渡邉医院

11月の献立を紹介します。

 さて、11月の献立を最後に紹介しますね。

 今日は一日、母の家でゆっくりと過ごしました。また明日から一週間が始まります。たまには何もせずにゆっくりするのもいいかなあと思います。

 仕事だけでなく、様々なことに毎日追い立てられるように過ぎていきます。なにも考えずに自分の時間を持つことが難しくなっているのかなあと思います。

 今日も、今週の水曜日に「新型コロナウイルス感染拡大で見直しが迫られる医療政策」という題で勉強会の講師をするのですが、その準備をしていました。肛門疾患に関する勉強会なら、何時間でも話すことが出来ます。でもなかなか医療政策など、専門に勉強をしていないのでなかなか大変です。また機会があれば、今回の勉強会の内容を何回かに分けて紹介できればいいなあと思います。

 さて、11月の献立は、「食欲の秋本番。秋の簡単和食」ということで、これまで紹介してきたレシピを含めて全5品での献立です。その中に「もち麦ご飯」というのがあります。

 さてさてまたまた知らない「もち麦」。後で管理栄養士さんから一言でも紹介しますが、私も調べてみました。

 「もち麦」は大麦の一種で大きく六条大麦と二条大麦に分かれているそうです。二条大麦はビールや焼酎に使い、六条大麦が麦ごはんや麦茶に使われるそうです。そしてさらに、お米と同じように、「うるち」と「もち」に分類され、もち米の様に年性が高く、もちもちした触感を持ったものが「もち麦」だそうです。

 この「もち麦」が最近腸内の環境を整える「スーパー食材」として注目を集めているようです。

 「もち麦」には「大麦β―グルカン」という水様性の食物繊維を豊富に含んでいます。この大麦β―グルカンが腸内の善玉菌のえさになって腸内の環境を良くします。また糖質の吸収を抑えることで、食後の血糖値の上昇を抑えたり、コレステロールを吸着して体の外に出す助けもします。このように健康に良い食品です。肛門科的には町内の環境が良くなることで排便の状態が改善され、その結果、肛門の病気になり難くなります。

 お米と一緒にもち麦を炊いて、朝食に摂るのがいいそうです。大麦β―グルカンが糖質の吸収をおさえ、次の昼ご飯までその機能が続くからだそうです。

では11月の献立を紹介しますね。

11月の献立 

1人分 約80kcal、たんぱく質36g、食物繊維12g
・あんこうの竜田揚げ(みょうがの甘酢漬け)
・きのこの肉巻き味噌だれ炒め
・さつまいもとりんごの重ね煮
・小松菜の崩し豆腐煮
・もち麦ご飯

この5品です。

管理栄養士さんからの一言
もち麦
 水溶性と不溶性の食物繊維を豊富にバランスよく含んでいます(精白米の30倍)。水溶性は消化・吸収を穏やかにし善玉菌のえさになります。
 不溶性は便のかさを増やします。腸内環境が免疫も司っているので感染症予防にも効果が期待できます。
 食物繊維の一日の目標摂取量は女性18g以上・男性21g以上とされていますが昭和50年頃からずっと目標量を下回り、近年は約14gしかとっていないそうです。
 ご飯に混ぜて炊くことで手軽に食物繊維の摂取量を増やすことができます。