渡邉医院

Twitterでの相談を通じて

 7月になり、豪雨が熊本を中心に猛威を振るいました。まだまだ雨だ続きそうです。豪雨による災害が広がらないことを祈るばかりです。また今回の豪雨で被災された方々には心から思まい申し上げます。
 早急な救助、そして早期の復興が進むことを願います。

 7月になりましたが、まだまだ新型コロナウイルスの感染拡大が収束したわけではありません。そのような状況の中、なかなか新型コロナウイルスの感染が心配で外出を自粛している方、また、医療機関での受診での感染を不安に思っている患者さんもいらっしゃいます。アンケートの結果でも、医療機関を受診した時の感染が心配で受診できないという患者さんが多いです。定期の受診が必要な患者さんが受診されなかったり、緊急を要する病気でも医療機関の受診をひかえて病状が悪化してしまう患者さんもいらっしゃいます。各医療機関も感染予防対策を十分に行っています。必要な診察は躊躇することなく受診してほしいと思いますし、受診する際は主治医の先生や医療機関に相談して受診するのもいいと思います。

 このような新型コロナウイルス感染拡大をきっかけにTwitterでの相談を始めました。

 今日まで多くの患者さんからの相談が来ています。皆さん本当に悩んでおられ、誰に相談したらいいのかわからず、一人で悩んでいる方が多いです。また、「診察を受けたが、その内容がわからない。」とか、「今受けている治療法でいいのか。」など心配で相談を受けることもあります。直接診察しているわけではないので、確実かといえば難しいところがあります。でも患者さんのお話を聞いて考え、そしてさらに今の状態を詳しく聞いていくことで、診断はある程度確実になっていると思います。ですから、患者さんとのTwitterでのメールのやり取りは少し長いものになってしまいます。相談を受け、アドバイスをして医療機関に受診していただき、そしてまたその結果を報告してくださいます。そういったことを繰り返すことで患者さんの具合は良くなっていくのだと思います。Twitterでの相談なので、どこに住んでおられるかはわかりませんが京都以外からの相談も多いようです。

 Twitterでの相談を受けるようになって考えることがあります。私自身も反省しなければならないのですが、患者さんが自分の病気のことに関してしっかり医師に聞けているのだろうか?本当はもっと聞きたいけど聞けない。場合によっては医師の方が患者さんが効けないような状況にしてしまっているのではないか。外来では待っている患者さんも多いので、ある程度時間を区切って診察しなければならないということもあります。

 でも患者さんにとってはとても心配で、なかなか相談する人もなく、自分一人で悩み、やっとの思いで医療機関を受診される。しっかり診察して診断を付け、治療方法などを患者さんにわかりやすく話をする。そして、患者さんが聞きたいことに対してはしっかりとお話する。それが同じことでも何回も何回も患者さんが納得するまでお話する。そういった姿勢が必要です。そして、この先生なら何でも聞ける。何回聞いても大丈夫。納得いくまで話を聞いてくれるし、説明もしてくれる。といった信頼関係が作れればいいなあと思います。

 Twitterでの相談をしていて、直接の診察ではなく、適切かどうかは少し不安はあります。でも患者さんとの相談、やり取りはとても有効なやり取りができていると思います。Twitterでの相談ではほかの患者さんのことを考えることなく、目の前の相談している患者さんだけのことを考えればだいいので、患者さんとしっかりお話が出来ているなあと思います。

 新型コロナウイルスの感染拡大が収束した後も、このTwitterでの相談は続けていきたいと思います。

 なかなか相談できず、一人で悩んでいる方がいらっしゃれば、是非Twitterでの相談してみて下さいね。遠慮なく。

 話は変わりますが、久しぶりに渡邉医院の待合室の窓に簾を掛けてみました。7月になって、祇園祭も中止になり、本来なら街には祇園ばやしの笛の音や鐘の音がなっている時期です。何か季節感なく夏本番を迎えようとしています。暑さが厳しくなっていく中、簾を掛けて、少しでも涼しさを感じることが出来ればいいなあと思います。