6月のレシピは世界三大料理のトルコ料理のレシピを紹介しています。
前回少しお話しましたが、私はこれまでに一度だけトルコのイスタンブールに行ったことがあります。
大学を卒業した後、私は日本大学の第3外科の医局に入りました。私が卒業したころは、今の様に初期研修ではなく、いきなり医局に入る制度でした。私は、実家が肛門科をしていたこともあって、なんとなく後を継ぐんだなあと思っていたこともあって、消化器外科を専門としていた第3外科に入局しました。
1年目で仕事をしていた時、外科はその頃は5人で一つのグループを作り担当の患者さんの治療に当たっていました。そんな中、グループの班長の先生が、「賢ちゃん。今度トルコのイスタンブールで化学療法学会が開催されて行くんだけど一緒に行く?」と。
そのころ第3外科には研究グループとして、化学療法班、癌班、消化器班、肝・胆道班、そして移植班の五つの研究班がありました。私のグループの班長の先生は化学療法班でした。国際学会で発表するためにイスタンブールに行くとのことでした。その頃まだ1年目だったので、どの班にもまだ属していなかったのですが、いきなりのお誘い。私が一緒について行っていいのかなあと思いながらも、トルコのイスタンブール。チョット魅力的でしたので、連れて行ってもらうことにしました。私としてはただただイスタンブールへの「観光」でした。
33年ほど前のことですので、その頃のことを全て思い出すことはできません。でもイスタンブールへの「観光」で印象に残っていることをお話します。
一つは前回お話した、焼いたカエルの足を食べたことです。とても美味しかったのですが、最初料理が運ばれてきた時はびっくりでした。
イスタンブールの旧市街地にあるモスクなどの施設への観光もしました。トルコ独特の佇まい。異国情緒満点でした。また旧市街地に向かう金角湾にかかるガラタ橋の下にはレストランなどいろんなお店があったような記憶があります。また旧市街地の中心部に位置するグランドバザールにも行きました。いろんなものが売られていて何をお土産に買おうか迷ったことを憶えています。そこでびっくりしたのが、スイカを切って街頭で売っていたことでした。たくさんのスイカが所狭しと置いてありました。
また、公園に行くと背中にチャイの入ったタンクを背負って、お盆にチャイを飲むためのコップを置いて売り歩いていることでした。「こんな風にチャイを公園で売って飲ませてくれるんだ。」と思いました。
イスタンブールで何か買っていこうとは思っていました。そんなところに班長の先生が、「賢ちゃん。トルコ絨毯を買おうと思うけど、買いに行くの付き合って。」と。
観光のツアーで絨毯屋さんを見に行ったのですが、もう一度そこに行って、絨毯を買いたいとのことでした。一緒に行っていろんな絨毯を見せてもらいました。絨毯の柄について、「ここに描かれている木は命の木です。」などと教えてもらいました。また一度買うと一生ものになるとも教えてもらいました。班長先生はかなり大きな絨毯を買われた記憶があります。私も買おうかどうしようか迷いましたが、せっかくでしたので思い切って、畳一畳ほどの絨毯を購入しました。
買った絨毯は船便で日本に贈られるとのことでした。絨毯ですが、日本に帰ってから何か月か経ってから、絨毯を買ったことも忘れそうになるくらいたってから班長の先生から、「賢ちゃん。やっと絨毯届いたから取りに切ってくる。」との電話。イスタンブールでの思い出がもう一度蘇り、絨毯も私の手元に届きました。
何か思い出したことをとりとめもなく、まとまりなく書いてしまいました。
さて、6月の献立はやはりトルコ料理の献立。トルコに行った気分、異国情緒を食卓で味わって下さいね。
6月のメニュー 1人分 約600kcal、食物繊維 10g
・チョバン・サラタス(羊飼いのサラダ)
・ターゼファスリエ(さやいんげんのオリーブオイル煮)
・チキンケバブ(鶏肉のヨーグルトスパイス焼き)
・イマム・マユルドゥ(お坊さんの気絶)
・ピベル・ドルマス(ピーマンの詰め物)
管理栄養士さんから一言
トルコ料理
フランス料理・中国料理とともに世界三大料理の1つです。
野菜・豆・魚・鶏肉や羊肉や牛肉・オリーブオイル・ヨーグルトをよく使うシンプルな料理が多いです。
ピラフの元になった料理やヨーグルト発祥の地でもあり、オスマン帝国時代の広大な土地、いろいろな民族、豊富な食材によって多種多様に発展しました。