしていきたいものです。
5月のレシピは「たけのこづくし」。今回第二弾は「さわらの山椒焼き」です。
さわらの西京漬けですが、お弁当にも美味しいですよね。暖かくても、冷めても美味しい。私はそう思います。また「さわら」は「鰆」と書きます。魚へんに春。字だけも春を感じます。
ではそろそろレシピを紹介しますね。
「さわらの山椒焼き」
(1人分)エネルギー 約250kcal たんぱく質 21g
材料(2人分)
さわらの西京漬け 2切
たけのこ煮 4切
粉山椒 適宜
作り方
- ①さわらは味噌をふき取って粉山椒をかけ、電子レンジで1分温める。
- ②①とたけのこ煮を魚焼きグリルで焼く(オーブントースターでも可)。
*先に電子レンジにかけることでこげやすい味噌漬けも綺麗に焼けます。
管理栄養士さんからの一言
さわら
魚へんに春と書くさわらの旬は春と思われますが、関西ではよく獲れる春を旬とし、関東では脂ののった冬を旬とするそうです。
産卵後の夏以外は1年を通して出回る魚ですがそれぞれの時期で味を比べるのもよいと思います。
さわらはサバ科の魚でDHAやEPAが豊富で、たんぱく質・カリウム・ビタミンB2も多く含まれていて、動脈硬化予防・高血圧予防・免疫力アップが期待できます。