渡邉医院

61歳になって、頂いた花を見ながら。

 今日、219日、私は61歳になりました。京都に帰ってきたのが34歳の時。あっという間の26年でした。自分のやりたかったことが出来ているかなあ?などと思い返しますが、毎日毎日があっという間に過ぎていくような、そんな気持ちです。でも確実に進化して進んできているように思います。まだまだこれから、頑張っていきたいなあと思います。

 私自身、今でも京都に帰ってきた時の34歳のままの、若さでいると思っています。でもその頃の自分の写真を今と比較すると、やっぱり京都に帰ってきた時は本当に若い!こんな若い時に京都に帰ってきてよくこれまでやって来たなあと言う気持ちと、いろんなことがありましたが、やってこれるんだという自信を持つこともできました。これからどんなことがあるかわかりませんが、きっと乗り越えていけるんだろうなあと思います。

 新型コロナウイルスの感染拡大のなか、zoomなどのwebでの会議が多くなってきました。コンピューターの画面の中に映る自分を見ると、「老けたなあ。」と思います。髪も白くなったし、髪も薄くなって、またシワも増えて、おじいさんに近づいているなあと思ってしまいます。でもでも気持ちはまだまだ若いです。若い気持ちを忘れずにこれからもチャレンジしていかなければ。

 診療所の近くの集花園というお花屋さんがあります。そこのご主人が今日の昼に誕生日のお祝いに花を持ってきてくださいました。直接お礼が言えずに、失礼してしまいました。

 持ってきてくださったお花、バラ、ヒマワリ、ユリ、ガーベラ、そしてランなどがたくさん、可愛らしく綺麗にアレンジされたものでした。本当に感謝です。とても嬉しく思いました。

 今日、仕事が終わって、何時もの様に母を迎えに行きました。母にも今日頂いた花を見せました「綺麗ね。」と一言。いただいた花は、母の家に飾っておこうと思います。そのことを集花園のご主人にメールすると、「先生でしたら、お母様にお渡しされるかと可愛く仕上げました!素敵な歳をお迎えくださいませ!」と返事をいただきました。私の事と、そして私の母のことも考えてアレンジしてくださったのだと感じ、さらに感謝です。

 なにも無い母の家の部屋に、アレンジされた花が飾られるだけで、部屋が一気にパッと明るくなります。そして華やかな雰囲気になります。また、気持ちも優しく、温かな気持ちになります。花があるだけで、部屋の空気がガラッと変わります。凄いことだと思います。

 61歳になって今思うことは、この花の様にそこにいるだけで、周りを明るくする、そして温かな気持ちにする。そんな存在になれればいいなあと言うことです。

 母は今椅子に座ってテレビを見ています。音楽を聴きながら少し頭を揺らしてリズムをとっているかのようです。私はそんな母と、今日頂いた花を見ながら、今の気持ち、そしてこれからの想いを、なんとなく、柔らかい空間の中で考え、感じています。