第一弾で「白みそシチュー」のレシピを紹介しました。そのレシピの材料の中に「ふろふき大根」がありました。「あっ!ふろふき大根のレシピを先に紹介しなければいけなかった!」と思い慌てて紹介しています。
そこで、今回は「ふろふき大根」のレシピを紹介しようと思います。
で、またまた疑問が出てきました。それは「ふろふき」って何?です。そこでいつもの様に調べてみました。
「ふろふき大根」を漢字で書くと「風呂吹大根」と書くそうです。「風呂?」、「吹く?」。益々わからなくなります。
さらに調べると、江戸時代に書かれた書物のなかに、伊勢地方では熱い蒸し風呂が好まれており、垢を採るときに、ふうふうと息を吹きかけたそうで、その様子が、熱い大根をふうふうと息を吹きかけて食べるのに似ているということで、「風呂吹大根」と呼ばれるようになったとのことです。
また他の説には、漆職人が冬になると漆の乾きが悪くなり、困っていました。そこにある僧侶が来て、大根のゆで汁で風呂(作業場)に切りを吹いて乾かすとよいと教えられ、試してみると効果があった。そしてその茹でるときに使った大根を「風呂を吹いた大根」として近所に配り、皆に喜ばれたというのもあるそうです。
さらに、大根は体に良く、安くてリーズナブルなため、「不老富貴」の意味からとったという説もあるそうです。
ということで、そろそろレシピを紹介しますね。
「ふろふき大根」
材料(1個分)
淀大根 1個
だしパック 1個
塩 少々
酒 大さじ2
作り方
- ①淀大根は皮を厚めにむき水から軟らかくなるまでゆでる。
- ②だしパックで濃い目のだしを取り①を煮る。
献立例
ふろふき大根
赤魚の西京焼き
かぶらとゆずの甘酢漬け
サラダ
管理栄養士さんから一言
淀大根・聖護院大根
京都で生まれた丸い大根で京野菜の1つです。
青首大根に比べて水分が多く肉質は柔らかく・煮崩れしにくいのが特徴で、大根の苦さや臭みがないので生でもおいしいですが煮物によく使われます。
厚くむいた皮もきんぴらにするとおいしいですし、葉は緑黄色野菜です。