渡邉医院

局所麻酔での手術

渡邉医院では局所麻酔で手術を。

渡邉医院では、肛門の手術に対してすべて局所麻酔で行っています。
使っている麻酔薬は1%プロカインです。

局所麻酔の目的は痛みだけでなく、肛門の緊張をとること。

肛門の手術に限らず、手術をする際にとても大切なのが麻酔です。十分に麻酔をかけることで、患者さんにとっては手術中の痛みがなくなります。また私たち手術をするがわからしますと、十分に麻酔が効いていることで、十分に肛門を広げることができ、肛門の病気の状態をしっかり見極めることが出来ます。
肛門の手術を行う際は、患者さんの痛みを取り除くことが大切ですが、肛門の筋肉の緊張をとって、十分に肛門が広がるようにして、例えば内痔核であれば内痔核の性状をしっかり確認することが出来、適切なデザインで手術をすることが出来ます。また痔瘻では、痔瘻の原因となっている部分の確認、また、痔瘻の瘻管の走行の具合。例えば原因である原発口から二次口まで真直ぐな瘻管なのか、曲がっているのか。しっかり確認することが出来ます。このように肛門の手術を行う際の麻酔は、痛みを取り除くだけでなく、肛門の筋肉の緊張をとり、十分な視野を確保して、病気の性状や状態などをしっかり確認できるようにするために麻酔をします

麻酔の方法にはいろいろあります。全身麻酔、腰椎麻酔、硬膜外麻酔、局所浸潤麻酔などあります。それぞれの麻酔方法にはメリットもあればデメリットもあります。そのメリット、デメリットを考え麻酔方法を選択していくことが大事だと思います。渡邉医院では、冒頭でお話したように局所麻酔で肛門の手術を行っています。

局所麻酔のメリット

局所麻酔のメリットは、肛門周囲だけの麻酔ですみますから、全身への影響が少なく、呼吸や循環に対しての影響が少なく安定しています。また、肛門周囲の麻酔だけですので、手術後は直ぐに動くことができて、渡邉医院では手術後、自分で歩いて病室まで帰っていただいています。また食事に関しても、渡邉医院では午後からの手術になりますので、朝食はしっかり摂っていただき、昼食だけは禁食です。これは、手術の際に気分が悪くなって、嘔吐などで気管に吐物などが入るといけないので禁食にしています。夕食は通常通りに好きなものを食べていただいています。
このように局所麻酔での手術は手術中の呼吸や循環が安定していること、全身への影響が少ないこと、術後も通常通りに動いたり、食事を摂ることが出来るなどのメリットがあります。

局所麻酔のデメリット

デメリットはやはり麻酔の際に何回か針を刺しながら麻酔をしていくので麻酔の際の痛みがあること。十分に麻酔が効いていないと手術中に痛みが出ること。また麻酔をした際にどこまで麻酔が効いているのかが肉眼では確認できないことなどがあります。また局所麻酔においても局所麻酔中毒が起きることもあります。局所麻酔を行う際も十分に患者さんの前身の状態を診ながら麻酔をここなっていく必要があり、局所麻酔中毒の症状があれば速やかに対応していくことが必要ですし、その準備をしておかなければなりません。

ただ、局所麻酔を行う際の痛みも、肛門周囲に何周か麻酔をしていくのですが、麻酔中ずっと痛い訳ではありません。肛門周囲の表面の麻酔1周と、肛門の筋肉の緊張をとるための1周の痛みを頑張っていただくと、肛門の筋肉への麻酔は、肛門の緊張をとるために麻酔をするので何周か麻酔をしていくのですが、麻酔をしたところに麻酔をしていくので、途中から痛みはなくなっていきます。また手術中に痛みがある場合は、直ぐにその部分に麻酔を足すことが出来、そのことで痛みを取り除くことが出来ます。
こういった局所麻酔にはメリット、デメリットがあります。

局所麻酔を手術を行うもう一つの理由

渡邉医院で局所麻酔を行っているもう一つの理由は、高齢者の方に全身への影響を少なく手術ができることです。またある程度認知症がある方でも、局所麻酔を我慢してもらえて、手術の体勢をとっていただければ、手術が可能であることです。また精神に障害を持っておられる方や、身体的に障害を持っておられる方も手術が可能で、しかも日帰り手術が可能になるため、日々の生活環境を変えることなく手術を行えることもメリットだと思っています。また、最近では抗凝固薬を内服されている方が多いです。抗凝固薬を中止することで心筋梗塞や脳梗塞などのもともと持っておられる病気が具合がが悪くなることは避けたいと思います。局所麻酔では、こういった患者さんに対しても、抗凝固薬を中止することなく麻酔をして手術を行うことが出来ます。
こういったことからも、局所麻酔で手術をすること、できることはとても大切なことだと思ています。

次回は、渡邉医院での局所麻酔の方法をお話したいと思います。