いよいよ11月になりました。早いものです。もう今年も後残すところ2か月になってしまいました。テレビでは年賀状の宣伝も始まったようです。
さて、これから京都は秋の紅葉でまた観光地が賑わうのでしょう。渡邉医院の玄関前の通り庭のハナミズキも少し色づき始めています。
皆さんもそれぞれが、「ここが紅葉のおすすめスポット」という場所を持っていると思います。
私は、最近行けていませんが、高台寺の池に映る紅葉がとても幻想的で、引き込まれていくような感情が湧き出てきます。現実とは違った別世界にいるような感覚も覚えます。いつまでも時間を忘れて観ていることができる。そんな気持ちになります。自然が私たちに与える力。計り知れないものがあると思います。
また景色だけでなく、色ずいた葉を一枚見ているだけでも、緑から赤、そして黄色や茶色。その彩には引き込まれています。渡邉医院の玄関前の通り庭にあるハナミズキのの高揚した葉一枚の絵を描いたことがあります。この絵も紹介しますね。
さて、今回は手術を受ける際、緊急の際の連絡先を必ず医療機関に聞いておくことの大切さをお話します。
渡邉医院は19床の有床診療所です。入院できるベッドが19個あって入院施設をもった診療所と言うことです。
渡邉医院では、内痔核や痔瘻、そして裂肛などに対して根治術を行う場合は、最低でも1泊2日の入院での手術をお勧めしています。
入院での根治術を勧める理由。
その理由として、やはり術後は痛みや出血など、患者さんにとって不安になる要素があるということです。患者さんにとっても手術は初めての経験であることがほとんどです。術後の症状で大丈夫なこと、大丈夫でないことの判断を患者さん自身で行うことはとても難しいことだと思います。そういった時、心配なことや不安なことがあった場合、入院しているとすぐに聞くことができ、不安を解消することができます。また出血などの場合、止血処置が必要な場合は、直ぐに対応することが出来ます。手術を行った後、24時間以内に起きる出血を早期出血と言います。この早期出血が無ければ、痔瘻や裂肛に対しての根治術の場合は、また麻酔をして止血しなければならない出血はまず起きません。内痔核の場合は、晩期出血と言って、術後7~10日後に内痔核の根部を結紮した部分から止血処置をしなければならない出血があります。でも早期出血が無ければしばらくの間は、止血処置をしなければならない困った出血は起きません。
入院での手術は安心感がある。
こういったように、入院することで、患者さんにとって不安を取り除くことが出来ます。また医師側にとっても、何か緊急を要する場合は直ぐに対応できるということで、患者さんと同様、安心感があります。このような理由で入院での治療をお勧めしています。
日帰り手術や外来での手術を受ける場合。
ただ、患者さんの状況などで、日帰り手術を行うこともあります。また根治術だけでなく、血栓性外痔核に対しての血栓摘出術や肛門周囲膿瘍に対しての肛門周囲膿瘍切開術。また、皮垂の切除術など、外来での手術をすることも少なからずあります。こういった、入院することなく手術を受ける場合に一番大事なことは、術後の出血などがあった場合に、直ぐに医療機関と連絡が取れる体制をとることです。
肛門の手術をして、術後に出血して止血処置をしなければならないことは、そう多くはありません。でも絶対に起きないということも言えません。ですから、術後に何か心配事や不安な時に直ぐに手術を受けた医療機関と連絡がとれる体制をとっておく必要があります。それは出血だけに限りません。手術を受けると、いろんなこと、ちょっとしたことでも不安になることがあります。
それは手術という経験したことのない経験に対して患者さん自身が自分で判断しなければならないというところにあります。でも、患者さんは医師でも看護師でもありません。医師や看護師のこともありますが、それでも肛門の手術は経験がないことが多いです。そういった場合、これは放っておいてもいい症状なのかどうかを判断することはできません。そういった場合にその不安を解消するには手術をした医師や医療機関に聞くしか手立てはありません。ですから手術を受ける場合は何か不測の事態が起きた場合の医療機関との連絡できる体制をとっておかなければなりません。
手術をする医師、医療機関では緊急時の対応体制はとっています。
手術をする医師や医療機関では、出血など、なにかことが起きた場合に直ぐに対応する体制はとっているはずです。
緊急時には迷わず連絡を。
ですから、手術を受ける場合は、緊急時に対応できる連絡先を事前に確認しておく必要があります。また何か緊急なことがあった場合は迷わず連絡して相談してくださいね!