渡邉医院

「サツキのお弁当」のレシピを紹介します。

 今回は、1988年に公開された宮崎駿監督のスタジオジブリ制作の長編アニメーション「となりのトトロ」に出てくるサツキちゃんが作ったお弁当を想像しながらのレシピを紹介します。

 「となりのトトロ」は私も観ました。自然の中で、自然と一体となって暮らす。そして家族への思いが込められた作品かなあと思います。昭和の感じもあって、懐かしさを感じる一方で、観終わるとなんとなく不思議な世界観がある作品だと感じました。皆さんはどうでしょう。

 さて、今回紹介する「サツキのお弁当」は作品の中で、病院に入院しているお母さんの代わりに、サツキちゃんが3人分のお弁当を作るシーンがあります。その時のお弁当を管理栄養士さんが再現してくれました。お弁当箱に白いご飯を敷き詰めて、その上にはめざしを焼いたものとエンドウ豆の煮つけ。そして桜でんぶ、そして梅干し。凄くシンプルなお弁当です。それを美味しそうに受け取るメイちゃん。印象的なシーンです。

 私が小さかったころ、母が作ってくれたお弁当で印象的なのが、お弁当箱にまずはご飯を敷いて、その上にお醤油をつけた海苔を引く、その上に七味を効かせたちりめん雑魚を引く。またその上にご飯を敷いてさらに海苔とちりめん雑魚、そしてご飯。このお弁当がとても美味しかった記憶があります。
 親子喧嘩した次の日のお弁当には、お弁当の蓋を開けると、海苔や塩昆布で「バカ」と書いてあったりしました。思わず明けた蓋を直ぐ閉めた思い出があります。

 私の妻が2週間ほど入院したことがありました。二人の子供はまだ高校生と中学生。朝、私がお弁当を作ったのですが、おかずを仕切りを使わずに詰めてしまったので、帰ってきた子供たちに「お父さん、おかず全部混ざっていたよ。この仕切りを使ったらいいよ。」と教えてもらいました。

 また、渡邉家の卵焼きは、お砂糖を入れた甘い玉子焼きです。作ってみたのですが、一部が少し焦げて、焦げていないところをお弁当に摘めようと思ったら、ポロリと落としてしまった。仕方なく焦げた卵焼きを詰めたところ、帰ってきた娘が、「お父さん、卵焼き焦げていたね。友達に卵焼き焦げているって言ったら、お友達がお父さんが作ってくれたんでしょう。美味しくいただきなって。」なんて良い友達なんだろうと思い。次の日ももう一度卵焼きをリベンジ。お弁当ってなんとなくいろんな思い出がありますね。

 少し長くなってしまいました。ではそろそろ「サツキのお弁当」のレシピを紹介しますね。

「サツキのお弁当」

エネルギー 400kcal たんぱく質  25g
手に入りやすい枝豆に味をつけて入れました。桜でんぶの甘さがほっとします。

材料
めざし、桜でんぶ、浸し豆、梅干し、ご飯

「浸し豆」
材料
枝豆        1袋 
*えんどう豆、さやいんげんでも 
白だし    約小さじ1
*めんつゆでもお好みで
 色の薄いほうがきれいです

作り方
枝豆は袋の中に塩を入れ、袋の外からもんで産毛を取る。
②お湯に入れ軟らかくなるまでゆでる。
③薄皮も取ってさやから取り出す。
④白だしを混ぜ、ラップを枝豆に密着させしばらく置く。

管理栄養士さんから一言

枝豆
枝豆は大豆の未成熟なものなので、大豆と野菜の両方の特徴を持った
緑黄色野菜です。
たんぱく質、ビタミンB群などが豊富で、大豆には含まれていない
カロテンやビタミンCも多く、カリウム、食物繊維やほうれん草より多い鉄分も含んでいます。
ビールのおつまみにも最適でビタミンB1・Cでアルコールの分解を助け、
たんぱく質の中のメチオニンが肝臓の働きを助けると言われています。